機甲猟兵メロウリンク(アニメ・漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機甲猟兵メロウリンク』とは1989年にサンライズで制作されたOVA作品。全12話。
同社の人気作『装甲騎兵ボトムズ』シリーズ初となる、別主人公の外伝作品として制作された。
二つの陣営に分かれた百年戦争が続くアストラギウス銀河を舞台に軍の謀略に伴う作戦で仲間を謀殺された機甲猟兵メロウリンクによる復讐劇。シリーズ構成に高橋良輔、キャラクターデザイン・作画監督に谷口守泰、音楽に乾祐樹と、同シリーズでおなじみのスタッフに加え、監督に『機甲戦記ドラグナー』等を手掛けた神田武幸を迎えている。

CV:阪脩
『stage7 レイルウェイ』~『stage11 ベース』に登場。

階級は准将。元メルキア貴族出身の商人でありながら、元プランバンドール機甲大隊作戦参謀であった。プランバンドール・スキャンダルの黒幕とされている。

大隊を事実上の私兵部隊にしており、また自身の地位向上のために、不要になった部下の切り捨てのみならず、貴族である自身の兄を謀殺して、その権力と財産を横取りしようとした、狡猾で野心家な人物であることがうかがえる。
しかし、そのことで姪に当たるフルレルことルルシーに憎まれ、遺産放棄のサインを断られたほか、彼女がメロウリンクに本格的に味方する要因となった。

ボイル、ヌメリコフにメロウリンク打倒を命ずるも、ことごとく失敗。最後は逃げ込んだコーザ・シティ基地でメロウリンクとルルシーに追い詰められてしまう。
しかし、プランバンドール・スキャンダル自体がその裏に隠された陰謀の駒であり、今回のスキャンダルも上官のバッテンタイン中将の名に従ったものだと語ったが、同じくバッテンタインから、粛清の命を受けていたキークによって銃殺された。彼もバッテンタインから用済みとされていたのである。

シュエップス小隊

画像左から
カットレー、ヤペスティン、ブリエル、スカルぺス、シュエップス、セプレス、コビニーチン、スタルコス

シュエップス・F・ブライアン

CV:森功至
プランバンドール機甲大隊所属少尉でシュエップス小隊隊長。年上、年下が入り混じる中で、メロウリンクをはじめ小隊員から厚い信頼を受ける好青年。

プランバンドール・スキャンダルにおける、上層部の無謀な囮作戦に反対し、直接抗議するものの、逆に抗命罪で小隊は懲罰として機甲猟兵として再編成された後、軍の囮作戦への参加を命じられてしまった。
バララント軍との交戦で、メロウリンクと共に生き残るが、偵察に来ていた同軍の銃撃からメロウリンクをかばって死亡する。

また、抗議の際、作戦成功の暁にシルバスター勲章を与えられることを条件に、上層部の決定を飲んだと、キークによって語られるが、これはメロウリンクを困惑させるための心理作戦のために語った嘘の可能性があり、その真偽は不明である。

カットレー

CV:目黒祐一
24歳。階級は曹長。
普段からニヒルな表情を浮かべ、金髪のリーゼント風の髪型をしている。
シュエップスが、上層部への抗議に行くのを見て、自分達は軍の生贄となったことを見抜きつつも、その悔しさを吐露していた。

ヤペスティン

黒人の年少兵士で19歳。階級は伍長。こちらも劇中ではセリフはなく、声優もクレジットされていない。

ブリエル

23歳で階級は上級兵。ふくよかな体格で童顔の兵士である。劇中ではセリフはなく、声優もクレジットされていない。

スカルぺス

CV:中多和宏(現 中田)
舞台のNo.2とも言える人物で年齢は28歳。
階級は准尉。
茶髪で、部隊で唯一髭を生やしているのが特徴。

隊長のシュエップス同様、真面目な人柄が見受けられる。

セプレス

CV:関俊彦
17歳で、階級は一級兵。
錯乱したコビニーチンを静止しようとしていた。

コビニーチン

CV:柴本広之
最年少の16歳で、階級は上級兵。
バララントとの交戦中、恐怖のあまり、塹壕から飛び出してしまい、そのまま銃撃に遭って戦死。小隊最初の戦死者であった。

スタルコス

CV:田中信夫
32歳で階級は軍曹。葉巻を愛用する愛煙家で、メロウリンクをかばって戦死した際も咥えていた。
海外ドラマ『コンバット!』のチップ・サンダース軍曹がモデルとされており、声優も前者の吹き替えを務めた田中信夫がキャスティングされている。

その他

ボルフ

画像左

CV:山寺宏一
『stage2 コロシアム 』に登場。

タ・ビングに住むバトリングのマッチメーカー。
かなり金遣いの荒いようで、借金取りに追われているところを、メロウリンクに助けてもらう。3日後までに借金を返すため、フォックスとのマッチメイキングを条件に、メロウリンクと契約を結んだ。
しかし、試合に際しては、メロウリンクではなく、フォックスに賭けるものの、メロウリンクが勝ってしまい、結局、再び借金取りに追われることになった。

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