初恋限定。(Hatsukoi Limited.)のネタバレ解説まとめ

『初恋限定。』は、河下水希による漫画作品。
『週刊少年ジャンプ』にて、2007年44号から2008年26号まで連載された。
中学2年生の有原あゆみと江ノ本慧を中心に、中学生と高校生計8人の恋が同時進行で進む姿を描いたオムニバス作品だが、連載期間は約半年と短命に終わった。
いわゆる「打ち切り」となった作品であるが、打ち切りに遭いながらドラマCDやアニメといったメディアミックス化された珍しい作品でもある。

『初恋限定。』の概要

『初恋限定。』とは、河下水希による漫画作品。タイトルは「ハツコイリミテッド」と読む。

『週刊少年ジャンプ』にて、2007年44号から2008年26号まで連載された。
連載終了後にドラマCDとアニメ化が発表され、2009年2月にドラマCDが発売、2ヶ月後の同年4月から6月までテレビアニメが放送された。

「中学生4人、高校生4人の計8人の女子の恋が同時進行で展開される、オムニバス作品」という触れ込みで宣伝されているが、ストーリーの7割は有原あゆみと江ノ本慧(あゆみ3割、江ノ本4割)の恋が中心に進行する。

作者の前作である『いちご100%』が3年近く続いた一方『初恋限定。』の連載期間は約半年と短命に終わった、いわゆる「打ち切り」となった作品であるが、打ち切りに遭いながらドラマCDやアニメといったメディアミックス化された珍しい作品でもある。

『初恋限定。』のあらすじ・ストーリー

『美少女Aと野獣Z』 - あゆみが貰ったラブレター

夢にまで見たラブレターを受け取るあゆみだが、相手は自分の理想とは掛け離れた、イケメンとは程遠い高校生だった。

雪ノ下中学に通う有原あゆみは、異性から告白されたいという願望を抱く何処にでもいる中学2年生だった。

友人の別所小宵、千倉名央、土橋りか、江ノ本慧の計5人で、自分の理想とする恋や好みのタイプを語り合いながら一緒に帰っていたある日の放課後、あゆみは強面の男子高校生からラブレターを受け取る。

夢にまで見た男子からのラブレターだが、イケメンとは真逆の不良としか思えないルックスのおっかない高校生からのラブレターは予想外であり、これまで一緒に帰っていた友人も彼を恐がって付いて来なくなるなど、あゆみにとって何一ついい事はなかった。

あゆみにラブレターを渡した男子高校生は財津操という名前で、近所では有名人だった。

「返事は後でいい」と言い残した男子高校生は財津操という名前で、一度見たら忘れられない容姿も影響して近所では有名人だった。
その後、操は毎日のようにあゆみに付き纏うようになり、あゆみはストレスによる寝不足で肉体的にも精神的にも限界を迎えていた。

保健室に向かう元気もないあゆみだが、動けない彼女を見かねた財津衛がお姫様抱っこで保健室まで連れて行った事によって寝不足が吹っ飛ぶほど元気になる。
顔はイケメンで、性格も優しい衛はあゆみにとって理想の男性であり、衛にお姫様抱っこされてあゆみは有頂天になるが、彼の苗字が自分に対してストーカー行為を働いている操と同じ「財津」である事に嫌な予感を覚える。

操に対して「メーワク」と言いながら「気持ちが固まったら伝える」という曖昧な返事をしたあゆみだが、操と敵対している高校生に攫われてしまう。

兄がいるか衛に聞いたところ、操はやはり衛の兄であり、衛と付き合ったら漏れなく兄として操も付いて来るという事実に愕然とする。

あゆみから返事を貰うため相も変わらず付き纏う操だが、あゆみは「メーワクなんです!そーやって毎日ついてくるの!!だからもうお願いだからついてこないでくださいっ!!!!」と、事実上のお断りを宣言する(但し「返事は気持ちが固まったらこっちから伝えに行く」と言っているため正式に断った訳ではないのがポイントである)。

操に対して現段階の自分の気持ちを伝えたあゆみは相手の反応を見る前に逃げ出すが、最近の自分達を監視していた、操と敵対関係にあった男子高校生に攫われてしまう。

酷い事を言ったから操は助けに来ないとあゆみは諦めていたが、予想に反して操は助けにやって来る。

あゆみを人質にした不良達の目的はあゆみを盾に、これまで喧嘩で勝てなかった操をボコボコにする事だった。

呼び出した操がやって来る事を楽しみに待つ不良達だが、あゆみは先程操に対して酷い事を言ってしまったから助けに来ないと泣き出してしまう。

しかし、来ないと諦めていたあゆみの前に操は現れ、あゆみを解放するよう不良達に迫るが、勿論相手も単純に操を呼び出すための「餌」としてあゆみを誘拐した訳ではなかった。

自分を助けてくれた操を一撃でKOしたあゆみだが、あまりの強さに不良グループから畏敬の念を抱かれて困惑していた。

グループの一人があゆみのスカートを切り付け下着を見せると、恥ずかしくてあゆみの名前も呼べないほど純情で、異性に対して免疫がない操は赤面して動けなくなってしまう。

その隙にグループ全員で操を攻撃し、操は絶体絶命のピンチとなるが、縛っていた縄の縛り方が緩かったためあゆみは簡単に逃げ出した。
人質を失った不良達は操によって呆気なく叩きのめされ、事件は解決したと思われたが、あゆみは「ホントこわかったんだからあ!!!」と助けてくれた操に対して強烈なキックでKOしてしまう。

これまで誰も倒せなかった操を一撃で倒してしまった様子を目撃した不良達から「おそれいりました!」と土下座で畏敬の念を表され、あゆみは困惑する。

一方の操はあゆみのパンツが見られて幸せそうな表情で気絶していたが、血相を変えて家を飛び出した兄の後を追ってこの喧嘩の一部始終を物陰から見ていた衛は、兄を一撃で倒すあゆみに対して恐怖感を抱いていた。

『となりの山本さん。』 - 衛が好きな人

操を一撃で倒してしまったあゆみを恐れる一方で、衛には好きな人がいた。

先日のお姫様抱っこ以降、衛に対して恋心を抱いたあゆみは衛のために手作り弁当を作る(但し、兄の有二に食べられて中身は空だった)など積極的に動くが、衛は操を一撃で倒したあゆみを「ウサギのふりしてるヒグマ」と呼んで恐れる一方で、彼には幼い頃から想い続けている女性がいた。

手作り弁当など積極的なアプローチを仕掛けるあゆみの好意に全く気付かない衛の態度に業を煮やしたクラスメイトで友人の楠田悦は、衛の鈍さにイライラする半面、クラスの女子に興味を示さないという事は、既に彼女か好きな人がいると読んで衛に詰め寄る。

真面目な性格のため嘘も隠し事も出来ない衛は顔を赤くして楠田から目を逸らすが、それを見た楠田は自分の推理が正しかった事を確信して衛の好きな人が誰かしつこく迫る。

衛が好きな人は女子高生で、しかも超が付くほどの美人だった。

自分が好きな人を言わない限り楠田は離してくれないと判断した衛は水仙寺高校に向かい、下校中の女子生徒を適当に指さしてごまかそうと考えていたが、彼にとって「本命」の相手がこちらにやって来たため、分かりやすいくらいに緊張を表情に出してしまい、誰が好きなのか楠田にバレてしまう。

衛が好きな女子高生は「年上のよさはイマイチわからん」とこれまで年上に興味がなかった楠田が見とれるほどの美貌とスタイルを誇り、美人女子高生発見と物陰で騒ぐ自分達に気付いて笑い掛けてくれるなどサービス精神も旺盛だった。

衛は「ただの片想い」と彼女が知り合いである事を否定するが、衛と彼女をくっつけよう(そして二人が付き合った暁にはおこぼれで胸を触らせて貰おう)と一人で勝手に盛り上がった楠田は「財津家で作戦会議を行う!」と宣言し、強引に衛の家に上がり込んでしまう。

窓から入って来たのは、先程すれ違った美人女子高生だった。

衛のベッドに寝転がってお菓子を食べるなど、楠田が我が家のようにくつろぐ一方、衛は何故かカーテンに仕切られた窓の向こう側を気にしていた。

挙動不審な衛の様子に楠田は疑問を覚えるが、それとほぼ同時に窓をノックする音と、女性の声が聞こえて来る。

その声に素早く反応した楠田が窓を開けるが、窓から入って来たのは先程の美人女子高生だった。

彼女は操に用があるとの事ですぐに衛の部屋から出て行くが、件の美人女子高生が知り合いどころか隣に住む幼馴染という事も楠田にバレてしまったため、衛は彼女は山本岬という名前で、自分は「さき姉」と呼んで慕っている事と、年下の幼馴染という事で弟扱いされるだけで彼女からは全く異性として見て貰えない事に悩んでいる事を白状する。

楠田のセクハラから岬を守ろうとする衛だが、寝ぼけた岬から格闘技の技を決められKOされてしまう。

程なくして岬は衛の部屋に戻って来るが、再び窓を使って自分の部屋に帰ろうとする岬を楠田は呼び止め、衛と岬に向かって「布団がふっとんだ」など聞くに耐えない酷いダジャレを連発する。

低レベルすぎる楠田のダジャレに衛が呆れていると、一緒に付き合わされていた岬がいきなり眠ってしまう。

楠田曰く「俺の繰り出すギャグには女子を眠りに誘う効果があるのだっ!」との事で、眠ってしまった岬に触り放題と衛をけしかける。

「岬を好きに出来る」という欲望と「楠田のセクハラから岬を守る」という理性が勝負した結果、理性が勝った衛は楠田から岬を守るため彼女に覆い被さる。
だが、格闘技好きで、夢で格闘技の夢を見ていた岬は衛に対していきなり腕ひしぎ逆十字固めを決めると、今度は楠田にもチョークスリーパーホールドを仕掛け、衛ともども仲良くKOしてしまう。

ある意味お互いの身体が絡み合っていたものの、岬から散々に痛め付けられた衛に岬の身体の感触を楽しむ余裕は一切なかった。
一方の岬も衛から向けられている好意に一切気付く事なく、操から持ち掛けられた恋愛相談でどんな子が好きになったか気にはなっていたものの、自分自身の恋愛に興味はなく、友人と過ごす日常を楽しんでいた。

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