フルメタル・パニック!(フルメタ)のネタバレ解説まとめ

幼少期から戦場で育った傭兵を生業とする少年を題材としたSFミリタリーアクション。
ウィスパードと呼ばれるブラックテクノロジーを有した特殊な存在により、現実世界とは異なった歴史を歩んだ世界を舞台としている。
そのブラックテクノロジーにより現代よりも遥かに高水準な兵器や人形強襲兵器AS(アーム・スレイブ)が登場する。

『フルメタル・パニック!』の概要

フルメタル・パニック!は賀東招二によるライトノベル。原作のイラストは四季童子。「フルメタ」と略称される。
1998年より月刊ドラゴンマガジンに掲載・連載され、富士見ファンタジア文庫から単行本が刊行された。
長編と短編があり、長編ではウィスパードという特殊な少年少女によりもたらされたブラックテクノロジーにより、本来とは異なる歴史を歩んだ世界を舞台に、傭兵・相良宗介の戦いが描かれるシリアスな内容が描かれている。
短編では一流の兵士でありながら、日本での一般常識はゼロという相良宗介とその周囲で巻き起こる珍道中を描いたコミカルな内容になっている。
また、長編の補完的な位置づけとしてサイドアームズがある。
『このライトノベルがすごい! 2008』にて作品部門ランキング1位、主人公の相良宗介が男女総合キャラクターランキング1位を獲得しダブル受賞となった。
ライトノベルにおいて主人公が大きな支持を得る異例の作品でもある。
2002年には長編のストーリーがアニメ化され、2003年には短編のストーリーを中心とした2期が放送され、2005年にはアニメ1期の続きとして長編のストーリーがアニメ化された。
2018年には続くアニメ4期が放送予定。

『フルメタル・パニック!』のあらすじ・ストーリー

幼少期より傭兵として育てられ、対テロ軍事武装組織ミスリルに所属する少年・相良宗介がウィスパードと呼ばれる現代には存在しない知りえない知識(ブラックテクノロジー)を有した少女・千鳥かなめの護衛任務で都立陣代高校に生徒として編入するところから物語が始まる。

戦場で育ち、日本の常識が皆無な宗介は、些細なことも重火器を使用して解決とし周囲に迷惑をかけ続ける。
かなめは委員長であり、生徒会副会長という立場上、宗介の尻拭いをさせられる事が多く、迷惑をかけられながらも徐々に打ち解けていく。
そんな中、ミスリルはウィスパードを狙う組織の基地を壊滅させ、かなめの護衛も不要と判断し引き上げの準備を行う。
宗介も修学旅行を最後に陣代高校から去る予定だったが、その修学旅行の最中にかなめを狙う組織によって学年全員が飛行機のハイジャックに巻き込まれてしまう。

裏をかかれたミスリルは対応が遅れてしまい、ハイジャック犯たちはかなめを連れ去ってしまう。
宗介は単独で飛行機を脱すると、ミスリルの作戦部隊への通信を行い、飛行機に取り残されている乗客の救出を優先するよう支持を受ける。
かなめが囚われている車を見張りつつ救出部隊の到着を待つ宗介だったが、車から銃声が聞こえると冷静さを失いかなめの救出を優先してしまう。
敵から逃亡する途中で宗介はかなめに護衛目的で派遣された兵士である事を告げるが信用されず、敵を退けるために人形強襲兵器AS(アーム・スレイブ)に乗り込み熟練の腕前を見せると少しずつ宗介の話を信じ始める。
順調に敵のASを排除する宗介だったが、そこにハイジャック犯のリーダーであるガウルンの搭乗するASが強襲すると宗介のASは破壊されてしまう。
ガウルンは、宗介が幼少期にアフガニスタンでゲリラをしていた際に、彼の仲間を皆殺しにした因縁の深い相手であった。
宗介はハイジャック時点でガウルンに気づいていた。しかし、宗介が子供から青年に変わっていたことでガウルンは宗介のASを半壊させた時に初めてその存在に気づく。
ガウルンが止めを刺そうというその時、ミスリルの救出部隊が戦場へ降り立ち、宗介の同僚であるクルツ・ウェーバーの搭乗するASがガウルン機を砲撃する。
他の救出部隊は飛行機に取り残された生徒たちを救助するが、クルツはガウルン機により破壊されてしまい、クルツ・宗介・かなめの三人は救出部隊と合流が果たせず戦地に取り残されてしまう。
3名は敵に囲まれ絶体絶命となるが、ミスリルが開発した最新鋭AS・アーバレストが宗介たちの前に射出される。
宗介はアーバレストに乗り込むと敵兵を蹴散らし、ガウルンと再び対峙する。

ガウルンの搭乗するASはラムダ・ドライバという搭乗者の意思を反映して見えない盾や見えない砲弾を作り出す特殊な機材を積んでおり、アーバレストでも倒すことができずに苦戦を強いられる。
その時かなめにウィスパードとしての能力が覚醒し、ラムダ・ドライバに関する知識を手に入れるとアーバレストにも同じ機材が積んである事を見抜き、宗介にその使い方を教える。
聞いたこともない技術に半信半疑の宗介だったが、かなめの指示を受けラムダ・ドライバを発動させるとガウルン機を大破させる。
その後も敵兵にしつこく追撃されるものの、宗介の所属するミスリルの西太平洋戦隊が所有する潜水艦トゥアハー・デ・ダナンが迎えに来て無事敵地を脱する。

戦闘後、宗介は初めて知ったウィスパードの存在とラムダ・ドライバのようなおとぎ話のような装置が存在する世界に疑問を抱き始める。
ミスリルはハイジャック事件の反省から、保険という名目で宗介を引き続きかなめのそばに置く事を決める。
しかし、敵がラムダ・ドライバ搭載機を量産し始めるとミスリル唯一のラムダ・ドライバ搭載機であるアーバレストと最初の搭乗者として設定された宗介の重要性が増し、宗介は任務も生活もうまく回らなくなってしまう。
これを憂慮したミスリル上層部は宗介が護衛という名目で敵の目を引く囮役、情報部所属のレイスが本当の護衛役という配置から、宗介の護衛を解任しレイス一人に任せるという方針に変更することを決める。
宗介にもその旨が伝達され、かなめとの以降の接触も禁じられてしまう。
宗介は命令を承服できず、かといって命令に逆らうこともできず、かなめに別れも告げずにミスリルの基地へと帰還する。
かなめとの仲を引き裂いた上層部と、ラムダ・ドライバという搭乗者の精神状況によって起動したりしなかったりという不確実な装置への不信から大きな迷いを抱え、任務を遂行することができなくなってしまう。
一方、かなめも宗介が自分の前から姿を消したことに気づきショックを受けるが、その直後に何者かに狙われている事に気づき、正体を暴くために動き出す。
かなめはビルの屋上から自分を監視する護衛のレイスを敵と勘違いし撃退しようとする。
その直後にかなめを狙う暗殺者がかなめとレイスを襲撃し、レイスは気絶、かなめはピンチに陥るが暗殺者の隙を見て宗介から借りた電気銃で暗殺者は気絶させピンチを凌ぐ。
そこに世界の軍事バランスや資源バランスを操り、計画的にテロや戦争を起こさせる影の支配組織アマルガムの幹部レナード・テスタロッサがやってくる。
暗殺者はアマルガムを裏切った幹部がかなめを殺すために差し向けた刺客であり、レナードは暗殺者の始末に来ただけだったが、雨の中で佇むかなめを好きになり、不意打ちで唇を奪う。

レナードは暗殺者を殺し、レイスも連れ去ろうとするが、かなめがレナードにキスを許す代わりにレイスを置いていくよう取引する。
レナードが去った後、かなめはファーストキスを奪われたことや、宗介が肝心な時にそばにいないこと、そして自分が臆病なばかりに気持ちを告げられずにいたことへの悲しみと怒りでその場に泣き崩れる。
ひとしきり泣いたかなめは、宗介に会って行き自分の気持ちを告白することを決意し、助けたレイスを脅して宗介が任務を行う香港を訪れる。
香港で再開後、かなめは数日経過していたことから決意が薄れ告白はできなかったが、任務を放棄し自暴自棄になっていた宗介に喝を入れ立ち直らせる。
任務を無事完了させた宗介はミスリルの上層部に対し、かなめの護衛と学校生活の継続を許可するよう脅し同然の交渉を持ちかけ、元の生活を取り戻す。

ミスリルは敵組織と内通していた裏切り者や敵幹部から情報を得て、敵組織がアマルガムという名前であることや、次の目標がかなめ達陣代高校の生徒が乗船するクルーズ船であるという情報を入手する。
常に後手を取らされてきたミスリルは、この情報を元に先手を打ち、クルーズ船を襲撃すると厳重な金庫の奥にウィスパードの研究・調査をする機材が積み込まれている事を知る。アマルガムが同船を使って世界中を周りながら、ウィスパードを拉致・実験していたことを知る。
しかし、アマルガムの秘密を知りすぎたミスリルはアマルガムの容赦ない総攻撃を受け壊滅してしまう。
宗介たちが暮らす街もかなめを本気で連れ去りに来たアマルガムの部隊との戦闘に巻き込まれる。
学校が危険にさらされ、友人が負傷し、宗介もアーバレストを破壊されて殺されかけたことから、宗介の助命を条件にかなめはアマルガムについていくことを決意する。
宗介は味方も守るべき人も東京での生活も全てを失うが、単独でアマルガムを追い、かなめを救出することを誓う。

東南アジアのナムサクを訪れた宗介はASを使った闘技場のバトルに参加し、アマルガムへと繋がる情報を探り、幹部との戦闘になる。
重傷を負いながらもかなめが幽閉されている場所の情報を入手すると、治療とリハビリの末に同地を急襲する。
ミスリルの残党とも合流を果たし、また、大破したアーバレストの後継機であるレーバテインを受け取り見事守備部隊を全滅させる。
その間にかなめは再び連れ去られてしまうものの、オープン回線でお互いの思いを告げると次に会ったらキスをしようと約束をする。

ミスリル残党軍は各地に散らばっている組織の生き残りを糾合し決戦の準備を進めつつ、ウィスパードが生まれる原因となったヤムスク11を訪れる。
ウィスパードにブラックテクノロジーを流し続けているアンテナを破壊すべく、最深部へ向かう宗介とその上官であり同じくウィスパードであるテレサ・テスタロッサ(テッサ)だったが、レナードらアマルガムが追ってきて戦闘が発生すると老朽化していた施設は崩落してしまう。
宗介はテッサとはぐれ施設内を探索している最中にレナードと遭遇し、彼からウィスパードはヤムスクでの実験中に起きた事故の影響を強く受けた新生児であり、かなめは特にウィスパードとしての影響を強く受けていることから精神世界への干渉する力を強く有しており、その力を利用して世界を自分たちの望んだ通りに改変させることができると聞かされる。
また、国家や組織などにとってウィスパードは手に入れたい存在であり、一生狙われ続ける人生が待っている事を聞かされると、宗介は世界を変革させる方がかなめの幸せに繋がるのではないかと考え始める。
かなめはテッサと偶然合流し脱出を試みるも、途中で施設の最深部に辿り着き、そこで18年前の実験で被験体だったソフィアに精神を乗っ取られてしまう。
ソフィアも若くして実験でこの世を去っているため世界改変を望み、かなめの体を乗っ取った後はレナードについて行く事を決める。

宗介はヤムスクを離脱した後もアマルガムと戦うべきか葛藤を続ける。
アマルガムは世界改変を行うための装置TARTAROSを旧ミスリル基地のあったメリダ島で建造を進め、さらにミスリルの戦力を分断するためにアフガンの各ミサイル基地も占拠する。
ミスリルは核ミサイル基地の奪還部隊と世界改変を阻止するメリダ島急襲部隊に戦力を分け最終決戦に挑む。
宗介はかなめを追ってメリダ島にたどり着くとそれまでの迷いを捨て、敵勢力に向け自身の持つ戦闘技能で計画を潰すと宣戦布告する。
その中でかなめに対しても日頃の文句を混ぜた宗介なりの激を飛ばすと、かなめは怒りでソフィアの支配から脱した。

ソフィアはかなめが自らの意思で世界改変をさせるべく、レナードと対峙しコクピットが貫かれた宗介機の姿を見せる。
宗介が戦死した姿を見せ、甘いささやきでかなめを籠絡することで世界の変容を開始させる。
変容した世界の中でかなめは普通の男の子として育った宗介と出会い、彼と結ばれることを望む。
しかし、それは自身の知る戦争の中で育った粗忽な宗介ではないことに気づき、宗介のいない世界でも元の世界で生きていく事を選択すると世界が崩壊し元の世界に戻る。
宗介はレナードの一撃を食らう前にコクピットを脱し、すきを見てレナード機の心臓部をロケット弾で攻撃し撃破する。
機体を脱したレナードは世界の変容が止まったことを察知し、TARTAROSごとかなめを爆破しようとするが、すんでのところで部下であるカリーニンによって射殺されてしまう。
カリーニンは手術ミスにより死亡した妻と子のいる世界を作るため、再び世界改変を起こそうとかなめを連れ去るが、ヘリコプターで飛び立つ寸前に宗介に阻まれ、かなめはヘリから落下し、宗介とカリーニンが残るヘリコプターは墜落する。
その間に別働隊は核ミサイル基地を襲撃し、敵を撃破するものの一発の核ミサイルがメリダ島に向けて発射されてしまう。
テッサらはメリダ島を制圧し、核ミサイルが迫っている事を察知すると、滑走路に落下していたかなめを回収し急ぎ基地から脱出する。

宗介とカリーニンはヘリから脱すると決着をつけるべく対峙しており、脱出の機会を逃してしまう。
しかし、宗介にとってカリーニンは宗介が幼少期にアフガニスタンのゲリラをしていた頃からの付き合いがあり、養父としても尊敬をしていたため、ミスリルを裏切って世界改変に加担した事が理解できず、決着は避けては通れなかった。
戦闘の最中にカリーニンは宗介に才能が無いとを告げ、鋭い猛攻で宗介に打撃を加えひるませる。
しかし、宗介はカリーニンが昇ってきた朝日に目をくらませた隙を突いてカリーニンを押し倒し、心臓にナイフを胸に押し当てる。
後は力を込めて心臓に押し込むだけだったが、才能がないという言葉通り宗介は止めを刺せず諦めてしまう。
カリーニンは起き上がり、ナイフを手に宗介に近づくが、ヘリが墜落した際に重傷を負っていたカリーニンは吐血して倒れ込む。
宗介に抱えられたカリーニンは宗介が優しい性格であるが故に戦いには向かないと言葉をかけ、宗介を平和な世界へ帰したかったことと、自分も妻と子の元へ帰りたかったという世界改変に加担した理由を告げると、最後に日本語で「イキナサイ」という言葉を残し息を引き取る。

核ミサイルの迫るメリダ島で一人になった宗介は、 インターネット上に拡散されたクラスメイトたちからの動画メッセージを見てかなめと一緒に学校へ戻りたいという思いが溢れ涙を流しながら生きたいと強く願う。
核ミサイル着弾間際にレーバテインのAIアルが単独でラムダ・ドライバを発生させると、宗介は放射能汚染の影響も無く無事生き延びる事ができた。
その後、米軍により機体と共に沖縄基地に送られてしまい、やむなく自力で脱走を図ると卒業式が行われている陣代高校へと急ぐ。
学校にたどり着くとかなめと再会し、学校中が見守る中で約束だったキスをする。
そしてかなめとずっと一緒にいることを約束し物語は幕を下ろす。

『フルメタル・パニック!』の登場人物・キャラクター

主要キャラクター

相良宗介(さがらそうすけ)

CV:関智一(アニメ)、森久保祥太郎(CDドラマ)
年齢・人種・本名全てが不明な人物。
幼い頃に飛行機事故に巻き込まれ、唯一生き残ったところを当時ソ連の特殊部隊で下士官をしていたアンドレイ・カリーニンに救われる。
名前は救出された当時、服のタグにかかれていた「さがらそうすけ」に日本語ができるカリーニンが漢字を当てたものとなっている(しかし、飛行機の乗客名簿に「さがら」という名字は無く本名かは不明)。

救出された後はソ連の特殊機関"ナージャ"によって暗殺者として育てられ、アフガニスタンのゲリラの指導者であるマジード暗殺の任務を受けゲリラたちに混じる。
しかし、暗殺に失敗し、逆にマジードに命を助けられるとカシムという名を与えられゲリラの一員となる。
ソ連軍による総攻撃でゲリラ組織が壊滅すると傭兵として各地の戦場を転々としミスリルの訓練キャンプから、西太平洋戦隊にスカウトされる。

その後、任務で千鳥かなめの護衛任務を受け、都立陣代高校へ編入し普通の高校生としての生活を始めるが、前述のように戦場育ちで平和な日本生活に慣れていないため、些細な事でテロや襲撃と勘違いし銃や爆発物で対処をしてしまう。
毎回周囲に大きな迷惑をかけているものの、かなめや周囲の協力と宗介自身の努力により少しずつトラブルの頻度も減り始める。
それと同時に本人は自覚していないがかなめに対する恋心を抱くようになる。

かなめに対する好意を自覚した頃にはアマルガムの総攻撃でミスリルは壊滅し、愛機であるアーバレストも破壊され、自身の命も風前の灯火となり、それに耐えきれなくなったかなめは、宗介を助ける代わりにアマルガムへついていく事を決める。
宗介は全てを失ってしまうが、それでも諦めず単独でかなめを置い続け、多くの犠牲と払いながら復活した愛機・レーバテインと共にアマルガムとの最終決戦に挑む。
無事かなめを救出し、自身も東京へ戻ると卒業式の行われている陣代高校に駆けつけ、かなめと再会する。
そして学校中が見守るなか約束をしていたキスをし、ずっと一緒にいることを誓った。

千鳥かなめ(ちどりかなめ)

CV:ゆきのさつき(アニメ)、氷上恭子(CDドラマ)
都立陣代高校に通う高校2年生。
ルックスもスタイルも良いが帰国子女であるためストレートな物言いが多く、中学時代はひんしゅくを買っていた。
高校に入ってからは友人も増え楽しい学校生活を送るが、護衛任務を受けた相良宗介が転入してくると、彼のもたらすトラブルの後始末をさせらるなど宗介の保護者的役割を担うことになる(周囲からは狂犬とその飼主と認識されている)。

当初は宗介の護衛という任務も知らずにいたが、修学旅行でハイジャック犯に連れ去られ様々な検査を受けた結果、自身が「ウィスパード」と呼ばれる生まれながらに知り得るはずのない存在しない技術(ブラックテクノロジー)を持つ特殊な人間である事を知る。
そして救出に来た宗介から任務のことや彼の所属するミスリルという組織について聞かされるが、当初は半信半疑で信じることができなかった。
しかし、宗介がASに搭乗し敵兵を倒していくと少しずつ現実を受け止めていく。

宗介がハイジャック犯のリーダー・ガウルンとASで対峙し、苦戦を強いられるとウィスパードとしての能力が目覚め、宗介の搭乗するアーバレストに搭載されているラムダ・ドライバという搭乗者のイメージを現実にする装置の知識や使用法を宗介に教える。
ガウルンを倒し無事帰途に着くと元の日常生活に戻るが、宗介やミスリルとの関わりから危険な事件に巻き込まれていく。
宗介とはその都度ケンカをしたり助け合ったりしていくうちに恋心が大きくなっていくが、何の前触れもなく宗介が護衛任務を解除されかなめの前から姿を消した際は大きなショックを受けていた。
そしてその間に暗殺者に襲撃されると、辛くも撃退をしたものの、暗殺者を追ってきたアマルガムの幹部レナード・テスタロッサにファーストキスを奪われてしまう。
宗介の不在に対する怒りや悲しみの他に宗介に対する思いと向き合えなかった自分の弱さを悔やみ、自ら宗介に会って気持ちを伝えることを決意する。
結果的に告白はできなかったが、精神的にボロボロになっていた宗介に喝を入れ立ち直らせると、宗介も自らの意思でミスリル上層部に交渉し元の生活を取り戻す。

しかし、アマルガムによる本格的な攻撃が始まると、学校や生活環境が危険に晒された上に親友の常磐恭子が負傷してしまい、宗介も殺されかけてしまう。
耐えられなくなったかなめは宗介の助命を条件にレナードについていくことを決め、以降は軟禁生活が始まる。
ヤムスク11を訪れた際に実験場跡地にてテレパシー実験の被験体であったソフィアに体を乗っ取られてしまう。
ソフィアは自分が被験体として悲運な死を遂げたことが許せず、世界を変えたいと考えており、同様の考えを持つレナードと協力し、その計画を進める。
最終決戦で宗介がアマルガムに宣戦布告をすると、かなめに対しても今までの鬱憤を晴らすかのように罵詈雑言を浴びせたことで、その怒りで覚醒しソフィアの支配から逃れる。

諦めきれないソフィアはかなめを籠絡して世界の改変をしようとするが、かなめの強い意思により阻まれてしまい計画は頓挫してしまう。
その後、宗介とミスリルによって救出され、二週間以上謎の意識不明の状態が続いたが、ある朝突然目覚め東京へ戻る。
急に元の生活に戻り困惑するかなめだったが、ひとまず学校へ行こうと顔を出すとちょうどクラスメイト達の卒業式が執り行われており、親友やクラスメイトたちと再会すると涙を流し喜び合う。
そして核爆発に巻き込まれて死んだと聞かされていた宗介も学校に現れると学校中が見守る中でキスの約束を果たす。
今後も組織や機関に狙われる可能性がある事から、宗介がずっと護衛することを誓う。

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