エロマンガ先生(伏見つかさ)のネタバレ解説・考察まとめ

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」で有名な伏見つかさが著者を務める電撃文庫のライトノベルと、それを原作にしたアニメ作品。
ラノベ作家の高校生の主人公と引き籠もりのイラストレーターの妹が、「世界で一番面白いラノベを書く」という夢のために二人三脚する物語を描いている。
2016年4月にアニメ化し、全12話が放映された。

その後、エルフの思いつきで、「夏の取材&執筆合宿」という名目で彼女の別荘がある南の島へ行くことになった正宗、ムラマサ、そして正宗のラノベ作家仲間である獅童国光。一方の紗霧は「世界で一番可愛い妹」のイラスト作りがあるからという理由で家に残るが、兄を合宿に参加させる代わりに、エルフとある約束を交わしていると、何か意味ありげなニヤつきを浮かべる。
それからエルフの別荘についた正宗たちは、水着姿となって浜辺や海で遊び回ったり、小説の題材探しという名目で、主に正宗がエルフとイチャイチャさせられながらも南の島のリゾートを満喫する。そんな中でムラマサは、合宿に参加した理由として、正宗が過去に書いた小説を読みたいとせがんできて、正宗はこれを快諾した。

そして一方でエルフは、夜、正宗を別荘の敷地にある「妖精の森」に連れ出す。エルフはこの森こそが父が母にプロポーズをした場所であり、父はプロポーズに失敗したが必死になって振り向いてもらえるよう5年も努力して結婚したと言い、それから父は亡くなる前に母に子供たちを立派になれるよう育ててくれと頼んで、その頼みを引き受けた母は幼いエルフにピアノや生花などさまざまな習い事をさせたことを話した。そうして厳しく育てられてきたが、それでも両親には感謝していて、大好きだと胸の内を語ったエルフは、父が母と一緒にいられて毎日楽しくて幸せだったから、父と同じように一生を楽しく過ごすための伴侶の候補として正宗を選ぶと大胆に告白する。困惑する正宗に、エルフは最後に自分の本名が「エミリー」と教えた後、意気揚々とその場を後にした。
それから遊びと執筆の両方をこなしながらも合宿を終えて帰ってきた正宗は、紗霧とタブレットで思い出話にふけりながら秋葉原へ向かい、その秋葉原の本屋で「世界で一番可愛い妹」が店頭発売されているのを確認して、喜びを分かち合い、これからも共に頑張っていくことを誓う。

その後、紗霧は相変わらずお面をかぶって、エロマンガ先生としてイラストレーターの仕事をこなしながらも部屋からの動画配信を続けていた。そんな中、紗霧は兄を合宿に参加させる代わりにエルフと取り付けた「エルフとムラマサの2人で絵のモデルとなる」という約束を実行に移す。そして、和泉家へと呼んだ2人を水着姿にしてツイスターゲームにで様々なポーズをとらせて見て楽しみながら絵を書き続けた。
そこへ智恵が和泉家を訪れてきて、正宗に「世界で一番可愛い妹」の発売に伴い、たかさご書店にもその特別コーナーを作っておいたと報告する。そしてさらに、発売のお祝いとして買ってきた「世界で一番可愛い妹」の同人誌を手渡すが、その内容がいかにもアダルトだったので正宗は赤面させられながらも喜んだ。そして、智恵が帰った後、話を聞きつけた紗霧が飛んできて正宗から同人誌を強奪し、それを読んで興奮し、急ピッチで自分と正宗をモデルにしたアダルト漫画を仕上げてしまう。そして、そのアダルト漫画を読まされてさらに赤面する正宗に、もっと完璧なアダルト漫画を描くために彼の服を脱がそうとする紗霧と、悪ノリして一緒になって迫るエルフ。そしてムラマサはというと、目の前のこの恥ずかしい一幕を前に赤面して顔を背けるだけだった。

「またね!エロマンガ先生!」

「そんな名前の人は知らないっ!」

そんなこんなで賑やかな時間は過ぎていき、夕方になったのでエルフとムラマサは帰ることになった。正宗は家の外まで、紗霧は2階の窓からそれぞれ二人を見送る。「またね! エロマンガ先生!」と、楽しそうに手を振るエルフに、「そんな名前の人は知らないっ!」と、紗霧は恥ずかしそうだが満更でもない様子で答えた。

『エロマンガ先生』の登場人物・キャラクター

和泉正宗(いずみ まさむね)

CV:松岡禎丞

本作の主人公。高校に通いながらライトノベル作家として生計を立てている少年で、義理の妹の紗霧と二人暮らしをしている。
料理やお菓子の好みがやけに年寄りじみていて、エルフ曰く「シスコン」であり、妹の紗霧を異性として妹として愛しており、彼女が床を叩いたり踏み鳴らしたりする音で何を言っているのか把握できるという妙な能力を持っている。

妹の紗霧が四六時中部屋から出てきてくれないことに頭を抱えていたが、ある時、動画サイトで自らが著者を務めるラノベ「転生の銀狼」のイラストレーターであるエロマンガ先生が配信する生放送を見たことをきっかけに、エロマンガ先生が紗霧であることを知ってしまう。
その後、ラノベ作家仲間のエルフやムラマサ、紗霧のクラスメイトであるめぐみをはじめとした周りの女の子たちに時に振り回され、時に彼女らの協力を得ながら、兄として紗霧と向き合いつつ、彼女と共に「世界で一番面白い小説」を作ることを目指していくようになる。

和泉紗霧(いずみ さぎり)

CV:藤田茜

本作のヒロインで、正宗と二人で暮らしている義理の妹。極度の人見知りで引き籠りの不登校児で、正宗の著作「転生の銀狼」のイラストレーターを密かに務める「エロマンガ先生」。
ご飯など必要な用事がある時は床を叩いたり踏み鳴らす『床ドン』で知らせており、風呂やトイレなど、部屋から出ざるを得ないとき以外は部屋に引きこもっている。正宗のことを「兄さん」と呼んでいる。ちなみに引きこもり故に運動不足で大声を出すだけで息切れする程体力がない。

イラストレーターとしての情熱と集中力は人一倍ある一方、女の子の下着姿や裸に対して変態とも見てとれる欲求を抱えており、エルフやめぐみに絵のモデルとしてポーズをとらせ、時にはセクハラまがいな事を平然と要求する。その上、女の子のパンツが好きという一面も持ち、エルフやめぐみはパンツを見せられたりずり降ろされたりとそれぞれ犠牲になったことがある。

エロマンガ先生

イラストレーターとしての紗霧のペンネームで、正確には「エロマンガ」までがペンネームとなっていて、紗霧は島の名前が由来であると主張している。
「エロマンガ先生のお絵描きブログ『おぱんつのさきっぽ』(原作では『エロマンガのブログ』)」のタイトルでブログを運営し、そして動画サイトでお絵描き動画を配信していて、配信時には変声機とアニメキャラのお面をつけている。その時、Webカメラに正宗が持っていった食事の食器が映ったことで、正宗に正体を見破られた。

自分の目で見たものしかイラストを描かないことから、正宗の書く本の女の子のイラストには貧乳しか出てこないのが特徴で、さらに仕事には時間をかけるので、挿絵・イラスト担当作は一つが限度となっている。ちなみにエロマンガ先生と呼ばれることを嫌っており、そう呼ばれた時には「そんな恥ずかしい名前の人はしらないっ」と返す。

山田エルフ(やまだ えるふ)

CV:高橋未奈美

和泉家の隣に引っ越してきた超売れっ子のラノベ作家。山田エルフはペンネームで、本名は「エミリー・グレンジャー」。ロリータファッション風の服装が特徴的で、自身の担当編集者を務める兄・クリスを持つ。

気丈だが高慢ちき、おまけにマイペースな性格でさぼり癖があり、仕事よりもゲームなどの自分事を優先する。締め切りが近い時に自宅まで押しかけてくるクリスたち編集者から逃げるべく、隣の家の正宗に泣きつきにいっている。そのためクリスはもちろん、正宗からもメールの連絡先に「バカ」と名前をつけられるほど呆れられている。しかしラノベ作家として仕事はきちんとやるほうで、締切は一度も破らずに一定のペースで刊行している。
また、当初は発行部数の多さ少なさでしか作家の価値観を見ていなく、正宗に対しても初めのうちは見下したような態度を取っていたが、彼と接していくうちにその考えと態度を改めるようになった。

千寿ムラマサ(せんじゅ むらまさ)

CV:大西沙織

正宗の年下だが、彼より長く執筆活動をしていたことから先輩にあたり、さらに数々のアニメ化作品を生み出した凄腕のライトノベル作家。千寿ムラマサはペンネームで、本名は「梅園花」。

文才や想像力に長ける一方、それまで読んだ小説が面白いと思ったことがほとんどなく、ラブコメもそのうちのひとつで、正宗の「世界で一番可愛い妹」の執筆が決まった時、彼に対して挑発的な態度をとっている。
そして、ラノベ作家になったのも、いっそのこと自分が面白いと思う小説を書こうと決心しただけのことで、自分にとって「面白い本」とは何かを突き詰めることを目的とするあまり、売り上げどころか自分がこれまでに書いた作品にも全く興味を示さない。
小説コンペ「ラノベ天下一武闘会」での正宗とのラノベ対決の後、正宗に敗れるも和解し、そして優勝作品として出版された「世界で一番可愛い妹」の熱心なファンともなり、さらに正宗に対しても好意を抱くようになる。
また、それ以前にラノベ作家としてデビューする前にWeb作家として活動していた正宗の隠れ大ファンでもあり、彼が書いた小説の全てを保存している。

ちなみに自分の作品の執筆に妥協を許さない一方、締切にも非常に厳しく、ちょっとでも締切が守れなかったりすると爪を剥ぐという過激な自戒行為に及んでおり、いつも右手の指には包帯を巻いている。
そして、正宗やエルフとは違ってパソコンを使わずに原稿用紙で執筆するタイプで、いつネタが閃いてもいいようにと常にノートと筆記用具を懐に忍ばせていて、ネタが閃くと周囲が見えない程の凄まじい集中力でその場で執筆し、声をかけようとしたエルフに「邪魔したら殺す」と恫喝と睨みを浴びせた。

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