ワイルドアームズ セカンドイグニッション(WA2)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ワイルドアームズ セカンドイグニッション』とはメディア・ビジョンが開発したPlayStation用のゲーム作品。1999年9月2日にソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)より発売。略称は「WA2」。ジャンルはロールプレイングゲーム(RPG)。精鋭部隊"ARMS"に配属された主人公の青年アシュレーが仲間達とともに世界を救うために戦う物語を描く。「英雄」という言葉をテーマに複雑な人間関係が織り成すストーリーがドラマチックに展開されるのが大きな特徴となっている。

ブラッド「受け取るがいい…ヴィンスフェルト・ラダマンティスッ!!!」

オデッサによって窮地に陥ったARMSを救う際、ブラッドがヴィンスフェルトに向けて言った言葉。自身の過去への決別と、仲間であるARMSとともに戦うことを改めて決意し、「受け取るがいい…ヴィンスフェルト・ラダマンティスッ!!!」とヴィンスフェルトに告げたブラッドは、新たに手にしたARMリニアレールキャノンの一撃をヘイムダル・ガッツォーに向けて放つのだった。

アシュレー「19年間生きてきて、僕は他に命をかけられるものを知らないッ!」

「何故生に固執する」というヴィンスフェルトの問いかけに対し、「今までと同じ毎日を、日常を取り戻すために戦ってきた」と答えるアシュレー。その答えにくだらないと吐き捨てるヴィンスフェルトだが、アシュレーは「19年間生きてきて僕は他に命をかけられるものを知らないッ!」とはっきりと告げるのだった。

マリナ「おかえりなさい」

ロードブレイザーに精神を支配されかけたアシュレーに、マリナはアシュレーの帰ってくる場所を守ると決めたことを伝える。オーバーナイトブレイザーの姿となったアシュレーを一度は突き放してしまったマリナだったが、どんなことがあってもアシュレーと繋いだ手を離さないこと、アシュレーを見失わないことを決意し、アシュレーに「自分の帰る場所を見失わないで」と伝えると、アシュレーは正気を取り戻す。そしてマリナはアシュレーと一緒なら「おかえりなさい」といつでも伝えられるほど強くなれると答えるのだった。

メリル「誰かが『英雄』になるのなら、誰もが『英雄』になれるはず」

アシュレーとロードブレイザーの最終決戦で、ファルガイアからアシュレーに想いを届けたメリル(中央)が発した一言。世界は「英雄」が1人で守るものではなく、ファルガイアに生きる全ての人々が守るものであり、「誰かが『英雄』になるのなら、誰もが『英雄』になれるはず」というメリルがアシュレーに届けた想いは「英雄」がテーマとなっている本作を象徴する言葉でもある。

『ワイルドアームズ セカンドイグニッション』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ナイトブレイザーの本来の姿は銀色の騎士

ゲーム内に登場するナイトブレイザーは、黒騎士として登場しているが、ナイトブレイザーの硬化した姿はアガートラームの刀身が変形したものであるため、設定上本来の姿は銀色の騎士である。しかし内部から噴出したロードブレイザーの強大な焔が世界そのものを焼き尽くした時に発生する「煤」が付着することで、最終的にはその姿が黒く見えるようになり、ゲーム内のナイトブレイザーは黒騎士となっている。

隠しボスであるラギュ・オ・ラギュラのモデルは、ウルトラシリーズの宇宙恐竜ゼットン

本作にはゲーム内で多数の特撮をパロディとした要素が存在するが、登場するモンスターにも特撮要素が含まれており、特にウルトラシリーズをモデルとしたモンスターが多く存在する。中でも代表的なモンスターは隠しボスの1体として登場する「ラギュ・オ・ラギュラ」であるが、このモンスターのモデルはウルトラシリーズの宇宙恐竜ゼットンである。外見だけでなく、モデルとなったゼットンが使用する一兆度の火球も技として使用している。

前作と役割や意味が異なる用語

本作では前作の「1st」に登場した用語が使われているが、その意味や役割は異なっている。例えば「ARM」は、前作では主人公が使う特別な意味を持つ武器として役割があったが、本作では武器以外に意味はなく、武器を扱う技量があれば誰でも使うことが可能であり、ARMやARM使いが特別な目で見られることもない。他にも前作では敵側だったルシエドが、今作では味方側のガーディアンとして登場するなど、それぞれの違う役割を果たしている。

『ワイルドアームズ セカンドイグニッション』の主題歌・挿入歌

DISC1OP(オープニング):麻生かほ里「どんなときでも、ひとりじゃない」

DISC1中断テーマ:麻生かほ里「夜空」

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