クロックタワー(CLOCK TOWER)のネタバレ解説まとめ

『クロックタワー』とは1995年にヒューマンからリリースされたスーパーファミコン専用のアドベンチャー・ホラーゲームソフト。ゲーム会社・ヒューマンが発売した『セプテントリオン』、『ザ・ファイヤーメン』に続くパニックソフトシリーズの完結作である。屋敷の中に潜む殺人鬼から逃れるために主人公ジェニファーを脱出させるのが目的であり、のちにシリーズ化される「クロックタワーシリーズ」の第1作でもある。

『クロックタワー』の概要

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『クロックタワー』とは1995年にヒューマン・エンターテインメントからスーパーファミコン専用ソフトとしてリリースされたサバイバルホラーゲームである。クロックタワーシリーズの第1作である。孤児である主人公のジェニファー・シンプソンが同じく孤児である子供達と養育先となるバロウズ一家の元へ向かうところから物語は始まる。ゲーム内の敵キャラクターである、シザーマンの登場とともに他の子供達が殺され始める。ジェニファーはシザーマンの攻撃を避けながらバロウズの屋敷から脱出するべく方法を見つけ、いくつかあるゲームのエンディングを目指す。『クロックタワー』はゲームシステムとして、ジェニファーに求めるアクションを画面上のカーソルで指示をするポイント・アンド・クリック方式を採用している。

『クロックタワー』のプロットや絵のスタイルはイタリアの映画監督ダリオ・アルジェントの作品にインスパイアされている。『クロックタワー』のディレクター河野一二三はダリオ監督の映画を好んでおり、今作にも同じような雰囲気を出すのが目的だったと言われる。ゲーム内の多くのキャラクターのグラフィックは実際の人間の写真をデジタル処理して使用されている。ジェニファーのデザインはダリオ監督の作品「フェノミナ」の主人公ジェニファー・コルビノからとられている。

今作はリリース当初、爆発的なヒットとはならなかったが、まずまずの売り上げを見せた。後に今作をアップデートした『クロックタワー 〜The First Fear〜』がPlayStation、ワンダースワン及びウィンドウズ対応ソフトとしてリリースされた。Wiiのバーチャルコンソールでも配信されている。今作はファンが翻訳したものは存在するが公式には日本国外でリリースされていない。当時のレビューでは謎解きや屋敷の徘徊がやや退屈であるとの意見もあった。しかしながら、その特異な雰囲気は後に出るホラーゲームやサバイバルゲームの先駆的作品であると称賛されている。

『クロックタワー』のあらすじ・ストーリー

孤児のジェニファー・シンプソンはノルウェーのロムスダールにある孤児院で暮らしていた。
ジェニファーは同じく孤児であるローラ、アン、ロッテと共に1995年9月に時計台がある屋敷、通称クロックタワーに住むサイモン・バロウズによって養育されることになった。屋敷に着いた後、子供達を引率してきた女性であるメアリーはバロウズを探すため、子供達の元を離れる。なかなか戻ってこなかったため、ジェニファーはメアリーを探すことに決める。部屋を離れて少し経つと、ジェニファーは元いた部屋から悲鳴を聞いた。元の部屋に戻ると電気が消え、他の子供たちは消えていた。アンが無残な姿となって見つかった後、ジェニファーはシザーマンという大きなハサミを持った、子供のように体の小さい殺人鬼に追われていることに気がついた。

ジェニファーは屋敷の中を徘徊しつつ、メアリーが自分たちを屋敷に連れてきた本当の意図を探った。そして自分たちを引き取るはずだったサイモン・バロウズが牢屋に囚われているのを発見する。また、密室ではカバンとカルテとともに白骨死体を発見する。カルテには、この人物は医者であり、屋敷へはある女性の出産の手術のために来たことが記されていた。女性の名前はメアリー・バロウズ。そしてメアリーはバケモノのような双子の子供を産んだことが記されている。ここでシザーマンはメアリーの双子の息子のうちの1人だったことが判明する。白骨死体のそばにあるカバンにはウォルター・シンプソンと書かれた名札があり、ジェニファーは白骨死体が父親であったことを知る。父親は生まれて間もない双子に腕を食いちぎられ密室に閉じ込められたのだ。監禁されているサイモン・バロウズはメアリーの夫で、化け物である双子の息子を葬りさろうとしたため、子供に情があるメアリーによって監禁されていた。メアリーは二人の息子の殺しの欲求を満たすために孤児院から子供を連れて来たのであった。

その後、ジェニファーは「儀式の部屋」と呼ばれる場所を訪れる。そこで屋敷の地下にある墓地への道を見つける。地下にある道を進んでいくとロッテが死んでいるのを発見した。彼女のためにも生き延びようと決心したジェニファーは更に奥へ進むとカーテンのかかった部屋を見つけた。カーテンを開けると中にはメアリーの双子の息子のもう1人である巨大な人間、ダン・バロウズがいた。ダンはジェニファーを高くそびえる崖まで追い詰める。彼女は奇跡的にそれを乗り越え、油の入った缶を投げ落とし、ダンを焼き殺すことに成功する。彼女は近くにあったエレベーターに乗り込み、時計塔がある3階へと向かった。3階に着くと背後からシザーマンが現れた。目の前には動きが止まった時計の心臓部がある。シザーマンがギリギリまで迫ったところでジェニファーは機械をオンにした。動き出した時計台の音にシザーマンは反応し、頭を押さえ苦しむような表情をしながら、時計塔の歯車まで落下していった。

先に向かうとローラが倒れていた。ローラの元へ向かうと暗闇からメアリーが現れ、ジェニファーの首を絞めつける。しかしながら間一髪のところでカラスの大群がメアリーを襲い、メアリーも時計台から落下した。ジェニファーとローラは再会と生還を喜び、クロックタワーをあとにした。

『クロックタワー』のゲームシステム

操作方法

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クロックタワーは2Dグラフィックの画面上をカーソルで指示して進めていく"ポイントアンドクリック"方式のサバイバルホラーゲームである。プレイヤーはメインキャラクターのジェニファー・シンプソンをカーソルで操作し、物を投げたり、ドアを開けるなどの指示を与える。ジェニファーは歩いたり走ったりすることによってスタミナが減少する。スタミナは床に座ることによって回復する。画面の角にあるジェニファーの表情はスタミナによって変化する。ゲーム内に存在するアイテムの場所はプレイをするたびに変わる。

パニックモード

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ジェニファーは常にシザーマンから襲われる状態にある。シザーマンと直面した際、ゲームは「パニック・モード」に入る。ジェニファーはシザーマンに対して武器を使用することはできない。プレイヤーは生き残るために屋敷の中で隠れる場所や相手を倒すトラップを探す必要がある。もしシザーマンに掴まれると、プレイヤーは逃げるためにボタンを連打しなければならない。ジェニファーが死んでしまうとゲームオーバーになる。

マルチエンディング

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本作にはSランクからHランクまでの全9つのエンディングが用意されている。ゲーム中に現れる選択肢や獲得するアイテムなどによってストーリーが変化する。最も良いエンディングはSランクになっている。

Hランク

ゲームが始まり友人とはぐれた後、シャワー室でローラの死体を見付ける。
その後車庫でエンジンキーを発見し、車で脱出する。
エンディングムービーではジェニファーが車のバックミラーを覗いた瞬間、大きなハサミが映り込み、後部座席にシザーマンが乗り込んでいることが示唆される。ジェニファーの悲鳴とともに画面が暗くなる。

Gランク

ゲームが始まり友人とはぐれた後、シャワー室でローラの死体を見付ける。
渡り廊下でアンの悲鳴を確認し、窓から突き落とされたのを目撃する。
その後車庫でエンジンキーを発見し、車で脱出する。
エンディングムービーでは何らかの事故によって脱出の3日後にジェニファーが遺体となって発見されたことが述べられる。エンディング中では死因は明らかにされていないが、後にディレクターの河野は、このエンディングのジェニファーの死にはメアリーが関わっていると述べている。

Fランク

ロッテを見つける事なくストーリーを進め、エレベーターに乗り込む。
エンディングではエレベーター中からシザーマンの笑い声が聞こえて暗転する。

Eランク

白骨死体がある部屋に行かずに進めて、エレベーターに乗り込み3階へ向かう。
エンディングではエレベーターが3階に向かう途中で止まり、消灯する。シザーマンの笑い声が聞こえた後、エレベーターの天井から侵入され、ジェニファーの悲鳴が聞こえて暗転する。

Dランク

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