メンタル強め美女白川さん(漫画・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『メンタル強め美女白川さん』とは、獅子による漫画で、自己肯定感の高い美人OLが周囲の嫉妬やマウントを笑顔でかわしていく痛快コミックである。2019年からTwitterで不定期で連載され、2022年には井桁弘恵主演でドラマ化された。「私は私、可愛く、強く」をモットーに掲げる主人公・白川桃乃が、悩める仲間達のコンプレックスに寄り添い、ストレス社会を生きる読者にも優しく前向きなエールを送る。コミックスの累計発行部数は40万部を突破している。

第10話に登場。高校時代に白川をいじめていたクラスメイト姫子の友人。

朝比奈の同期社員(演:中尾百合音・竹野留里)

第11話に登場する朝比奈の同期社員。他の社員に仕事を頼んで早く帰るなど要領がよい。彼女達の立ち回りを見た朝比奈は、自分も少しずる賢くなった方が良いのかと悩む。

『メンタル強め美女白川さん』の用語

白川流 三種の神器

心の美容ノート

「心の美容ノート」は、白川が毎日寝る前に書き込み大切にしているノートである。1巻のコラムページで詳しい使い方が掲載されており、ノートの外見はリボンで結ぶタイプの方眼ノートと紹介されている。表紙の色はラベンダー色。SNSで話題になった「シンデレラノート」や「自分磨きノート」に近いもので、中身は美容やファッションに関することから、映画の台詞、展覧会のチケットなど多岐に渡る。時にはカフェで食べたサラダのドレッシングを分析してみる等、白川独自の自由な使い方も見られる。
ストーリーの中でも時々登場し、3巻ではノートを花岡に見せており、白川の字の綺麗さやコラージュのセンスを褒められている。
文房具が大好きな白川にとっては、お気に入りのペンやマスキングテープを使ってこのノートを書く時間は至福の時であり、寝る前にアロマや寝香水の香りに包まれながら書いている。時にはチルミュージックやココア等をお供にしながら、心地よい時間を過ごす。

秘密の安心カード

秘密の安心カードは3巻のエピソード1『秘密の安心カードと白川さん』で登場した。元気の出る言葉が書かれたカードのことで、白川が自分を元気づけるために作っているもの。可愛いカードに予め元気の出る言葉を書いておき、そのカードをお気に入りの缶などに入れておくことで、疲れた時や落ち込んだ時に眺めて元気を取り戻せるというものだ。
作り方として「安心カードは元気な時に書いておく」「お気に入りのカードに手書きする」「好きな香りをカードにくぐらせる」という手法が紹介されている。だが、大切なのは自分が元気になれることであるとしており、その方法についてはスマホのメモなどでも良いとして厳密なルールは設けていない。白川はこのカードを心のお守りのようにしている。

先取りプチギフト

手帳を購入した白川。まずは頑張った自分に毎月贈るためのプチギフトを決める。

4巻のエピソード6に登場する。「心の美容ノート」「秘密の安心カード」と並んで、アナログ派の白川の三種の神器の1つ。白川の場合は、手帳を購入したタイミングで来年の自分に贈りたい12ヶ月分のプチギフトを決めておくというもの。予め決めて先取りをしておくことで、来年も頑張ろうという気力がチャージされる。プチギフトは自分にとって気軽な価格のものを楽しく選ぶことであり、その内容は物ではなく体験なども良しとしている。
他に難しいルールは一切なく、12ヶ月分を先に決めても良いし、月末分に翌月分を決めても良い。更にギフトの内容は当月の気分で変更しても良いなど、自分が気分よくいられるように臨機応変なマイルールで決めることがポイントとされている。
「プチ」だとしても1年に12個受け取れるということが満足感を増し、更にはちょっとした買い物であっても計画することでスペシャルなギフトになると提唱している。

『メンタル強め美女白川さん』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

白川桃乃「私のモットーは『私もキレイあの子もキレイ』だし みんな可愛くてハッピーじゃん」

出典: green.xgoo.jp

自分も他人も、どんな美しさも肯定するのが白川の生き方。

1巻エピソード3『白川さんと世界平和』での白川のモノローグ。女性陣の陰口の的になることが多い白川だが、本人はそんなことは気にしない。他人に嫉妬するようなことはなく、かといって自分が一番だと思っているわけでもない。白川は素敵な人を見つけるとすかさずその人を研究し、自分にできることがあれば積極的に取り入れ、自分も素敵になれるように努力をする。
陰口を聞いてしまっても、自分を嫌っている人にわざわざ歩み寄ろうとはしない。「ぶりっ子」「言うほど美人じゃない」「ナルシスト」と言われてもケロッとしている。そんな白川は心の中で「私のモットーは『私もキレイあの子もキレイ』だし みんな可愛くてハッピーじゃん むしろ世界平和じゃん」と受け流す。
この「私もキレイあの子もキレイ」は1巻のエピソード1で、白川が大好きな人気モデルのアズの悪口を聞いた時にもモノローグで語られる。白川は「誰かの評判を下げたからって自分の美しさが増すわけじゃない」と考えており、陰口のように自分がされて嫌だったことは人にもしないと心に決めている。
「私もキレイ」は言い方が違えば陰口の通り「ナルシスト」と受け取られてしまいかねない言葉だが、他人の美もきちんと肯定している白川の言葉からは、真の自己肯定感の高さが感じられる。

白川桃乃「だってそんな失礼な人の美意識とか信用するに値しなくないですか?」

出典: pbs.twimg.com

他人の容姿をネタにする男子高校生を見た後の白川の言葉は、かつてその言葉に傷ついた町田の心に深く染み込む。

1巻エピソード16『町田さんの学生時代』での白川の言葉。帰宅中の白川と町田の横を通り過ぎる男子学生が、告白された女子の外見を話題にして笑っている様子を目撃する。彼らの発言に気分を害した白川の隣で、突然町田がふらつき、白川は町田を心配する。町田は、男子学生達が軽く発していた「ブス」「デブ」という言葉を、かつて自分も男子から言われていたことを思い出してしまったのだった。
町田は、白川がそんな言葉を男子から言われたことはないだろうという前提で「白川さんはないでしょう?」と聞く。しかし意外にも、白川も「ブス」と言われたことがあるという返答を聞き、町田は心底驚く。白川は、ナンパを断って「ブス」「ババア」と言われた他、女子からも「大して可愛くない」「ぶりっ子メイク痛い」と陰で言われていたことを町田に明かす。白川がそんな言葉を言われていたことに他人のことながらショックを受ける町田は「それでもつらかったでしょう?」と白川に問う。しかし白川は、特に傷ついた様子は見せずに「だってそんな失礼な人の美意識とか信用するに値しなくないですか?」とケロリとした表情を見せた。
白川のこの言葉は、「白川がいたらどんなに救われただろう」と学生時代に傷ついてきた自分を励ます空想をするほどに、町田の心に深く染み込むのだった。

白川桃乃「私 美に競争は持ち込まないタイプなので」

出典: ddnavi.com

羽柴の登場で美を引き合いに出された白川。たとえ嫌味を言われても気にしない。

2巻エピソード9『羽柴さんと白川さんpart1』での白川の言葉。
完璧美人の羽柴が本社から異動してきたことにより、「社内の美人と言われていた白川も羽柴と並ぶと霞んでしまう」と噂される。白川は先輩の女子社員から、白川のところに来ていた営業の男性社員達が羽柴の方へ付きっきりになったと言われる。先輩は「やっぱり本当の美人を目の前にした男って正直だよねー」と白川と羽柴を比べるような発言をするが、白川は先輩の言葉を肯定し「私が男性だったらーやっぱりああいう人にメロメロになっちゃう」と笑顔で返事をする。白川が悔しがらないため、面白くないと思った先輩社員は他の社員のところへ行き、今度は羽柴の愚痴を言い始める。
一連の会話を聞いていた梅本は、白川が嫌味を言われていたことに「あんなイヤミ言われてなんで言い返さないのよ」と腹を立てるが、白川はそんな梅本を止めながら「私 美に競争は持ち込まないタイプなので 私は私にできることを毎日コツコツやるのみです」と返した。
どんなに美しい人が目の前にいても、卑屈になったり粗探しをすることのない白川の「私もキレイあの子もキレイ」というモットーが発揮されている。

8lkinkuma841
8lkinkuma841
@8lkinkuma841

目次 - Contents