月刊少女野崎くんの名言・名セリフ／名シーン・名場面まとめ

「……笑え…笑え…！！！」

梅太郎達が通うロマン学園では美しい歌声をもつ歌姫「ローレライ」の伝説が有名だが、その正体は、実は結月である。結月は若松がローレライに憧れているのを知っていたが、他の生徒と扱いを変えることはせず、その事実を彼に秘密にしていた。しかし、隠しておくのに飽きた結月は、その事実を本人に明かそうとする。しかし、結月の考えるばらし方は、ドッキリじみてふざけたものばかりであった。「サラーっとばらすだけだからいつも通り」と余裕をかましていた結月だったが、屋上に本人を呼び出していざばらそうとした瞬間、急に緊張がこみあげてくる。「あいつの事だから素直にニコッと受け入れるさ！！！」という自信と「絶望の顔してもう二度と笑ってくれないかも…」という心配の板挟みになった結月は、ガラにもなく焦って混乱していた。「……笑え…笑え！！！」という心の声には、若松との関係が壊れることに対する結月の不安が現れている。しかし結果として若松には「なるほど、先輩はローレライさんだったんですね」と本気にされないまま軽く流されてしまい、結月の告白は不発に終わったのであった。

鹿島 遊（かしま ゆう）の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「いや…一瞬バラの妖精が現れたのかと想ったよ」

駆け寄ってきた女生徒がシャンプーを変えたことに気づいた遊は、そっと髪に触れて「シャンプー変えた？」と指摘する。赤面しながら「変かな？」と尋ねた女生徒に対し、遊は「いや…一瞬バラの妖精が現れたのかと想ったよ」と優しく笑った。常人では恥ずかしくて演技でも言えないような気障なセリフを素で言ってのける勇敢さを称え、男子生徒は彼女のことを「学園の王子」と呼んでいる。

「先輩が躊躇なく殴るのは私だけだ！！」

敬愛する先輩である堀と梅太郎が最近仲良くしているのを気にした遊は、千代に「どんな関係なのかな」と千代に尋ねる。二人がいかにも親密であるかのような千代の答えを聞いた遊は「かわいい後輩の地位が危うい」と焦り出し、日頃の遊と堀のやり取りを見ていた千代は「いつかわいがられていたのか」と驚く。部活に迎えにくることや自分にだけいい役が回ってくるのを「かわいがられている」と解釈していた遊だが、千代にはことごとく否定された。「自分が一番だと思っていたのに」と一瞬落ち込む遊だが、明らかに自分だけが特別扱いされていることをひとつ思いつく。「先輩が躊躇なく殴るのは私だけだ！！」と自慢げに言うのを聞いた千代は、心の中で「それ絶対好意じゃない」と突っ込むのだった。

堀 政行（ほり まさゆき）の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「鹿島だったらどんな場面でも光るぜ…！！」

締め切り間近に梅太郎が風邪をひいてダウンした。見舞いに訪れた千代、堀、若松は残っていたトーン貼りを自分たちで済ませ、原稿を完成させようと考える。イケメン枠の「鈴木くん」のトーンを選ぶことになった堀は自分の周りのイケメンとして、後輩の遊を思い浮かべる。そして堀が選んだトーンは、きらびやかな柄のトーン一種類だけだった。千代に「場面によって変えないと」と諭された堀は、自信満々に「鹿島だったらどんな場面でも光るぜ…！！」と言う。それを聞いた千代は、心の中で「ほんと親バカだな、この人」とあきれるのだった。

「さっき言ってたかわいい後輩アピールってヤツだけどよ。マジで怯えるならアリかもしんねー」

ホラー回のエピソードを書くことになった梅太郎は遊と堀を誘って夜の校舎で肝試しを試み、「怖がる係」を決めて強制的にネタを探そうとする。いざ校内を回り始めてもまったく怖がらない遊を見た梅太郎は、「今こそかわいい後輩アピールの時だろうが！！！」とダメ出しした。「背中に隠れる気弱な姿に先輩は弱いはず」と考えた遊は、それを実行に移そうとする。しかし身長差があるため隠れようとしても逆に堀の反感を買うばかりで、結局アピールできずじまいで肝試しが終わった。しかし堀と二人になった帰り道、「肝試し延長戦」として彼に怪談を話された遊は、腕にしがみつくほどに怖がる様子を見せる。その姿を目にした堀は、吹き出しそうになりながら梅太郎に電話し、「さっき言ってたかわいい後輩アピールってヤツだけどよ。マジで怯えるならアリかもしんねー」と言ったのだった。普段とはうって変わって弱気な様子の遊を目にした堀の対応に、彼がいかに遊を可愛がっているかが現れている。

「コーディネートなら俺にやらせろ」

梅太郎が御子柴とともに漫画家仲間の都ゆかり（みやこゆかり）と漫画の「変身もの」について語り合った翌日、御子柴は遊に「みんなが驚く変身」をやらせてみようとする。御子柴が仕込んだ変身姿で彼とともに演劇部を訪れた遊が部員としゃべっていると、タイミング悪く堀が現れた。折しも御子柴と遊が仲良さげにしている場面に行き会った堀は、怒ったような表情で勢いよく近づく。「俺の鹿島に手を出すな」的な展開かと予想した御子柴は焦るが、堀の口から出た言葉は、「コーディネートなら俺にやらせろ」であった。遊を一番光らせることができるのは自分だという堀のプライドがよく表れたセリフである。

「違ぇよ！！！それはお前が顔が良くて華があって演技が上手ぇからだよ！！！お前が舞台に立てば照明なんて無くても輝くし観衆はお前の虜だよ！！！」

ふとしたきっかけで遊に「お前ならなんでも好きなんだよ俺は」と言ってしまったばかりに、堀はそれ以降、彼女と接するたびに「それは私のことが好きだからですか」と聞かれて辟易していた。そんな中、遊が「私がいつも王子役に選ばれるのは先輩が私を好きだからでは？」と言っているのを耳にした堀は、「違ぇよ！！！それはお前が顔が良くて華があって演技が上手ぇからだよ！！！お前が舞台に立てば照明なんて無くても輝くし観衆はお前の虜だよ！！！」と、遊の考えを真っ向から否定しつつも彼女を称賛する言葉を投げかけた。堀に全力で褒めたたえられて遊は嬉しく思いながらも、顔を覆って恥ずかしがるのだった。

若松 博隆（わかまつ ひろたか）の名言・名セリフ／名シーン・名場面