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runamutayuki1

runamutayuki1のレビュー・評価・感想

鋼の錬金術師 / ハガレン / Fullmetal Alchemist
10

何度も見たくなる名作!

みなさん、1度は聞いたことのある作品だと思います。
この作品はざっくり言うと、母親を失った兄弟が「錬金術」という技術を使って母親を錬成しようと試みるも失敗。代償として兄は身体の一部、弟は全ての体を失いました。兄は弟の魂のみを錬成し、兄弟で身体を元に戻すために旅をする中で成長していく話です。

最初から最後まで読者を退屈させる事なく、滞りなく綺麗な話の流れ、ラストも完璧です。また途中で人間の汚い一面や醜い部分を隠す事なく晒します。
身体を元に戻すのに手掛かりにしていた賢者の石には、想像できないほど恐ろしい事実が発覚したり…。伏線もたくさんあり、飽きる事なくストーリーが進みます。

またこの作品のいいところは、最初から最後まで主人公がぶれない、というところです。兄弟の身体を元に戻すために他人を犠牲にしない。口は悪くても常に正義感と倫理観は忘れない。まだ10代とは思えないほど芯がしっかりしているため、本当にかっこいいです。
また弟はとても心優しい紳士、といった感じですが、兄と似た部分があり、兄弟愛、友情、家族愛に溢れる作品です。
また戦闘や恐ろしい場面ばかりでなく、主人公(兄)とヒロインとの恋の発展も見どころです。ぜひ見てみてください!

哀愁しんでれら
7

少しずつ変化する姿に狂気を感じる

この作品は、見る人によって賛否両論分かれるタイプの作品だ。

主人公(コハル)に対して、序盤から一緒に住んでいた祖父が倒れたり、実家の自転車屋さんの店舗が火事になったり、長く付き合っていた彼氏に浮気されたりと不幸が連続で降りかかる。
そこから、夫になる男性(ダイゴ)と偶然出会い、結婚するまでは幸せの階段を登るようにスムーズに進んで良かった。
ダイゴの娘(ヒカリ)も、コハルのことを気に入り懐いた様子だった。

それから少しずつ周りで起こること、ダイゴやヒカリのことでコハルの様子がおかしくなっていった。
自分の作る弁当をヒカリが食べていないと勘づいたコハルは、おにぎりにお金やフィギュアを入れて弁当に詰めた。そして帰宅したヒカリに空っぽの弁当を持ちながら、おにぎりのことを聞くがヒカリは美味しかったと答える。
この辺りから、コハルがどんどん狂っていく様子が描かれている。
そんな中、ヒカリは学校で好きな男の子に構ってほしくていじめを自作自演するなど、メンヘラを発揮する。家でもコハルにわがままを言い、とにかく憎たらしくて見ているこちらがイライラするほど。

結末は個人的には、スッキリしない終わり方だと感じた。
少しモヤモヤが残ったが、いろんな考察ができるため、あえてそうしたのかもしれない。冒頭でも言ったようにこの結末から賛否両論分かれそうな作品だ。

ここは今から倫理です。 / ここ倫
10

考えさせられる

高校倫理の教師が「倫理」という授業を通じて生徒と向き合う漫画です。
ところどころ哲学者の言葉が出てきます。例えば「誰もが自分の視野の限界を、この世界の限界だと感じている」byセーレン・キルケゴール(間違ってたらすみません)など。それらの哲学者の言葉は、とても心にくるものがあります。高校倫理や哲学に興味がある人には特におすすめです。
登場する生徒は、犯罪や非行、問題児なども登場します。性表現や暴力シーンが苦手な人にはおすすめできません(まあ、大した描写ではないですが)。学校ものですね。はい。2021年6月の段階で6巻まで出ています。なお、最近気づいたのですが、表紙のカバーを外してみるとカバーイラストの撮影?をしているときの、高柳先生(この漫画の主人公)の撮影裏話?的なことの描写があります。(例)ふふ、つい笑ってしまいました など。
私自身、最近哲学や高校倫理に興味を持っており、「キルケゴール」、「ホモ・ファーベル(工作人)」などの高校倫理・哲学のキーワードが出てくるととても親しみを感じて、興奮してしまいます。大学は哲学科に進んだ学生に読ませたら、どんな反応するのか少し気になります。もしかしたら、もう少し突っ込んだ話が聞けるかも。と、考えてしまいます。

斉木楠雄のΨ難 / 斉Ψ / The Disastrous Life of Saiki K.
9

超能力者だけど周りに振り回される

誰しも1度は思うこと、それは「超能力者になりたい」ということでしょう。時間を止めたり、予知をしたりと色々と考えられます。そしてそれが叶えばどんなに楽なことか。
しかしこの作品の主人公である斉木楠雄は違います。斉木は超能力者なのですが、別にこんなのはいらないと思っています。例えば透視能力にしても皮膚の下の体の内部が見えてしまうのです。そうした弱点もあるので嬉しくないのです。だからこそ超能力者であることも知られたくなく、いかに目立たずにやり過ごすかばかり考えています。
でも周りの連中が一癖も二癖もあって超能力を使わざるを得ない。ギャグ漫画で実際爆笑できる作品でありながらシリアスで考えさせる部分もあります。
ちなみにこの作品は「サザエさん時空」と言って、連載は何年も続くのに話の中ではずっと同じ年齢で進みますが、なんとこれにはちゃんとした理由が存在した事実が明かされます。このことは物語の終盤に差し掛かるところで明かされるのですが、そのころにはギャグ漫画のみならずサスペンスの要素も入ってきます。単にギャグの枠にとらわれないところも、この作品の面白さの一つかもしれません。
とはいえ、作品は爆笑必至なので決して期待に沿えないということはありません。

Detroit: Become Human / デトロイト ビカム ヒューマン
9

プレイヤーの数だけ物語がある

PlayStation4で発売された、アクションアドベンチャーゲームです。
自律型の人型のロボットであるアンドロイドが普及した近未来のデトロイトで展開される、三人のアンドロイドを主人公とした物語となっています。プレイヤーは、主人公であるコナー、カーラ、マーカスの三体のアンドロイドを順に操作し、物語を進めていきます。
一人目の主人公コナーは、変異し異常を来したアンドロイドを捕獲・排除するアンドロイドハンター。カーラは小さな女の子のいる家庭に買われた、家事特化型のアンドロイド。マーカスは芸術家の老人と暮らす、介護用アンドロイドです。どのキャラクターの物語も泣ける展開、ほっこりする展開が満載で、目が離せません。
ゲーム内の様々な選択肢を選び取ることで、物語は無数に分岐し、そのエンディングのあまりの多さから、「プレイする人間によって、全く違うゲームになる」とも言われています。映像のリアルさは、まるで実写のようなクオリティの高さで、「自分で映画を作っている感覚だ」と言う人もいます。
アクション要素は、難易度を下げることで簡単なボタン操作のみにすることができるので、アクションが苦手な人でも気軽に挑戦することができます。簡単操作で、ハリウッド映画のような大迫力のアクションを楽しめます。
近未来世界を描いたゲーム、『Detroit : Become Human』、是非プレイしてみてください。

残響のテロル
7

変わった世界観を味わえる作品

この作品は作画から音楽まで、ぴったりと世界観にはまっている作品だと思います。現実と非現実を同時に感じるとこができ、作品に自分がどんどん引き込まれるような、一度見たら止まらない作品です。たまに違う感じのアニメを見たいひとや一日暇でなにか面白い作品が見たい人などにおすすめです。
この作品は科学実験施設から原子力爆弾が盗まれるところから始まります。そして各場所で爆弾テロが相次ぎます。これらの行為は主人公たちが起こしているのです。主人公たちが何を目的でテロを起こし、そして何を訴えたいのかそういった伏線を考えながら見れるのもこの作品のいいところでした。話数は11話で手軽に見れる作品ではあるんですが、私はもう少し物語に深みがあってもよかったと思います。主人公たちの過去、ヒロインについてのお話なんかをもっと深く知りたかったと思います。せっかくOPやEDが凝っていて、面白い作品だったのにそこだけは少し思うところがありました。ですが、大まかな物語としてはきれいにまとめられており、難しそうな作品に見えて分かりやすくスッと入っていける作品なので、見て損はしない作品だと思います。大人から子供まで見て、考えられる作品になっているのでぜひ見てほしい作品です。

殺し屋1
10

変態だけど

子供の時も大人になった今現在もいじめられっ子の“イチ”が主人公です。
イチはものすごい運動神経と、鍛えられた体の持ち主ですが、普段の生活ではトロくて職場の仲間たちや通っている道場でも馬鹿にされています。そんな中、謎のおじさんに出会い、新宿歌舞伎町でヤクザを殺戮することになります。この殺戮が、普通の戦闘ではなく、変態の極みなのです。イチは、過去に自分をいじめてきた人と、歌舞伎町のヤクザを重ね合わせ、すごく変態的に殺します。
捕まることはなく、やがてヤクザの一つの組ごと巻き込んだ争いになっていきます。
このヤクザの垣原やその仲間たちも変態ですが、イチのいじめにより歪んだ自意識、それを操るおじさんのおかげでイチは純度の高い変態ぶりで垣原を圧倒します。
グロテスクな表現が多いですし、殺し方も非常にむごく慣れてない人は読むのが辛いかと思います。誰に関しても感情移入できない漫画というのもちょっと珍しいかもしれません。
おじさんの気持ちは少しはわかる気はしますが、やはり共感はできないです。
しかし、作者の山本さんは人間の心の動きやトラウマを描くのが本当に上手です。私は女で、男性向けの漫画は苦手なほうですが、本当に面白く大好きな作品です。

アナと雪の女王 / アナ雪 / Frozen
10

ミュージカルのような作品。

ディズニーの大人気作品。
はじめてのダブルヒロイン(アナ、エルサ)としても有名。
ダブルヒロインながら、一人一人のキャラクター性がはっきりしており、楽しく仕上がっている。
声優は歌や舞台で実力者の松たかこ(エルサ)と、神田沙也加(アナ)が務める。

この作品の魅力は歌でストーリーが展開していくところ。
代表的な歌は、『レット・イット・ゴーありのままで』。
作品中にエルサが歌う迫力のある曲で、子どもから絶大な人気がある。アナとエルサが2人で歌う掛け合いの曲も人気だ。

作品中のエルサのドレスや髪型をまねるこどもたちが沢山いたことも考えると、この作品がどれだけ人気かがわかる。

エルサがもつ周囲を凍らせてしまう力がきっかけでできたアナとエルサの距離を縮めてくれる雪だるま(オラフ)は、コミカルな動きが魅力的。こどもから大人までみんなに愛されるキャラクターだ。
人参の鼻がとれたり、体がコロコロ転がったりするなど思わず笑ってしまうシーンが多い。
特徴的な声も魅力的。

ディズニーが誇る、映像の美しさにも注目したい。エルサが『レット・イット・ゴーありのままで』を歌う時の氷が広がっていく映像など、とてもきれいで見とれてしまう。
映像のクオリティが高いのも人気の一つの理由だ。

世界一キライなあなたに / Me before you
9

もっと早く観ればよかった…

パッケージ写真をパッと見た感じでは、ザ・ラブストーリー系だろうなと思っていました。まあいつか観れば良いだろうと思いつつ半年ほど過ぎた頃に観ましたが、観終わってみれば、恋愛系でも今まで観た中で1位の恋愛モノで、もっと早くに観ればよかった…と思いました。
ラブストーリーですが、どこにでもある感じではなく、人生や人との関わり、生と死について深く考えさせられる映画です。きっとラブストーリーが苦手な方でも、何か大切なことが得られる映画だと思います。
さらに、ヒロインであるエミリア・クラークの一つひとつの表情がとてもキュートで、惹かれます。また、洋服も素敵なのでシーン毎の洋服を毎回楽しみにしていました。
人それぞれ人生についての考えは異なりますが、この映画を通して、大体の人がこれからの人生を考え直すきっかけになるのではないかと思います。学校などの道徳の時間などでも使っても良いぐらいの内容だと思います。
話全体を統括すると、生きている内に観たほうがいいよと声を大きくしておすすめできる映画です。もっと宣伝すれば良いのに…とも思いますが、レビューを通してもっと多くの方に観ていただきたいです。涙なしでは観れません。