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ngc2775のレビュー・評価・感想

SPY×FAMILY / スパイファミリー
9

秘密を抱える家族の物語

舞台は冷戦中の西国と東国。西国の諜報機関に所属する黄昏は、東国にある名門校に潜入する任務を与えられる。
違和感なく潜入するためには仮初の家族を作る必要があると考えた黄昏は、孤児院に向かい少女アーニャを家族として迎えたのち、市役所職員のヨルを妻役として迎え名門校合格を目指しながら偽りの家族生活を始める。
しかし実はアーニャは人の心が読める超能力者、妻ヨルは東国の殺し屋なのであった。

互いの素性を隠しながら家族ごっこを始める3人の行方に注目できるアニメである。
この物語の見どころは娘アーニャの可愛さである。人の心が読めるアーニャは周囲から気味悪がられていた。
普段大人ぶっているアーニャだが、心は年齢相応のかわいい女の子で、自分を受け入れてくれた黄昏に対してはついついわがままを言ってしまう。感情の起伏が激しく、表情がコロコロと変わる天真爛漫なアーニャの表情にも注目できる。

一見このアニメはコメディ的要素が多いように感じるが、戦争によって家族と離れ離れになってしまった子供や親を失った子供が泣いていたり、幸せそうに遊んでいる描写も多い。
これは黄昏が子供が泣かない世界を作りたくてスパイになったという、このアニメの根本を示唆しているようにも感じた。様々な考察ができる部分も見どころの1つである。

かまやつひろし
10

長きにわたって活躍したロックミュージシャン

かまやつひろしは、半世紀以上にわたって活躍したミュージシャンでした。
彼は、ジャズ歌手として活躍したティーブ釜萢の息子として生まれ、大学を中退してソロのミュージシャンとしてデビューしました。しかしなかなかヒット曲に恵まれず苦しんでいましたが、やがてやがてザ・スパイダースのメンバーとして活躍するようになるのです。そこで「ノー・ノー・ボーイ」、「あの時君は若かった」、「真珠の涙」、「いつまでもどこまでも」などのヒット曲を作曲しています。
スパイダース解散間際にソロ活動をスタートさせ、「どうにかなるさ」などをリリースしていましたが、1975年には彼の友人、吉田拓郎が作詞作曲してかまやつに提供した「我が良き友よ」が大ヒットしました。
その後も音楽活動を続け、2017年に亡くなりました。かまやつひろしの魅力はどこにあるのでしょうか?
それは彼の正確な音程と哀調を帯びた声と、ジャズや英国のロックに影響を受けた優れたサウンドにあると思います。
さらに言えば、「我が良き友よ」のB面だった「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」の個性的な詞も魅力的ですね!
かまやつひろしはまた、様々なアーティストを世に出すにあたって力を発揮しました。それは例えばユーミンのデビュー曲「返事はいらない」においてプロデューサーを務め、またレイジーのメンバーをスカウトしてデビューさせるなどしたことです。
かまやつひろしは時代の表には立たなかったのですが、多くのミュージシャンの尊敬を集め、彼ら彼女たちに多大な影響を与えました。そのあたりのスタンスが見事だったと言えるでしょう。

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 / 旧劇場版 / 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に / Revival of Evangelion / 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生 / Neon Genesis Evangelion: Death & Rebirth / 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に / The End of Evangelion
8

結局、またここに戻ってくる

映画「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 Air/まごころを、君に」は1997年公開の映画です。
西暦2015年、人類を襲う謎の敵「使徒」と、汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」を操縦する14歳の少年少女たちを描いた作品で、当時社会現象ともなった「新世紀エヴァンゲリオン」TVシリーズの完結編を描いた映画です。
物語は全ての「使徒」を倒した後の世界でサードインパクトの発現を目指すゼーレ(敵)と、それを阻止しようとする特務機関ネルフとの戦い、また使徒との融合によりゼーレとは異なる人類の補完を目指すネルフ総司令官ゲンドウ等、それぞれの複雑な人間関係や思惑で語が進みます。
ネルフ施設が次々と破壊・占拠されていく中、主人公の碇シンジは発見され殺されそうになるが、何とかエヴァンゲリオンに乗ることが出来るのですが…
TVシリーズで人気のあったキャラ達がほぼ死亡する様子、それに伴うグロテスクな描写、物議を醸しだしたラストシーン等、TVシリーズのファンの中でも賛否が分かれる作品ではありますが、それだけに未だにファンの間では議論が止みません。しかしながら、映像美や効果的な音楽などの評価は高く、シリーズ完結編を名乗るにふさわしい作品であることには間違いありません。
「気持ち悪い」のに何度も見返してしまう、そんな映画です。

けものみち
8

爆笑必至!異世界プロレスラー列伝

主人公であるケモノ大好きプロレスラー「ケモナーマスク」こと「柴田源蔵」が異世界でペットショップを開き、魔獣を愛でつつ大暴れするギャグマンガです。

<おもしろポイント>
1.破天荒な主人公
主人公の源蔵はほぼ作中最強の強さであり、黙っていれば見た目もカッコいいのですが、己の欲望に忠実で、大好きなケモノ(=魔獣や獣人)を見つけると、種族も老若男女も問わずヨダレを垂らしながら近づき、尻尾をもふもふしたり、お腹を撫でずにはいられないといった強烈な変態ぶりを発揮します。一方、気に入らない言動があれば権力者や女性にも全く容赦せず、お姫様をジャーマンスープレックスで制裁したり、ヴァンパイアの美女にアイアンクローをかけるなど、ガムシャラで猪突猛進な言動がテンポよくコミカルに描かれており、ついつい笑いがこぼれること請け合いです。

2.プロレスラーが最強すぎる!
作中には強力な魔獣や魔族が多数登場し、普通の人間ではなかなか歯が立たないのですが、プロレスラーである源蔵はそんなモンスターたちを圧倒!
屈強な狼男やケルベロスをプロレス技で取り押さえ、お腹をくすぐって犬のように調教し、捕獲してしまうなど、プロレス技と動物知識を駆使して無双しまくる姿は猛烈な勢いのある作画演出も相まってスカッと痛快です。

3.ギャグテイストの世界観を引き立てる可愛いらしいヒロインたち
基本的には源蔵が大暴れし、事件を引き起こすことで笑いを誘う構成ですが、そんな源蔵を支え、時には叱ったり、甘えたりするヒロインたちの存在が作品の清涼剤となっています。大食いドラゴンロリッ娘の花子、常識人だけど金にがめつく図々しい狼娘のシグレ、セクシーなヴァンパイア美女なのにいつも源蔵にボコボコにされ、もはやギャグキャラと化しているカーミラなど、男臭い源蔵と可憐な彼女たちの絡みが作品をよりシュールなものにすると同時にほっこりするような可愛らしさをもたらしています。

レインツリーの国
10

改めて考えさせられる映画

私がこの作品を観るきっかけになったのは、向坂伸行演じる玉森裕太のファンだったからです。最初は、正直作品を観ようと言うより玉森くんを観に行くと言う気持ちで映画館に行ったのですが、時間が進むにつれて、伸行と西内まりやさん演じるひとみの、お互い思い合っているのになかなか分かり合えない気持ちがもやもやし気がつくと作品に夢中でした。西内まりやさん演じるひとみは耳が聞こえなく、家では手話や両親が何を言っているか分かりやすく口を大きく開けて喋り、コミニュケーションを取っています。でも伸行は初めてひとみと会った時、耳が聞こえないと言うことを聞かされておらず、デート中に些細なことで喧嘩になってしまいます。
でも、のちに耳が聞こえないを知り、次会う時はとても紳士に対応します。でも、ひとみは普通の女の子として接して欲しくて耳が聞こえない事を言っていなく、また2人はすれ違ってしまいます。伸行は『なんで?』という感じでしたが、私はひとみの気持ちが少し分かるような気がします。
私は耳が聞こえない訳ではないし、何か身体に不自由な所がある訳ではないですが、自分が嫌だなと思う所やコンプレックスはわざわざ自分から言いたくないです。なので、レベルは全然違いますが気持ちは分かるような気がします。最後はお互い分かり合え、とても良いラストでした。
DVDも買いました。観ると心が暖まるのでたまに見返してます。

マダム・イン・ニューヨーク / English Vinglish
9

前向きになれる映画

私がインド映画にはまるきっかけになった映画です。インドでは、英語が話せないことで馬鹿にされたり見下されたりするんですね。学校の面談で英語を使えないお母さんのことを恥ずかしく思う娘の姿が、見ていて辛かった。母である主人公はお菓子作りが得意でそれを仕事にして生き生きと働いていても、インドではまだ「家で家事をしてればいい」という考えなんですよね。夫は妻を大事にしているんだけど、なんかもやもや…。
そんなとき、ニューヨークで暮らす姉から娘の結婚の準備の手伝いに来てほしいと言われ、家族に先立ち一人で渡米します。そこで姪と姉たちには内緒で、英会話教室に通います。そこで出会いがあったり…フランス人の男性に思いを寄せられ、恋愛に発展するのか?と少し期待しましたが、そこはさすがの良妻賢母。友人以上にはならないところが、インド映画らしいといえばらしいかな。
最後にサプライズで、結婚式で英語でスピーチします。周りはびっくり。そして馬鹿にしていた娘もママの頑張りに驚き、喜んでくれます。インド映画らしい歌と踊りもあります。お母さん役の女優さんがとてもきれいで、衣装や映像が明るくてとても美しいです。考えさせる映画というより、とにかく楽しくて明るく元気になれる映画です。

ロッキー4/炎の友情 / Rocky IV
10

炎の友情

アポロが殺され一人ロシアに渡り、トレーニングを始めるロッキー組。
アポロを育てたトレーナーと後からかけつけたエイドリアンも加わり勢いにづくロッキー。決闘の日を迎え一同、息を飲む最後のゴングが鳴らされた。最初は敵対心をむき出しにするロシアの観衆が次第にロッキーの応援に変わっていく。気持ちも変わって行く観衆の中ついにロッキーが相手を倒して、ロシアの群衆に「自分も変わり群衆も変わったみんな変われるはずだ」と言うと満員のロシア人民から盛大な拍手をもらうロッキーだった。
同じ人ならばみんな分かち合えると言う表現です。とてもスポーツの枠組みを通じて他国の絆に通じる作品でした。また続編があることを知り、次回作が楽しみです。炎の友情は魁の作品になっています。映画の最初の場面でポーリーにロボットの誕生日プレゼントが送られているシーンは、上映当時は最先端の機械ロボット技術だったんだと思います。
アポロが生き生きとリング上で自己紹介をしているシーンはリングネームがあって数々の偉業を成し遂げた最強のファイターだったんだと思わせます。一番、アポロの中で輝きを取り戻せた最後のリングになりました。悲しみあり喜びあり、絶対にタオルは投げるなよと言ったアポロの目が誇り高いボクサーそのものだと私は思いました。この文面を見てくださった人はロッキー4 炎の友情是非、観てもらえたら嬉しいです。私は影響を受けて人それぞれの誇りを忘れないようにと学ばせてもらいました。ありがとうございました。

女子高生の無駄づかい / 女子無駄 / Wasteful Days of High School Girls
9

『女子高生の無駄づかい』で悩みを忘れて笑いませんか?

『女子高生の無駄づかい』は漫画の原作のアニメ作品で原作者はビーノ氏、パッショーネ制作のTVアニメ作品です。放送期間は2019年7月〜9月で全12話になります。
この作品は女子高生が無駄な日々を送る日常系アニメです。日常系のアニメではありますが、ギャグに振り切った作品で下らないことで笑いたい人にオススメしたい作品です。あらすじは同じ小学校の仲良しバカ、ヲタ、ロボの3人が高校で再会するところから物語が始まります。バカ、ヲタ、ロボは第1話でそれぞれが考えたあだ名です。他のクラスメイトにもロリやマジメ、ヤマイといった女子高生のあだ名とは思えないどストレートなネーミングのキャラが登場します。
ギャグアニメですからもちろんギャグが1番のおすすめポイントです。バカの破茶滅茶ぶりとヲタのキレのあるツッコミ、ロボの奇想天外な行言動が良い塩梅でお互いを引き立てます。他のクラスメイト達との交流の中でバカの言動に振り回されドン引きしている姿や、新たなる化学反応が生まれる様子が非常に面白く悩み事なんて忘れさせてくれます。
濃い内容のギャグだけで終わりません。病みつきになるオープニング曲「輪!Moon!dass!cry!」と浄化されるエンディング曲「青春のリバーブ」が、作品全体の魅力を底上げしています。
オープニング曲はギャグアニメっぽい訳のわからない歌詞と、リズミカルな曲調が特徴の楽曲です。普段はオープニングを飛ばしてアニメを試聴しますが、この曲は全ての回でオープニングを視聴するほどのスルメ曲でした。エンディング曲では一変して王道の青春アニメのような爽やかな曲調です。濃いギャグでも胃もたれせずに連続で試聴できます。
『女子高生の無駄づかい』は全12話で時間もそこまで取られないので、悩みを忘れて笑いたい方はぜひご視聴ください。