けものみち

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8

爆笑必至!異世界プロレスラー列伝

主人公であるケモノ大好きプロレスラー「ケモナーマスク」こと「柴田源蔵」が異世界でペットショップを開き、魔獣を愛でつつ大暴れするギャグマンガです。

<おもしろポイント>
1.破天荒な主人公
主人公の源蔵はほぼ作中最強の強さであり、黙っていれば見た目もカッコいいのですが、己の欲望に忠実で、大好きなケモノ(=魔獣や獣人)を見つけると、種族も老若男女も問わずヨダレを垂らしながら近づき、尻尾をもふもふしたり、お腹を撫でずにはいられないといった強烈な変態ぶりを発揮します。一方、気に入らない言動があれば権力者や女性にも全く容赦せず、お姫様をジャーマンスープレックスで制裁したり、ヴァンパイアの美女にアイアンクローをかけるなど、ガムシャラで猪突猛進な言動がテンポよくコミカルに描かれており、ついつい笑いがこぼれること請け合いです。

2.プロレスラーが最強すぎる!
作中には強力な魔獣や魔族が多数登場し、普通の人間ではなかなか歯が立たないのですが、プロレスラーである源蔵はそんなモンスターたちを圧倒!
屈強な狼男やケルベロスをプロレス技で取り押さえ、お腹をくすぐって犬のように調教し、捕獲してしまうなど、プロレス技と動物知識を駆使して無双しまくる姿は猛烈な勢いのある作画演出も相まってスカッと痛快です。

3.ギャグテイストの世界観を引き立てる可愛いらしいヒロインたち
基本的には源蔵が大暴れし、事件を引き起こすことで笑いを誘う構成ですが、そんな源蔵を支え、時には叱ったり、甘えたりするヒロインたちの存在が作品の清涼剤となっています。大食いドラゴンロリッ娘の花子、常識人だけど金にがめつく図々しい狼娘のシグレ、セクシーなヴァンパイア美女なのにいつも源蔵にボコボコにされ、もはやギャグキャラと化しているカーミラなど、男臭い源蔵と可憐な彼女たちの絡みが作品をよりシュールなものにすると同時にほっこりするような可愛らしさをもたらしています。