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kiriyamamiuのレビュー・評価・感想 (2/2)

メイドインアビス / Made in Abyss
8

憧れは止められない

『メイドインアビス』は、つくしあきひとが描くファンタジー漫画であり、アニメ化もされています。さらに2019年1月には劇場版総集編も公開、アニメ2期も制作中という大人気作品です。

人類最古の秘境と呼ばれる巨大な縦穴『アビス』、その大穴の縁に作られた街には探掘家達が暮らしており、日々命懸けの探掘をしています。その街にある孤児院に住む探掘家見習いのヒロイン・リコは偉大な探掘家である母・ライザのような探掘家になることを夢見て、修行に励んでいました。ある日の探掘でリコはアビスに生息している危険生物に襲われるも、謎の光線により難を逃れます。その光線が放たれた跡を辿ると、少年のような姿をしたロボットが倒れていました。このロボット・レグとの出会いによりリコは底知れぬアビスの深部まで潜ることを決意し、少年少女たった2人の大冒険が始まるのです。

前半の見どころは、柔らかなタッチで描かれる個性豊かなキャラクター達のリアリティのある人間模様です。綿密に詳細に設定が作り込まれており、本当にこの街が、この人々が存在していると感じる程です。一見可愛らしい見た目のキャラクターが多いですが、皆それぞれ暗い過去や熱い想いを抱えており、とても人間味を感じられます。
また、探掘家の称号や道具、アビスに生息する生物達についても細かく設定されています。

後半の見どころは、リコとレグが2人でアビスの大穴に挑み、幾多の危険に見舞われながらも共に成長していくところです。深く潜れば潜るほど危険が増すので、読んでいてとてもハラハラします。時には目を覆いたくなるようなこともありますが、2人の絆に感動します。そして途中で仲間になる"成れ果て"のナナチがまた魅力的なキャラクターで大変人気があります。ナナチにも重く抱え込んでいる過去があり、涙なくしては読めません。また宿敵との手に汗握るバトルもあります。

少しグロテスクな表現もあるので評価は8ですが、ワクワクドキドキが止まらない大冒険活劇のメイドインアビスは本当にオススメのマンガです。

帝一の國 / Teiichi: Battle of Supreme High
10

帝一の國を観て

将来総理大臣を目指す赤場帝一は、男子校の海帝高校に通い、夢を叶えるための第1歩である生徒会長を目指して日々邁進している。
主人公である赤場帝一役を務めるのは、今人気の菅田将暉。帝一のライバル東郷菊馬役は野村周平。多くの生徒からの人気を誇る大鷹弾役に竹内涼真。帝一の手助けをしサポートする榊原光明役に志尊淳。帝一の先輩であり、生徒会長になるためにどんな手を使ってでも構わない氷室ローランド役に間宮祥太朗。同じく帝一の先輩であり、生徒会長を志すまた将棋の名人、森園億人役に千葉雄大。
この5人の若手人気俳優に加え、帝一の恋人である白鳥美美子役に永野芽郁、帝一の父である赤場譲介役に吉田鋼太郎と、とにかく出演者が豪華で素晴らしい演技が繰り広げられる作品となってます。自分が生徒会長になるため、どんな手でも使い、目上の先輩に媚り、賄賂を働かせる、男子高校生の意地と意地の戦いにとても見入ってしまいます。ただの生徒会長、しかしその後に生徒会長になることを保証されている生徒会長だからこそ必死になって、学園トップの会長の座を狙う高校生たちの欲望と命懸けの戦い、潰し合いが見どころです。それに加えコメディーも多々含むため見飽きず笑い飛ばせるとてもおもしろい作品です。なんと言っても豪華なキャストの皆さんの演技に見はまってしまいます!!

かっとばせ!キヨハラくん
8

野球もするけどギャグもかます

元西武の大打者、清原和博や元巨人のエース、桑田真澄ら数多くのプロ野球選手、及び監督らその関係者をモデルにデフォルメ化されたキャラクターが織り成すギャグマンガ。1987年から1994年にコロコロコミックで連載された。現実のプロ野球とはかけ離れた思考でハチャメチャな展開でなされ、やや暴力的ではあるがテンポ良くギャグがかまされストーリが進んでいく。飛行機の中で野球の対決をしたり、オフの自主練習を雪山でしたりなど奇抜な展開が見受けられる。基本的にはキヨハラ(清原和博がモデル)が所属する西部ライアンズ(西武ライオンズがモデル)と、クワタ(桑田真澄がモデル)が所属する東京カイアンツ(読売ジャイアンツがモデル)の様子をメインに時事など様々な要素を交え野球以外のストーリーも描かれる。西部ではモリ監督(森祇晶監督がモデル)やクドー(工藤公康がモデル)らが、カイアンツではオー監督(王貞治監督がモデル)やハラ(原辰徳がモデル)らが登場し盛り上げる。もちろん他球団のチームや選手も登場する。作者の河合じゅんじはこの作品以外にも数々の野球マンガを手掛けており、続編を含めコロコロコミック上で約18年間連載を受け持った。

GLAY / グレイ
9

「ダサかっこいい」とは、こういうことさ。

GLAYは90年代の音楽シーンをを席捲したバンドの1つですね。若い世代の方にはピンと来ないかもしれませんが、幕張メッセに1日で20万人集めた伝説をご存知でしょうか。今ではおじさんバンドといった彼らですが、全盛期の勢いは巷の男性がこぞってボーカルのTEERUのヘアスタイルを真似するほどの人気でした。ロックバンドといえばクールで冗談が通じないのではないかと思いがちですが、彼らは個々がフリーダムで面白い人柄なので、メンバーを一人ひとり調べてみるのも面白いのではないかと思います。曲も「ダサかっこいい」を体現していますね。見た目は田舎のホストみたいだし曲は田舎の高校生が書いたみたい。時に聴いているこちらが恥ずかしくなるほどダサい曲、けれども真っ直ぐな歌詞とTERUの温かい声によってそれは「かっこいい」曲へと昇華するのです。「GLAYの曲は年を取れば沁みる」という人がいますが、人の心の機微や四季の移ろいは年を取ればより深く感じるもの。そんな曲を20代で作っていたTAKUROには尊敬の念しかありません笑。現在では全盛期ほどの人気はないものの、未だに私のような根強いファンが残っているのは人間臭くダサかっこいい点に惹かれる人が多いからではないでしょうか。

銀の匙 Silver Spoon
10

読んだら絶対に『食べる』ということを考える!

通常、農業高校を舞台にした一般家庭育ちの主人公は、農業や酪農に夢を持って入学することがセオリーではないでしょうか。しかし、主人公である八軒は、進学校出身であり入学した切っ掛けは担任の勧めであり、威圧的な父親から逃れる為に寮のある学校を選んだに過ぎなかったのです。
最初は、農業や酪農の家出身であるクラスメイトやルームメイトに引け目を感じたり、常識の差に驚いたりします。また、皆一様に『夢』があることにも驚愕し劣等感を持ちます。
物語が進むにつれ、一般家庭出身だからこそ気が付く点にクラスメイト達も感化され意見を出し合える環境になっていきます。特に印象的な物語が、『豚を育てて出荷する』というものです。
八軒はあえて、豚に名前をつけ向き合うことを選択します。実家が酪農の人には、理解しがたく改めて考える切っ掛けを与えます。生き物を食べるということは、どういうことなのか一人ひとりが考えさせられます。
食べるということ、育てるということという問題提起は勿論。学生ならではの勉強、恋愛、部活、進路、それぞれの家の事情などの悩みなども一つ一つ丁寧に向き合い答えを出そうと奮闘する姿に胸があつくなります。そして『逃げる』という選択は、必ずしも間違いや、いけないことでなのだろうかという校長の問題提起。いくつもの訴えや問題点に心を動かされる作品です。

AKIBA'S BEAT
6

サブイベントこそメインイベント

前作までと違ってストリップアクションは有りませんので、そちらに期待していた方はちょっと残念かもしれません。
そして、ストーリーがイマイチという評価が多かったソフトでもあります。
確かにメインのストーリーは、全くひねりが有りません。怪しいと思った人物は本当に怪しく、ここら辺で別な組織が登場と思ったタイミングで、本当にそういう組織が出てきます。大体の事が予想通りに進むので、ここだけだと面白くないんですよね。自警団が敵というのだけは意外でしたが。

アクションは相変わらずバタバタしていて、乱戦になると自分が見えないのも変わってません。それでも、コンボは繋ぎやすくなりました。タイミングに慣れれば、99ビートのトロフィーも意外と簡単に取れるくらいです。
実名じゃなくなった秋葉原の店舗や相変わらず微妙なグラフィックも相まって、途中までの印象は良くありませんでした。

しかし、サブイベントの回収を始めると、このストーリーの面白さが分かってくるんですよ。それが、「何が現実で何が妄想か区別がつかなくなってくる」という奴なんです。メインでも有る展開ですが、サブは「まさか」と思うようなものまで誰かの妄想だと判明していきます。
何を信じてよいのか。そもそも自分が見ている物は、現実なのか妄想なのか。
正直言って、メインのストーリーよりも断然緊迫した展開になります。
こっちをメインにすれば良かったんじゃないかと思えますけど、それでは衝撃度が足りません。予想の範囲から出る事の無いメインストーリーが有ってこそ、このどんでん返しが楽しめるのです。

メインだけプレイしてつまらないと思った方は、もう一度引っ張り出してサブイベントをプレイしてみてはいかがでしょうか。そこには新しい驚きが有るかもしれませんよ。

ようこそ実力至上主義の教室へ / よう実 / Classroom of the Elite
7

話数を重ねる毎に面白くなる

アニメを見ました。何となく見てみようと思い、第1話を見た時点ではそこまで面白いとは感じませんでした。主人公がパッとしないし、纏まりのないクラス、実力主義を謳っている学校のシステムがよく分からなかったのもあります。普通の学園アニメよりも取っつきにくいような気もしました。
でも何となく見続けていたら、話数を重ねる毎に面白くなっていきました。Aクラスに上がるために協力体制を取りながらも、本音は自分が一番だと思う黒い部分だったり、他のクラスを陥れる為に利用できる物は利用したりと、人間が誰しも持っている裏の部分が段々見えてきて、リアリティを感じなかった実力主義の学校のリアルな部分が垣間見えてきました。
そして最初の頃は平凡で目立たない存在だった主人公が段々本性を表し始めます。目立たないように何となく協力体制を作っていた主人公が、実は一番自分の有利なように事を薦めていたり、勉強も運動もそれ以外の事も出来る人なのにあえてそれを隠していた事がわかります。
しかし最終回でも主人公が何故自分の実力を隠すのか、本性などは明かされていません。後半から主人公の抱える秘密が少しずつ明らかになってきて、その秘密を解くのが楽しくなっていきます。
アニメだけ観てもこの作品の謎は殆ど解き明かされていないので、続編を期待しています。

君の膵臓をたべたい / キミスイ / I Want to Eat Your Pancreas / Let Me Eat Your Pancreas
8

泣ける映画が見たいあなたにおすすめの映画「君の膵臓をたべたい」

映画の「君の膵臓をたべたい」を見ました。
高校生役の2人の男の子と女の子が役にぴったりはまっていて、そんなに有名な俳優さんたちではないとは思いますが、見事にピュアな青春物語を演じていたし、演技も良かったです。
この映画のいいところは、ただ単に女の子と男の子が恋愛するとか、好きだ嫌いだとか、恋の駆け引きとかではない点。勿論、高校生役だから若さからくる特有の男女として意識するとか、こんなことしてみたいとか、あんなことしてみたいなんて事が絡んできます。でも、それはただの好奇心ではなく、女の子が「死ぬ前にしたいこと」のリストにあるものだったから妙に納得だったし、女の子を応援したくなる気持ちになりました。
全くタイプの違う二人。男の子の方は、クラスでほとんど友達がなく常に1人で静かに本を読んでいる孤独な少年。一方、女の子はとにかく明るくクラスの人気者。ある、きっかけがあり、2人はお互いに言葉を交わすようになります。
男の子は女の子が近づいて来ることにも戸惑いますが、図書委員という接点ができた二人はお互いに全然違うタイプだということを認識しながら、よりいっそう自分にないものを求め、あこがれ続けます。主人公の女の子は死んでしまうのですが、男の子が大人になってからも死んだ女の子の存在に励まされ続ける。感動のラストです。男の子が大人になった小栗旬もよかったし、ミスチルの音楽もよかった。泣きたい人に是非おすすめです。

SingTuyo
10

KISS is my life.について

SingTuyoとは、草彅剛と香取慎吾の新ユニット名です。この楽曲はキャノンミラーレスカメラ“EOS Kiss M”の新TVCMで流れています。草彅さんの愛犬くるみちゃんが出演しているCMということもあり、当初から2人が歌っているのでは、とファンの間で話題になっていました。そしてその後、彼らのラジオ番組内で正式に新曲として発表。作詞・作曲は香取さんがファンと公言している、若干20歳のシンガーソングライター・『ぼくのりりっくのぼうよみ』。SMAP時代の最先端を行くアーティストに楽曲提供をしてもらう流れが復活したようでとてもうれしかったです。
なんてさわやかな、なんて軽やかなメロディー。コンセプトは2人から頑張る世の女性達へ送る優しい応援歌。当たり前あると思っていたものが壊されて、どうしてよいかわからなくなってしまったときに前を向こうと、優しく語り掛けるような歌詞は文句なしに元気が湧いてくる楽曲です。新しい地図としてこれまで配信された曲に共通して流れているテーマでもあります。2人は40代のおじさんですが、ぼくりりファンのお若い皆さんにも違和感なく受け入れられてもらえるといいな。