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kiriyamamiuのレビュー・評価・感想

モンスターハンター(映画)
7

大人気ゲームを実写映画化!映画「モンスターハンター」はおもしろいのか

USJでも体験型アトラクションとして採用されるなど、大人気ゲームである「モンスターハンター」がついに映画になった。2021年公開のこの映画の主演を務めるのは、「バイオハザード」などで有名なミラ・ジョヴォヴィッチ。モンスターを狩るという非現実的な世界観のゲームを一体どのように映画にしたのか。ストーリーはこうだ。
ミラ・ジョヴォヴィッチ演じる軍人アルテミスは部下たちと砂漠での任務中に巨大な砂嵐にのみこまれてしまう。気を失っていた彼女らが目を覚ますと、そこは未だかつて見たこともないような超巨大モンスターが生息する世界だった。自分たちの持つ武器では太刀打ちできず、途方に暮れるアルテミスが出会ったのはそのモンスターを倒す術を持つハンター達だった。自分の世界に戻るため、アルテミスはハンターと協力し、モンスターを倒そうと奮闘するのであった。
軍人がモンスターのいる世界に飛ばされて戦うという「モンスターハンター」が主人公の話ではなかったため、ゲームの世界観を色濃く描いている作品とは言えなかった。そこは少し残念である。
所々にゲームで見たことのあるようなシーンが登場するが多くはない。ゲームの世界観を求めている人にはあまりおすすめできないかもしれない。しかし、ミラ・ジョヴォヴィッチやハンターはかっこいいし、モンスターとの戦いもなかなかの迫力でアクション映画、パニック映画としてみるのには十分楽しめるのではないだろうか。
アクション映画が好き、ミラ・ジョヴォヴィッチが好きという人はゲームのモンスターハンターにとらわれずに1度鑑賞してみてほしい。

マン・フロム・トロント / The Man from Toronto
6

マン・フロム・トロント

テディは妻とコテージで誕生日を過ごすはずだったのに、コテージを間違えてしまいます。
コテージに入って見たのは2人の男と口を割るようにさせられている男の3人でした。
その場に居合わせたしまった主人公のテディがこともあろうに、闇世界の中でもとても有名な殺し屋と間違えられてしまいます。
妻がリムジンで楽しんでいる間に、夫は飛行機が今にも墜落寸前です。
そこにいた大男で強面のトロントと共に行動するはめになります。
飛行機の墜落寸前では本当にはらはらして、心臓が止まりそうでした。
あっという間に巻き込まれていきますが、本人が少し抜けていてシリアスなシーンなのにコメディ要素も含まれていて笑ってしまいます。
殺し屋役を演じているのに酷すぎます。
ただ妻とお祝いをして楽しく時間を過ごすはずだったのに、まさに地獄の様な時間が過ぎていきます。
運が悪くて可哀想です。
身軽な身のこなしの戦いと銃撃戦、次々に起こるピンチ、やっと妻とのディナーを楽しめると思ったら、
プエルトリコの殺し屋が再び現れて大ピンチになります。
トロントのレストランを開きたいという夢を知り、共に過ごしている間に2人は妙な絆が芽生え始めます。
10年間営業マンだったテディが殺し屋のトロントになりきって乗り込んでいくのですが、もう言ってる事がめちゃくちゃでした。
起爆装置を止めた男であり、世界を救った男にもかかわらず、自分の生活に戻ったら何もかも失ってしまいます。
最後の最後まで目が離せない展開でした。いったい、いつになったら奥さんにあえるのか。
また驚いたのは山久智久が出てた事です。

BUMP OF CHICKEN / バンプ・オブ・チキン
8

BUMP OF CHICKENは老若男女問わず人気

「天体観測」で一躍ブレイクを果たしたBUMP OF CHICKEN。
1999年にリリースされたAL「FLAME VEIN」に収録されている「アルエ」はアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のキャラクター・綾波レイを想った楽曲となっており、エヴァファンにも人気の1曲なのではないでしょうか。BUMP OF CHICKENはラブソングをあまり歌わない歌手として知られているようですが、同ALに収録されている「とっておきの唄」は公式ラブソングです。
2016年にリリースされたAL「Butterflies」はこれまでの楽曲とは違ったEDM調に挑戦しており、収録されている「GO」「宝石になった日」の2曲はCMで聴いて頭に残っているはず。2019年にリリースされたAL「aurora arc」に収録されている「記念撮影」はCM「アオハルかよ」でお馴染み!映画の主題歌やCMテーマ・アニメなどのタイアップ曲も多数リリースしていて、誰しもが1度は聴いたことがある曲が見つかるかもしれません。シングル兼配信限定の「アカシア」はポケットモンスタースペシャルMVとして一時話題を集めていましたね。「Flare」は結成25周年を記念とした楽曲で、「Small world」は劇場版アニメ「すみっコぐらし」の主題歌なのでお子さんでも口ずさめるのではないでしょうか。

花と悪魔
10

何度でも読み返したくなる

悪魔と人間の女の子との恋愛漫画です。
ですが、初めから恋愛ありきではありません。
捨てられていた子どもをたまたま拾い育てていくうちに、恋をしていきます。
また、女の子の方も一緒に過ごし大人へと成長するうちに悪魔への恋心に気付いていくお話です。
ストーリーは、基本的に深刻過ぎる内容ではなく、少し面白おかしく、いつもほんわかする内容ですすんでいきます。
悪魔は自分より先に死んでしまう女の子のことを想うと、なかなか自分の気持ちに正直になれません。自分と一緒にいるより、人間の世界に戻した方がいいのでは…という葛藤を抱えます。
女の子の方は、大好きな悪魔と一緒にいたいので、冷たくされても一緒にいたい気持ちを悪魔に伝え続けます。
悪魔も本当は、女の子がとても大切な存在なのでその気持ちに救われ続けていました。
そして、お互いの気持ちを認め合ってきていた時に試練が訪れます。
悪魔が魔界へ帰らなければならなくなりました。
悪魔は女の子が大切だからこそ、戻ってくる約束をせず人間界を去りました。ここはさすがに切なかったです。その数年後、悪魔は人間界に帰ってきます。女の子は果たして悪魔のことを想い続け待っているのかどうなのか…というのがこの物語の最後になります。そして、結末は読者にとってやはり心温まる内容となっていました。

鳥 / The Birds
7

鳥嫌いに見せてはいけない。ホラーの名作

ヒッチコックの「鳥」は有名な映画と言われています。
非常にシンプルかつ、映画の内容を的確に表したタイトル名だと私は思っています。
この映画はジャンルで言うとホラーにあたる作品です。

どこにでもいる普通の鳥が、明らかに敵意を持って人間を襲ってきます。理由は分かりません。B級映画なら「核物質が」「近くの工場から漏れた薬品が」「カルト教団の儀式の影響で」などなどの理由がつけられそうですが、この映画において、鳥が襲ってくる理由の説明は無かったはずです。鋭い爪にくちばしを持つ鳥。もしも襲われたら、銃火器でもなければ、人間に為す術はありません。
この映画を観たあと外に出て、鳥を見かけたら、一瞬身構えてしまう事でしょう。そうさせてしまう力がこの映画にはあります。
鳥が人間を襲うシーンはとても生々しく、鳥が嫌いな人には耐えられないかと思います。鳥嫌いの人が観る時には、その点にご注意ください。

とはいっても、この作品はフィクションです。
カラスが多数出演していますが、だからといって現実のカラスが映画みたいに悪い奴らだとは思わないでください。
この映画を観たあとはかわいい鳥の動画などを見て、自分の中の鳥に対する印象や価値観を修正しておくことをおすすめします。

Growth
10

かっこよく今までにないような曲

本当に全ての音楽が最高に尽きる。ラダ・キアナから始まって、どの曲もGrowthの世界の中にある。4人ともほぼ同じラインを歌わないのでハモリが厚く、生で聞いて感動した。
まずvol.1を紹介する。1曲目のラダキアナの中に「ララッタ祭り」と呼ばれたノンブレスの所がある。息継ぎをしないからこそ流れるような綺麗な所となっている。是非聴いて欲しい。2曲目は視聴にはないが、自由の鳥という曲である。まず特徴としてイントロがない。直ぐに「鳥を行き交う人の群れに」と入る。ラダキアナとはガラッと変わった曲になっている。3曲目のMyGloriaは優しい雰囲気に包まれている。とくになつかしい姿 描いた山吹色の景色がこの胸に今も きらめいてという所がサビだ。ゆっくりとした曲に優しい4人の声が乗ったきょくになっている。そして私のオススメの曲はvol.3の「ハウル」という曲。この曲はまず人間が主人公の曲ではない。狼が主人公だ。歌い出しでは「荒野に轟く火薬の音に」とはいる。読み聞かせのように物語を歌っているのが特徴だ。その物語はこうだ。親を殺された狼の子達は塒を追われてしまい、それでも仇を打つため走って山を馳せ、水面に写る自分に涙をしながらも人間のいるところに向かう。ここで1番が終わる。そのあとどうなるのか!ぜひフルで聞いてみてください。かっこよく今までにないような曲になっております。

B'z / ビーズ
9

LIVEにはぜひ一度行ってみるべき

今更多くを語るべくもない日本を代表するロックユニット。
CDでもその魅力は感じられるが、やはりB'zと言ったらライブ。彼らのLIVE-GYMはぜひ一度その身で体感してみてほしい。
現代ではCD収録はパートごとに何度も録音して、最も良く歌えた部分をつなぎ合わせて完成させるのが常であり、一度に一曲一気に歌いきる一発録りをする事はほとんどない。そのため、CDでは素晴らしい歌いぶりでも、ライブにおいて一曲一気に、そして何曲も続けて歌うとなると声が出ず残念な歌声になってしまう歌手も決して少なくない。
しかしB'zは違う。松本孝弘のワールドクラスのテク、そして稲葉浩志の圧倒的声量と高音シャウトは、「良いとこ取り」をしたハズのCD音源すら超えるのではないかと思わせるレベル。これを一回20曲近く、半年前後も繰り返すのを毎年のように続けてるんだから恐れ入る。
さすがにCDの売り上げも往時の勢いはなく、そもそもCDリリースもまばらになってきてはいるが、このLIVEを体験できるだけでも十分。これを超えるライブ体験はおそらく日本では滅多にできないだろう。
ここまでべた褒めしてきたものの、二人とも齢50を越え、特にボーカル稲葉の喉はそこまでするかというほどの徹底的なメンテナンスを行ってなお、このハードなライブスケジュールをこなすのはいっぱいいっぱいとなってきつつあるのが見え始めているため、二人のパフォーマンスレベルが往時の勢いをまだ保っているうちにぜひこの無二の体験に行ってみてほしい。

ジョーカー・ゲーム / ジョカゲ / Joker Game
8

原作の短編小説を構成で昇華した名作

原作の小説は一人一人主人公が異なる(厳密には偽名で登場し正確な名前が明かされないので同一人物がいるかわからない)短編小説で、戦前を生きたスパイの一つの仕事ぶりが描かれているだけで、1話1話の時間軸もバラバラである。
しかしアニメの方は1、2話しかけてその一人の登場人物の目線でスパイの仕事っぷりが描かれた短編を描いて行くのだが、全12話を1話から順に観て行くと『スパイとしての生と死』をテーマに掲げていたとわかるようになっている。
1、2話でD機関が掲げるスパイの定義、3話でスパイとなった人間の化け物と言われるほどの能力と化け物の信念、4、5話でそのプロフェッショナルな技術力、6話でこれまでに少しずつ見えてきた、彼らがD機関でスパイであり続けられる信念と理由が明らかになる。6話まででスパイとは何か、スパイとしての生が見えてくる。
しかし7話で初めてスパイの人生からの離脱者が描かれる。命令を機械のようにこなしている彼らが一人の人生のある人間であると実感することになる。8、9話ではまた揺らがない強固な信念が敵対する組織と対比されて改めて描かれる。10話でその集大成が。そして初めて11話でスパイとしての人生の死が描かれる。ここまで化け物たちを描いてきたが最終話は化け物になりきれなかった人間の話で幕を閉じる。
一つ一つ単独で楽しむ作品を、生と死に焦点を当て、スパイの人生を複数の主人公目線で描き切った改作であり快作だ。

日日是好日
9

穏やかな気分になる映画

空腹時に観るのは危険、終わったら和菓子が何故かむしょうに食べたくなるかもしれないからです。
この映画にはワクワクするような衝撃、ストーリーはあまり期待しない方がいいかと思います。そういう意味では人を選ぶ作品かなあと思います。
一人の女性が青春から人生の中堅に差し掛かるまでの二十年の時間を切り取って丁寧に丁寧に描写しています。そしてそんな主人公のそばにはお茶、茶道の存在がそっと寄り添っています。
黒木華演じる主人公の女性はあまり個性があると言えず、どこか周りに埋没してしまうような地味な女の子。お茶だって、両親のすすめと、多部未華子演じる従姉妹の勢いに押されるようにして何となく始めてしまった感じ。スタートがそんな感じ故に主人公がお茶に知らずしらずのうちに惹かれていき、生活の一部となり、なくてはならない存在になっていくのがゆっくりと伝わってきました。
特筆すべきは、公開時期に亡くなった故に一層意味深いものとなった、お茶の先生役である樹木希林の存在!茶道を少しでも習った人間なら誰でも居る居るこんな先生!と言ってしまうくらいそのものでした。この女優さんは本当に素晴らしい。悩める主人公を時に導き、寄り添い、後押しするお茶という存在、お茶を習う人が増えたなんて話を聞くと、この映画の存在を思い出してしまいました。

トムとジェリー魔法の指輪
9

親子で楽しめる定番アニメーション

日本でも人気のあるトムとジェリーの長編アニメーションです。DVDやPSPでも観られるUMDVIDEOとしても発売されました。また、動画配信サイトでも配信や購入ができるようになっています。できましたら、手元に取って置きたい作品です。

猫のトムは、いたずら好きのネズミのジェリーを必死に追いかけます。しかしいつもジェリーにかわされて、痛い目を見ます。そんなある日、トムは魔法使いから魔法の指輪を見張るように頼まれます。何やら大事な指輪とわかったトムですが、ジェリーはいたずらの道具にしてしまいます。頭からかぶると、抜けなくなってしまったのです。ジェリーがそのまま外に出て、都会に行ってしまうことから大変なことになります。
長編アニメーションでは、トムとジェリーの二人で協力をして敵や困難に立ち向かいます。本作品では、どこまでもハチャメチャぶりがあり、ハラハラドキドキが続きます。本編は、約62分と子供でも観られる時間となっています。トムの吹き替え声優は、肝付兼太です。ドラえもんのスネ夫の声優が有名ですが、実はトム役も有名です。本作ではセリフはありませんが、ところどころ声が出るシーンではトムにぴったりの声です。

そらのおとしもの
9

エンジェロイドとのドタバタコメディー

空から羽の生えた女の子が落ちてきて、その子と主人公との日常を描くコメディーアニメです。目を覚ました女の子は主人公の事をマスターと呼び、「なんでも命令してください」と言ってきます。ちょっとエッチなことが好きな主人公は、よく卑猥なお願いをするのですが、それを見て毎回怒る幼馴染とのやりとりが面白いです。
この作品の良いところはまずキャラクターが可愛いです。出てくる女の子はエンジェロイドという人型のロボットなのですが、それぞれ無表情キャラだったり、ツンデレだったりと特徴があります。もう一つ自分がハマった点が基本的には笑える話が多いのですが、シリアス展開でキメるところはしっかりキメてくる点です。ヒロイン達の過去話は特に同情できるようなものが多く、それも相まって各キャラクター達に感情移入しやすい点が非常に良かったです。ギャグ回はしっかり笑えるし、物語の要所要所で泣ける要素を入れてきたりと見ていて飽きない作品でした。
私のイチオシのキャラクターは「ニンフ」というツンデレのキャラクターです。彼女もとても可哀想な過去を背負っているのですが、主人公に救われるシーンは何度見ても泣けます。特に難しい設定があるわけではなくアニメを見るのが初めてという方にもオススメの作品です。

猿の惑星:創世記
8

なぜ猿の惑星になってしまったか?

神経学者のウィルが、アルツハイマー遺伝子治療薬(ALZ112)を雌チンパンジーのブライトアイズに投与する。しかし、ブライトアイズが身籠っており子猿(シーザー)を守るために凶暴化し射殺されてしまう。だが、ウィルはブライトアイズの遺伝子を継いでいるので母親と同様に高い知性を持つ。ウィルの父親(チャールズ)は、アルツハイマー型認知症に冒されており、ウィルはALZ112を使用してしまう。一時的に認知症を回復させる事が出来たが、チャールズの体に抗体が出来始めるとアルツハイマーが悪化してしまう。その結果、チャールズと隣人とのトラブルが起こり、チャールズを守るために相手に怪我を負わせてしまう。そして、ランドン親子が経営する霊長類保護施設に送られる。施設の中の猿達と馴染めず、ランドンの子供に虐待され人間に対して憎悪を抱くようなる。施設のゴリラとオラウータンと親しくなったシーザーは、群れのボス猿ロケットとリーダー争いをして勝利を収める。そして、新ボスになったシーザーは、ウィルの自宅からALZ112を改良したALZ113を持ち出し、施設の猿達に服用させる。シーザーの指揮により施設を脱出し、ミュアウッズ国定公園を目指す。しかし、ゴールデンブリッジで警官隊が待ち伏せしていたが、ブリッジの上と下そして前に猿達を配備し同時攻撃をして突破する。その時、シーザーがヘリコプターからの射撃で命を失いかけたがゴリラが命がけで守り助けられた。ミュアウッズ国定公園に着いたシーザーは、ウィルに止められるが拒否し仲間と共に森に消えていった。後にALZ113は猿インフルエンザとして蔓延し、多くの人間が死亡した。

こどものおもちゃ / こどちゃ / Kodocha
10

笑える、泣ける

人気月間漫画の「りぼん」で連載していた大人気漫画です。アニメ化もされました。
主人公、小学生の女の子「倉田紗南」は芸能活動をしている人気者で、学校に仕事に大忙し。
ただ、学校では「葉山秋人」というクラスメイトがボス猿と化していて、いじめや先生いびりをしています。それを紗南ちゃんが解決していくというストーリーです。
漫画なのと、作品自体が約20年前のものなので少しやり過ぎな感はありますが、そのバタバタ感もとても面白い作品になっています。
紗南ちゃんは少し鈍感な子なんですが、葉山との関係を通して恋も経験し、少しずつ大人になっていきます。
小学生編、中学生編と続いているので、紗南ちゃん、葉山の成長にも注目して欲しいです。
その他にも、お母さんや、芸能界のお友達、学校のお友達など、とても個性豊かな人達が沢山出てきますので、自分の好きなキャラクターを決めて読んでみるのも面白いと思います。
後半は少し内容が真面目でシリアスになってくるので、沢山笑いたい方は前半、涙したい方は後半を中心に読んで頂ければ二度おいしいと思います。
個性の強いキャラクターと、話の内容から、最初から最後まで飽きない作品だと思いますので是非オススメです。

劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ> / City Hunter the Movie: Shinjuku Private Eyes
10

オープニングからウルウルしそうに

シティハンターとしては王道の展開で、安心して見ていられる作品です。冴羽のもっこり、香のハンマーやトラップ、海坊主のツンデレなどなど往年の名シーンが目白押し。そして、ストーリーやキャラクターたち以上といってもいいのが数々のテーマ曲や挿入歌オープニングのエンジェルボイスで泣きそうになったのは私だけではないはず!小室さんの歌声が小さかったりするのはご愛嬌でしょうか?wGetwildなどテーマ曲が注目されがちですがCDを買い集めていた私にとっては北代桃子さん(当時の名義)の曲まで入っていたのは非常に嬉しかった点です。さて、肝心のストーリーの方はというと急成長する企業の若き社長(山寺宏一さん)が香の幼馴染で、再会して惚れちゃうこの時点で怪しさ爆発なのですがもちろん王道なので真っ黒ですwヒロインの父に大型ドローンの脳波コントロールシステムを開発させていたのもこれまた定番もちろん父親は死んでしまいます、、、コルトパイソンでその大型ドローンを粉砕するのも予定通りw結局、ちゃんと死んじゃうのはヒロインの父と死の商人と二人だけたっくさんのドローンやクモのようなマシンの乱射にも街ゆく人や冴羽たちは傷を負わなかったようですw警視庁の冴子の立ち回りやキャッツアイの三姉妹の登場も懐かしさを加速させてくれます。迫力の戦闘シーンを楽しむためにも是非とも劇場で楽しんでいただきたい作品です!

BLOOD+ / ブラッドプラス
8

吸血鬼&ロードムービー

「BLOOD+」(ブラッドプラス)は、吸血鬼と恋、家族愛、そして戦いにロードムービーと、さまざまな要素が入ったアニメシリーズです。
かなり前に放送されましたが、改めて観ても面白くて。
何より、魅力的なキャラクターが多数登場します。
主人公は、音無小夜という女子高生。
沖縄で父親、兄、弟と、幸せに暮らしていました。
ですが彼女は自身も知らないことながら、吸血鬼の女王だったのです。
襲い来る異形の怪物、狙われる小夜と家族。
そこに現れた、ハジと名乗る青年。
彼の血を与えられた小夜は、日本刀を手に怪物を斬り倒しました。
自分は一体、何者なのか。
そして過去に、何があったのか。
ハジや謎の組織「赤い盾」に導かれて、小夜と兄弟は世界中を旅します。
それは数百年に渡る小夜の人生と、おぞましい秘密を知る為の旅路。
揺れながら迷いながら、小夜は日本刀を振るい、怪物と戦い続けます。
宿敵である妹「ディーヴァ」を倒す為に……。
無邪気な少女だった小夜が、自分の過去を知り、非情な戦士になっていく……ハードな物語を、周囲の人物が支えています。
男女の愛、主従愛、家族愛に使命感。
ハジと小夜の硬い絆といい、色々な形の絆が書かれています。
絵や主題歌も、とても魅力的です。

連合艦隊
9

「我が海軍は永遠に不滅なり」

確か「8.15」シリーズの1本として撮られた映画で、1981年の作品ですね。俳優の「中井貴一」さんのデビュー作としても有名でございますね。映画の始まりは、「小林桂樹」(故)が演じる「連合艦隊司令長官 山本五十六」らが「日独伊三国同盟」の場面から始まり、日米関係がこじれ始め、いよいよ昭和16年12月8日「ニイタカヤマノボレ」の暗号電文を皮切りに、南雲機動部隊の旗艦「赤城」以下の5隻の空母からハワイに向けて攻撃隊が発進してアメリカとの無謀な戦争へと突入してしまい、ミッドウェー海戦(空母「赤城」「加賀」「蒼龍」「飛龍」の主力空母を喪失)、ガダルカナル島撤退、山本五十六の死、レイテ沖海戦、天一号作戦にて戦艦「大和」沈没までを、「丹波哲郎」(故)「鶴田浩二」(故)「三橋達也」(故)「古手川裕子」「高橋幸次」等豪華キャスティングで贈るこの映画はとても素晴らしい映画ですね。キャスティングだけでもお腹いっぱいですし、ベテラン俳優陣も「流石!」の演技力えす。そして、太平洋戦争の流れがよく分からない方でも、映画の作風が「パノラマ」的に描かれている作品なので、すぐに理解できると思います。これほど分かりやすい映画はないでしょう。主題歌を歌う「谷村新司」の「群青」も涙を誘います。是非一度DVDを購入して見てみてください。

レオン / Leon / The Professional
10

人間の感情が動くとこうなるのか。

生まれてから教育を受けたことも、家族や友人など、愛情にも触れたこともなく、感情を持たない冷酷な1人の殺し屋が、1人の幼い少女との出会いによって感情を持ち始め変わっていく物語。ショットガンで打たれるシーンがあったり、血もよく見えますがストーリーとしてはとても感動的であり、誰もが好きになれると思います。
また冷酷で感情を持たず、人殺しのプロだった男が、感情を抱くことにより仕事のミスを犯すシーンでは、感情を持つというものが何なのかを考えさせられます。あと2人が遊んでいるシーンは本当の親子のようで、笑顔になった時の殺し屋の顔を見た時はほっこりさせられました。教育を受けたこともないので、殺し屋として働きながらも上手く利用されているようなシーンは少し悲しくなります。

この映画はおそらく感情という部分にスポットを当てて、感情を持つと人間とはどう変化していくのか、また変化をすることによっていい事や幸せな事も経験できるが、自分にとってマイナスなことも起こるということがよく描かれてると思います。冷酷な人が1人の自分とは何も血縁関係もない子供を助けるために命をかけて助けるというコンセプトはとても素晴らしく、誰もがやみつきになるでしょう。

僕だけがいない街 / 僕街 / ERASED
9

タイムリープ漫画の傑作

藤原竜也主演で映画化もされた、タイムリープ漫画の傑作です。
物語の前半は、現代である2008年と1990年の2つの時代を軸に物語が進みます。28歳で売れない漫画家である主人公の悟が、小学校時代にタイムリープし、かつて起こった小学生連続誘拐殺人事件を防ごうとします。2006年で知り得た情報をヒントに、悟が同級生の仲間とともに、連続誘拐殺人事件の犯人を追います。物語の後半は、現代を舞台に、連続誘拐殺人事件の犯人を捕まえるべく、大人になった悟と仲間たちが奮闘します。
この漫画は、タイムリープの要素とミステリーの要素が混ざり合って、非常にスリルのある物語です。
また、小学生時代のいろいろな出来事が、伏線として最後に回収されていくようになっているので、二回目、三回目と何回も読み直して楽しめる漫画です。また、物語全体で描かれる、親子の愛、友情も読んでいると胸が熱くなります。また、殺人事件の犯人の屈折した愛にも見てて恐ろしいと思うとともに、引き込まれるものもありました。
絵柄は、くっきりとして読みやすく、巻数も8巻のため(9巻は、オムニバス形式でおまけのストーリーが掲載されています)、長いストーリーや複雑な絵が好きではない人におすすめです。

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて / DQ11 / ドラクエ11 / Dragon Quest XI: Echoes of an Elusive Age / ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S
9

タイトルなし

ドラゴンクエスト1~10のすべてのナンバリングをプレイしてきましたが、上位に入るおもしろい作品でした。ドラゴンクエストシリーズの代名詞ともいえる転職やモンスターを仲間にできるといったシステムはありませんでしたが、その分ストーリーに力を入れており、引き込まる展開には「さすが!」の一言です。ドラゴンクエスト8や10のように特技にスキルを振り強化していくシステムは、今までのドラゴンクエストの転職システムのように、自由度が増しオリジナルで強化できるので満足です。
また転職システムをなくしたことで、1キャラ1キャラの背景や思い、過去の出来事を深く掘り下げており、感情移入ができる作品となっていました。
ストーリーも難しい話はなく、すんなり頭の中に入ってきて、さらに最後はドラゴンクエスト1.2.3をプレイしたことある人達なら必ず喜べる作品だと思います。
1.2.3がロトシリーズ、4.5.6が天空シリーズのように、ナンバリングによってシリーズが変わるのですが、今回の作品は1.2.3のロトシリーズに繋がる最初の作品となっており、真のエンディングを見ると、再度1.2.3をプレイしたくなりました。壮大なストーリーはやる価値ありです。

マージナル・オペレーション
9

元ニートが幼い兵士たちの指揮官となり、戦争の現実を生き抜く

戦争を描く作品は星の数ほどありますが、この『マージナル・オペレーション』は特に、少年兵と民間軍事会社をテーマにしたものです。原作は小説ですが、コミカライズ版がとっつきやすくて読み始めるのにはオススメ。

主人公の新田良太(アラタ)はゲーム好きの元ニート。ようやく決意して就職した会社が倒産し、ネットの広告に惹かれて民間軍事会社に所属することになります。
会社ではシミュレーションゲームのようなものばかりをさせられ、それは次第に戦術を組み込んだ複雑なものとなっていきます。
元々ゲームが得意だったアラタは、高い適正をもってそれらを好成績でこなしていくのですが、あるタイミングでそれがゲームなどではなく、実際の戦争を指揮し、敵軍のみならず民間人も自分の指示で攻撃していたのだということを知ってしまいます。
さらに自分の指揮する部隊の中には近くの村から集められた少年兵もいて、アラタはおぞましい戦争の現実と直面するのです。

ただの一般人だったアラタが、戦争や生きることの厳しい現実から目を逸らさず、葛藤を抱きながら少年兵の幸福のために考え抜いてゆくという、重いながらも希望に向かうストーリーです。

何が素晴らしいかというと、きちんと感情移入ができるし現実の重みがある。

主人公の新田良太(アラタ)は30代の日本人で、ただのゲーム好き。物語の最初も、民間軍事会社の怪しげな説明や訓練を受けておきながら、どこか現実味がない様子です。でも、それって普通のことだと思うんですよね。

現実と向き合うことを決めて少年兵の部隊を指揮することになったアラタは、しかしいきなり少年兵を使わなかったり、子どもたちの代わりに戦線に立ったりはしません。
あくまでも指揮官として子どもたちを使い、全員の生存率を少しでも上げることに尽力することで、最終的に「子どもを安住の地に連れていきたい」とアラタは言います。
「この世界は間違ってる」と思いながら、それを正すためには間違ったことをし続けなければならない矛盾……アラタや他の大人たちがそれと対峙するときの葛藤が、本当に面白いです。

また、アラタが指揮している少年兵たちのキャラクターも魅力的です。
アラタのことが大好きなジブリール、いつも元気で世話焼きなジニ、本を読むのが好きなハキムなど、心からこの子たちに生き抜いて欲しいと思うような子どもたちばかりで、戦闘シーンのたびにハラハラします。

楽しみどころがたくさんあるこの『マージナル・オペレーション』、現在はコミカライズ版が月間アフタヌーンで連載中です。単行本も9巻と一気読みしやすい巻数なので、ぜひ読んでみてください。

究極超人あ〜る
10

非日常な日常系漫画の基礎が詰まった作品

物語の舞台は高校。そこに現れる転校生が主人公というまぁありきたりな展開。しかしその転校生はなんと人間そっくりのロボットだったのです。と、ここまでもよくある展開だと思います。
しかしその主人公はロボットなのですが、頭のネジが何本も飛んでいる状態で、周囲にトラブルを撒き続けます。それに付き合わされる常識人、と思いきや、彼と友達になった光画部(写真部みたいなもの)の方々は全員個性的かつ活発な人で主人公のR田中一郎に振り回されながらもそれぞれが世界を振り回すような有様です。
エネルギー源が米のあ〜る。その米は自分のボディから電源をとった炊飯器で炊いています。その米で一緒に食事をする部員たち。といったほのぼの日常なシーンもあれば、趣味で野球がやりたくなったから野球部のエースを光画部に引き抜くために野球部に幽霊部員(本物の幽霊)まで駆り出して賭け勝負を挑むなどの白熱勝負シーンもあります。ギャグに関してはシュールなものが多くありますが、ツッコミとボケのバランスはとてもよく、読んでいて疲れるようなことはありません。大爆笑まではいかなくても、心が温まる、心に残る微笑みをくれる作品になっています。今も活躍するゆうきまさみ先生の昔の作品です。是非手に取ってみてください。

劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ
9

反転世界=時空を超えた冒険

この映画は2009年に公開された、ポケモン映画12作目です。
ある日、湖でディアルガとギラティナが戦闘しているところから始まります。駆けつけたサトシ達はその2体を止めようとした時に、シーナという女性が駆けつけます、そこで、シーナは「超克せよ時空の定めを」と叫び、なにかの呪文を唱えているように見えますが、暴走しているギラティナには効き目がなかったのです。サトシがギラティナに接近すると、ギラティナは以前、反転世界で協力してくれたことを思い出してくれて、落ち着きました。そこへ、もう一度シーナは呪文を唱えるとギラティナは反転世界に帰って行きました。
その後、シーナに招かれて遺跡に来たサトシ達は、シーナから「命の宝玉」を見せてくれました。この宝玉は幻のポケモンアルセウスに返すための物のようでした。なぜなら、シーナのご先祖様のダモスがこの宝玉を返さず攻撃をしたからのようでした。遠い昔に、隕石が落ちてきてそれを破壊したのがアルセウスでした。ご先祖様のダモスは、アルセウスを助けた後、荒れ果てた村を救うために協力をしてくれましたが、宝玉を返す日になると、ダモスは返さずにポケモンによる電撃攻撃を与えたという言い伝えになっていました。そこへ突然、アルセウスが降臨し、シーナは宝玉を返却をしますが、なんとアルセウスが宝玉を破壊してしまいました。どうやら、何者かの仕業による偽物だったようでした。アルセウスは「さばきのつぶて」放とうとしたとき、ディアルガ・パルキア・ギラティナが駆けつけてくれました。果たして、本物の命の宝玉はどこにあるのか。サトシ達の時空を超えた冒険が今始まろうとします。
この映画で特に注目してたポケモンがアルセウスですね。何かダモスに裏はあったと思いますが、本当は別の何者かの仕業の可能性がありました。村を救おうと協力して宝玉を貸してくれた思いやりのシーンはグッと来ました。アルセウスの命の一部を貸してくれたから、借りたものは責任を持って返すということが大事なんだと伝わったような気がしました。自分だったらちゃんとそうする気持ちでいっぱいですね。

月に吠えらんねえ
8

不安定な詩人たち

コミックスを開いたはずが、長い、長い文字列がページの上を渦巻いている。
『月に吠えらんねえ』(著:清家雪子/講談社)を読みだすと、みっちりと詰まった詩の引用の数々に驚くかもしれない。

物語の主人公は詩人・萩原朔太郎の詩群のイメージを元にした「朔」という少年のような、青年のような幼い顔立ちをした男だ。
(ただし、彼を男であると言い切ることがコミックスの巻数を重ねるごとに難しくなっていくのが、この作品の魅力的な「不安定さ」に繋がっていく!)
朔は近代□街(詩歌句街/しかくがい)と呼ばれる場所に住んでおり、憧れの白さん(イメージの元は北原白秋)や、弟子のミヨシ君(イメージの元は三好達治)と仲良くやっているように、見える。

実在する文豪たちが営んだ関係性をオマージュしたような彼らの暮らしぶりだが、作者である清家氏は明確に「実在の人物 団体とは一切関係ありません」とコミックス1巻1コマ目で強く語っている。
様々な作品につけられることのある「一切関係ありません」の文字が、これほど物語の出だしで主張されるのは珍しい。
それもそのはずで朔は文字通り「言葉」に呑まれる幻覚を見て叫び(あるいは気絶し)、度を越したプレイボーイぶりを見せる白さんが乱痴気騒ぎを度々起こすなど、彼らは過剰な狂気の中にいる。
確かに、彼らの人間性を実在の作家と結び付けるのは無理がある。というよりさすがにお叱りを受ける。
だが、作中に引用される詩歌句は実在する作品に他なく、そのどうしようもない「過剰なデフォルメ」と「実在する作品たち」のアンバランスさに不穏な雰囲気を感じずにはいられない。

その不穏さの正体が掲示され始めるのがコミックス2巻収録の第六話「1945」だ。
1巻で異様な街の住人たちの様子と、その街を去った朔の親友・犀(イメージの元は室生犀星)について触れ、ついに2巻で詩人たちが巻き込まれた「戦争」について、清家氏は描きはじめる。
その筆致は、物語が進むごとに加速し、厳しさを帯び、詩人たちが吠えられなかった、秘められた想いを明かしていく。
不安定な詩人たちが遺した「戦争の詩」こそがこの物語を支えている事は間違いない。
「戦争の詩」を生み出した果てに、彼らが何を考えたのか。
作者はそれを描こうと真正面から向きあっている。