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kazuya20042のレビュー・評価・感想

残響のテロル
8

なぞなぞから始まる高校生テロリストと警察のせめぎあい

『残響のテロル』は、『カウボーイ・ビバップ』で有名な渡辺監督の2014年に放映されたアニメ。

2人の謎の高校生テロリスト「スピンクス1号」と「スピンクス2号」、偶然テロに巻き込まれた高校生「リサ」、警察官「柴崎」などが爆弾テロを繰り返しながら、謎が解けていくなかでそれぞれの人間の背景がみえていきます。

最初の3話までは、疾走感に溢れていて1話の内容が見やすく仕上げられています。
アメリカの介入やファイブの存在が目立つようになってからは、物語の進みが遅くなり、1つの内容を何話もかけて進んでいくためアニメの疾走感はなくなったように感じました。
リサは良い感じで「ただの高校生」と2人の異質感をだすキャラになっていてトゥエルヴの心境の変化もみていて好感がもてます。
ファイブとナインの関係は、リサとトゥエルヴとの比較なのかとても異質で渡辺監督ワールドを一層感じさせる対比になっており、歪な関係とそれぞれの背景がみえて良かった。
アニメの減点材料としては、アメリカの介入が必要だったのかよく理解できなかった点、段々と物語のテンポが悪くなっていった点、ファイブとナインの関係があまり語られなかった点が気になってしまい、評価は8点としました。

渡辺監督の作品が好きな人は、面白いと感じる作品だとおもいます。

華氏911
8

ドキュメンタリーの鬼才マイケル・ムーアが2003年のイラク戦争開戦の内幕暴露を試みた『華氏911』

『華氏911』は2004年に製作された米国のドキュメンタリー映画で、監督・脚本・配役を映画製作者で監督であり政治評論家のマイケル・ムーアが務めました。本作はジョージ・W・ブッシュの大統領期間、イラク戦争、メディアでの戦争報道を批判的に検証しています。この映画ではムーアの主張によれば、米国の企業メディアは2003年のイラク侵攻のための「チアリーダー」であり、戦争とその結果として生じる死傷者数についての正確であるか客観的な分析を行わなかったのです。
映画のタイトルはレイ・ブラッドベリの1953年の小説『華氏451』を暗示しています。この小説は将来の米国についてのディストピア的なイメージを描いています。映画の方は紙が自然発火する温度と9月11日の同時テロの間に類似性を指摘しています。すなわち、映画の宣伝文句は「自由は燃え上がる温度」だったのです。
本作は2004年のカンヌ映画祭に出品されて、総じて肯定的な評価を批評家たちから受け取りましたが、強烈な論争も引き起こし、例えば正確性が問題にされました。この映画は映画祭の最高の賞であるパルムドールを獲得しました。映画の続編『華氏11/9』が2018年9月に公開されました。

ジャングル・ブック / The Jungle Book
7

CGがすごい。

おおかみに育てられたモーグリが虎に諭されて人間世界に戻ったりするけど、仲間を助けるため、またジャングルに戻ってくる話です。アニメ版は見たことあるのかもですが、あまり覚えていません。ストーリーもうろ覚えだったのでこういう話だったんだと思いました。敵の虎がエグいラストでしたね。焼け死ぬのはかわいそうです。動物たちのCGが超リアルですごいなと思いました。やはりCGはかなり進化したのだなと思いました。それに動物はCGということはモーグリ役の子はほぼ一人芝居だったのかもしれません。目線の先に声役者はいたのかもしれないですが、若いのにすごいなと思いました。また動物に育てられたこどもというと、育てるのはオオカミで共通なんだなと思いました。もののけ姫もそうだったし、やっぱり犬と人間にはなんか関係性があるんですね。あと、虎と熊のバトルが結構迫力があってよかったです。実際には見られないバトルがこんなリアルなCGで見られるなんて、ラッキーでした。あと、熊の蜂蜜採取お手伝いシーンが楽しかったです。プーさんと思いました。全体のお話的には結構王道の話ですし、ライオンキングとかターザンが好きな人は気にいると思います。

太陽戦隊サンバルカン
5

嵐山長官恐るべし

シリーズ五作目となる本作は最後の上原正三メインでもあり、かつシリーズ初の三人戦隊でもあります。
尚且つ歴代唯一中盤レッドの交代劇が行われたという意味でも異色作の趣が強いです。
「ゴレンジャー」以来となる軍人戦隊なのですが、シリーズ初となる陸海空という明確な色分け、そしてマスクデザインや名乗りに取り入れられているアニマルアクション、そして前作の続編であるという設定など実はかなり意欲的な要素が多いのですが、良い部分もある反面、それと同じ位の欠点もまた目立った作品でした。
特に大きな欠点としては「ジャッカー」の番場壮吉ほどじゃないにしても嵐山長官の存在感に主演三人が食われてしまっていること。
特に前半バルイーグルだった大鷲はメイン回が一度も貰えず、半年契約であっさり交代してしまうという思い入れのなさです。
仮にも戦隊シリーズで主人公格であるレッドに対してこの仕打ちはあんまりではないでしょうか。
まあそのお陰で後半出てきた二代目イーグルが剣術得意という設定になり、個性を出せたのですが。
そして嵐山長官ですが、彼はセキュリティ対策から戦闘まで殆どのことを一人でこなしてしまう上、最終回では彼がラスボスにトドメを刺したような格好で、彼が居れば他要らないのではないかと思わせてしまうようなバランスブレイカーぶりはどうかと。
またそのせいで折角盛り込んだ要素が台無しですし。
また、男性三人だけだとやはり華が足りないこともあってか、次作「ゴーグルV」以降はまた標準的な戦隊ヒーローものになっていくのですが、「ジャッカー」「バトルフィーバー」とはまた違った方向で尖った作品であり、かなり好き嫌いは分かれるでしょう。

レディ・プレイヤー1 / レディプレ / Ready Player One / ゲームウォーズ
10

設定、概要では説明できない完成された新しい映画

始めに要約するとVRと現実世界を行き来する話である…
荒廃した後の世界、人々が現実の苦しさ、厳しさから逃れるためにVRで作った世界「オアシス」が舞台。
主人公のウェイド・ワッツ(VRパーシヴァル)も、その内の一人だった。
VRの世界には、様々なアイテムがあり、その中でも特別なイースターエッグというアイテムがあった。
イースターエッグを手に入れるには、ゲーム内に隠された3つの鍵を見つける必要があり、オアシス(VR)の製作者ジェームズ・ハリデーは、遺言にイースターエッグを手に入れたものにはオアシスの所有権と5000億ドルを授与されるとあった(ジェームズ・ハリデーと主人公の関係性にも注目だ)

イースターエッグを探す、個人・チーム・組織のことをガンターと呼んでいたガンターのウェイド・ワッツは、最初の鍵の試練レースゲームをトップで突破することになる。しかし、自ら現実世界の本名を発してしまい身バレした主人公は現実世界で組織の標的となってしまう。

シーンの一部一部に、映画シャイニングのパロディや日本アニメのガンダムやメカゴジラの戦闘シーン、音楽のパロディなど上手く詰め込まれており、一瞬だけのカットもあれば、シャイニングにおいては、濃い目にシャイニングの映像を使って、映画の一部として描かれている。

こんな映画は今までになく、2時間という長丁場だが決して飽きることなく見られる作品であり、作品としてきちんと完結しているが、続編を多くの人が期待している作品だ。