進撃の巨人 / Attack on Titan

『進撃の巨人』(しんげきのきょじん)は、諫山創による日本の漫画作品。『別冊少年マガジン』(講談社)で2009年9月9日発売の10月号(創刊号)から連載を開始し、2021年4月9日発売の5月号をもって完結した。略称は「進撃」など。
突如出現した「巨人」により人類は滅亡の危機に追いやられた。生き残った人類は「ウォール・マリア」「ウォール・ローゼ」「ウォール・シーナ」という巨大な三重の城壁を築き、壁の内側で100年の平和を実現した。
しかし、突如として出現した「超大型巨人」と「鎧の巨人」により壁は破壊され、100年の平和は終わりを迎える。
壁の外の世界を夢見る主人公の少年、エレン・イェーガーは壁が破壊されたことにより「ウォール・マリア」の中に侵入してきた巨人に母を目の前で食い殺されてしまう。その光景を前に、エレンは母の敵である巨人を「一匹残らず駆逐する」ことを誓う。
ダーク・ファンタジーという位置づけの本作だが、ファンタジー要素は少なく、科学やそれに沿った軍事など、現実的な面が多い。
国内外から人気を得ており、2010年12月には既刊2巻の累計のみで発行部数が100万部を突破し、アニメ放送開始後はさらに売上が伸び、同年の8月初頭時点で10巻までで2300万部を突破。2019年12月時点では1億部を突破している。

進撃の巨人 / Attack on Titanのレビュー・評価・感想 (4/5)

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進撃の巨人 / Attack on Titan
9

前に進む勇気を与えてくれる作品です。

はじめに、この作品にはグロテスクなシーンや暴力的な要素が含まれています。 苦手な方にはおすすめ出来ません。

何か新しいことを始めたい、でも何かを失うのが怖くて一歩を踏み出すことが出来ない。 進撃の巨人はそんな読者の背中を押してくれる作品です。 最低最悪の世界で、物語の中心を担う登場人物たちは、大切なものを失いながらも自由を求めて一歩一歩前に進んでいきます。 彼らの言う「進め、進めええ!!」という言葉は、アニメや漫画といった平面の世界を飛び越えて、私たちにチャレンジする気持ちを与えてくれるのです。

また、この世界には大きな謎がひとつテーマとして設定されており、登場人物達と読者は作品中でそれに翻弄され、疑心暗鬼になります。 謎が明かされていく過程や以外な真実を目の当たりにしたとき、私たちは驚き・憤り・またさらなる疑問を植え付けられます。 謎解きやサスペンスが好きな方にも心よりおすすめしたい作品です。 「この、裏切りもんがああああ!!」この台詞を見て心躍る方にぴったりな作品でもあります。

この作品は、ただグロテスクで背徳的で暴力的なスリルを味合わせたいとった趣旨の作品とは、全くもって別物です。 尻切れトンボで終わってしまう、ファーストインパクトだけ、そんな作品に出合ってきた方はきっと多いと思います。 進撃の巨人は違うのです。 物語に多分に含まれた伏線とその回収していく力から察するに、作者の諫山先生には先見の明があります。 先生は広げた風呂敷をきちんとたたんでくれると、私は確信しています。

進撃の巨人は、必ず読者を満足させる作品です。 グロテスクな描写に抵抗が無い方・人生に何か不満がある方・ミステリーが好きな方、そんな方々に、強くこの作品をおすすめします。

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

ただの人食い巨人のマンガにあらず!

話の内容を知らなくても一度は聞いたことのあるタイトルかと思います。
しかし、このマンガの真の凄さは単純な人類と巨人が戦う物語ではない!という点。
(以下、ネタバレを含みます)

主人公は巨人を憎んでいるのに、なぜか巨人化する能力を持っていた?
巨人の正体は元々人間だった?
かつての仲間が次々と裏切って敵になった?
実は人間同士が戦って殺し合って捕食していた?
「進撃の巨人」とは巨人が進撃してくるという意味じゃなく、主人公が引き継いだ巨人の名前だった?

畳みかける仕掛けのように、綿密に張り巡らされた伏線と逆転劇。
ダイナミックなアクションシーン。
もちろん、それだけでも十分おもしろいです。
しかし、物語を通じて読者に訴えかけるメッセージは「完全悪など存在しない」「立ち位置が変われば自分たちが悪になりうる」……そういった、現代社会にも通ずる概念が散りばめられている点です。

特に興味深いエピソードは、暗に毒親を思わせる描写。
我が子に対して過剰に期待を寄せ、己の正義でもって洗脳教育し、子供の意志など全く聞き入れようとしない両親。
自我を奪われた子供は、やがて親の期待に応えなければならない強迫観念に捕らわれます。
そして思うように成果が得られなければ、子供は自分自身を責めてしまう……。

実際、幼少の頃に上記のような体験をなさった人もいるのではないでしょうか?
こんな現代社会の課題でもあるエピソードが無数に描かれ、私たち読者を翻弄するのです。

本当に恐ろしい悪魔は、人間の心に潜んでいる。
最高のエンターテイメントと共にある最恐の人間ドラマを、ぜひ味わってみてください。

進撃の巨人 / Attack on Titan
8

どんどん展開が変わっていくので飽きない!

進撃の巨人といえば、変わった風貌の巨人が作中に現れるので子供にも人気の作品。しかし、話が進むにつれてどんどん子供には理解できない内容になっている。最初はただ巨人が暴れて街を壊すという、いわば子供でも好きそうなゴジラのようなストーリーに近いのだが、実は巨人というのは国の秘密兵器であり、他国を攻撃する為に作られたという設定なので、話は難しい政治的な内容になっていく。大人でもやや理解できない難しい言葉もたくさんでてくるので、初期のような単純な漫画ではなくなっている。巨人なんてまさに非現実的な話だ、実際にはありえないと思って読んでいたが、どんどん伏線が回収されるにつれて、国と国同士のぶつかり合いや人種差別から起きる戦争といった、現実にもよくあるリアルな話へと進んでいくのがとても深くて良い。まさかあの子供に大人気の巨人が、ここまで難しい話へと発展していくのは予想外だったし、また愛着あるキャラクターまで一瞬で死んでしまうので、常に飽きない内容なので続きがとても気になってしまう。巨人が暴れているイメージのインパクトが強いので意外かもしれないが、戦争映画や、歴史映画、または風刺作品が好きな人には是非オススメしたい。

進撃の巨人 / Attack on Titan
8

進撃の巨人の魅力

進撃の巨人は諫山創先生による漫画作品。
単行本はもちろん、アニメや映画、実写化もされているかなり有名な漫画です。僕は最初漫画ではなくアニメからこの作品の存在を知りました。

アニメは作画がかなり気合がはいっており見ていてとても安心して見れる映像です。作画が崩壊しているアニメなんてかけっこうある中で、このアニメの出来は素晴らしと思いました。シーズン1でのOP曲「紅蓮の弓矢」はこの作品とすごくマッチしていて、聞いてるだけで鳥肌がたちました。出ているキャラクターも魅力的なものばかりで、それぞれ個性がある人ばかりです。

ストーリーはかなり斬新で簡単に言うと人類が巨人と戦うという話です。その巨人を倒すのに立体機動装置というものをつかって戦うのですが、その戦い方がすごくかっこいいです。
しかし、巨人と戦っているうちにその巨人が人間であることがわかり、かなり衝撃をうけました。信頼していた仲間が実は敵(巨人)であり、人類vs巨人だったはずが、人類vs人類になっていきました。なかなか予測できない展開が続き見ていてとてもわくわくします。
伏線とかもかなり多いですし、見て損はないと思います。これからどんな結末になるか楽しみです。

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

とんでもない展開

まず1話で巨人が人を食べます.この部分は多くの人が知っていると思います。すごいのはここからです。なぜあんなバカでかい壁を作れたのか、なぜ壁の外側に巨人がいるのか、壁の向こうには海があって、海の向こうには何があるのか、すべて意味があります。その真相はファイナルシーズンでどんどん明らかになっていきます。おそらくファイナルシーズンの最初のほうを見た後はかなり混乱します。しかし63、64話から真相がわかって絶対びっくりします。
3シーズンまでのストーリーももちろん面白いのですが、ファイナルシーズンからが本番です。

物語自体も非常に見ごたえがあるのですが、巨人との戦闘シーンもかなり躍動感があって魅力的です。
あと、キャラクター一人一人に物語があるのも魅力です。

とにかく、人が巨人と戦うアニメってだけではありません。主人公たちが相手にしている敵は巨人どころじゃないのです。
それがわかると、このストーリーの規模がどれだけ大きいかがわかります。

アニメシリーズが結構長いので途中で見るのを辞めた人がいるかもしれませんが、かなりもったいないです。
あと、エレンが闇落ちしていつ戻るのかと思っている方、エレンは最後の最後まであのテンションです。

進撃の巨人 / Attack on Titan
9

伏線回収から物語まで素晴らしい

正直な所、絵柄は好みではないと思いながらも読み進めていきましたが残酷な描写主人公の復讐心といったものが読者に緊張感を与え引き込んでいくいい作品に出会えたなと思う。
この物語を読み進めていくと本当の敵とは何かが右往左往して結局何をすれば自由になるのか考え、考察し、期待を良い意味で裏切られ散りばめられた伏線がこのように回収されるのかと圧巻されます。巨人自体の不気味さというのは中盤あたりで薄れていくものの知性をもった巨人との戦闘人間の非力さ、覚悟して死んでしまう人間の無駄死に感といった人間の描写は悲しくもあり同時にその意志を託される人類の希望リヴァイの登場といった戦闘シーンによる高揚感の上下がたまりません!

この作品では人間対人間になった途端離れてしまうといった人が多くいると思います。実際自分も少し熱が冷めてしまいました。なんでと思うような事もありましたがそこには壁の秘密であったり今後の展開に必要不可欠な考察材料が詰まってたと考えると読み続けて良かったと感じます。
巨人の出現は人間が引き起こしたもの壁内人類以外の殺戮などいつからエレンはこんな人間に変わったんだと思いながら単行本最終巻を読むとこの物語はエレンが始めた物語であると語られベルトルトが食われなかった理由やエレン・クルーガーの放ったこれはお前の始めた物語だろといった全ての伏線が回収される素晴らしい結末になっていて面白いと感じると共に虚無感を感じさせるような中毒性のある作品でした。

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

空想世界だと感じさせない緻密なストーリー

"2009年の連載開始から注目を浴び、アニメ化を皮切りに社会現象まで起こした『進撃の巨人』。
本作はファンタジー漫画の作風でありながら、登場人物の心情や生活様式などが非常にリアリティを感じさせ、空想物語を見ているような気分にはならないという珍しい作品だ。
特に主人公であるエレン・イエーガーは物語の序盤で巨人化という能力に目覚めるが、彼自身はそこまで恵まれた主人公ではない。
能力があるからといって幸福なわけでもなく、壁外と壁内の戦争で使われる兵器にすぎない。
彼を取り巻く登場人物たちも心理描写が巧みで、かつ、彼らの行動原理には緻密な伏線が張られている。
彼らを見ていると、戦う理由はたいそうな信念ばかりではないことを教えられる。
言ってしまえばそれはエゴで、各々のエゴのために戦っていると言える。
見るものによっては理解できない人物もいるだろう。だが、必ず誰かの言葉があなたの心にも突き刺さるだろう。
そうして世界が小さくばらけていくことが「人」という生き物の生き様のようで、進撃の巨人は人間の真理を説いている作品だとも言える。
コミックの序盤は作者の絵がまだ拙く、キャラクターの描き分けができていない。また、時系列もわかりにくい部分があるので、アニメから入るのをおすすめする。

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

『進撃の巨人』あらすじ&紹介

このアニメは壁の内側で暮らす人類と、壁の外側にいる巨人との闘いを描いた作品です。
ある日、超大型の巨人が突如現れ、人類が暮らしている壁を破壊したことにより数多くの巨人が壁内に侵入し、人類を次々に捕食していきます。当時幼少期であった主人公のエレン・イエーガーは、その際、巨人に母親を食われ、父親は行方不明となり巨人へ強い憎しみを抱くようになります。そして、巨人と闘うべく結成された兵団に入隊したある日、再び超大型巨人が現れ、またしても壁を破壊されてしまいます。壁内に侵入してきた巨人との戦闘中、エレンは巨人に食べられてしまうのですが、突然エレン自身が巨人となりその場での闘いは勝利して終わります。そこから巨人の正体が何なのか、一体どこから現れるのかを探りながら壁の外側にいる巨人との戦闘を繰り返し、真実が明らかとなっていきます。
壁の外側の世界に小さな頃から興味を抱いていた主人公たちが、壁の外の世界を目の当たりにし現実を突きつけられたシーンは、とても印象に残ると思います。ここからこのアニメは今までと全く違った世界観を描くようになります。ただの戦闘アニメではなく、現実の世界に何かを訴えかけるような奥の深い内容となっています。過去や未来といった話にもなるので少し難しい内容となっていますが、是非一度ご覧になることをお勧めします。

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

歴史的な名作!

連載開始当初から非常に評価の高かった「進撃の巨人」だが、今や全世界に人気が広がり、むしろ日本以上に海外での人気のほうが上回っているといえるだろう。
当初は、三重の壁に囲まれた人類が巨人と戦うストーリーとして知られ、ダークファンタジーないしミステリーという分類で紹介されていた本作。
巨人が敵であったはずが、気が付けば壁内人類の間での戦いに突入し、人類対巨人という構図から、人類(調査兵団)対人類(権力者および中央憲兵団)という形の内戦となる。
その後、内戦での勝利を経て、超大型巨人らの宿敵を撃破し、壁内から巨人を一掃することに成功した。
しかし、主人公エレンの父親グリシャの残した文書や写真などから、主人公たちの生まれ育った場所は海に囲まれた島(パラディ島)であり、島の外には大国マーレなど多くの国々が存在していることが判明する。
最終章ではこれまでのストーリーとは大きく異なり、国同士の戦争や差別、歴史問題や政治など、現実の我々の社会における解決困難な問題にもリンクするような、重いストーリー展開となっている。
間違いなくマンガ史に残る作品であるが、ひょっとするとマンガ初の「世界文学」的評価すらも狙えるかもしれない、歴史的名作である。

進撃の巨人 / Attack on Titan
8

何度読んでも理解しきれないが、面白いマンガです。

一世を風靡したマンガであったが、ストーリーが複雑に入り組んでいて、すべてをしっかり話せる人は多くないのかなと思ってしまう。そのため何度も読み返したくなってしまうお話です。
巨人が街に攻めてきた描写から始まるマンガで、人間対巨人の戦いというお話からスタート。巨人をどのように倒して平和を取りも戻すかが焦点であったかと思いきや、最終的には巨人は人間であったという展開になる。彼らはなぜ巨人となって人間を襲うのか、その裏にはどのような陰謀が隠されているのか、とどんどん展開が進んでいきます。どこかしこに伏線が張り巡らされていて、その伏線が回収されるたびにアドレナリンが出て、また一から読み返したくなるほど面白い作品です。
最終的には人間同士の戦いになり、巨人は各々の国の戦争の道具であったという事実にたどり着く。それぞれの正義がぶつかり合うお話に移り代わり、いろいろな意味で考えさせられる作品です。
巨人がしっかりと人型で人間を食べるシーンも多いため、グロテスクな作品を好まない人にはあまりお勧めできないです。
巨人と戦う人たちは兵団と呼ばれていますが、兵団同士の絆などが描かれており、感動できる点も多く含まれています。
「リヴァイ兵長」と「エルビン団長」との絆が描かれている話は、何度読んでも感動してしまいます。

進撃の巨人 / Attack on Titan
9

意外な形で主人公が活躍する漫画!躍動感が楽しめる作品です。

数年前にブームになったときは、あまり気にしていなかったのですが、最近ファイナルシーズンが始まったので改めて見てみることにした作品です。「人間×巨人」の戦いを描いたバトル系の漫画であると思っていたのですが、主人公が意思を持ったまま巨人になれるという設定に驚きました。単なるバトルを描くのではなく、他の登場人物たちが主人公と向き合って、単純に頑張ろうというメッセージを送るのではなく、もし襲われたらどうしようといった恐怖心もしっかり反映させているところが大人向けで、作品に深みを足していると思います。また活躍しているキャラクターがどんなに強くても、どんどんいなくなってしまう展開に、絶望を抱きつつ、現実味もあり、自分がもしここにいたらと考えさせられながら読み進めることができるので、どんどん深みにハマっていきます。物語が進むにつれて、人間と巨人、巨人と巨人、人間と人間、そして世界を相手に戦いの幅が広がっていくので、作者の壮大な構想には感心させられてしまうことが多いです。また内部のイザコザや国政との関係性などもしっかり物語に組み込まれているので、ファイナルでの伏線の回収には驚かされることが多いです。これからクライマックスに向かっていくのですが、主人公や他のキャラクターの活躍に最後まで目が離せない展開を期待しているので、今からとても楽しみです。

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

物語の構築がすごい!!

とにかくストーリーが抜群に高評価です!
最初は巨人と戦う集団というようなイメージが強い作品ですが、「どこから巨人が生まれているのか」、「壁の外に人間はいるのか」、「どうしてこのような世界になったのか」、そして「その先の世界の行く末は」というようにどんどんスケールが広がっていき、読む手、見る目が止まりません!!
1話1話がほとんど重要回になっていて、様々な伏線を張っていき徐々にそれを回収するといった構成になっており、物語はありえないくらいのスピードで展開していきます。見るのに少しカロリーを使います(笑)。
1人1人が良い個性を持っており、どのキャラクターも好きになれる作品です。その中で、無残な死に様の者もいれば英雄かのような死を遂げる者もいます。とりわけ調査兵団の団長エルヴィンの死は、一言では表せないような高貴なものともいえるでしょう!
主人公エレンの他にもリヴァイ兵長やハンジ分隊長など、それぞれが確立した魅力あふれるキャラクター揃いで、巨人についての謎の解明などもテンポが良く、読者・視聴者を飽きさせない作品になっています。
主人公エレンの生き様が特に注目すべきポイントで、「世界をどう変えていくのか」、「世界とは何なのか」といった、これまでにないアニメのストーリー構成となっているので『進撃の巨人』はアニメ好きには必見です!!

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

最高!!!

友達に勧められて読み始めました。読む前のイメージは、ただ、巨大な人が暴れるだけだと思っていましたが、それだけではなく、すごく興味深い作品でした。壁の中で暮らしていた人々。ある日突然、壁が巨人により壊され、蹂躙されてしまいます。主人公『エレン』の母もその犠牲者の中の一人で、それを目の当たりにしたエレンは、巨人に深い憎しみの感情を抱き、訓練していきました。私は、そのシーンがとても印象に残っており、胸が締め付けられるような気持ちになりました。もし、私がエレンの立場ならどう行動するかなど、自分と主人公を重ね合わせてみたりもしました。また、第二、第三シーズンくらいからは、敵は本当に巨人なのかどうか、と考えさせられます。そして、ファイナルシーズンからは、壁の外の世界を知ります。世界の人々は、エレン達が住んでいた島の人々のことを悪魔だと言い聞かせられ育てられていたのです。平和とは何か。どうなれば人々は戦争をなくし、差別のない世の中になるのか、すごく考えさせられる作品になっていると思います。最後にどういう結末になるのかも見所です。

進撃の巨人 / Attack on Titan
9

終盤に見応えを感じる!

初めから飛び抜けた世界観で、冒頭の巨人登場から圧巻です。あり得ない世界なのですが「こんな時代に自分たちが生きていたら」と、すぐに漫画の世界観に引き込まれます。
登場人物それぞれの個性、人としての感情の変化や葛藤が、リアルな描写で表されていてとても心打たれます。
主人公だけの感情だけではなく、キャラクターそれぞれが感じているであろう感情もストレートに入ってきて、とても分かりやすいです。
次から次へと目まぐるしく展開するストーリーは驚きの連続で、読み進めるうちにそれまでの疑問の一つ一つが繋がっていく感覚が生まれ「早く続きを見たい!」という衝動に駆られるくらい面白いです。
いろんな心情と葛藤の中、それぞれが考え成長していく人間らしさも感じるからこそ物語に引き込まれ、喜んだり悲しんだり絶望するなど主人公の感情とリンクしたかのような感覚になります。
「人の大切さ」「友情とは」「仲間とは」を考えさせられます。絶望の淵からのしあがっていく終盤の戦いは、本当にクライマックスにふさわしいと思わせる程の出来栄えで、「どうしてこんな世界になったのか」「どうして争わなければならないのか」についての真相が今までより大きな視点で明確になっていくので、最初から最後まで魅了される面白い漫画です。

進撃の巨人 / Attack on Titan
9

見始めたら止まらない

徐々に明らかになっていく巨人の謎が面白いです。
初めはとにかく謎だらけで、なぜエレンは巨人になるのか、人間対巨人のはずなのになぜ人間に裏切り者がいるのか、そもそも巨人とは何なのか、全く分かりませんでした。しかし、少しずつ真実が明らかになっていくのが面白くて見始めたら止まらなくなり、一気に見てしまいました。
割と長編ですが、停滞することなくどんどん話が進んでいくので飽きずに見れました。
強くて時々優しさも見せるリヴァイ兵長がかっこいいです。
グロいのは苦手なほうなのですが、人が食べられるシーンもアニメではそこまでグロさを感じることもなく、問題なく見れています。
見る前はゾンビ系のようなものかと思っていましたが、全く違って内容も深くとても面白いので、ホラーやグロいのが苦手で避けていた人にもぜひお勧めしたいです。
内容は少し難しいところもあるので子どもには難しいかもしれません。
また、とても重要なシーンをさらっと流したりする(そこが面白くて、私は集中して見てしまいます)ので、作業しながらの流し見にも向いていません。
まだまだ明らかになっていないことも多いので、これからどう終わりに向かって行くのかとても楽しみな作品です。

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

考察が楽しい

進撃の巨人は、多く張られている伏線を必ず回収してくれるマンガ・アニメですので、考察が好きな方や伏線を見つけながら読みたい方にとてもオススメな物語です。
マンガに多くある後付けがなく、アニメではOP・EDに伏線が張ってあることもしばしば。歌詞にまで伏線が張ってあることもあります。

内容としては、「巨人と人間の戦い」が中心です。物語が進むにつれて巨人の正体、自分たちの正体が分かっていきます。
敵は誰なのか、何のために戦っているのか、自分たちのしていることは正しいのかなど主人公たちが戸惑いながらも真実を求めて進んでいきます。
正直子供向けではなく、大人が色々考えながら見る漫画・アニメだと思いました。
考えるというより考えさせられることの方が多いかもしれません。
色々な立場の人が悩みながら苦渋の決断をすることが後半につれて多くなるのですが、そこでキャラクターの人生を振り返るシーンが入ることが多く、こんなことがあってこんな決断をしなければならないのか…と見ているこちらまで辛くなります。

キャラクター1人1人が辛い過去を持っていて、「この世界は残酷だ…そしてとても美しい」というあるキャラクターの言葉がぴったりな世界観です。

マンガ、一部ではアニメでキャラクターたちの兵団へ入る前の物語が紹介されています。
そちらも読むことで一層物語を楽しむことが出来ますのでオススメです。
(兵長の話、アニの話が個人的にオススメです)

最後に注意点ですが、重要な人物でもそうでなくとも、あ!このキャラ好きかも!なんて思っているとすぐ死にます。
お気をつけください。

進撃の巨人 / Attack on Titan
8

奥が深い!

この漫画は伏線が多く、何度も驚かされています。細かい描写やキャラクターの言葉一つ一つにもこだわりを感じます。初見時にはなんでもないように感じたものが、読み進めると「あれ?もしかして…」とストーリーが繋がるので、読んでいて気持ちいいです。絵は「上手い!」とは言いにくいですが、その画力が作品の世界観にマッチしており、絶望感や虚無感が演出されています。
ある日壁が壊され、ごく普通に生活していた世界が一気に変わる、世界の終わり感が半端なく、「これからどうなってしまうのか?」と引き込まれること間違いなしです。人間の心の弱さを突きつけられ、その中で主人公たちの立ち向かう姿が印象的です。
巨人…見た目も普通の人のようなリアルな顔で、一人一人丁寧に書かれています。顔と体の大きさバランスが悪く、大型の巨人もいれば、小型の巨人もいたりと様々。よくわらかない行動で何を目的に人を食べるのか?とても気持ちが悪く、恐怖心を増長させます。巨人に対し、なす術がない小さな普通の人が、戦うための装置を駆使して立ち向かう姿にハラハラドキドキ!
読み進めると、なぜ壁があり、なぜ巨人がいるのか、どうしてこのような世界になったのかがわかります。タイトル「進撃の巨人」とは?一度読むとハマります。奥が深い、衝撃の作品です!

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

緻密に練り上げられた至高のストーリー

連載初期の画力は正直に言って高い方ではありませんでしたが、単行本の10巻を超えたあたりから向上しているように感じます。画力そのものではなく、構図の見せ方が上手い作者です。
特に大コマでの迫力は素晴らしく、息を呑むような場面が多くあります。

しかし、なんと言ってもこの作品の一番の面白い点・引き込まれる点は、緻密に練り上げられたストーリーであると思います。主人公たちが敵対する巨人の謎を解き明かすところからストーリーが始まりますが、徐々に明らかになっていく衝撃の事実と、至る所に散りばめられた伏線を見事に回収していくストーリーに引き込まれ、読み進めずにはいられませんでした。
多くのキャラクターが命を落とす描写があり、衝撃的な事実を突きつけられる場面が多いこの作品ですが、実は登場人物たちの丁寧な心理描写があることも大きな特徴です。
死地に赴く兵士の悲壮な表情や、裏切りを決意したキャラの表情など、とても繊細に描かれています。ストーリーを一通り読んだ後でその場面を読み返すと、こういうことだったのかーと思わず唸ってしまう場面が多々ありました。様々な勢力の思惑が交差するため、複雑なストーリーではありますが、じっくりとその世界観に浸ってみてはいかがでしょうか。

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

こんな面白い漫画みたことない

とにかく面白いの一言に尽きる!
巨人と人間による熱い戦いや、各キャラクターの過去や生い立ちなど様々なところに感動と胸が高鳴る白熱したシーンがある。絵柄やグロイのが苦手という人にもそこを我慢してでも見てほしい作品だ。

進撃の巨人の連載が始まった当初は絵が汚いということでジャンプに断られるほど酷かったそうだ。
だが巻数を重ねるごとに作者の諌山 創さんの画力は本当に素晴らしいものになっている。グロイのに関しては読んでいけば慣れるはずだ。

進撃の巨人はタイトルをみれば、巨人と戦う物語と思っていまうだろう。
私も当初は「どうせ、超大型巨人倒したら終わりで大して面白くないだろう」と思っていた。だがその考えは浅はかなものだった。

壁の中での政権争いや壁の外の人類の戦いなどはまとめて言えば、巨人VS人間ではなく、人間VS人間と言ってもよいだろう。
ただそうなると、人間と人間の戦いを見ても「じゃあ巨人いらなくね?」となるがこの人間との闘いのピースとなってくるのが巨人だ。

その中でも特別な力を持っている9つの巨人がこの漫画をさらに楽しませてくれる。
内容は少し難しいのでじっくり読み進めていくことをオススメする。この漫画には人間が考えたのかと思えるほどたくさんの伏線がある。1話目のタイトルの伏線を10年ごしに回収してきた。ぜひ探してみてほしい。
また、この漫画に出てくるキャラクターも魅力的だ。一人一人に個性があり、モブキャラだと思っていたやつがかっこよかったり、謎を解くカギを握っていたりなど毎回驚かされる。

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

ダークファンタジー物の傑作コミック

絵柄が独特な作品なため食わず嫌いしていましたが、世間の評価が高いので読み始めました。
これは面白い。面白すぎて32巻まで一気に読み進め、再び初めから読み返しております。
読み返しの段階で初めて気が付くことも多く、流石の一言。

序盤はまさに謎だらけ。巨人という存在や巨大な壁に囲まれた世界、消えた父親。
わからないことだらけの巨人に支配される世界で、圧倒的な力の差がある巨人に対し人類がどう生き残っていくのか、というストーリーから始まります。
さらに伏線が張り巡らされ、謎は深まるばかり。

中盤で怒涛の勢いで謎が解き明かされ、伏線も回収される。
どうやって巨人が生まれたか、目的は何なのか、世界の謎、敵とは。

そして終盤での大どんでん返し。誰が本当の敵なのか、誰を信じればいいのか。何がどうなるのかわからない、このハラハラドキドキの展開は一見の価値があるかと思います。

アニメ化、実写映画化、スピンオフ化など派生作品も多く、この作品の魅力、人気度を表しています。

ダークファンタジー物の傑作であるが、その前に漫画作品の最高傑作と言っても過言ではない。

作者である諫山創さんの序盤から終盤にかけての画力の凄まじい向上も、この作品を楽しめるポイントかもしれません。

進撃の巨人 / Attack on Titan
9

進撃の巨人

外の世界に生息している巨人の存在を知りながらも、それらの脅威を阻む何十メートルもの大きな壁の中で、生活している主人公エレン。周りの大人たちは皆、何十年もの間変わらない日々を過ごしていた。だが、限りある土地で過ごす姿が、何者かに飼われている「家畜」のように感じたエレンは、「自由」を求め、壁の外の世界を目に焼き付けたいと考えていた。そんな中、これまで外敵の脅威から人々を守ってきた壁が巨人に突破され、序盤からエレンの母親が食べられるというシリアスな展開から大きく物語は動いていく。序盤は、母親を失うことで「自由」を奪われたエレンが憎しみを糧にして多数の巨人と対峙していくという構図で物語は進んでいく。しかし、中盤で巨人の正体が人間であること、全滅したと思われていた壁外世界には数多くの人類の文明が発展していることが明らかになる。そこからは、外界からの脅威から自衛を図る「壁内人類」と負の歴史的感情から壁内人類を憎み殲滅しようとする「壁外人類」との戦いが主となっていく。この物語は、自らの「自由」を獲得することの尊さを登場人物の立場や心情であったり、社会の成り立ちなども絡めて主張しており、とても見事に仕上がっている作品となっている。

進撃の巨人 / Attack on Titan
9

想像以上の絶望

かなり有名な作品であり、みんなが見ているイメージなので軽い気持ちで見始めたのですが、物語の最初から暗雲が立ち込め、これは決して「楽しい~!」みたいに明るい気持ちで見るアニメではないと知りました。謎の巨人が壁を破って現れ人間を食い、主人公の母親が死に、町の人々が死に、人がたくさん死にます。そんな地獄のような世界で、主人公がだんだん精神的に成長していく様子は胸が熱くなります。また、ずっと一緒に巨人を駆逐するために訓練してきた仲間が、実は最も憎むべき敵だったという展開も予想できず、かなりおどろかされました。後から見返すと、しっかりその展開の伏線が張られていて感動します。アニメのオープニングなどにもその伏線があり工夫されているなと思いました。巨人が現れた本当の理由などもおどろきでしたが、ちゃんと前後の話の流れでつじつまが合い、話がかなり練られている作品だと感じました。終始暗い雰囲気ではありますが、ときおりはさまれるギャグがとても面白いです。話の雰囲気を壊さない程度にちょくちょく笑わせてくるのでそこも魅力です。人が死ぬシーンは見ていてしんどいですが、それ以上に続きが気になってしまう面白さがあります。

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

人類の存続をテーマにした長編大作

人類対巨人という構図から始まって、そこから人民対権力、さらに民族対民族というように、同じ作品でありながら戦う対象がどんどん変化している点、そしてそれらの繋がりが物語の最初から一本の糸を通したかのようにスムーズにつながっている点が構成的に圧巻です。原作は漫画で、物語の終盤までその面白さは減ることはなく、ますます面白い展開になっています。
同作はアニメにも展開されていますが、アニメでは巨人の迫力が存分に表現されていて、見ている人を一気に進撃ワールドに引き込みます。豪華声優陣が揃っていることもこの作品の魅力を引き立てています。この作品はただ単にどのキャラがかっこいい、などに止まらず人生を生きる上での大切なメッセージもたくさん感じ取れるものです。例えば、主人公が属する兵団の団長が兵士を励ます演説は胸に刺さるものがあります。
生きる意味とはなんなのか、この残酷な世界に抗う術とは、などなど巨人のいないこの現実世界を生きる上でも通じる力を与えてくれます。クライマックスではいよいよ主人公たち以外の人類は絶滅するのか、というところです。まだ最後まで読めていないので、今後の展開が楽しみです。

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

最高すぎる

あまりアニメなどを見ない私ですが、初めてハマったアニメがこの進撃の巨人でした。数年前に進撃の巨人が社会現象になるくらい流行っていましたが、ただの人食いアニメだと思ってなにも興味を持たず見向きもしませんでした。ただ、友人がこの進撃の巨人にハマっており前々からオススメされていたので見てみたところ、とても奥が深いものでこのようにしてハマってしまいました。あらすじを説明すると、人類は昔巨人に支配されており、大量に人が殺されてしまいました。これを受け人類は、三重の壁を築き、それから100年の時がすぎていました。物語は、主人公エレンとその友達ミカサ、アルミンといつも通りの日常を送っていました。すると、突如として壁の外から超大型巨人が現れ、壁を破壊してしまいました。破壊された壁の穴から大量に巨人が入ってきて、次々に人が殺されていきました。巨人によって潰された家の瓦礫の下敷きになってしまったエレンの母親カルラは、避難するエレンとミカサの前で巨人に食べられてしまいました。これによってエレンは巨人に憎しみを覚え、「巨人たち全員を駆逐してやる。」といった感情を抱き、その後出来ていく仲間たちとともに巨人たちの謎について迫っていくアニメです。