宇宙刑事ギャバン(Space Sheriff Gavan)のネタバレ解説まとめ

「蒸着!!」この叫びとともに、一条寺烈は宇宙刑事ギャバンへと0.05秒で変身を遂げる。そしてレーザーブレードの一閃で、宇宙犯罪組織マクーの悪事を食い止めていく。テレビで3作続いた『宇宙刑事』シリーズ最初の作品にして、いわゆる『メタルヒーロー』物の開祖でもある。21世紀に入っても小説や映画などで続編が製作されている、東映ヒーローの柱のひとつである。

見どころ

数々のメカニックシーン

見応えのあるメカニックシーンのひとつが、一条寺烈が宇宙刑事ギャバンに毎回変身するときの「蒸着!!」である。
「蒸着」のコードに呼応して、ギラン円盤から放出された特殊合金グラニウムを着装することで、烈は一瞬でギャバンに変身する。
このシーンの後に、「宇宙刑事ギャバンがコンバットスーツを蒸着するタイムは僅か0.05秒に過ぎない。ではそのプロセスをもう一度見てみよう」のナレーションが入り、変身シーンが詳細に展開される。

ドルギラン

また、『宇宙刑事ギャバン』では、ギャバンが使用する様々なメカが登場する。
彼の母艦となるのが「超次元高速機ドルギラン」である。ドルギランはトレーニングルームや居住スペースなどをもつ「ギラン円盤」と、「電子星獣ドル」に変形するドルユニットに分かれている。

「電子星獣ドルーッ!!」というギャバンの掛け声に応えて、ドルギランからドルユニットが分離し、船体を左右に分離させて龍の頭と爪、尾をもつ電子星獣形態に変形する。目からのドルレーザー、口からのドルファイヤーなどの高火力に加え、ドルの頭部に乗ったギャバンが高々と跳び上がりつつ、ギャバンダイナミックを放つ様は見物である。

ギャバンの専用機である「サイバリアン」の見せ場は、魔空空間に突入するときで、ギャバンを乗せて一直線に赤い機体が飛び込んでいくさまは恰好がいい。

「高次元戦闘車ギャビオン」は、飛行可能かつ高火力、分離も可能な高性能の戦車である。
その中には地底に潜航可能な「スクーバー」が搭載されており、マクーの最終兵器といえるホシノスペースカノンをレーザーで破壊してみせた。

ゲストとして意外な人も出演

全44話の中には、特撮ドラマでお馴染みの顔ぶれや、意外なゲストも出演している。

第29話「電撃マジック作戦!暗殺のプログラム」では、引田天功(プリンセス・テンコーとして知られる2代目)が本人役で登場している。マジック教室を開催し、そこに集った子供たちを洗脳する計画の前哨として、「マジックダブラー」扮するマジシャンが彼女に勝負を挑み、その計画を烈が阻止するというものであった。引田は作中でいくつかのマジックを華麗に披露している。

『宇宙刑事ギャバン』のゲストキャラクターとして最も有名といえるのが、第30話、第31話で出演した宇宙刑事アランである。
演じたのは『仮面ライダーV3』の仮面ライダーV3/風見志郎や、『秘密戦隊ゴレンジャー』アオレンジャー/新命明で知られる宮内洋である。
しかも、『快傑ズバット』の快傑ズバット/早川健を彷彿とさせるハットにスーツ姿で、変身前はショットガンを放ち、戦闘スーツを纏ってからはレーザーブレードからビームを放つ「フラッシュ・イン・ゴー」を必殺技とする。この技のネーミングは、多くのヒーローを演じた宮内自身の発案であった。

圧巻のクライマックス

第42話「烈よ急げ!父よ」、第43話「再会」、第44話にして最終話「ドン・ホラーの首」は3部作といえる展開になっている。
42話では父・ボイサーの行方を追い、烈はマクー要塞があるという剣山に向かう。そこで出会ったのが森林パトロールの青年・伊賀電であった。烈を密猟者と思いこみ立ち向かっていく電だが、誤解を悟るとすぐにそれを詫びる。そんな好青年である彼は、怪人バッファローダブラーに襲われ、瀕死の重傷を負う。バッファローダブラーらを倒し、ギャバンは基地に潜入するが、そこはもう放棄されるところだった。そして、烈に助けられ、バード星の医療機関に運ばれた電が、この後で重要な役割を果たすこととなる。

43話で、ギャバンとボイサーはタイトル通りに再会を果たすこととなる。銀河連邦警察の捜査でもマクー要塞は検知されないが、ボイサーからのテレパスを受け、烈は鬼首島にあったマクー要塞を発見する。ドルギランで敵陣に突入し、マクーの秘密兵器たる「ホシノスペースカノン」を破壊する。そして牢獄に入れられていたボイサーとギャバンは鉄格子越しに想いを交わした。
ギラン円盤に保護されたボイサーは親子の僅かな会話を最期に絶命する。ボイサーの死と共に、彼の右手にスペースカノンのレーザー増幅装置の設計図が浮かぶ。烈は生命を懸けてマクーと戦った父の遺志を継ぎ、組織を壊滅させることを夕陽に誓う。

最終話で、スペースカノンを失ったサン・ドルバはドン・ホラーから絶縁を言い渡される。
威信をかけて、魔女キバとサン・ドルバはギャバンに対決を挑む。2対1の戦いに追い込まれるギャバンを救ったのは、赤い光球となって現れた新たな宇宙刑事、シャリバンだった。
その加勢を得てギャバンはサン・ドルバと魔女キバを打ち倒し、一気呵成に魔空城へ乗り込む。首だけとなってもなおも猛攻を続けるドン・ホラーであったが、ギャバンダイナミックの輝きの前に砕け散った。
闘いが終わった後、ギャバンは銀河パトロール隊の隊長に着任し、地球の警護はシャリバンこと、宇宙刑事の訓練を受けた伊賀電に託されるのだった。

その後も続くギャバンの戦い

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