花ざかりの君たちへ(花君)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『花ざかりの君たちへ』とは中条比紗也による学園ラブコメディーである。『花とゆめ』で1996年から2004年の8年間連載された。略称は『花君』(はなきみ)。主人公の芦屋瑞稀(あしや みずき)は憧れのハイジャンパー佐野泉(さの いずみ)に会うためアメリカからら男子校の桜咲学園(おうさかがくえん)に転入する。実は瑞稀は女で性別を偽っていた。女であることがバレないように学園生活を送る瑞稀に様々なハプニングが降りかかる。台湾、韓国でドラマ化され日本では2007年と2011年の2度ドラマ化された。

演:稲垣吾郎
瑞稀たちのクラスに、担任の代理でやってきた教師。身だしなみや教師に対する態度に厳しく注意する。中津、難波、佐野がたまたま雑誌に掲載されたことで、桜咲学園に他校の女子が群がる。それを、3人のせいにして、注意した。特に金髪である中津にはこの一件から厳しく目をつけるようになる。
定期テストのとき、たまたま野江が作った早見表が中津の答案用紙の下に紛れ込んだことで、中津がカンニングしたと疑う。中津は「やってない」と主張するが、北浜は中津を信じなかった。そして、中津にサッカー部の試合に出られるように、反省文に一筆書けと脅す。これだけでなく、他の生徒にも「挨拶の声が小さい」や「髪の毛を切れ」など度が過ぎる指導をしていた。これにより、難波をはじめとする「花桜会」が結成され、北浜に撤回するように交渉する。さらに、原秋葉から北浜の過去を聞いた佐野が「俺たちはあんたの弟じゃない」と北浜を止めた。北浜は、教師になった頃弟をバイクの事故で亡くしている。北浜の弟は、手がつけられないほどの不良で暴走族になり事故で死んだのだ。そんな弟と生徒たちをいつしか重ねて見てしまい、北浜は中津に厳しく指導していた。それに気付いた北浜は改心し、中津の主張を認め、以後生徒たちを信じるようになった。

桃郷学院

神楽坂真(かぐらざか まこと)

演:城田優・佐藤祐基
桃郷学院のハイジャンパー。中学時代では、神楽坂の記録を越える選手は誰もいなかった。しかし、佐野が現れて神楽坂の記録を抜く。それ以後、神楽坂は佐野のことをライバル視してきた。まだ佐野が桜咲学園の陸上部に復帰して間もない頃、学園に来ては佐野を挑発し、「おれはお前をぶっ潰す」と宣言していた。しかし、実は敵情視察と言いながら佐野のことを心配して顔を出していた。佐野が完全に復活し、陸上部の交流会では神楽坂と佐野の直接対決になった。神楽坂はいつも以上に本気で競技に集中するが、惜しくも失敗する。見事佐野が高跳びを成功し、長いライバル争いに決着が着いた。

聖ブロッサム学園

花屋敷ひばり(はなやしき ひばり)

演:岩佐真悠子
聖ブロッサム学園の生徒会長。桜咲学園の姫島とは幼い頃からコンクールや発表会で競い合ってきた。クリスマスダンパで姫島と再会した時も、2人は火花を散らしていた。だが似た者同士ということでダンパでは姫島とペアになり踊る。
初めて見た瑞稀と中央のことを可愛いがり、人数が少ないブロッサム校のダンパの女子補助員として瑞稀と中央を指名する。中央と瑞稀のことを「ハミングバード」と呼ぶ。
同じブロッサム校の女子からは「ひばり様」と呼ばれている。

梅田里緒(うめだ りお)

ドラマには登場しない。聖ブロッサム学園の生徒で、桜咲学園の校医の梅田の妹にあたる。難波の叔母だが、年齢は難波の方が上。瑞稀が女であることは知らないが、梅田に頼まれて女の子の服を用意したりと瑞稀に協力的。特に瑞稀が佐野のことが好きなことを察しており、男同士の恋愛だと勘違いしていた。クリスマスダンパでは、息の合う佐野と里緒がペアになる。しかし、中津が倒れ、踊る相手がいなくなった瑞稀に気を利かせて佐野に瑞稀と踊るように言う。里緒のおかげで、瑞稀と佐野は踊ることができた。
ちなみに、瑞稀の友達のジュリアが留学中ホームステイしていたのは里緒の家である。

尼崎カンナ(あまがさき かんな)

演:桐谷美玲
桜咲学園の第一寮長である天王寺恵の許嫁。上品な女の子。天王寺は許嫁であるカンナに、「桜咲学園の体育館倉庫で女の裸を見た」と白状してしまう。このことでショックを受けたカンナには、涙ながらにひばりに相談する。よって、ブロッサム校の女子たちに「桜咲学園に女がいるらしい」という噂が広まった。

阿倍野エリカ(あべの えりか)

演:平愛梨
桜咲学園の野江の彼女。クリスマスダンパの衣装合わせの時に野江と仲良くなり、2人は付き合うことになった。カンナから「桜咲学園に女がいるらしい」ということを聞いたエリカは、すぐに彼氏である野江に打ち明けた。「絶対秘密にしてね」とエリカが言ったにもかかわらず、野江はその噂を関目に話した。よって、桜咲学園の生徒に「桜咲学園に女がいる」ということがバレた。

ジュリア・マックスウェル

瑞稀の親友。アメリカ在住だが、1か月だけ聖ブロッサム女学院との交換留学で日本に滞在していた。しっかりもので、瑞稀の周りの人々が安心して瑞稀をまかせられる存在かを見極めようとしていた。中津とは馬が合わないらしくしょっちゅう喧嘩をしており、言葉は通じないが喧嘩が成立していた。少しだけ日本語も話せるが、時代劇から学習したため土佐弁を覚えてしまっている。

菜吾八高校

今池こまり(いまいけ こまり)

演:黒瀬真奈美・荒井萌
中津の初めての彼女。「燃える若獅子」としてサッカー部界隈で有名だった中津が、コートの外では子供と仲良くしている様子にこまりは恋をした。桜咲学園と菜吾八校のサッカー試合のあと、中津に告白する。中津は瑞稀のことが頭によぎったが、こまりの告白を受け2人は付き合うことになった。放課後映画を見たり、買い食いをしたり中津と思い出を作る。しかし、中津が自分が本当に好きなのは瑞稀であると自覚し、こまりと中津は破局する。2007年のドラマのなかでは聖ブロッサム学園の生徒という設定になっている。

Nina03
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