トラウマ必至な名作映画まとめ!『時計仕掛けのオレンジ』など

ここではトラウマ必至だけど何度も観たくなる危険な魅力を備えた名作映画をまとめた。スタンリー・キューブリックが作り出すディストピアと胸くそ悪い主人公に魅了される『時計仕掛けのオレンジ』、精神異常者の妄想を描いた原作を見事に映像化した狂気の映画『ブリキの太鼓』などを紹介している。

▼時計仕掛けのオレンジ

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”ウルトラバイオレンスな不良少年に嫌悪感。でも悔しいけどカッコイイ!”

アンソニー・バージェスの原作をスタンリー・キューブリック監督、マルコム・マクダウェル主演により映画化した1971年作品。近未来、理不尽な暴力に明け暮れていた不良グループのアレックスは、殺人事件で投獄され、洗脳の実験台に。ブラックなテーマをシニカルな演出でポップに昇華させるという独特の内容で物議を醸し続ける。ベートーベン等のクラシック曲を電子音楽で再構築したウォルター・カーロス(その後性転換してウェンディ・カーロス)の音楽も強烈!

やはり強烈な暴力描写に尽きる。完全管理社会の未来は、治安の最悪な世界だった!サイテーなバカ者ども。しかし悔しいけれどアナーキーでカッコイイのだ!ハラショー。

『時計じかけのオレンジ』予告編

芸術というものが、人の感情に訴えるものであるならば、それが不快感であっても心乱されるのであれば間違いなくアートであろうし、この心の動揺を感動ともいうのじゃなかろうか。

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この映画が肌に合わない人はとことん肌に合わないでしょう。過激極まりない暴力描写に嫌悪感を抱く人も多々といるでしょう、観る価値もない糞映画と評する人もいるかもしれません。

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アナーキーな若者の過剰なまでの暴力嗜好を、芸術的かつポップなセンスで大胆に映像化した。一度観たらとりつかれるほどの妖しい魔力に満ちた、永遠のバイブル作品だ。

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▼ブリキの太鼓

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”成長することを自ら止めた少年の姿をした怪物は、奇声を発する超能力者!”

ギュンター・グラスの原作を、フォルカー・シュレンドルフ監督が映画化した1979年の作品。ストーリー自体は原作に忠実に作られているが、その描写たるや、既に常人の域を超えた、奇妙な狂気の作品。大人になることを拒否した少年の容姿を持った主人公が、ブリキの太鼓、少年の奇声と共に割れるガラス、サーカスの小人といった非日常の出来事を当たり前の出来事のように描く。原作よりも混乱する、大傑作映画!

描写もオカシいし登場する人物やプロットも異常そのもの。そりゃ原作が「精神異常者の妄想」を描いた作品だから。少年の演技も奇声も、あまりにも現実離れしていて精神を逆撫でする。でもまた観てしまうのだ...。

『ブリキの太鼓』予告編

観るたびに、見終わった時、手ごたえのある映画を観た充足感とともに描かれた歴史の重さに深い溜息さえ出てくる。

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文字通りの名作、そして怪作。小難しい映画だと思って敬遠していた方には特に言いたい。決して難解ではありません!見るべし。

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画面は時代が産んだ奇異なキャラクターとグロテスクな描写に溢れ、その毒気たるや凄まじいばかりのものである。

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▼ピアニスト

”人には言えない性癖を持った女性の、悲しい愛の物語はあまりにも残酷”

エルフリーデ・イェリネクの自伝的原作を、ミヒャエル・ハネケ監督、イザベル・ユペール、ブノワ・マジメル主演で映画化した2001年の作品。40歳を過ぎても結婚せずに母と暮らすウィーン国立音楽院のピアノ教授の女性。彼女に思いを寄せる青年が、自らの思いをぶつけた時、彼女が隠していた恐るべき秘密が明らかになり、その日を境に彼と彼女の関係は大きく変化していく。全篇を彩るクラシックの音色と共に、深く、悲しく、切なくも暴力的な愛の世界を描く。

確かに描かれるのは愛の形。しかし、メロドラマのパロディと言ってのけるハネケ監督は、こんなにも残酷なストーリーを提示して見せた。案の定、観ていて色々とイタイ作品。

『ピアニスト』予告編

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