クリア・ノート(金色のガッシュ!!)とは【徹底解説・考察まとめ】

クリア・ノートとは雷句誠による漫画『金色のガッシュ!!』の登場人物で、アニメ版には登場していないラスボスである。
魔界の王を決める戦いに選ばれた100人の魔物の子の1人であり、他の魔物とは桁違いの圧倒的な力を持つ。
見た目は細身の青年だがその力の大きさは出会った瞬間に分かるほどに凄まじく、自身を「滅亡の子」と称している。
呪文の力は「消滅」で、生まれた時から魔物を滅ぼすという意思を持ち、それを実行するため王を目指す。
まさに最強・最悪の魔物である。

完全体となったクリア

シン・クリア・セウノウスが倒されることによりクリアの力の本質である術がクリアを取り込み、「完全体」となった。
クリアの性格が初期に比べ変わっていたのも、己の自我が力に支配されていったのが原因だった。

完全体になったときにはヴィノーもすでに意識はなく、生の心から調整され、限りなく心の力を生み出すエネルギー体となり、クリアの体の一部として取り込まれた。
巨大な全身が武器となっており、あたったものを消滅させる。
アンサー・トーカーを持つ清磨でも「奴を倒す答えがない」という結果が出るほど圧倒的な力だった。

ボロボロになりながらも立ち上がるガッシュに、クリアは「魔界の未来は滅びの道を選んだのだ」と笑った時、ガッシュの本が金色に輝いた。

突然大技を連続で出すガッシュに、クリアは混乱しながらも攻撃をたたみかける。
その時、アシュロンの術でガッシュが他の魔物の最強術と使っていることに気づいた。
強いバリアさえも破られ力の玉がむき出しになってしまったため、宇宙へと逃亡しそこから地球を消滅させることにするクリア。

力を溜め、追ってきたガッシュと共に地球に攻撃をすると、術がすり抜けた。
クリアが攻撃した地球はキャンチョメが作り出した幻だったのだ。

金色に輝いたガッシュの「シン・ベルワン・バオウ・ザケルガ」によって敗北。
本が燃え、ヴィノーのバリアも敗れた。

クリアのその後

魔界で楽しく暮らしているワイト(手前)

ガッシュのバオウ・ザケルガにより悪い消滅の力を食べられ、力を失ったクリアは前の記憶、性格、姿は無くなり、「ワイト」という名の魔物の子として魔界の学校へ通っている。
その事実を知るのはガッシュと、ガッシュからの手紙でそれを知らされた清麿の2名のみである。

クリア・ノートの関連人物・キャラクター

ヴィノー

クリアのパートナーで、まだ幼く赤子に近い。体力は少ないため、クリアが自分の力を半分ほど削って作った球体のバリアに守られている。
ヴィノーのバリアは魔物の術を無効化し、クリア本体を倒さなければ消えない。
年齢の割にしっかりした考え方ができ、クリアがアシュロンによってトドメを刺されかけた際には、そのバリアをうまく使いガッシュの攻撃をはじいていた。
心の力は最大級の呪文を使用しても短時間で回復できるほど凄まじく、凶暴で口も悪いが、実は女の子である。
クリアと出会った当初はまだ言葉を話せず、呪文を唱えられるよう成長するまでクリアが育児をしていた。

クリアが完全体となった後には意識を失い、限りなく心の力を生み出すエネルギー体となり、クリアの体の一部として取り込まれた。
クリアが魔界へ帰った後は実の親が見つかるまでナゾナゾ博士に保護されている。

アシュロン

魔界の王を決める戦いに選ばれた100人の魔物の子の1人であり、伝説の朱色の鱗を持って生まれた竜族の神童と呼ばれている。
大人でも手に負えないという強さと、クリアでもあきれるほどの強固な鱗を持ち、人型にもなれるが、本来の姿はドラゴンであり飛ぶことができる。
クリアからライバルと認められるほどの強さで、パートナーはリーン・ヴィズ。
クリアと戦い生き延びた唯一の存在だったため、「魔界の脅威はファウードだけではない」とファウード戦には参加せず、クリアの監視を続けていた。

王になり、いろんな種族が助け合う、差別のない魔界を作る事を目指していたが、その思いをガッシュに託しボロボロの体でクリアに特攻。クリアの体に大きな穴をあけるほどの致命傷をつけることに成功した。
ギリギリのところで逃亡されたが、ガッシュを信じ、笑って魔界へと帰った。
クリアはこの傷を癒すため10ヵ月の猶予をガッシュ等に与えた。

ゴーム

魔界の王を決める戦いに選ばれた100人の魔物の子の1人であり、「ゴー」としか話すことが出来ない。
パートナーはミール。

物心がついた時から親もこれといった友人もいない為、クリアに協力することで魔界に帰った後生き残らせてもらう約束を交わし結託した。
術ではなくゴーム自身が元から持っている能力として、空間に穴を開けて瞬時に長距離を移動するワープ能力を使う。
その空間の中は異空間となっており、そこにいる間他の魔物は探すことはできない為、重症を負ったクリアはその異空間で治療を行っていた。

キャンチョメと戦いボロボロにやられたが、「魔界に帰ったら友達になろう」と約束を交わし喜んでいたところ、クリアの奇襲によりキャンチョメの本は燃えた。
その事から「独りは寂しい」と気付き、クリアに「キャンチョメも生き残らせてほしい」と懇願したが結果はNO。
クリアとの決別を決意し、戦いを挑むも惨敗。
完全復活する前のクリアをアメリカのロッキー山脈に放置した。
その後、瀕死の状態でガッシュの元へ訪れ、状況を伝え死んでしまう前に本を燃やしてもらい魔界へと帰った。

ガッシュ・ベル

CV:大谷育江(1話 - 140話)→ 吉田小南美(141話 - 最終話)

魔界の王を決める戦いに選ばれた100人の魔物の子の1人であり、この漫画の主人公である。
アシュロンによってクリアの存在・思惑を知ったガッシュはそれを止めるため、ブラゴの前に現れたクリアの元へアシュロンと共に駆け付けた。
しかしクリアの力は圧倒的であり、ファウード編でパワーアップしたガッシュの呪文はほぼ無傷で弾かれてしまった。
ガッシュの最大呪文であるバオウ・ザケルガも敗れ、絶体絶命をアシュロンに救われる。
アシュロンはガッシュに自分の夢を託し、クリアに捨て身の攻撃をしたがギリギリのところで逃亡される。

その後ガッシュは仲間たちと共に、クリアを倒すため修業に専念し、最終決戦ではブラゴと共闘しクリアを追い詰めたが、完全体となったクリアに歯が立たず、ボロボロになった。
それでも魔界へ帰ったみんなを生き返らせるためクリアに立ち向かう。その時ガッシュの本が金色に輝き、ガッシュに力を貸した魔物の最大呪文を使いクリアを追い詰め、勝利した。
最後にブラゴとの戦いにも勝ち、見事魔界の王になる。

ブラゴ

CV:小嶋一成

魔界の王を決める戦いに選ばれた100人の魔物の子の1人であり、強いことで魔界では有名だった。
パートナーであるシェリーはブラゴに恩を感じており、絶対に王にすると誓っている。
主に重力を操る術を使い、大きな戦いの際にはガッシュの仲間として登場することが多い。

突然現れたクリアとの戦いで初めて苦戦する姿が描かれた。
クリアに消されそうになった際に出た新呪文により、クリアを数秒動きを止めることに成功。
その隙にアシュロンがクリアを攻撃し勝利したと思われたが、あと少しのところで逃亡される。
その際にもクリアをひたすら睨みつけ、強気な姿勢を崩さなかった。

クリア討伐の為磁場の強い場所で修業し、クリアとの再戦に備えた。
ガッシュと共闘したものの、完全体になったクリアに歯が立たず、ガッシュの本が金色に輝いた際、ブラゴの力もガッシュの本へと送った。
みんなの力を駆使し、ガッシュがクリアにトドメをさしたことでクリアとの再戦は勝利したのだった。

その後、残ったブラゴとガッシュは王を決めるため後日戦い、ガッシュに敗れた。
最後にシェリーへの感謝を伝え、魔界へと帰った。

クリア・ノートの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「こうやって争いで王を決めなければ、いずれ魔物は滅んでしまうからさ」

Jimmy
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@Jimmy

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