【ジブリアニメの異端児!?】もののけ姫はこうして生まれた。

制作費23億、セル画枚数144000枚 。あの宮崎駿監督が構想16年、制作に3年をかけた超大作「もののけ姫」。133分のアニメーションを完成させるのに想像を絶する時間と労力を費やしたスタジオジブリの本領が発揮される。本作の「制作~完成」までに完全密着した動画のまとめ、第1章~第3章。

熱海合宿では「目標配収50億」と聞いてその場の全員が冗談交じりに笑っているが、
結果的にそれを軽く凌いで「193億」という数字を記録したのだから凄いの一言である。

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天候が急変するシーンでは背景の村だけでなく、視線誘導効果も配慮されていた事に驚く。確かに、移動する霧の動きに釣られて自然とタタラ場の方へ目がいってしまうのだ。
同シーンでも「描く人」と「配色担当」になればこだわりも変わる。
素人目には『どの緑色でもいいよ!』となってしまうような草の配色にも徹底的にこだわり、納得がいくまで追求していく。

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ナレーションも無く、ひたすらアニメーターが絵を描くシーンには一種の迫力とも言える何かがある。これはどちらかというと集中力というよりも、熱意が形になったものなのだろう。

デイダラボッチの姿は輪郭から触覚(?)に至るまで、当時の様々な技術が詰め込まれている。
「もののけ姫」初めての鑑賞で体内に散りばめられた光る粒子を目にした時は、「綺麗だな」と子供心に感じたものである。

第2章のまとめ

映像の制作や編集に重点を置いた『もののけ姫はこうして生まれた。』第2章はここまで。

続く第3章では、ほぼ完成した「もののけ姫」のアニメーションに「音」が、
すなわち登場人物の声(アフレコ現場)や劇中を盛り上げるBGMが組み込まれていく。

視覚だけでなく、聴覚からも感性を刺激してくる「もののけ姫」が迎える集大成。

【第3章】ジブリアニメの異端児「もののけ姫」はこうして生まれた。

『もののけ姫』の「制作~完成」までに完全密着した動画のまとめ「第3章/記録を超えた日」。それは宮崎駿をはじめとするスタジオジブリの情熱が、日本の歴代映画興行収入を塗り替えた日であった。今までのジブリアニメに求められていたモノを裏切る内容であったにも関わらず、なぜ「もののけ姫」は大ヒットを記録したのか?
音声面では美輪明宏、森繁久彌、米良美一、久石譲などの豪華人も参戦し、「もののけ姫」はついに集大成を迎える。

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ついにアフレコ段階までやってきた「もののけ姫」。
森光子さん(ひい様役)や松田洋治さん(アシタカ役)、石田ゆり子さん(カヤ・サン役)、佐藤允さん(タタリ神役)の声を生かした演技に魅了されるが、自分の脳内にある理想の声に近づけるべく的確に助言し、指示を出す宮崎駿監督に驚く。
『この人はアニメーターじゃなかったのか?』
こういう疑問が沸いてくる。
しかし、よくよく考えれば「もののけ姫」に登場するキャラクターを生み出し、彼らの感情を一番理解しているのは宮崎さん自身である。
『このシーンはこういう意味だから、こういう表現になる。』
そうアドバイスされてキャラクターに乗り移り、宮崎駿さんの理想の声を作り上げる声優(俳優)陣にも感心する。これが業界を生き抜いてきた実力なのだろう。

また、アフレコ現場を見ていて特に面白かったのが上條恒彦さん(ゴンザ役)だ。
前者に至ってはアシタカが右腕を見せるシーンで様々なリアクションを取っている。火の粉に襲われるシーンでは、いろんな表現で「熱い!!」という感情を表現している(いずれも細かい指定が無いのだろうw)。
真面目なんだかお茶目なんだかよく分からないが楽しんで演技をしているようで、見ているこっちまで楽しくなってくる。
田中裕子さん(エボシ役)はただひたすらに格好いい。
孤高というか優雅というか、それでいて妙に色気のある演技なのだ。
ある意味エボシは「声」によって完成したキャラクターのひとりかもしれない。

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テーマ音楽収録時では、鈴木さんの直感とセンスが冴え渡る。
こういう時の鈴木さんの機転を利かせた一言が、「もののけ姫」という作品を引き締めているように思える。

今や世界的に有名なアーティストである久石譲さんの感性なくしても、
「もののけ姫」は完成しなかっただろう。

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なんと「もののけ姫」の題名は宮崎駿さんの目を掻い潜って決定されてたものだった(笑)

そしてここから重要になるのは、宣伝・広告。良い映画を生み出すだけでは、お客は足を運んでくれないのだ。
その魅力を見つめ直し、アピールしてこそたくさんの人に見てもらうことができる。

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当然のことながら「もののけ姫」の制作に関わっていない筆者だが、
前日から劇場前に並んでいる人を見たときには思わず喜びの気持ちがこみ上げてきた(笑)
今では体験できないような当時の熱気もたまらなくワクワクする。

そして『なぜもののけ姫はヒットしたのか?』という質問が制作人を中心に投げかけられたが、
みな一様にして言葉に詰まっていた様子からは「難しい質問だ」ということが見て取れる。

「もののけ姫」をはじめとする宮崎作品には、彼自身の心が映し出されていた。

まとめ

300分に渡って「もののけ姫」の制作から完成までを追った『もののけ姫はこうして生まれた。』はこれにて終了。
ひとつの作品を作り上げるのに想像もつかないような時間・労力・物量をつぎ込んでいたのには正直驚いたと同時に尊敬の念を抱かざる負えなかった。

制作人たちがこだわった細かい描写に注意しながら改めて見てみると、以前とは違った「もののけ姫」を堪能できるかも知れない。

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