境界戦機(アニメ・漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『境界戦機』(きょうかいせんき)とは、4つの経済圏に占領された日本を取り戻すために戦う少年たちの姿を描く、SUNRISE BEYOND制作のロボットアニメである。
2061年。日本人の少年椎葉アモウは、人型兵器AMAIMの残骸から使えるパーツを回収しては、廃工場でそれを組み立てることを趣味としていた。ある日彼は自立思考型AIガイと出会い、協力して廃工場に眠っていたAMAIMケンブを完成させる。成り行きからこれを駆って占領軍を蹴散らしたアモウとガイは、日本解放の戦いに巻き込まれていく。

CV:水中雅章
アジア自由貿易協商の軍人。同経済圏の勢力地である本州に上陸しようとしたアモウのケンブを人海戦術によって追い詰め、トドメを刺す一歩手前まで迫るも、ガシンの救援によって取り逃したことがある。
その後隠岐の島の守備隊に回され、ゴーストによって基地が壊滅的な被害を受ける中、本体から見捨てられたことを薄々察しつつも軍人として島と住人たちを守るために僅かな部下を率いて孤軍奮闘。結局はゴーストに蹴散らされるも、その討伐のためにやってきたアモウたちの救援が間一髪で間に合い、「かつて追い詰めた敵に命を救われる」という運命の巡り合わせに驚いていた。
その恩を返すがごとく、自分と部下たちを保護したゴウケンの前で「内ポケットに軍の携帯端末が入っていることに気付かないとはチェックが甘い、部下を人質にされたらその使い方と暗号を教えるしかない」と嘯き、隠岐の島に残された様々な物資や施設を自由に使えるように誘導。アジア自由貿易協商の軍人としてギリギリの範囲でアモウたちのゴースト討伐に協力した。

民間人

末永ユウセイ(すえなが ゆうせい)

CV:鈴村健一
ガシンの兄貴分。彼同様に親が八咫烏に所属していたため、キリュウやゴウケンとは顔馴染み。3年前に彼らとの関係を断ち、現在は民間人として暮らしている。
幼くして両親を失い、以降はガシンの親に引き取られて育つ。そのためガシンとは本当の兄弟かそれ以上に親しい間柄で、彼からは「ゆう兄」と呼ばれている。ガシンの父親が死んだ際には彼を励ますでもなく、ただ寄り添って共に悲しむなど情に厚い性格。
現在はアジア自由貿易協商との間に交渉をまとめ、非公式ながら日本人自治区を獲得。その区長として住民たちをまとめている。しかしたった3年の間に自治を勝ち取ることができたのには裏があり、アジア自由貿易協商の軍部のスパイとして様々な情報を流していた。
ガシンにこれを知られるも、「俺は俺の道を貫く」と言い切って決別する。

『境界戦機』の登場兵器・メカニック

MAILeS(メイレス)

八咫烏が有する有人型AMAIM。もともとは八咫烏のスポンサーが開発した機体で、パーツに分解した上で日本に持ち込み、各地で完成させた代物。非常に高性能で、4大経済圏の軍部の主力AMAIMを圧倒するほどの性能を有する。
自立思考型AIと併用して運用することを前提として設計されており、完全に機能を発揮するには彼らの情報処理能力が必須となっている。

MAILeS ケンブ

境界戦の最中に放棄されたと思われる工場の中に、未完成の状態で放置されていたAMAIM。もともと八咫烏が協力者から入手したMAILeSという機体の1機だが、パーツに分解して運び込んだ後に支部が壊滅。アモウが偶然それを発見し、ガイと協力して完成させる。
無人機であることが基本のAMIMの中にあって、非常に珍しい有人機である。操縦は身体感覚をそのままトレースするため、特別な訓練は必要ないが、事前に登録が必要。
左腕に仕込んだ剣を杭打機の要領で叩き込む「バルディッシュブレイカー」、高熱と振動で機体と同サイズの岩すら斬断する「超熱振式戦闘直刀」など、近接戦闘に特化した武装を持つ。ガイ曰く「強力な武装を使う際は音声入力でしか受け付けない」とのことだが、アモウはこれを嘘だと考えている。
近接戦闘用の機体だけに、限界出力やマニュピュレーターの耐久値がかなり余裕をもって設計されている。これらのリミッターを解除すれば圧倒的なスペックを発揮することが可能だが、事実上“機体を破壊しながら戦う”に等しく、その状態での稼働時間はごく限られる。

MAILeS ジョウガン

ガシンの愛機。大型の銃器やミサイルなどを装備しており、遠距離戦に特化している。
かつてはガシンの父親がパイロットを務めていたが、「ゴースト」と呼ばれる黒いAMAIMに敗れて戦死。ゴーストを追い、父の仇を討つことも、ガシンが戦う理由の1つとなっている。

MAILeS レイキ

市街戦を繰り広げるアジア自由貿易協商とオセアニア連合のAMAIMに突如襲い掛かり、双方を相手に大立ち回りを演じた機体。ゴウケンがガシンに語っていた3機目のMAILeSである。
薙刀を得物としており、優れた機動力を持つ。そればかりか短時間なら空中を飛び回ることさえ可能で、この圧倒的な機動力を活かして単機で2大経済圏の部隊を同時に相手取って追い返すというすさまじい戦果を挙げた。

AMAIM(アメイン)

人型特殊機動兵器。境界戦の前後に開発され、一躍主力兵器の座に躍り出た。
基本的には無人機で、無線によって制御される。そのためAMAIM同士の戦いでは、機体そのものよりコントロールしている側を攻撃するのが基本となっている。

ゴースト

4大経済圏のいずれにも属さず、といって八咫烏に属しているわけでもない謎のAMAIM。正体も目的も不明で、アジア自由貿易協商と北米同盟の領土を渡りながら両陣営に損害を与えており、そればかりか八咫烏の部隊にも襲い掛かっている。分かっているのは無人機であること、アタッチメント認証(AMAIM用の武器やパーツの使用権限)を突破する能力を持つこと、これを利用して戦場で撃破した敵機の武器やパーツを奪って自身を改良し続けていることくらいである。
特に左腕には強力な近接専用兵装を搭載しており、ガイは一目見てこれに注意するようアモウに伝えている。ガシンの父親の命を奪い、彼からは仇として付け狙われている。各陣営から狙われる“大物”で、ブラッドはこれを倒すために新型機の開発を急がせている。

『境界戦機』の用語

八咫烏(やたがらす)

YAMAKUZIRA
YAMAKUZIRA
@YAMAKUZIRA

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