御意見無用っ!!(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『御意見無用っ!!』とは『月刊少年ギャグ王』『月刊ガンガンWING』にて連載された、よしむらなつきによる和風ギャグ漫画である。
干支時代の鹿子前町では、人間達が度々妖怪に襲われて困っていた。そんな妖怪達と戦う力を持っている符術使いの主人公、草薙宿禰は町を守る為「初代・妖怪妖魔改め方」に任命される。相棒の岡っ引きロボット助六と稲荷神社の巫女である榊原紫苑の協力を得て、妖怪退治をしていく物語である。

激双烈波(げきそうれっぱ)

烏天狗である九十九と一の合体技。
震空烈波の強化版。
2人で協力して出す技の為、1人でも力を抜くと威力が下がる。

水龍招来波(すいりゅうしょうらいは)

水龍である黎牙が扱う術。
手から大量の水を生み出して勢いよく相手にぶつけて攻撃する。

水龍大変化(すいりゅうだいへんげ)

水龍である黎牙が扱う術。
黎牙の最終奥義で体を巨大な龍の姿に変化させて戦う。
100年に1度しか見られないと言われている。

『御意見無用っ!!』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

助六「実力の差は歴然でしたね…」

宿禰が符術の先生である葵と戦った際、宿禰の渾身の攻撃をいとも簡単に葵が打ち破ってる様子を見た助六が「実力の差は歴然でしたね…」と呟いた。
遠路遥々、弟子の成長を見に鹿子前町にやってきた符術士の葵。しかし、いつも団子とナンパに明け暮れて真面目に修行も妖怪退治もしない宿禰の様子に落胆し、霊力を封印してしまおうと考える。霊力の封印を拒むなら、一対一で勝負して勝つことを条件にされた宿禰は葵と戦うことになった。しかし、ろくに修行もしない宿禰の初級符術の攻撃に対して、容赦なく上級符術で応戦する葵。日頃の宿禰の様子を一番近くで見ていた助六が悟った様に呟くシーンである。

柘榴「『宿禰君大好き愛してるわ♡ 愛の波動あなたに届けビーム』なのだー!」

巨大操縦ロボ「シオンEXグレート」の強力波動ビームの打ち方を柘榴は「『宿禰君大好き愛してるわ♡ 愛の波動あなたに届けビーム』なのだー!」と教える。
鹿子前町に迦麟が操縦する猫型の巨大ロボット(製作者は柘榴)が襲来した際に、対抗する為に柘榴が作った巨大ロボット「シオンEXグレート」を出動させ、宿禰と紫苑が搭乗する。一気に迦麟の猫型ロボットを倒す必殺技として、柘榴が用意した波動ビームは紫苑本人の声で技名を入力するというものだった。柘榴は特に深い意味もなくこの設定と技名にした様だが、言わされる紫苑本人は複雑な心境であった。しかしこのまま猫型ロボットを野放しにしておくわけにはいかず、紫苑は宿禰に大きな耳栓をして耳を塞いだ上で、鹿子前町を救う為大声で技名を叫び敵を撃破した。

紫苑「私…ずっと待ってるから!宿禰君が立派な捕り方になって…この町に戻ってくるのを…ずっと待ってる…!!」

両親の下で、捕り方としての修行を積む為、旅立つ宿禰に紫苑が涙ながらに「私…ずっと待ってるから!宿禰君が立派な捕り方になって…この町に戻ってくるのを…ずっと待ってる…!!」と叫んだ。
ずっと旅をしている宿禰の両親が旅先で腰を落ち着けたという手紙を受け取った宿禰は一度鹿子前町を離れて、符術の修行を積む為に旅立とうとしていた。紫苑を含めた周りの人々は半信半疑だったが、旅の準備を進める宿禰の様子を見て本気であることを確信する。そして、旅立つ当日、遠くなる宿禰の背中に向けて紫苑は宿禰の帰りをずっと待っていると胸の内を明かして見送るシーン。
しかし、1か月後、宿禰の両親から紫苑宛てに「団子とナンパばかりで真面目に修行しない息子の面倒は見切れない」という手紙と共に宿禰本人が送られてくる。こうして、感動の別れはたったの1か月で終了となるのであった。

神威「俺のプリンを喰ったなァァァ~!!」

15年前、保育園で同じクラスだった宿禰に大好物のプリンを勝手に食べられた神威が「俺のプリンを喰ったなァァァ~!!」と叫んだ。
いろんな保育園に転園を繰り返し、友達もろくにできなかった当時に神威に対して、クラスメイトだった宿禰は優しく声をかけ、友達になりかけていた。そんな矢先、宿禰と神威が机をくっつけて一緒に給食を食べていると、先に食べ終わった宿禰が神威の大好物であるプリンを勝手に食べてしまい、怒らせてしまう。そのショックで神威は二度と保育園に登園しなくなり、宿禰との仲もそれっきりとなっていた。

紫苑「愛の巫女天使降臨!!」

紫苑が巫女天使に変身した際に「愛の巫女天使降臨!!」と発した。
ひょんなことで知り合った柿の妖怪から与えられた妖力で、妖怪を退治する力を得た紫苑。しかしその力を使う為には愛の巫女天使になる必要があった。柿妖怪にされるがまま変身した紫苑は、眼鏡をかけて可愛らしい衣装に身を包んだ巫女天使となった。
ちなみに、巫女天使の正体が紫苑であることが他人にバレると一生3丁目の遠藤さん(43歳自営業)の姿になってしまう呪いがかけられている。

宿禰「やっぱり俺には紫苑さんしかいない!!幸せにする…結婚してくれ!!」

最終話で宿禰が紫苑に向けて「やっぱり俺には紫苑さんしかいない!!幸せにする…結婚してくれ!!」と叫んだ。
ある日突然、鹿子前町から妖怪の姿が忽然と消えた。妖気も全く感じなくなったことで、逆に不気味な雰囲気が漂う中、町から見える高い山の上に大きな繭が出現する。それを見た柘榴が家系図を取り出し、千年に一度の大惨事が起きると知らせる。鹿子前町一帯では、一定周期で妖怪達が繭の中に集まり、力を増幅させて周囲を破壊するとされていた。そして、それを止めることが唯一できるのが、榊原家の巫女であり、その巫女を生贄として捧げるというものだった。
宿禰は紫苑が乙女でなくなれば、巫女として成立しなくなるため、紫苑を生贄にしなくても済むと考え、咄嗟に結婚を申し込む。しかし、結婚すれば今までの様にナンパや浮気できないという現実を助六から突き付けられ、宿禰は一度は考え直す為逃亡してしまう。
そして、紫苑が生贄として妖怪達に捧げられる日、宿禰は紫苑の前に戻ってきて再びプロポーズをする。しかし、紫苑の変わりにシオンロボが生贄として妖怪に捧げられ倒されたことで、紫苑は生贄にならずに済んだ矢先だった為、このプロポーズも無効となり、普段通りの生活に戻っていくのだった。

巨大妖怪を鎮める為に生贄になる紫苑を引き留め、自らが生贄になるシオンロボ

最終話で、巨大妖怪の生贄として捧げられることになった紫苑を、柘榴が作ったシオンロボが自らの意志で身代わりとなるシーン。
今までシオンロボはトラブルばかりを引き起こして迷惑に思われることが多かったが、ロボットでありながら榊原家の巫女として生贄の役目を見事に全うし町の英雄となる。紫苑は「生贄がロボットでも良いと初めから分かっていれば、自分が生贄になる苦悩も覚悟もしなくて済んだのに」と困惑してしまった。

『御意見無用っ!!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『エニックス特製アニメビデオ』でショートアニメ化

『月刊少年ガンガン』『月刊Gファンタジー』『月刊少年ギャグ王』の3誌合同の企画で、1998年に製作された特製アニメビデオの中にショートアニメとしてアニメ化したことがある。
45秒程度のショートアニメーションとなっており、BGMと効果音のみでセリフは特にない。

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