フェルマーの料理(漫画・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『フェルマーの料理』とは、小林有吾が2018年より『月刊少年マガジン』で連載している料理をテーマにした漫画、ドラマである。数学者になる夢を諦めた高校生の北田岳(きただがく)が、若き天才シェフ朝倉海(あさくらかい)と出会い、数学の才能を料理に活かしながら、料理人の道へ進む物語だ。数学と料理という異色のコラボが魅力で、料理の才能を開花させていく岳の成長が見どころ。

料理界に於ける、伝説のシェフ。
海からは「先生」と呼ばれているが、それ以外の詳細は一切不明。
作中に一瞬だが登場している描写がある。

赤松 桜(あかまつ さくら/演:釈由美子)

欄菜の母。青山で「オルス」という店を構えていたシェフであったが、西門に店を批判され精神的に追い詰められてしまった。
店が閉店した後は、留学経験を生かしてフランス語の翻訳の仕事をしている。

『フェルマーの料理』の用語

K

海がオーナーシェフを勤める都内の2つ星レストラン。
厨房はまるで戦場のような過酷さであり、1週間以内にスタッフ全員に料理が認められないとクビになる厳しい掟がある。
見習いは白、1人前は黒の作業着を着ている。
漫画では愛媛県松山市内にあるフレンチレストラン「ビストロラングドシャ」がモデルとなっており、ドラマで外観として使われているのは青山にある「テストキッチンエイチ」だ。

数学オリンピック

算数、数学好きな生徒が、その才能を伸ばすために世界中でその技能を競い合う大会。国内では日本で勝ち抜いた6名が国際オリンピックに派遣される。
2022年にノルウェイで開催されたオリンピックでは、日本代表全員がメダルを獲得している。

私立ヴェルス学園

西門景勝が理事長を務める名門私立高等学校。主人公である岳も通い、卒業した。
毎年数名東大の受験を合格している進学校で、勉学だけでなく、スポーツも優秀な生徒が集っている。
ドラマでは、神奈川県の横浜富士見丘学園中学校・高等学校がロケ地となっている。

『フェルマーの料理』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「K」の料理を口にして新しい発想が広がる岳

蘭菜の料理を食べて味の相乗効果に気付く岳

レシピを考える上で重要になってくる「旨味」。これは実際に、それぞれの食材で数値化されている。
「K」で蘭菜の料理を口にした岳が、食材の組み合わせによる相乗効果に気付き、料理の世界を格段に広げた名シーンだ。

心の中で葛藤を繰り返し成長する岳

心の中で料理人として踏みとどまろうと葛藤する岳

経験も知識もないデザートを担当することになった岳は、海の思考が理解できず実家に帰ろうかと悩む。
しかし無意識にカフェへ足を運び、デザート作りのヒントを得ようとしていた自分に気付き、海の元でデザート作りの修行をすることを決意した。
岳が料理の道に踏みとどまろうと心の中で葛藤している様子が伝わる名シーンだ。

朝倉海「料理を以て神に挑む」

岳(右)を正式に「K」の料理人として迎える海(左)

「K」のスタッフ全員に賄いが認められ、正式に仲間として迎えられた岳に、海が言った言葉だ。
岳に料理の才能があると見込み、「K」の料理人として誘うが、海は岳に無茶苦茶な課題ばかりを押し付ける。それは、岳の才能を最大限発揮させ、自らも料理の真理を見出すためだった。
「神に挑む」と、自分が料理人として絶対的な存在になることを宣言する名セリフだ。

朝倉海「お前の数学的思考は料理のためにある」

岳(左)の数学の才能を料理に活かせると断言する海(右)

西門の主催する食事会に海の命令でナポリタンを振る舞った岳は、退学処分、奨学金返済の危機を免れた。いつも通りのナポリタンを作っただけなのにと自分の才能にまだ気づけていない岳に海が言ったセリフだ。
数学と料理は、全く違うジャンルに見えるが、根本はよく似ている。レシピは計算式のように、逆算して組み立てることが可能であり、海は岳のその才能を見抜いた。
漫画に登場する料理の監修も元数学者の人間が行っており、「数学的思考は料理の為にある」という言葉はこの漫画のキャッチコピーにできるほど重要な名セリフだ。

『フェルマーの料理』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

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