ハチワレ(ちいかわ)とは【徹底解説・考察まとめ】

ハチワレとは、原作者ナガノによりTwitterで連載されている漫画『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』に登場するキャラクター。はちわれ猫によく似た容姿をしており、毛玉を吐くなど生態も猫に類似している。主人公ちいかわの友人で、主要キャラクターの中で唯一まともに言葉を話す。また社交的で好奇心旺盛、楽天的な性格ゆえ、他キャラクターと積極的にコミュニケーションをとり、読者向けの通訳的役割を持つ。

大きなモニターのある食事処で焼きそばを食べていたちいかわとハチワレは、モニターに映し出される「三ツ星レストラン」の紹介に胸を躍らせる。
ある日、「草むしり」のアルバイトを終えたハチワレは、偶然「討伐」を終えたちいかわと出会う。話したい事があった2人は、昼ご飯をともにしようと仕事の斡旋所をあとにする。
行き着いた先には「三ツ星」と書かれた看板を雑に打ち付けたかのような建物だった。2人はこの店に見覚えはないとしながらも、店先に出されているメニュー表には手頃な価格設定の食事ばかりであったことで、入店する。
中には流れ星の3人が壁に乱暴に打ち付けられており、その流れ星の表情は苦悶に満ちていた。緑色の巨体の店員が入店を歓迎し、ハチワレ・ちいかわは戸惑いながら食事を注文しようとする。店員はハチワレの注文を遮り、風呂や保湿と称したオイルを塗布し、おまじないと称した塩コショウをふりかける。最終的にはトルティーヤに巻かれ、2人は『注文の多い料理店』さながらに調理されていた。ハチワレはその楽天的な思考から、自身の危機的状況に気づいていなかったが、ちいかわは自分たちが食べられそうなことに気づき逃走を促す。ちいかわにより、ようやく自分の状況に気付いたハチワレも巻かれたトルティーヤから脱出する。しかし、得たばかりの報酬とちいかわのさすまた、さらに流れ星たちを捨て置けなかった2人は、協力して奪還を試みる。ハチワレにより救出された流れ星達も連れて、2人と3人は店から無事脱出した。
これにより、流れ星たちは2人に深く感謝し、お礼として巨大オムライスを出現させ空へ去っていった。2人は後からオムライスの匂いにつられてやってきたうさぎとともに、お礼のオムライスを堪能した。

「カメラ」編

購入したカメラを抱きしめ店を後にするハチワレ

草むしり検定5級を手に入れたことで解放された「エリアE」で生えていると危険とされる草をむしっていたハチワレは、特別報酬として大金を手にする。この資金で、ハチワレは念願の本物のカメラを手に入れる。
しばらくは保護シールなどを貼ったままカメラを眺めるだけにとどめていたハチワレだったが、とうとうそれを持ち出し撮影を楽しもうとする。被写体には最初にちいかわを選ぼうとしたが、「杖」編での一件を思い出すと、それをためらった。何度かカメラを持ち出し花などを撮影していたハチワレに気付いたちいかわは、ハチワレがシャッターを切るのに合わせて映り込む。ハチワレはこれにひどく動揺したが、撮影してもちいかわが無事であることを確認すると、カメラが本物であることを改めて実感し、以降多くの友人の写真を撮影した。カメラを持つことで「ずっと持っていると重い」「雨が降ると水濡れを避けるため行動が制限される」などの不便さを目の当たりにするハチワレだったが、それすらも楽しんでいた。
後日現像した写真はほとんどがブレており、出来の方はイマイチであったが、1枚だけピントの合う写真が見つかるとハチワレはこれを大いに喜んだ。

「パジャマパーティーズ」編

ステージでパフォーマンスを披露するパジャマパーティズとハチワレ達

ハンドメイド作家であるポシェットの鎧さんがハチワレ達3人に試作品のパジャマを提供する。このパジャマは上述のとおり出来の良いものであり、3人はお泊まり会をしたりパジャマを着用して外出することもあった。
非常に良い出来だったため、鎧さんが市場で販売すると多くのファンが来店し、飛ぶように売れた。このパジャマを特に気に入ったちいかわ族の4人組が「パジャマパーティーズ」を結成する。徐々にこの「パジャマパーティーズ」の歌が人気となり、4人は大きなイベント「むちゃフェス」で歌うことになる。ところがダンスの練習をしていた時、メンバーの3人が鳥型の怪物にさらわれてしまう。ただ1人残ったメンバーは3人が戻ってくるまでの間、「パジャマパーティーズ」を維持するため単独でスケジュールをこなす。ある日、ちいかわやハチワレがパジャマを着てこの歌を歌っている場面に遭遇すると、代理メンバーとして出演することを、ハチワレたちに依頼する。以降ハチワレ達は「むちゃフェス」やその他のステージに向けて練習の日々を過ごした。
練習を積み重ねてきたハチワレ達は初めてのステージに挑む。しかしガチガチに緊張したちいかわに押され、ハチワレもステージ上で他メンバーを巻き込み転倒してしまう。この失敗はファンにとってはそれなりに興を削いだようで、会場は静まり返った。その夜、ハチワレやちいかわは自身の失敗を責め苛んだ。
とうとう「むちゃフェス」当日、オリジナルメンバーが現れぬまま「パジャマパーティーズ」は発表の順番を迎えた。その土壇場のタイミングで、鳥型の怪物に追われながらも会場を目指すオリジナルメンバーの3人が現れる。
このオリジナルメンバー3人の登場に気付いたハチワレ・ちいかわ・うさぎは、残された1人にステージを守るよう言い残すと、オリジナルメンバーの救出に乗り出す。武器代わりに持ち出した掃除用デッキブラシを手に、3人の前に現れたハチワレ・ちいかわ・うさぎは、3人にステージに向かうよう促す。
襲いかかってきた鳥型の怪物にうさぎの耳が食まれると、ハチワレ・ちいかわは動転しながらもブラシで怪物を攻撃する。戦闘の最中、ブラシの部分よりも角の方が威力が強そうだと気付いたハチワレが怪物の頭を角で殴ると、痛みに怯んだ怪物がうさぎを放り投げる。これにより自由となったうさぎも怪物の頭上に蹴り入れ、さらにちいかわ・ハチワレが協力してブラシの角で怪物をなぐり、討伐に成功した。
1人でステージに立ち、パフォーマンスしていたパジャマパーティーズのメンバーは、会場のすぐそばでオリジナルメンバー達を襲った怪物がハチワレ達に討伐されていることに気づく。さらにステージの袖からオリジナルメンバーたちが衣装を身につけて現れる。観客たちはメンバーが1人で登場したことを「演出」と解釈すると、ステージは大いに盛り上がる。
さらわれていた3人がステージ上でパフォーマンスしながらも、残っていた1人に自身たちを助けたのがハチワレ達であることを共有すると、オリジナルメンバー達はステージにハチワレ達を招きパフォーマンスを成功させた。
このステージにより「パジャマパーティーズ」の知名度はさらにあがることとなった。また、ハチワレ達もこのフェスは「ステージ」と「討伐」の二重の意味で、達成感に満ちた経験となった。

ハチワレの関連人物・キャラクター

主要キャラクター

ちいかわ

CV:青木遥
物語の主人公。誕生日は2017年5月1日であることが作者により明かされている。名前の由来は、「なんか小さくてかわいいやつ」をファンの方が「ちいかわ」と略したため。当初は「似鳥」という名前の予定であったよう。台詞はほとんど無く「ワッ」「ヤー」「フ!」などのわずかな言葉しか発しない。喋れない訳ではないよう。
臆病ですぐ泣く、人見知りで引っ込み思案な性格。しかし作中、さまざまな経験を通して少しずつ成長している。その反面、自身やハチワレ達が危機に面すると、機転を利かせた機敏な行動をする時もある。むちゃうまヨーグルトの懸賞で当たった家に住んでおり、むちゃうまプリンの懸賞ですき焼きセットを当てる、むちゃうまクッキーの懸賞で缶クッキーを当てるなど、くじ運は強い。
モチーフの動物については明言されていないが、作者のツイートではネズミの絵文字が使用されたことがある。
ハチワレとは強い絆で結ばれた友人関係を築いており、「草むしり検定」を一緒に受験し自分だけが不合格となった際にも、合格したハチワレを翌朝変わらぬ態度でお祝いをする気遣いがある。

renote.net

うさぎ

CV:小澤亜李
うさぎのキャラクター。誕生日は2019年1月22日であることが明かされている。ちいかわ・ハチワレの友人。作者のナガノは当初「鈍器」という名前をつける予定であったよう。常にテンションが高く自由奔放に振る舞い、時にはトラブルメーカーのような一面もあるが、ちいかわやハチワレがピンチの時に助けたり、サポートをしたりする友達思いの面も多くある。言葉は話さず「ヤハ」「ルルルルル」「ウララララァ」「プルャ」などの奇声を発する。食欲が旺盛で食べ物につられることが多い。落ち着きのない幼児のような言動が目立つが、草むしり検定3級を所持し、さらに擬態型の本性を見抜いているような素振りがみられるなど、意外と鋭いところがある。3匹の中では唯一居住地等が描かれておらず、ハチワレ達も知らないなど、プライベートは謎に包まれている。討伐時の武器は両端が爆発する黄色の仕掛け棒。

renote.net

その他のちいかわ族

パジャマパーティーズ

全て顔が描かれていない、パジャマを着たモブのちいかわ族4人で構成されたグループ。結成当初は認知度がゼロでファンも居なかったが、徐々に口コミが広がりブレイクする。大きなイベント「むちゃフェス」で歌うことが決定するが、その矢先に大きい鳥型の怪物に緑色のメンバー以外が連れ去られてしまった。これにより、ハチワレたちが代理メンバーとしてパジャマパーティーズに参加した。その後、「むちゃフェス」当日に命からがら逃げ帰ってきた所をハチワレたちに助けられ、無事本番のステージに立つことができた。
ハチワレはもちろんファンとしてパジャマパーティーズを応援しており、代理に指名されたことは栄誉であるかのように喜んでいた。さらに、土壇場でオリジナルメンバーが帰還してきた際には自身の活躍の場を失うことを悲しむことなく、メンバーを救出した上、ファンとしてステージの成功を喜んだ。

鎧さん

ポシェットの鎧さん

mamapiyo
mamapiyo
@mamapiyo

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