なまいきざかり。(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『なまいきざかり。』とは2013年より『花とゆめ』で連載開始した、ミユキ蜜蜂による高校が舞台のラブコメ漫画。バスケ部マネージャーの由希(ゆき)は、キャプテンの木戸(きど)に失恋し、部室で泣いているところを、後輩の翔(しょう)に目撃されてしまう。由紀の涙をきっかけに、クールな彼女の普段とのギャップに惹かれ、猛アプローチを開始する翔。強引な翔に振り回されるうちに、次第に由紀にも恋愛感情が芽生えてくる。学生時代の甘酸っぱい記憶を思い出させる、バスケを題材にした青春胸キュンストーリーである。

バスケ部のウィンターカップ出場をかけた予選。由紀が高校3年生の頃、隆北高校はウィンターカップ予選1回戦で強豪校に勝利するも、2回戦で静がエースを務める三寿々学園に惜しくも敗北する。ウィンターカップ予選終了後、由紀たち3年生の引退が決まると同時に、次のキャプテンとして翔が指名される。

『なまいきざかり。』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

町田由紀「そのボールとられたら尻ひっぱたくよ」

木戸たち3年生の引退がかかったバスケの試合で、由紀が翔に言ったセリフ。
強豪校を前に20点の差をつけられた隆北高校バスケ部。そんな中エースの翔が足を挫く怪我をするも、彼は由希の為に最後まで諦めないで試合に挑む。そんな翔の姿に感化された由紀は、「そのボールとられたら尻ひっぱたくよ」と翔を鼓舞する一言を叫ぶのであった。結局試合には負けてしまうものの、由紀の一言は翔の心に響き、由紀のことが好きだと実感するきっかけとなる。

成瀬翔「センパイが隠してんの俺は全部見たい…見たいけどでも…俺以外の男の前では笑わないで しぬほどかわいいから」

図書館で勉強する由紀を口説くために翔が言ったセリフ。
翔の強引なアプローチに対して「動じるもんか」と意地になっている由紀。あまりに直球なアプローチをしてくる翔にドギマギしながらも、由紀は揶揄われているのではと疑心暗鬼になっていたのだ。そんな由紀に、翔は「センパイが隠してんの俺は全部見たい…見たいけどでも…俺以外の男の前では笑わないで しぬほどかわいいから」と直球のアプローチをする。真面目な由紀をキュンとさせる翔の一途さが垣間見えるセリフである。

成瀬翔「俺がセンパイに考えてほしいのはセンパイが俺をどー思ってんのかって1コだけだよ」

バスケ部の合宿中、告白の返事を催促するために翔が言ったセリフ。
翔と付き合うことに対して、真剣に考えてみるもののなかなか答えが出ない由紀。付き合うということ自体が、恋愛初心者の由紀にとってはよくわからなかったのだ。迷う由紀に対して、翔は「俺がセンパイに考えてほしいのはセンパイが俺をどー思ってんのかって1コだけだよ」と言う。考えすぎて自分の気持ちが見えなくなっている由紀のことを理解し、それでも由紀を逃すまいと半ば強引にアプローチする翔に胸キュンするセリフである。

『なまいきざかり。』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

由紀は女優の天海祐希がモデル

作者は「天海祐希さんを女子高生にした感じはどうですか」という担当編集者のアドバイスから、由紀のキャラクターができたと語っている。由紀の芯が強くてしっかりした性格は、女優の天海祐希をイメージした性格だったのだ。

胸キュンシーンの多くは担当編集者のリクエストが発端

試合に負けて泣く翔

担当編集者の「成瀬が悔しさで泣いてほしい」というリクエストにより、由希の引退がかかった試合で負けて翔が泣くシーンが生まれたと作者は語る。作者がストーリーに悩んだ際には、担当編集者の恋愛における理想や夢を聞いて、それを実際のシーンに落とし込んでいた。

読み切り作品としてスタート

当初は読み切り作品としてスタートした本作だが、掲載後の読者の反響から連載が開始した。作者はコミックス5巻分程度の連載を想定していたが、思わぬ反響があり結果的に全23巻の超大作となった。

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