釈迦(終末のワルキューレ)とは【徹底解説・考察まとめ】

釈迦(しゃか)とは、『月刊コミックゼノン』連載の『終末のワルキューレ』の登場人物で、仏教の開祖として実在した釈迦がそのままモチーフとなっている。同作では、神様vs人類の最終闘争(通称ラグナロク)において、神様側の一員として登場したが、最終的に人類側として出場することを勝手に決めて寝返った。自身が考えるままに動く自由奔放な性格。本名はゴータマ・シッダールタ。

人類最終闘争(ラグナロク)への参加

釈迦は人類最終闘争(ラグナロク)へ神側として第6回戦に参加するよう、ゼウスから直々に伝えられ、これを了承する形で参加した。
しかし、実際会場へやってきた釈迦は、人類側から出場すること宣言する。神々や観客などから反感を買う釈迦であったが、天上天下唯我独尊、釈迦は誰の言うことを聞く訳もない。
釈迦は、神が人類滅亡を一方的に決めたことが腑に落ちず、また自分が神嫌いな神様であることから、「神が救わぬなら 俺が救う 邪魔する神なら 俺が殺る」と言い、神側に宣戦布告する形で人類側からの参加となり、七福神(零福)と戦うことになった。

七福神(零福)との闘い

七福神と試合が決定したが、七福神は毘沙門天に取り込まれる形で合体し、真の姿である零福と姿を変える。
かつて釈迦から屈辱を与えられ、必ず釈迦に天誅を下すことを目的にこれまで生き長らえてきた零福だったが、当の釈迦本人は「誰だっけ?」と前蹴りをクリーンヒットさせ全く覚えていない様子。それでも零福は、自身の憎悪をさらに増幅させ、禍々しい斧で攻撃するが、ほとんどすべて釈迦に躱されてしまう。
さらに釈迦に舐められた態度を取られ不幸な零福だったが、零福の斧は不幸を吸い取ることで大きくなる斧爻(ふこう)と呼ばれる神器で、釈迦を攻め続ける。しかし、正覚阿頼耶識(しょうがくあらやしき)という技で、数秒先の未来を視ることができる釈迦は、すべての攻撃を躱していた。零福は釈迦が躱すことのできない天才級の一撃を繰り出すが、釈迦は七難即滅の楯(アヒムサーの盾)で防戦し、これを受け止める。零福の未熟な考えを受け止めるように、零福との闘いの中で、零福に自分を愛するよう諭す釈迦。これにより、零福は釈迦が羨ましく、釈迦のような存在になりたかったことを思い出す。神器が消え、素手で殴りあう2人だったが、最後は釈迦の右ストレートが零福の顔面に入り、零福の角が折れ、元の姿へと戻った零福。自分が幸せにしたかった人たちをもう一度幸せにしてみると、再起を誓った零福だったが、その瞬間、折れた角が頭に刺さり、体の制御が効かずに異形へと姿を変える零福。そして、2匹の龍が現れたかと思うと、冥界伝説の狂戦士、第六天魔王波旬(はじゅん)へと姿を変える。

波旬(はじゅん)との闘い

波旬(はじゅん)は冥界で最強最悪、誰もその姿を見たことがない伝説の戦士であった。しかし、過去に消滅した波旬の残穢(ざんえ)を、神側の闘志であるベルゼブブが、幼いころの零福に植えており、ずっと零福の中にいたことが明らかになっている。零福が自我を取り戻そうとしたとき、これまで内で眠っていた波旬が覚醒した。波旬は底知れぬ力を有しており、その圧倒的な強さに釈迦は防戦一方となる。次々に攻撃を受けてしまう釈迦であったが、ついに零福の斧と釈迦の神器を合体させて、新たな力を得る釈迦。その武器の名は、大円寂刀・零(だいえんじゃくとう・ぜろ)。この神器によって、波旬の一撃を受け流し、カウンターを波旬に打ち込む釈迦。波旬は渾身の一撃を釈迦に躱され、うろたえてしまう。
波旬は、徐々に釈迦の更なるパワーアップに恐怖を感じ始める。そして、徐々に波旬の攻撃が乱れ始め、それに釈迦が順応するようになり、波旬の攻撃を読み、躱すことができるようになる。自身の強さ故、釈迦に攻撃を与えることができない波旬は悔しがり、釈迦に天誅を下すために一心不乱に攻撃をし、ついに釈迦を斬ることに成功する。しかし、それは波旬の一瞬のスキを読んだ釈迦の幻影を斬ったにすぎず、零福と共に生成した神器で必殺技・天眼妙覚大涅槃斬(マハーバリ・ニルヴァーナ)を繰り出し、波旬にとどめを刺す。そして第六回戦は釈迦(人類側)の勝利として幕を閉じる。

釈迦の関連人物・キャラクター

ブリュンヒルデ

人類滅亡会議にて、ラグナロクを提案した発起人。戦乙女(ワルキューレ)の長姉を務める。
本作品の主人公ポジションであるが、神vs人類の対決では、語り口調で試合の行方や双方の紹介を行う。釈迦はブーちゃんと呼んでおり半神でも変わらない態度で接する。

ゼウス

ギリシャ神話の最高神。神々の中でも絶大な権力の持ち主で、ヴァルハラ評議会の議長も務める。
全宇宙の父(ゴッドファーザー・オブ・コスモス)の二つ名を持つが、異常な戦闘狂でもある事から、戦闘愛好嗜虐変態神(エロジジイ)とブリュンヒルデからは呼ばれている。

七福神(しちふくじん)/零福(ぜろふく)

毘沙門天、恵比須、弁財天、福禄寿、布袋、大黒天、寿老人の六神が一つになった姿。ラグナロクにて釈迦と決闘した。
人類の不幸を自分が吸い取ることで人類を救済しようとした心優しい神様であったが、零福が不幸を吸い取れば吸い取るほど、人類は幸福を見失い堕ちていく姿を見た。
なぜ自らが不幸を吸い取ったにも関わらず、人は幸福にならないのか、人間時代の釈迦と偶然出会って尋ねるも、釈迦の「不幸あるところに幸福あり」という教えを説かれ、嫉妬による憎悪で凶神へと変貌。

釈迦の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「おれ人類側から出るんで…頼(よろ)」

神代表としてゼウスに指名されていた釈迦だったが、急遽会場で人類側として出場することを宣言した際の一言。
その自由奔放な性格から、神々が一方的に決めた人類滅亡に納得がいってなかったこともあり、その結果、「おれ人類側から出るんで…頼(よろ)」と発言した。

「神が救わぬなら 俺が救う 邪魔する神なら 俺が殺る」

こちらも、急遽会場で人類側として出場することを宣言した際の一言。
神が人類滅亡を一方的に決めたことが腑に落ちず、また自分が神嫌いな神様であることから出た名言。「神が救わぬなら 俺が救う 邪魔する神なら 俺が殺る」と言い、神側に宣戦布告した。

「お前の思春期 受け止めてやる」

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