バギー一味冒険記（ONE PIECE扉絵連載）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ONE PIECE』の概要

『ONE PIECE』（ワンピース）とは、漫画家・尾田栄一郎が描く少年漫画。海賊を題材にしている。主人公モンキー・D・ルフィが、海賊王ゴール・D・ロジャーの残した「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」を見つけ出し、新たな海賊王になる物語だ。1997年に集英社の『週刊少年ジャンプ』で連載を開始し、1999年にTVアニメ化。2000年には劇場版映画が製作・公開され、人気を爆発させた。世界57カ国以上の国や地域で翻訳版が販売されており、2021年には全世界を対象としたキャラクター人気投票企画「第1回 ONE PIECE キャラクター世界人気投票 WT（ワールドトップ）100」も開催されている。その際には1200万票を超える投票がなされた。

『ONE PIECE』では、各話の扉絵を利用した短期集中型の連載「扉絵連載（表紙絵連載）」が本編と並行して掲載されることがある。本編には登場しないキャラクター達のサイドストーリーが描かれたり、本編より先行してキャラクターが登場することも多い。『ONE PIECE』のキャラクターは総勢1,000を超えており、かなり間を置いて久方ぶりの再登場を果たすキャラクターもいる。そのキャラクター達がルフィ達の冒険の傍らどのように過ごしていたかが扉絵連載で描かれていることが多く、読者は久しぶりに再登場したキャラクター達に対しても、「ここに来るまであんな旅や冒険をしてきたのだな」と、理解を深めやすい。中にはTVアニメ化されているものある。

扉絵連載「バギー一味冒険記」とは

「バギー一味冒険記」とは、少年漫画『ONE PIECE』（ワンピース）の各話の扉絵を利用して描かれる、短期集中の連載「扉絵連載」の第一弾。全28話、番外編2話で構成されており、単行本4巻から9巻に収録されている。TVアニメ化もされており、第46話・第47話にかけてその詳細が描かれた。悪魔の実「スベスベの実」を食べて美しい女性になったアルビダも初登場を果たした。

悪魔の実「バラバラの実」の能力者である海賊・道化のバギーは、東の海（イーストブルー）のオレンジの町で主人公モンキー・D・ルフィに敗れた。その際、後に麦わら海賊団の航海士として加入するナミに、バラバラになった身体の一部を取られ、頭と手足しかないコミカルな身体になってしまう。ルフィにぶっ飛ばされた小さなバギーは、ローグタウンでの再登場まで大冒険を繰り広げる。

「バギー一味冒険記」のあらすじ・ストーリー

バギーとバギー一味のその後

東の海（イーストブルー）のオレンジの町で主人公モンキー・D・ルフィと戦ったバギーは、身体の大部分のパーツをナミに取られてしまった。顔から手足が生えているようなコミカルな姿になったバギーは、ルフィに遥か彼方にぶっ飛ばされて敗北する。バギーは小さな身体で大冒険をすることになった。バギーは鳥を捕まえようとして雛鳥を追いかけ回すが、逆に親鳥に捕まって食べられてしまう。しかし、味が大変悪かったのか、親鳥は口に含んだバギーを吐き出した。こうしてバギーは、また別の島へと吹き飛ばされてしまう。

一方、その頃、オレンジの町では、ルフィ達との戦闘で負傷したバギー一味の残党が、奮起した町民達に追いやられていた。

バギー、珍獣島へ

吹き飛ばされたバギーが落ちたのは、宝箱にハマって出られなくなったガイモンが守護する珍獣島だった。ガイモンはバギーを密猟者と思い、銃で攻撃。バギーを追いかけ回した。しかし攻防戦の末に二人は和解し、意気投合。夜は動物達と共に果物を囲んで飲めや歌えやの宴会を行った。そしてバギーは珍獣島でイカダを作り、ガイモンや珍獣達に見送られて旅に出た。

謎の美女との出会い

海へ出たバギーは、巨大なカニに襲われてピンチに陥る。そこを通りかかった謎の美女に助けられ、事なきを得た。謎の女性は、後に本編でルフィと最初に戦った海賊アルビダと判明する。アルビダはルフィを探していたようで、バギーにルフィの人相書きを見せた。それを見たバギーは驚く。互いの標的が同じルフィであることがわかり、バギーはアルビダの船で世話になることになった。

バギー一味の次期船長決定戦

バギーがアルビダと出会った頃、オレンジの町を追われたバギー一味の残党は、先住民クマテ族のいる島に逃れていた。そこで副船長のモージや参謀のカバジは、バギーが死んだものとして墓を建て、バギーの身体のパーツをお供えする。そしてバギー海賊団の次期船長の座を賭けて決闘を始めた。しかしなかなか決着はつかない。その時戦いの傍ら居眠りをしていた、モージの相棒ライオンのリッチーがむくりと起き上がる。リッチーは、怪物と戦う夢を見ていた。そして寝ぼけたリッチーは怪物と思ってモージとカバジを攻撃。リッチーが勝利して、バギー海賊団の次期船長になることになった。

リッチーがバギー海賊団船長として就任したのとほぼ同時に、島の先住民クマテ族が現れた。クマテ族はリッチーや一味をボコボコにして、鍋で煮込み始めた。

バギー一味の再会

その頃、アルビダと航海をしていたバギーは、とある島にバギー海賊団の船が停泊しているのを見つけた。仲間に会えると喜んで上陸すると、モージとカバジが気を失っていた。リッチーにやられたとはつゆ知らず、バギーは残りの仲間を助けに行く。クマテ族が墓に供えられたバギーの身体を縛っていたロープを解くと、バギー身体が暴れだした。五体満足の状態になったバギーは、クマテ族を一掃。バギー海賊団は、再びバギーを船長に据えて復活を果たすのだった。

「バギー一味冒険記」の登場人物・キャラクター

主要人物

バギー

CV：千葉繁、木村昴（少年期）
演：ジェフ・ワード

バギー海賊団の船長。初登場時は、懸賞金1500万ベリーの小物海賊だったが、後に王下七武海へ、四皇へと成り上がっていく。悪魔の実「バラバラの実」の能力者で、身体を細かくバラバラにして自由に動かせることができる。東の海（イーストブルー）のオレンジの町で初めて主人公モンキー・D・ルフィと出会い、戦った。その戦いで後に麦わら海賊団の航海士になるナミに身体のパーツを奪われ、顔と手足だけというコミカルな身体になってしまった。そしてルフィに敗北して遥か彼方へとぶっ飛ばされる。そこで悪魔の実「スベスベの実」を食べて美しくなったアルビダと出会い、バギー一味と再会した。

バギー（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

renote.net

バギーは『ONE PIECE（ワンピース）』に登場するキャラクターで、海賊派遣組織「バギーズデリバリー」の総帥。悪魔の実「バラバラの実」の能力者で、全身をバラバラにし宙に浮かせることが出来る。幼少期は四皇シャンクスと共に、海賊王ロジャー海賊団に見習いとして在籍。その時「バラバラの実」を食べてしまったことをシャンクスのせいにして恨んでいる。インペルダウンの脱獄囚をまとめあげ、海賊派遣組織を立ち上げ王下七武海となるも、制度廃止で追われる身に逆戻り。ワノ国での戦いが終わった後、新たな四皇の一人となる。

アルビダ

CV：松岡洋子
演：イリア・イソレリス・パウリーノ

アルビダ海賊団の船長。東の海（イーストブルー）で最初に主人公モンキー・D・ルフィと戦った海賊である。初登場時は大きな身体を持つ醜い女性だったが、悪魔の実「スベスベの実」を食べて美しい女性になった。ルフィに敗れたことを根に持っており、ルフィを探している途中、小さくなったバギーと出会う。扉絵で登場した時は、「この美女は何者だ」と読者の間で話題になった。ローグタウンで再登場した時にアルビダだと明かされた時にも大きな反響を呼んだ。