キャプテン翼(キャプ翼)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『キャプテン翼』とは、高橋陽一によって描かれたサッカー漫画である。アニメ化もされており、世界中のサッカーファンに人気がある。主人公の大空翼がサッカーで世界に挑戦していく姿が描かれている。新しいサッカー仲間と出会い、ライバルと切磋琢磨して成長していく姿が見どころである。持ち味が違う個性的なキャラクターが次々と登場する。必殺技で相手を翻弄し、最後まで勝敗が分からない試合展開が読者の心を掴み、『週刊少年ジャンプ』での連載開始から、長きに渡って愛されている作品である。

「明和のサッカーはどんなことをしても勝つサッカーのはずです!それなのに今日の日向さんはペナルティエリアの外からばかりシュートして...ぜんぜん明和のサッカーじゃありません」

全国少年サッカー大会南葛との決勝戦で、若林からどうしてもペナルティーエリア外からゴールを決めたいと意気込む日向。それは南葛対明和ではなく、日向対若林の勝負になっていた。それを見たチーム最年少で、何度も明和を助けてきた沢田タケシ(さわだたけし)が言ったセリフが「明和のサッカーはどんなことをしても勝つサッカーのはずです!それなのに今日の日向さんはペナルティーエリアの外からばかりシュートして...ぜんぜん明和のサッカーじゃありません」である。なんとしても優勝したいという想いと勝つサッカーを貫き通す日向のことを尊敬していた。その日向のサッカーが変わろうとしているところを、勇気を出して沢田が言ったことで一丸となって再びチームの勝利を目指していった。沢田の勇気ある一言でさらに明和の強さを増した名セリフである。

「日向さん!!これがボクの本当に最後のラストパスです!!」

日本少年サッカー大会決勝、南葛と明和との試合。延長戦の後半終了間際に、南葛のゴール前にいる日向へ向けてパスを出す沢田。その時に言ったセリフが「日向さん!!これがボクの本当に最後のラストパスです!!」である。死闘を繰り返し、最後に点を取るのは、やはりエースでキャプテンの日向だと思っている沢田は、なんとしても日向にパスを繋げたかった。南葛の守備を見事にフェイントし、日向に必死の思いでパスを出した。それは、日向に対しての信頼と明和ゴールデンコンビとしての意地を沢田が見せた瞬間である。

松山光(まつやまひかる)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「こんなもたついた試合はここまでだ」

中学サッカー大会で、南宇和と対戦する松山率いるふらの中学。松山はキャプテンであり、ふらののエースストライカーである。南宇和の猛攻に押されているふらの中学は、なかなか点を取ることができなかった。その時に松山が言ったセリフが「こんなもたついた試合はここまでだ」である。この一言で、ふらの中学は反撃を始める。松山のこのセリフは、鶴の一声でありチームをまとめるキャプテンとしての気迫を感じる名セリフである。

「おれは翼や日向のような天性のサッカーの才能はない!だから練習するんだ!才能のないやつは努力するしかないんだ!」

ふらの中学は、北海道では毎年全国大会に出場している強豪チームだが、全国大会優勝には至っていない。松山がなぜ優勝できないかを考えた時、自分自身を見つめ直し思ったことが「おれは翼や日向のような天性のサッカーの才能はない!だから練習するんだ!才能のないやつは努力するしかないんだ!」であった。ふらのは飛び抜けた選手がいない分、チームワークのサッカーで勝ち上がっていくことを理解している。そうして、努力を重ねていくことでふらのは順当に勝ち上がっていくと共に、松山は必殺シュートのイーグルショットをあみ出し、チーム力のみならず得点力も増していくのである。

「どうした翼、勝者がたおれちゃしょうがないぜ」

ふらのキャプテン松山(画面左)と南葛キャプテン翼(画面右)

全国中学生サッカー大会で、南葛中学対ふらの中学が対戦することとなった。負傷している南葛のエース翼であったが、ふらのも全力で勝ちにきていた。ふらののチーム力で押されている南葛であったが、翼の必殺シュート「ドライブシュート」を武器になんとかふらのに勝利することができた。試合後に松山が言ったセリフが「どうした翼、勝者がたおれちゃしょうがないぜ」である。負けを認めた松山が、倒れ込もうとする翼を抱え込んで健闘を讃えた姿が印象的だった。また、このセリフからは「全て出し切った」と思える潔さが伝わってくる。

三杉淳(みすぎじゅん)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「ボクは心臓病なんかには負けない!」

心臓病というハンデを抱えている武蔵の三杉淳(みすぎじゅん)は、サッカーの才能はずば抜けているが、長い時間プレーすることは出来なかった。しかし、翼とはフルタイムで対戦したいという想いから、南葛戦は心臓が壊れる覚悟で臨む。その時に、三杉が言ったセリフが「ボクは心臓病なんかには負けない!」である。大好きなサッカーを続けるためには、心臓病に打ち勝つ必要がある。そして、何より最高のライバルである翼と対等に戦っていきたいと願っている。心臓病に負けないという強い気持ちの根幹にあるのは、サッカーをしたいという意志が分かる名セリフとなっている。

「たて若島津 ボクたちにはこの一戦しかないんだぞ!残り10分死ぬまで戦うんじゃなかったのか!」

拳を振り上げている若嶋津(画面中央)

ワールドユースで日本代表としてフランスと戦っているDFの三杉とGKの若嶋津。三杉は心臓病を抱え、若嶋津は西ドイツとの練習試合で、カール・ハインツ・シュナイダーのシュートを止めて負傷した手が痛み始めていた。そんな苦しみの中、2人は必死で日本のゴールを守っていた。倒れている若嶋津に対して三杉がかけた言葉が「たて若島津 ボクたちにはこの一戦しかないんだぞ!残り10分死ぬまで戦うんじゃなかったのか!」である。日本代表は、交代枠を使ってしまい、交代が許されない中で何としてでも、残り10分間日本のゴールを守り続けるという三杉の強い意志が表れている。三杉の気持ちのこもった言葉に背中を押され、怪我をしながらも立ち上がり奮闘する若嶋津の熱意には胸が熱くなる。

ロベルト本郷(ロベルトほんごう)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

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