ギヴンの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『ギヴン』とは、ロックバンドメンバーの恋愛を題材とした、キヅナツキによる漫画作品。巧みなギター技術を持つ高校生の上ノ山立夏は、ある日学校で弦の切れたギターを持った佐藤真冬に出会う。立夏が真冬のギターを修復すると、真冬は立夏にギターを教えて欲しいと頼む。初めは断っていた立夏だが、真冬の美しい歌声を聴き、自身のバンドに誘う。そして、2人は少しずつ恋心を抱き始める。真剣に音楽と向き合う人の熱を持った言葉や、恋愛がもたらす幸せや哀しみを表すセリフなど、人の感情を大きく揺さぶる名言が数多く登場する。

「いいや きっとお前は忘れる」

海でデートをする由紀と真冬。ひどく寒かったが、真冬にとって初めての海だったので2人はしばらく海を散歩する。
歩きながら由紀は、今日海に来たことを真冬は忘れるだろうと話す。真冬は忘れないと答えるが、「いいやきっとお前は忘れる」と言う。
由紀は真冬との思い出を一つ一つ大事に覚えているが、真冬も同じだけ自分との思い出を大切にしてくれるのか不安に思っていたのだろう。
しかし、由紀の心配とは裏腹に、真冬は由紀がいなくなった後も一人で海に向かい、由紀との思い出をひとり寂しく振り返っていたのだ。

「俺はお前がのぞむならなんでもできる」「音楽なんかやめてもいい」「お前がいないと生きていけない」

高校生になり、由紀と真冬は学校が別れてしまう。更に、由紀はバンド活動とバイトで忙しく、2人の距離は少しずつ離れていく。
真冬のために音楽活動を続ける由紀と、「一緒にやろう」と言って欲しい真冬。
言葉足らずな2人はとうとう喧嘩になってしまった。
「俺はお前がのぞむならなんでもできる」「音楽なんかやめてもいい」「お前がいないと生きていけない」と、由紀は真冬への愛の深さを懸命に伝えるが、真冬には少しずれて伝わってしまい「俺のために死ねるの」と冷静さを欠いた発言をしてしまう。
その言葉を受けて、由紀は自分の命を差し出せるほど真冬のことを愛していると証明するためかのように、自殺してしまった。

矢岳光司の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「このために自分がいたんだろうなあとか、大抵そういう時って自分は脇役なんだけど、俺はそういう瞬間は嫌いじゃないんだよなあ」

ギヴンのデビューの誘いについて、真冬だけが答えを出せずにいた。春樹は真冬の歌声に救われたこともあり、今度は自分が真冬の背中を押してあげたいが、ただ待っていることしかできないと矢岳に話す。すると矢岳は「時々、誰かの決断を後押しする場面や大きな変化の機会に関わった時に、天啓みたいに自分の役割みたいなのを意識する時がある」と言う。そんな時、「このために自分がいたんだろうなあとか、腑に落ちたりして、大抵そういう時って自分は脇役なんだけど、俺はそういう瞬間は嫌いじゃないんだよなあ」と話す。バンドメンバーをサポートする役割が多い春樹にとって、その言葉が胸に響く。

上ノ山弥生の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「傷つけるんじゃなくて、わかってあげたかった」

ミュージックビデオの撮影で一緒になった春樹と弥生。弥生は、秋彦の雨月に対する想いや春樹の秋彦に対する想い、そして弟の立夏の真冬に対する恋心にも気づいていた。弥生は立夏に、「変よ。正しくない。多分あんた。傷つくよ」と言うと、立夏は「そうだな」と答えた。そして、立夏を最初に傷つけたのは自分だと自覚した。同性を好きになる気持ちが理解できない弥生。だが、それを否定するつもりはなく、「傷つけるんじゃなくて、わかってあげたかった」と優しい本音を打ち明けた。時に言い方がきつい弥生だが、本当は周りの人に幸せになったほしいという優しい心の持ち主なのだ。

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@katsu05017

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