「パンク初期」時代の名曲まとめ!思わず衝撃を受けるほどのエネルギー!

本記事では「パンク初期時代」といわれている1969年から1979年にかけて発売された名曲を、まとめて紹介している。記事中では「パンクミュージック」の誕生を語る上で欠かせない重要なバンド「MC5」「The Stooges」を始めとして、「TELEVISION」「New York Dolls」「Ramones」「The Heartbreakers」など、パンク時代の基礎を築き上げた伝説のバンドたちの楽曲を多数掲載した。思わず衝撃を受けるほどのエネルギー溢れる楽曲の数々をぜひ楽しんでほしい。

まず1969年にデトロイトから最重要な2バンドが出現。

レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、イエス、キング・クリムゾンがデビューし、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ザ・フーが人気を獲得、30万人ともいわれる聴衆が集まったウッドストック・フェスティヴァルが開催された1969年、商業的なロックにアンチなスタンスを持った2バンド『MC5』『The Stooges』がデトロイトから現れた。コレがパンクのすべての始まり。

出典: www.amazon.co.jp

『Kick Out The Jams / MC5』

『MC5』の1969年リリースのライヴ・アルバムでありデビュー・アルバムである『キック・アウト・ザ・ジャムズ』からのタイトル・トラック。

ウェイン・クレイマーとフレッド・スミスを中心結成。R&Bをベースにした過激なロックンロールを聴かせた。何台ものアンプを使い爆音を響かせ、派手な衣装でステージに上がった。スキャンダラスで反政治的な活動は、いつも注目の的だった。

MC5 - Kick out the jams

凄いアジテーションと熱い演奏とパワーで攻めてくるのでガレージ~パンクの世界ではバイブル。

5秒で決断しろ
5秒でなぜこの地球上でお前が存在しているのかに気づけ
5秒で行動を決めるんだ
さあ、いまがその時だ
自分を証明してみせろ
準備はいいか?
オレの証明をみせてやる それがMC5だ!

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『I Wanna Be Your Dog / Stooges』

デトロイトのもう一つの潮流、ザ・ストゥージズの1969年のデビュー・アルバムからの1曲。プロデュースはヴェルヴェット・アンダーグラウンドを脱退した直後のジョン・ケイル。

アンダーグラウンド・ロック界のカリスマ、イギー・ポップを中心にして結成。激しいステージングとは対照的に意外に抑制されたアルバム作りがなされた音楽性の幅広さが出ている完成度の高い作品。

The Stooges - I Wanna Be Your Dog

この曲は、イメージに反して異様に テンポが遅くて、それ故の重さが彼らの個性。

雑誌『ローリング・ストーン』誌が選んだ「すべての時代の500の偉大な曲」で438曲目にリストされている。

ニューヨークでは1973年に、後にパンクの拠点となるクラブがオープン。

ニューヨーク・パンクの拠点『CBGB』

カントリーやブルーグラスの演奏を主とするライヴ・ハウス『CBGB』は、1973年12月、ニューヨーク市313 Boweryにオープン。しかし、オーナーのヒリー・クリスタルがトム・ヴァーレイン率いるテレヴィジョンと出会ったのをきっかけに、ロックの新たな才能を発掘する場へと変化、地元のインディ・バンドの拠点としての活動をはじめる。これがニューヨーク・パンクのはじまり。

出典: www.cdjournal.com

ヒリー・クリスタル

『CBGB』を始めた『ニューヨーク・パンクの父』。2007年に75歳で逝去。

彼の心を動かしたトム・ヴァーレイン率いるバンド

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『MARQUEE MOON / TELEVISION』

1977年のデビュー・アルバム『マーキー・ムーン』からの1曲。10分を超える超大作で、彼らの代表曲。

トム・ヴァーレイン率いるニューヨーク・パンクの祖。ヴァーレインが作る文学的な歌詞や、粗暴なパンク・サウンドとは明らかに異なった濃密なテンションの演奏で異彩を放ち、既にパンクを超越してニュー・ウェイヴまでも予見していた。ジャケット写真はロバート・メイプルソープによるもの。

Television - Marquee Moon

テレヴィジョンというバンドの演奏の実力を結集した大作曲

改めてその斬新な取り組みに驚かされた

メンバーがドアーズの大ファンだったということもあって、サイケデリック感覚を継承していた。「ドアーズと同じレーベルだから」ということで選んだエレクトラと契約した位。

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『Trash / New York Dolls』

1973年のデビュー・アルバム「ニューヨーク・ドールズ」収録曲で、彼らの代表曲のひとつ。

ヴォーカルのデヴィッド・ヨハンセンとギターのジョニー・サンダースを中心に結成。中性的なルックスと、ロックやブルースといった過去のサウンドを凝縮して放出したかのような粗暴なロックンロールが衝撃的なバンド。

Trash - New York Dolls

リリース当時、酷評と称賛の両極端な批評が飛び交った程に過剰で極端な作品

ケバいメイクと底の厚いブーツ、純粋なロックンロールサウンド、逆毛の立った髪型、どれもこれも衝撃的でかっこいいという形容詞以外に浮かばない

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『Blitzkrieg Bop / Ramones』

1976年にリリースされたデビュー・アルバム『ラモーンズの激情』の冒頭を飾る1曲。パンクの衝撃を凝縮したのようなパワフルな1曲。

ポール・マッカートニーがビートルズのドイツ時代に名乗ったステージ・ネーム=ポール・ラモーンから取られた『ラモーン』性を名乗る、ジョーイ、ジョニー、ディー・ディー、トミーの4人組バンド。圧倒的なハイスピードとテンションのビート・サウンドは、粗暴なガレージ・パンクからの影響ですが、ポップでキャッチーなメロディやコーラス、そして2分弱で終わる潔い曲が多いのも特徴。UKパンクやポップ・パンクに与えた影響は計り知れない。

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@2bkayaxxm

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