DEVOUR(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『DEVOUR』とは、2021年1月にStraight Back Gamesにより、開発・発売されたホラーサバイバルゲームである。最大4人で協力するプレイが可能な一人称視点型のゲームとなっている。ゲーム内チャットや通話で他のプレイヤーと連携を取りながら楽しめることが魅力だ。
プレイヤーは、アゼーゼルという悪魔を崇拝するカルト教団”ウォッチャーズ”の一員として行動する。召喚の儀式に失敗し、悪魔に憑りつかれてしまった者の襲撃を避け、悪魔祓いをすることが目的となる。

『DEVOUR』の概要

『DEVOUR』とは、2021年1月にStraight Back Gamesにより、開発・発売されたホラーサバイバルゲームである。1人で腕試しをするシングルモードと、最大4人でプレイすることが可能な協力モードの2種類のモードが存在する一人称視点型のゲームとなっている。1回のプレイ時間は最大1時間程度と想定されている。1プレイごとに、アイテムの位置などのマップの様子はランダムに変化する仕様である。
プレイヤーは、アゼーゼルという悪魔を崇拝するカルト教団”ウォッチャーズ”の一員として行動する。マップによって舞台となる地域や時代は異なるが、悪魔に憑りつかれた人物を祓うという目的は、全てのマップにおいて共通する。敵から逃げ回りつつ、悪魔祓いを行う儀式に使用するアイテムを集めることが主なゲームの流れとなる。

手頃な値段でありながら、クオリティの高いゲーム性やグラフィックで、PCゲーム配信プラットフォームのSteamでは常に好評のレビューが書かれている。有名な配信者や、ゲーム実況者による動画の投稿も多く人気を博している。

『DEVOUR』のあらすじ・ストーリー

『DEVOUR』は、マルチプレイをメインに据えた作品ということもあり、ゲームプレイ中にストーリーが進行する要素はほとんどない。しかし、キャラクター選択時には大まかな設定、ゲームの冒頭ではプレイヤーが選択したマップに訪れた経緯を確認することができる。

ファームハウス

アナだと思われる女性の肖像画。

舞台となっているのは、2006年のアメリカ合衆国・カリフォルニア州。山羊の悪魔”アゼーゼル”を崇拝するカルト教団”ウォッチャーズ”のリーダーであるアナ・プエルタは、行方不明になって数週間経っている。アゼーゼルを召喚することに固執していたアナは、2年前から過去の文献を漁り、召喚の儀式を試していたのだった。カルト教団の崇拝者たちは、アナが儀式を成功させ、祟りを引き起こすことを恐れていた。プレイヤーは、アナが最も信頼する崇拝者として、彼女の家を訪れることになったのだった。
アナの家に辿り着くと、アゼーゼルに憑りつかれたアナと地を這うように移動する悪魔が徘徊していた。プレイヤーは悪魔祓いの儀式を実行するため、アナと悪魔の襲撃を避けながら儀式の生贄となる山羊を探す。10匹の山羊を生贄として祭壇で燃やすことで、悪魔祓いの儀式は成功したように見えた。しかし祭壇の中央で炎に包まれたアナは、悪魔に憑りつかれたままとなっており、悪魔の高笑いが響く中消滅していくのであった。

精神科施設

モリーが電気ショック療法を受けていた診察台。

舞台となっているのは、ファームハウスと同じアメリカ合衆国・カリフォルニア州。アナの悪魔祓いが終わった後、カルト教団の一員であったモリー・ジャクソンは躁うつ病の症状である妄想に悩まされていた。とある精神科施設に入院させられたモリーは、その施設で野蛮な電気ショック療法を施される。電気ショックにより、次第に心身ともに狂い始めたモリーは、カルト教団にいた頃の召喚儀式を思い出した。そして再びアゼーゼルの召喚儀式を行おうと動き始める。プレイヤーは、カルト教団の元メンバーであり、モリーの親友の1人として、彼女を探すことになるのだった。
施設内に入ると、すでにアゼーゼルに憑りつかれているモリーと、車椅子に乗った患者のような者たちからの襲撃に遭う。悪魔祓いの儀式を行うには、施設内でネズミを捕獲し、電気ショックを与える必要があった。10匹のネズミに電気ショックを与えると、モリーが見えない何者かに引き摺られて窓際まで連れて行かれる。窓際で雷に打たれたモリーは、高笑いをしながらその場で動かなくなるのだった。

旅館

旅館の奥に隠れされた洞窟の入り口。

舞台となっているのは、日本・鬼怒川。カルト教団に所属していたヤマシタ・ザラは、教団で学んだ儀式を執り行い、アゼーゼルの召喚を試みていた。ザラは旅館の奥に隠された洞窟で、巣作りをしている巨大な蜘蛛を発見し、儀式の生贄として捧げた。しかし儀式は失敗し、ザラはアゼーゼルに憑依され、身も心も蝕まれていく。プレイヤーは、カルト教団の元メンバーであり、ザラの忠実な友人の1人。ザラが何か月も音信不通であることを心配し、彼女の捜索のため旅館へ向かうこととなる。
旅館に着くと、アゼーゼルに憑依されたザラが口から卵のようなものを吐き出している姿を目撃する。蜘蛛のような姿になってしまったザラと巨大な蜘蛛の襲撃を避けながら、プレイヤーはその卵の浄化と祭壇への設置を試みる。10個の卵を祭壇へ設置すると、ザラとプレイヤーは旅館の奥にある洞窟に移動することとなる。その洞窟内でプレイナーが見守る中、ザラは巨大な蜘蛛たちに襲われてしまうのだった。

田舎町

ウォッチャーズが誕生した地・マーシーの様子。

舞台となっているのは、カリフォルニア州のマーシー。この地は放棄された鉱山町であり、ウォッチャーズが誕生した場所でもあった。1852年、マーシーが地元であるジェームズ・マッケイは、金鉱で怪しげな古代文字や記号を多数発見する。それは、何か強力な儀式について記されているようだった。ジェームズは儀式を行えば、マーシーは繫栄すると町の人々に信じ込ませ、信奉者を集い始める。しかしこの儀式は、アゼーゼルを召喚する儀式であった。
154年後、カルト教団のメンバーであるサム・マックールは、呪われた地となってしまったマーシーを訪れる。彼は、この地に残された儀式の力を自分のものにしようとしていた。プレイヤーは、カルト教団のメンバーとして、サムを止めるためにマーシーへ向かうことになる。
マーシーに辿り着くと、アゼーゼルに憑りつかれたであろうサムと幽霊のような生き物が徘徊していた。プレイヤーは悪魔祓いの儀式のため、マーシーの建物内にある六芒星と鍵のかかった箱の探索と、教会で儀式本を燃やす作業をすることとなる。儀式が完了すると、サムは悪魔に憑りつかれたまま教会内で磔にされ、教会ごと燃やし尽くされてしまうのだった。

『DEVOUR』のゲームシステム

基本的な流れ

『DEVOUR』は、アゼーゼルが憑依した人物を祓うことを目的として行動するホラーサバイバルゲームである。プレイヤーを襲撃する敵は、手持ちのアイテムであるUVライトで応戦することでスタンまたは消滅させることができる。敵を避けながら悪魔祓いの儀式に必要なアイテムを収集し、儀式を成功させることでゲームクリアとなる。敵対する人物や生き物、儀式に必要なアイテムは、マップにより異なるものが登場する。

ファームハウス

アゼーゼルに憑依され、悪魔祓いの対象となるのは、ウォッチャーズの教祖であるアナ・プエルタ。敵はマップを徘徊するアナ1人と、地面を這うように移動する複数の悪魔の2種類である。儀式に必要なのは山羊と藁、燃料(ガソリン)。マップ内を逃げ回る山羊を藁で誘い出して捕獲し、燃料を使用して祭壇で燃やすことが一連の流れとなる。山羊を合計10匹燃やすと儀式が終了し、ゲームクリアとなる。

精神科施設

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