はたらく細胞(第12話『出血性ショック(前編)』)のあらすじと感想・考察まとめ

「この新人赤血球さんの教育係をしてもらいます」と先輩は言い、赤血球に新人を紹介した。ドジでおっちょこちょいの自分とは違い、とても優秀な後輩にプレッシャーを感じながらも努力する赤血球。その時、大きな音とともに爆発が起こる。周囲は明るく照らされ、気を失う赤血球。目を覚ますと辺りは破壊され、細胞たちは倒れていた。
今回は「はたらく細胞」第12話『出血性ショック(前編)』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「はたらく細胞」第12話『出血性ショック(前編)』のあらすじ・ストーリー

後輩赤血球(左)を紹介する先輩赤血球(右)

人間の身体の中には、約37兆2000億個もの細胞たちが、毎日元気にはたらいている。肺胞で酸素を受け取った赤血球が配達に向かおうとした時、先輩赤血球が声をかけた。
先輩赤血球「あんたに頼みたいことがあってね。この新人赤血球さんの教育係をしてもらいます」
真面目そうな赤血球が挨拶をする。
赤血球「待ってください、無理ですよ!わたし自身、半人前みたいなものなのに」
先輩赤血球「これも仕事のうちよ。あんたも新人の頃は、ずっと他の赤血球たちにお世話になってきたでしょう?その恩を返すんだと思ってやりゃいいの。あたしも、そうだったんだから」
先輩の言葉に納得した赤血球は、請け負うことにした。
赤血球「よろしくお願いします」
後輩赤血球「こちらこそ、先輩」
オドオドする赤血球と比べ、後輩赤血球は落ち着いた物腰である。
後輩赤血球「なんで敬語使うんですか?私後輩ですよね」
赤血球『いきなり後輩さんを混乱させるようなことをして、わたしのアホ!わたしは先輩なんだから、毅然としてなきゃ』
心の中で気合いを入れる赤血球。
赤血球「それじゃあ、いろいろ教えてあげるね。まず、わたしたちのお仕事の内容だけど」
後輩赤血球「血液の六つの働き。一、水分保持。二、ガス交換。三、栄養分などの運搬。四、体温調節。五、身体の防御。六、傷口の補修。そのうち、わたしたち赤血球がすべき仕事は、ガス交換がメインなんですよね。本来の仕事ではない栄養分の運搬も、おまけでやってしまってるけど。組織細胞さんに酸素を届けると、細胞さんはブドウ糖を燃焼し、エネルギーと二酸化炭素と水を作るとか。二酸化炭素は身体にとって有害なものであり、排出しなければならないから、わたしたちが肺胞まで運搬し、酸素と交換をする。その繰り返しだと聞いています」
淀みない回答に、赤血球は動揺した。
赤血球「もう知ってるんだね。じゃあ、とりあえず実際に循環してみようね」
いつも通り迷子になった赤血球は、適当な道へ進もうとする。
キラーT細胞「ゴラッ!ここはリンパ管だ!赤血球のガキが入んじゃねえ!」
赤血球「怖かったあ。ゴメンね、ビックリさせて」
後輩赤血球「いや、別に」
赤血球「わたし、すぐ間違えちゃうの」

菌と取っ組み合いをしている白血球(中央)

聞き覚えのある声がした。
白血球「オラオラオラ、死ねえ!死ねえええ!」
菌と取っ組み合いをしている白血球だ。
赤血球「白血球さんだ」
後輩赤血球「先輩、免疫系と知り合いなんですか?」
赤血球「うん、良い人たちだよ」
菌を退治した白血球に赤血球は声をかけた。
白血球「隣の赤血球は、もしや後輩か?」
赤血球「そうなんです。私、教育係を任されまして、今いろいろ教えてあげてるんですよ」
その時、死んだと思っていた菌が再び動き出した。
白血球「コイツ、まだ息が?!」
攻撃された菌の血が激しくほとばしるのを、後輩赤血球は不安そうに見つめている。
赤血球「あのね、血管中で仕事する白血球さんたちにも、種類があるんだよ!ねえ、白血球さん、教えてあげてください!」
菌に対する白血球の怒鳴り声に負けないよう、赤血球は声を張り上げた。血を撒き散らしながら説明する白血球の姿を、後輩赤血球は青褪めた顔で見ている。
赤血球「この白血球さんも、みんなはちょっと怖がってるけど、ホントは優しい人だから!」
白血球がナイフを高々と振り上げ、菌にとどめを刺した。赤血球たちの方に血しぶきが上がる。

赤血球を心配する白血球

赤血球「ホント、ゴメンね。新品の制服なのに、返り血でベトベトになっちゃって」
後輩赤血球「いや」
風呂で血を洗い流した赤血球たち。
赤血球「ビショビショになっちゃったから、あったかい飲み物持ってきたよ。コーヒーと紅茶どっちにする?お砂糖とミルクもあるよ。一緒に飲んで、あったまろう」
後輩赤血球「ここは普通、飲み物じゃなくてタオルでは」
言われたことが、もっともすぎて、ショックを受ける赤血球。
赤血球『ダメだ、もっと先輩らしいとこ見せなきゃ』
その想いとは裏腹に、また道に迷ってしまった赤血球は、すっかり落ち込む。偶然通りかかった白血球は、うなだれている赤血球を見て思った。
白血球『あいつ、後輩と上手くやれているのかな?』
赤血球「ゴメンね、頼りない先輩で」
後輩赤血球「いや、別にそんなことは」
赤血球「今度こそ、ちゃんと案内するから」
地図を睨みつける赤血球。時間はかかったが、正しい方向を導き出した赤血球の後ろ姿を、白血球は温かい眼差しで見守った。

大きな音とともに爆発が起こる

その時、大きな音とともに爆発が起こる。周囲は明るく照らされ、気を失う赤血球。目を覚ますと、辺りは破壊され、細胞たちは倒れていた。変わり果てた光景に目を見張る赤血球。背後で気配がした。振り向くと後輩赤血球が、ただならぬ様子に驚いている。
後輩赤血球「なにごとですか、これは?!」
赤血球「わかんない」
白血球「大丈夫か?」
白血球が現われた。「血球たちは身体の中心部へ集まれ」という命令を赤血球に伝えた白血球は、急ぐようにうながした。そうしないと、血球たちが押し寄せてくるのだ。そうこうするうちに、大量の血球たちに押し流される赤血球たち。これが血圧である。
サイレンが鳴り響き、緊急事態が宣言された。生命にかかわるレベルのダメージが起こったのだ。呆然としていた後輩赤血球は、他の赤血球たちや白血球たちが、なにかに備えていることに気付く。緊迫した空気が流れる。
アナウンス「頭部付近の組織、血管が激しく損傷しています。免疫細胞のみなさま、損傷部からの細菌の侵入に備え、至急現場に急行してください」
白血球たちが雄叫びを上げた。血小板たちも止血のため、損傷箇所へと向かう。赤血球たちも酸素の運搬を再開する。体内は、一気に物々しい雰囲気と化した。事態が呑み込めず、困惑する後輩赤血球。
赤血球「行くよ。うろたえるのは後にして、とにかく今は酸素を運ぶよ」
そして、傷口の近くに到着した白血球は、有り得ない光景に固唾を呑んだ。荒廃したその場所には、血球たちの姿はなかった。

「はたらく細胞」第12話『出血性ショック(前編)』の感想・考察

「はたらく細胞」アニメ全話のネタバレ解説まとめ

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