宝石の国(第10話『しろ』)のあらすじと感想・考察まとめ

『宝石の国』とは市川春子による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品。
フォスはボルツにペアを組むことを持ちかけられる。ボルツのペアであるダイヤは複雑な心境ながらもフォスの背中を押した。巡回をする二人の前に新たな月人が現れる。今回は「宝石の国」第10話『しろ』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「宝石の国」第10話『しろ』のあらすじ・ストーリー

ある夜、フォスは月人の生態を研究している「アレキサンドライト(通称:アレキ)」に新型の月人について根掘り葉掘り聞かれていた。フォスの観察眼の鋭さに驚くアレキだったが、フォスの物言いを聞いて「あんた性格まで変わったのね。」と言う。「欠けた体を別の素材で補うと、新しい体質に合わせて自分を作り直すのかしら?」というアレキの言葉を聞いてフォスは「でも…アンタークは…もっと親切で…もっと勇敢で…もっと…。」とアンタークを思った。
アレキが去った後、ジェードやルチルも訪ねてきたが、その日、最後に現れたのはボルツだった。
ボルツは「フォスフォフィライト。僕と組め。」と言い放った。そしてフォスの至らぬ点を羅列した。ボルツは自分と組めばその欠点を補えるという。

フォスはボルツに考える時間をもらった。ボルツは戦い以外では狂った性格をしていたし、何よりボルツのペアであるダイヤになんと話していいのかわからなかった。しかし、ボルツの洞察は当たっていたし、ボルツと組むことで他の宝石の助けにもなるかもしれなかった。結局フォスは答えを出せず、聞かなかったことにしようと考えた。その時、フォスは椅子の反対側にアンタークの幻を見る。「あぁ…つまり面倒を避けないのも勇気だって言うんだろアンターク?わかったよ…。」といいフォスは立ち上がった。

フォスはダイヤにボルツとペアを組むことを話した。ダイヤは呆然とし、寝込んでしまったが、帰ろうとするフォスに「ボルツをよろしくね。」と声をかけた。
続けて「そうよね。あなたの今の輝きをあの子が見逃す訳ない。それにフォスに「変わってみろ」と言ったのは僕なのだから仕方ないわ。ちょっと変わっている弟だけどお願いね。」と笑顔を見せた。フォスは「うん。あいつ変だもん。どうせ上手くいかないよ。」とダイヤを気遣ったが、逆に「弟の悪口言わないでよ!」と説教を受けてしまった。
翌朝、フォストボルツは二人で巡回に出掛けた。残されたダイヤはそれを寂しげな表情で見つめていた。

「お前の危うさは、放たれた矢にしか反応しないことだ。弦の音がしてからでは遅い。月人全体を塊として意識し、矢を取る予備動作から発射までの一連を波の様に捉えろ。それが掴めれば、金の膜を厚く集中すべき瞬間をある程度予測でき、体力の消耗を抑えられるだろう。」とボルツはフォスにアドバイスした。それを聞いたフォスは「ずいぶん…僕のことを考えてくれたんだなぁ?」と驚いた。ボルツは「お前はそう取るか?ダイヤには嫌がられた趣味だ。」と返した。
その時、フォスとボルツの前に今まで見たことのない二重に重なった黒点が現れた。

黒点からは巨大な手が這い出していた。ボルツがそれを切りつけたが、多数の黒点が出現し、そこから何本もの手を持つ阿修羅像の様な月人が現れた。フォスとボルツが対応するが、月人は強くボルツはフォスを連れて撤退した。
学校へ戻り、ボルツはフォスに鐘を6回鳴らす様に命じた。フォスはそれを宝石たちを集める合図たと思っていたが、その場待機の合図らしい。宝石たちは金剛先生が眠りに入っていることで、それぞれが巡回に出ていた。ボルツはそれを逆手にとって、学校にフォスと二人で月人をおびき寄せ、先生を起こして月人を始末するつもりだった。ボルツとフォスは月人に追われながら先生の部屋を目指した。しかし、その途中で月人の姿が校内で消えてしまう。ボルツの作戦は学校に誰もいないことが前提だったが、どうやら外へ出ていない宝石がいる様だった。

学校にいたのはダイヤだった。見たことのない月人の突然の襲来に驚くダイヤは逃げ出した。
月人の情報をまとめていたアレキも学校に残っていた。徹夜で作業していたアレキは寝ようとするが、その時、月人から逃げるダイヤが部屋の前を走り去っていった。すれ違いざまに部屋に入ってきたボルツとフォスに月人が向かった方向と、ダイヤが追われていたことを話す。ボルツはフォスとアレキに校内を、ボルツは外からダイヤと月人を探すことにした。

ダイヤはある部屋で「どうしよう。あんな月人見たことない。変な月人。誰か…。」と助けを求めていた。しかしその時、脳裏に浮かんだのは歩き去るボルツとフォスの姿だった。ダイヤは「ううん…一人で…やるの!」と言い、月人へ向かっていった。
月人は強く、ダイヤはなんども壁へ叩きつけられながら、様々な箇所を欠損した。両腕と左足も取れたが、ダイヤは果敢に月人へ挑み、自身の割れて鋭利に尖った右腕で月人を切り裂いた。その瞬間を目撃したボルツは「兄さん!」と叫んだ。

駆け寄ったボルツに「無駄が多い…でしょ?別れたよかった…。遠くにいるボルツは、大事に見える。」とダイヤは言う。ダイヤの顔に手を当てながらボルツは「僕もだ。」と呟いた。
二人の背後には分裂した月人の姿があった。
ダイヤは「逃げて…ボルツ。」と言い、ボルツは剣を取った。

「宝石の国」第10話『しろ』の感想・考察

「宝石の国」の動画放送情報

shuichi
shuichi
@shuichi

Related Articles関連記事

宝石の国(第11話『秘密』)のあらすじと感想・考察まとめ

『宝石の国』とは市川春子による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品。 月人と相対するフォスたちだったが、月人は先生の前では従順で大人しくしていた。フォスは先生が何か隠していることに気づく。今回は「宝石の国」第11話『秘密』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

宝石の国(第5話『帰還』)のあらすじと感想・考察まとめ

『宝石の国』とは市川春子による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品。 フォスが消え、宝石たちは大慌てだった。一方、フォスは月人に連れ去られようとする。その時、ウェントリコススの弟アクレアツスが目を覚ました。 今回は「宝石の国」第5話『帰還』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

宝石の国(第8話『アンタークチサイト』)のあらすじと感想・考察まとめ

『宝石の国』とは市川春子による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品。 腕を失ったフォスはアンタークチサイトと新しい腕を探しに「緒の浜」へと行く。そこは宝石たちが生まれた場所だった。二人が腕の代わりになる宝石を探していると、空が晴れ月人たちが姿を現す。今回は「宝石の国」第8話『アンタークチサイト』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

宝石の国(アニメ全話)のネタバレ解説まとめ

『宝石の国』とは市川春子による漫画作品。累計発行部数は140万部を超える。2017年10月にアニメ化した。アニメーション制作は「オレンジ」。 今から遠い未来。この星にいた生物は不死の体を持つ宝石になっていた。月から飛来する「月人」と呼ばれる連中は宝石たちを攫い、装飾品にしていた。二十八体の宝石たちと月人との戦いを描く。

Read Article

宝石の国(第3話『メタモルフォス』)のあらすじと感想・考察まとめ

『宝石の国』とは市川春子による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品。 フォスはカタツムリに取り込まれ、ダイヤモンドはフォスを元に戻すための方法を探していた。そしてフォスの体には異変が起きていた。 今回は「宝石の国」第3話『メタモルフォス』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

宝石の国(第6話『初陣』)のあらすじと感想・考察まとめ

『宝石の国』とは市川春子による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品。 早く走れる脚を手に入れたフォスは、アメシストと共に念願の見廻りに出る。そして見廻りにも慣れた頃、月人が現れ戦闘が始まった。 今回は「宝石の国」第6話『初陣』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

宝石の国(第9話『春』)のあらすじと感想・考察まとめ

『宝石の国』とは市川春子による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品。 アンタークを失ったフォスはまるで別人のように変わってしまう。冬眠から目覚めた宝石たちもフォスの変わりように驚きを隠せなかった。今回は「宝石の国」第9話『春』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

宝石の国(第1話『フォスフォフィライト』)のあらすじと感想・考察まとめ

『宝石の国』とは市川春子による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品。 遠い未来、生物は進化して陸には意思を持つ宝石たちが存在していた。役立たずであったフォスフォフィライトは、思い悩むシンシャにある約束をする。 今回は「宝石の国」第1話『フォスフォフィライト』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

宝石の国(第4話『魂・肉・骨』)のあらすじと感想・考察まとめ

『宝石の国』とは市川春子による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品。 フォスは無事に元の体に戻ることが出来た。そしてアドミラビリス族を束ねる王・ウェントリコススと共に行動するよう義務付けられる。そしてウェントリコススから海に宝石たちに似た者がいることを聞く。 今回は「宝石の国」第4話『魂・肉・骨』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

宝石の国(第7話『冬眠』)のあらすじと感想・考察まとめ

『宝石の国』とは市川春子による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品。 冬が来て、宝石たちは冬眠に入る準備をしていた。フォスはアンタークチサイトと共に冬を眠らずに過ごす。そしてフォスは聞き慣れない声を耳にする。 今回は「宝石の国」第7話『冬眠』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

宝石の国(第12話『新しい仕事』)のあらすじと感想・考察まとめ

『宝石の国』とは市川春子による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品。 フォスは自分の中に生まれた疑問を隠すことはできず、先生と月人の関係を暴くことを決心する。そして、そのためにシンシャを求めるのであった。そして今回は「宝石の国」第12話『新しい仕事』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

目次 - Contents