メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ(MGS2)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』は、コナミコンピュータエンタテインメントジャパンが開発したステルスゲーム『メタルギアシリーズ』の4作品目である。前作『メタルギアソリッド』で起きたシャドー・モセス島事件の後の世界を描いている。「ミーム(文化的遺伝子)」をテーマとした作品で、インターネット社会における問題を予見したような展開がみられることが特徴的。次々と明らかになる事実により任務の目的が揺らぎ、プレイヤーを疑心暗鬼にさせる物語が話題を呼んだ。

『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』の概要

『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』はコナミコンピュータエンタテインメントジャパンが開発したステルスゲーム『メタルギアシリーズ』の第4作目にあたる作品。シリーズの中でも特に人気が高く、世界で700万本売り上げた。物語のテーマは「ミーム(文化的遺伝子)」であり、2001年の作品ながら、インターネット社会におけるポスト真実、監視社会などの問題を予見したかのような展開がみられる。また前作とは異なり、与えられた任務をただこなすだけではなく、情報が錯綜して任務の目的そのものが揺らいでしまうような物語に、多くのプレイヤーが疑心暗鬼になりながらゲームを進めることになった。この錯綜するストーリーと、不条理なキャラクターによる個人の忠義と真実というテーマは後の『メタルギアシリーズ』だけでなく多くの作品に影響を与えた。

物語の舞台は前作『メタルギアソリッド』で起きたシャドー・モセス島事件から2年後の2007年。主人公のソリッド・スネークは水陸両用型の新型メタルギア(核搭載二足歩行型戦車)・RAYが演習のために極秘裏に輸送されるという情報を入手し、潜入調査を始める。そしてこの「マンハッタン沖タンカー沈没事件」の2年後、特殊部隊FOXHOUNDの新人隊員である雷電がテロリスト集団に占拠された巨大海上除染施設「ビッグ・シェル」へ潜入することになる。

『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』のあらすじ・ストーリー

「マンハッタン沖タンカー沈没事件」(タンカー編)

潜入するスネーク

シャドー・モセス島事件から2年後の2007年8月8日。シャドー・モセス島事件を生き延びたリボルバー・オセロットがメタルギアの技術情報を闇市場へ流し、世界中でメタルギアの亜種が誕生していた。反メタルギア財団「フィランソロピー」のエージェントとしてメタルギアの破壊活動を続けていたソリッド・スネークは、アメリカ海兵隊が開発した新型メタルギア、RAYが演習のために極秘裏に輸送されるという情報を入手し、その調査のため、アシスタントのオタコンと通信をしつつ、輸送用の偽装タンカーに単身潜入を開始する。

ビッグシェル占拠事件」(プラント編)

マンハッタン沖タンカー沈没事件から2年後の2009年4月29日。マンハッタン沖に建設された巨大海上除染施設ビッグ・シェルが、「サンズ・オブ・リバティ」を名乗るテロリスト集団に占拠された。施設の視察に訪れていたアメリカ大統領等を人質に取り、彼らが要求したのは現金300億ドル。要求を呑まない場合、ビッグ・シェルを爆破すると通告してきた。人質の救出とテロリストの武装解除のため、FOXHOUNDの新人隊員である雷電はビッグ・シェルに単身潜入を開始する。任務中、雷電はイロコィ・プリスキン(ソリッド・スネーク)と接触する。プリスキンのサポートもあり、任務を遂行していくなか、徐々に任務や己の生い立ちに対し、疑問を雷電は持ち始める。そして任務を進めていくうちにその真意が明らかとなる。

『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』のゲームシステム

基本的な流れ

本作は基本的に敵から身を隠しながら進んでいくゲームである。敵に発見されると敵兵が次々と出現してしまう。敵兵は銃器で倒す以外にも、死角から敵兵に接近して殴打でも倒すことができる。アイテムや銃器などは基本的に現地調達する必要がある。

前作との違い

基本的に前作を踏襲するが、主観視点で武器を扱える、倒れた相手を抱きかかえて引きずる、敵をホールドアップさせるといった新要素が盛り込まれた。
武器及び装備品の選択画面も変更され、前作のL字型メニューから種類を縦に配置し、それぞれが横に展開する階層型が採用されている。
麻酔銃(狙撃ライフル含む)と日本刀の「みね打ち」(突きを除く)が導入され、これを活用することで敵をボスも含め一人も殺さずにゲームを進めることができる。敵の殺害数はゲームクリア後の評価の一つとして表示されるため、いかに少ない殺害数でクリアできるかに挑むこともできる。
また新要素ホールドアップを駆使し、敵兵から「ドックタグ」を回収することが出来る。回収した数に応じ、隠しアイテムが使用可能となる。

ゲーム難易度

難易度によって装備品や弾薬の最大所持数、敵兵やボスの耐久力、巡回ルート、血の量、達成しなければならない目標が変化する。
本作では初めてゲームをプレイする際に、アクションゲームが得意かや前作を知っているかといった質問が行われ、選択した内容によっては高難度が選べない場合がある。
どの難易度でもレーダーをOFFにすることが可能で、この設定では、ノードにアクセスしてもソリトンレーダーが表示されなくなる。また、HARD以上の難易度では敵兵に見つかるとゲームオーバーになるかどうかが設定可能。

VERY EASY(日本版はEASY) 最低難易度

画面上の表示は変わらないが、プレイヤーのライフが比較的多い。
敵兵の視界はEASYと比べて狭くなっている。画面上の表示に変化は無い。
表示上の変化はないが、ボスのライフが比較的低い。
ボスの攻撃頻度が少なく、スキが大きく、攻撃力も低い。
1度ノードにアクセスすると、再アクセスしなくても、全てのエリアでレーダーが使用可能になる(一部例外あり)。
敵兵に見つかっている時は、一旦そのエリアを出るとアラートフェイズ、警戒が解除され、潜入フェイズになる。
敵兵の体のどの部分を攻撃しても、麻酔系なら1発で睡眠、実弾系なら即死となる。
敵兵の睡眠・気絶の持続時間が長い。
敵兵の装備が弱くなっている。
アイテムボックスからの取得量が多く、一度取得したアイテムボックスも2マップ以上離れると復活する。
スタート地点に麻酔銃(M9)が配置されている(プラント編)。
新たにサプレッサー装着可能な武器を入手するとすぐ近くでサプレッサーが入手できる(プラント編)。
狙撃銃(PSG1)を構えた際の手ブレが全く発生しない。

EASY(日本版はNORMAL) 低難易度

プレイヤーのライフが比較的多い。
この難易度から、エリアを変えるだけでは警戒が解除されないようになる。警戒下のエリアで一定時間、敵兵や監視カメラをやりすごさなければ警戒は解かれない。発見され攻撃を受けている危険モード(ALERT)時は、移動すると回避モード(EVASION)に移行する。

NORMAL(日本版はHARD) 標準難易度

敵兵の気絶持続時間がEASY以下の半分になる。
この難易度から麻酔銃(M9)がスタート地点に配置されなくなる(プラント編)。

HARD(日本版はVERY HARD) 高難易度

表示上の変化は無いが、プレイヤーのライフは少なめになっている。
敵兵の視界はNORMALと比べて広く、机の下などを覗いて確認してくる事もある。
敵兵の睡眠持続時間が短くなる。気絶持続時間はNORMALと同じ。
ホールドアップした敵兵の視界から外れていても、銃を構えていないと時間経過で解除される。
ボスのライフや行動パターンが増えている。
監視カメラの台数が増えている。
プラント編のスタート地点に髭剃りが出現。入手すると後のデモシーンが少々変わる。

EXTREME 最高難易度

keeper
keeper
@keeper

目次 - Contents