月がきれい(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『月がきれい』は、2017年4月から7月にかけて、全12話(6話と7話の間には6.5話として、前半を振り返る総集編が放送された)で放送されたオリジナルアニメ作品。製作はfeel.である。埼玉県の川越市を舞台に、主人公の中学3年生、安曇小太郎と同じクラスの水野茜が繰り広げる恋愛模様を中心とした、リアルな人間ドラマが描かれている。

『月がきれい』の概要

『月がきれい』は、feel.によって制作されたオリジナルアニメである。
監督を務めているのは岸誠二。『Angel Beat!』や『青き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-』『結城友奈は勇者である』『暗殺教室』と言った、数々のヒットアニメ作品の監督を務めてきた、アニメファンからの支持も厚い監督である。
シリーズ構成、脚本は柿原優子。こちらは、シリーズ構成、また脚本として『ちはやふる(1期、2期共に)』『坂道のアポロン』『昭和元禄落語心中』と言った作品に参加してきた経緯を持つ。
アニメーション制作は『ヨスガノソラ』『だがしかし』や『この美術部には問題がある』などの制作をつとめてきたfeel.。

岸監督のオリジナルアニメ作品と言うことで放送前から注目が高かった本作だが、放送が開始されると小太郎と茜の恋愛模様、更に小太郎のことを好きになってしまった千夏と茜の友情の模様などの、そのピュアすぎる恋愛ドラマ、リアルすぎる人間ドラマに魅了される人が続出。
深夜アニメであるにもかかわらず、放送時にはツイッターのタイムラインがこのアニメの話題で大盛り上がりし、ついにはライターの大山くまお氏によって『深夜の恋テロアニメ』と言うキャッチコピーが付けられるまでになった。
なお、このキャッチコピーに対しては、公式もぜひ流行させてほしい、とハッシュタグを制作している。
(『~テロアニメ』と言うのは、アニメファンの間では、良く使われる言葉のひとつである。たとえば料理の描写にすぐれていたり、料理を題材としたアニメの場合には、『飯テロアニメ』と言う言葉が使われることがある。これはその作品を見ることで、とにかくお腹がすいたり、美味しい料理を食べたくなると言う気持ちのあらわれである。本作『月がきれい』の場合は、見ることで、恋愛のもどかしさに悶えたり、たまらなく切ない気分にされられたり、こんな恋愛をしてみたい!と言うような気分にさせられることを表現している)

そして評判や反響は回を追うごとに増していった。
全12話の放送は終了し、小太郎と茜の物語も結婚と言う結末を迎えた。
その結末には満足する声が寄せられている一方で、その結末に至るまでのふたり、つまりは中学を卒業し高校に進学してから先のふたり(最終話のエンディングでは、静止画とふたりがやり取りしているLINEの内容でその模様が少しだけ描かれている)も見てみたいと、続編を願うファンの声も相次いでいる。

パッケージは2017年9月27日に、BR、DVDのBOXとしての販売が予定されている。こちらは初回生産限定盤で、その後、通常版の販売が2018年に予定されている。BOXなのでこれひとつを購入すれば、全12話を一気に見ることができる。

『月がきれい』の登場人物・キャラクター

安曇 小太郎(あずみ こたろう/CV:千葉 翔也)

出典: stat.ameba.jp

本作の主人公。所属クラスは3年1組。幽霊部員ばかりの文芸部部長をつとめている。
小説、特に純文学が大好きで、自身でも日々、創作活動に励んでいる。
物語の途中からは、創作した小説を出版社や文学賞などに投稿もするようになる。
ただそれに熱心なあまり、勉強は疎かになっており、成績はクラス中でも中の下。

のんびりした性格で、クラスの中でもさほど目立つ方ではない。
家族構成は父親と母親で、一人っ子。
幼いころから近所の神社の祭囃子連に加入しており、笛や太鼓、祭りの練習を行ってきている。

水野 茜(みずの あかね/CV:小原 好美)

出典: tama-yura.jp

本作のヒロイン。所属クラスは3年1組。陸上部に所属しており、短距離専門の選手として活躍している。
真面目で、コツコツ行うことが苦ではないので、学業の成績も優秀。
一方で周囲の空気には敏感で、場の空気を察した言動をとったりすることもできる。
また極度の緊張しいで、その際には、イモのゆるきゃらマスコットをにぎにぎすることで、その緊張を緩和させている。

家族構成は父親と母親、そして2歳上の姉。
父親は俗に言う転勤族で、川越には小学5年生の時に引っ越してきた。

西尾 千夏(にしお ちなつ/CV:村川 梨衣)

出典: tama-yura.jp

所属クラスは3年2組。陸上部に所属しており、短距離専門。
茜、そして走り高跳び専門の滝沢葵の二人とは親友同士。

明るく天真爛漫、また本人も誰にでも親しげな態度で接するので、男女問わず、人気がある。
その一方で、悪気なく、誰かが持っているものを欲しがる癖がある。
茜と小太郎が付き合っているのを知りながら、小太郎に心惹かれていく。

比良 拓海(ひら たくみ/CV:田丸 篤志)

出典: tama-yura.jp

茜や千夏が所属している陸上部の部長。
短距離走で1年の頃から、県大会出場を続けている一方、学業の方も優秀。
また周囲に対しての気配りもできるため、自然に人から頼られる人格者でもある。

1年の時から茜を思い続けている。
茜以外の人間は、何となくそのことに気が付いてはいるが、茜は全く気が付いていない。

山科 ろまん(やましな ろまん/CV:筆村 栄心)

所属クラスは3年1組。帰宅部。
小太郎、そして小笠原大地とは、小学生の頃からの友人。
中性的な外見、そしてふわふわとしたどこか浮世離れした言動から、一部の女子からは熱烈な人気を得ている。

小笠原 大地(おがさわら だいち/CV:金子 誠)

出典: tama-yura.jp

所属クラスは3年1組。柔道部で部長をつとめている。そして成績優秀者でもある。
小太郎、ろまんとは何の共通点もないのに、小学生の頃から仲良くつるんでいる。
頭の良さゆえ、少し冷めた性格をしており、小太郎やろまんの言動にツッコミを入れることもしばしば。

ryouan
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@ryouan

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