月がきれい(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『月がきれい』は、2017年4月から7月にかけて、全12話(6話と7話の間には6.5話として、前半を振り返る総集編が放送された)で放送されたオリジナルアニメ作品。製作はfeel.である。埼玉県の川越市を舞台に、主人公の中学3年生、安曇小太郎と同じクラスの水野茜が繰り広げる恋愛模様を中心とした、リアルな人間ドラマが描かれている。

滝沢 葵(たきざわ あおい/CV:白石 晴香)

所属クラスは3年3組。陸上部で、走り高跳びの選手として活躍している。
茜、千夏と仲が良く、3人の中ではツッコミ役を行うことが多い。
さばさばとした、姉御肌の性格であるため、後輩女子から絶大な人気を集めている。
また男子生徒からも人気があるのだが、本人は男子が嫌いと言ってはばからない。

宮本 心咲(みやもと あいら/CV:石見 舞菜香)

出典: pbs.twimg.com

所属クラスは3年1組。テニス部に所属しているが幽霊部員。
華やかなルックスを本人も自覚しており、クラスの女子のリーダー的存在。
茜、節子、美羽と一緒に行動することが多い。

佐藤 節子(さとう せつこ/CV:鈴木 美園)

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所属クラスは3年1組。吹奏楽部の幽霊部員。
茜、心咲、美羽と一緒に行動することが多い。
さばさばとした面倒見の良い性格の持ち主だが、言葉遣いがあまりよろしくない。
実家はお金持ち。

今津 美羽(いまづ みう/CV:千菅 春香)

所属クラスは3年1組。節子と同じく、吹奏楽部の幽霊部員。
茜、心咲、節子と行動を共にすることが多い。
女子としての意識が高く、心咲には敵わなくても、クラスで2番目くらいには可愛い女子になりたい、と思っている。

園田 涼子(そのだ りょうこ/CV:東山 奈央)

出典: tama-yura.jp

3年1組の担任を務める音楽教師。
その可愛らしい見た目から、男子生徒からは高い人気を集め、女子生徒からは羨望と嫉妬の視線を集めている。
着任2年目にして、受験生を担当することになったプレッシャーに焦りつつも、頑張っている。

立花 大輔(たちばな だいすけ/CV:岩中 睦樹)

小太郎がお囃子連に所属した時からお世話になっている大学生。
古本屋の息子であり、本人も読書好き。
小太郎の読書好きは、彼からの影響であるところも大きい。
小太郎の良き相談相手として、小太郎と茜の行く末をやさしく見守る。

『月がきれい』のあらすじ・ストーリー

3年に進級した安曇小太郎と水野茜は同じ3年1組の所属となる。
文学少年の小太郎と、陸上で短距離走に励む茜。共通点もなく、まともに口をきいたこともないふたりは、家族と出かけたファミレス先で遭遇したり、運動会の準備で同じ係になったことをきっかけに、少しずつ、互いが互いを意識し始める。

運動会の係を任された生徒たちは、円滑に連絡をとりあい、情報を共有するためにLINEのグループを組むことにする。
だが茜は、気恥ずかしさもあって小太郎のLINEのIDを聞きそびれてしまう。
結果、小太郎は連絡網を回してもらえず、係の仕事をさぼったとして教師に叱られてしまう。そして教師から、体育倉庫での仕事を命じられる。
その場面を目撃していた茜は、慌てて小太郎のもとへ向かう。そして小太郎の仕事を手伝い、自らのLINEのIDを小太郎に伝える。
ここから、ふたりのLINEのやり取りがスタートする。

運動会当日。小太郎は、200m走の種目で颯爽と走り抜け一着でゴールテープを切った茜の姿に見惚れる。
しかし同じく200m走に出場した小太郎は、途中で転んでしまい、最下位担ってになってしまう。
擦り傷を治療するために保健室に向かうと、そこには茜と同じ陸上部に所属し、茜の友人でもある西尾 千夏がいた。
とても親しげに話してくる千夏の態度に、少々、気圧されつつ、小太郎は千夏から、怪我した部分の治療を受ける。

そして午後の部。用具を整理している途中に、いつも持っているイモのゆるきゃらマスコットを落としてしまった茜。
だがそのことに気づいていない茜は、緊張をほぐすことができないまま(茜には、緊張した時にはイモのゆるきゃらマスコットをにぎにぎして、緊張を落ち着かせると言う癖がある)、組対抗リレーへの出場を余儀なくされてしまう。
一方、茜と千夏、茜と千夏と同じ陸上部に所属している滝沢葵の会話から、茜がイモのゆるきゃらマスコットを探していることを知った小太郎は、ひとり、それを探し始める。
しかし小太郎がリレー開始までにイモのゆるきゃらマスコットを見つけることは叶わず、緊張に囚われた茜は、バトンを落とすと言うミスをおかしてしまう。

運動会は終了し、バトンを落としてしまったことを、いつも一緒にいる宮本心咲や佐藤節子、今津 美羽にトイレで笑われていることを聞いてしまった茜。
落ち込む茜の前に、イモのゆるきゃらマスコットを手にした小太郎があらわれる。
茜は、小太郎に、イモのゆるきゃらマスコットを見つけてくれたお礼を述べる。
そして小太郎は、このマスコットがないと緊張する、と恥ずかしそうに笑う茜に心惹かれる。

帰宅後、小太郎は、LINEで改めて茜からお礼の言葉を受け、ひとりで喜ぶ。
小太郎は、昔からなにかと世話になっており、行きつけの古書屋の息子でもある立花大輔に自分が書いた小説を見せ、アドバイスを受けるようになる。

小太郎は勇気を出して小説を投稿するもあえなく落選してしまい、落ち込む。だが、茜とのLINEでのやり取りで勇気づけられる。
しかしふたりは、気恥ずかしさや周囲の目を気にしていることもあり、学校内で口をきくことはないままだった。
中間試験も無事終わったある日。小太郎は、陸上部の主将、比良拓海と茜が良い仲であると言う噂を耳にし、途端に茜の好きな人が気になりだす。
だが当然、そのことを茜に聞くことはできなかった。

日曜日、茜は陸上の大会に出場。来るべく川越まつりに向け、お囃子練習がある小太郎は、茜の健闘を神社でお祈りする。
そして夜、練習を終えた小太郎の前に、大会を終えた茜が姿を見せる。スマホの充電が切れてしまい、小太郎からのLINEを確認することができなかった茜は、そのことを気にして、わざわざ小太郎に会いに来てくれたのだ。
それを知った小太郎は、茜に、自分の好意を告白する。

京都への修学旅行の日を迎える。
しかし小太郎と茜は、小太郎が茜に告白をした夜以来、一度も話さないままだった。小太郎の告白に対しての茜からの返答は、少し待って、だった。
修学旅行では、携帯、スマホの持ち込みは厳禁だった。だが小太郎は、友人の山科ろまんにスナック菓子の袋の中にスマホを隠してもらうと言う方法で、スマホを持ち込むことに成功する。

夜、翌日の自由行動を茜と一緒に行動するための待ち合わせ場所と待ち合わせ時間を、小太郎は茜にLINEで送る。
返事を待ちわびる小太郎を、宿の同室のろまんと小笠原大地が興味津々で弄ってくる。ふたりの視線に耐えきれなくなった小太郎は、部屋を出る。
するとそこに教師が通りかかり、小太郎はスマホを没収されてしまう。
翌朝、何とか茜に声をかけようとする小太郎だったが、勇気が出せず声をかけることができない。

一方、小太郎のスマホが没収されたことを知らない茜は、心咲たちと行動を共にしながらも、小太郎からのLINEの返事がこないことに気が気ではなかった。どうにか、心咲たちと別行動をとることができた茜は、小太郎が指定した時間に、指定された場所に向かう。
降り始めた雨の中、小太郎も待ち合わせ場所に急ぐ。その途中で小太郎は、偶然、千夏と葵に出会う。小太郎は、千夏からスマホを借りて、やっと茜に連絡を取ることに成功する。

ようやくふたりきりで落ち合うことができた小太郎と茜。
小太郎は教師にスマホを没収されたことを告げ、茜に謝る。対して茜は、勝手に待ち合わせを決められたこと、千夏の携帯から連絡を取ってきたことなどをなじった後で、小太郎ともっと話がしたい、と告げる。
それが自分への告白の答えであることを、茜に確認する小太郎。それを茜が認めたことで、ふたりの交際が始まる。

付き合い始めた小太郎と茜だが、付き合うのが初めてのふたりは、付き合うのがどういうことなのかがわからなくて迷う。
小太郎は大輔に、付き合うことが何をすることなのかを、小説の題材と嘘を吐いて問う。

クラス内では恥ずかしくて茜に声をかけることすらできない小太郎は、LINEで茜を図書室に誘う。茜もそれに賛成し、翌日の昼休み、ふたりは図書室で会うことを約束する。だが心咲たちの目があり、茜はなかなかその輪を抜け出すことができない。
先に一人で図書室に行っていた小太郎のもとに、千夏がやって来る。そして遅れてやってきた茜は、とても仲が良さそうな千夏と小太郎の様子に不機嫌そうな表情を見せる。茜が何に対して怒っているのか、不機嫌になっているのかが理解できない小太郎は、困ってしまう。

ryouan
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@ryouan

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