ライチ☆光クラブ(ぼくらの☆ひかりクラブ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ライチ☆光クラブ』とは古屋兎丸によるマンガ作品、および舞台・アニメ・映画である。2006年に太田出版より発行。ゼラを中心とする「光クラブ」と称した男子中学生たちのある壮大で残酷な計画と光クラブの内部崩壊を描いた作品。この作品は劇団・東京グランギニョルの第三回公演「ライチ光クラブ」を原案として書かれたものである。

「廃墟の帝王」 本名:常川寛之(つねかわひろゆき)
細いフレームのメガネと、手の甲の部分に黒い星が描かれた白い手袋が特徴。
カリスマ性があり、頭脳明晰。チェスが強い。人を信用せず疑心暗鬼に陥りやすい。
ドイツ語を多用し、メンバーにもドイツ語で番号を振っている。
ある占い師の発言によって、運命を大きく変えられてしまう。
占い師の言う「黒い星」は劇中において特に説明されることがないため、読者が各々解釈するしかない。
しかし、「ヒトラーにもついていなかった」という一文から察するに、天才的な独裁者の星、統率力、残虐性などと捉えることが出来る。
ジャイボとは体の関係を持つが、玩具としか思っていない。
特にゲイという訳ではなく、単に性に興味のある思春期故の関係で、普通に美少女が好き。
かなり重度の中二病だと思われる。
ゼラという名前はゼラチンペーパーから来ていて、ジャイボが命名した。

ニコ

「忠誠の騎士」(1番,アインツ) 本名:石川成敏(いしかわなるとし)
右目の傷が特徴。
ゼラに対し最も忠誠心があり、ゼラのために右目を捧げることも厭わない。
家が貧乏であったり、目つきが悪いことからクラスでは孤独だった。
それを救ってくれたタミヤに恩義を感じていたが、ゼラから親衛隊のアインツに指名されたことをきっかけに友情関係は崩れてしまった。
救ってくれたタミヤや、指名してくれたゼラなど、自分を必要としてくれる存在に弱い。
しかし、結果的にはゼラを殺すこととなる。
秘密基地からの脱出の際、死んでしまったと思われていたが奇跡的に生きていた。
なぜ生きながらえたかは不明であるが、ドラマチックに考えるならゼラへの復讐心がそうさせたと言える。

浜里の制裁方法:浜里の目を焼いて食わせたい。

雷蔵

「暗闇の乙女」(2番,ツヴァイ) 本名:市橋雷蔵(いちはしらいぞう)
女性的な仕草や言動が目立つ。所謂オカマ。
それゆえにカノンの世話係をすることになる。
ヤコブ、デンタクと仲がいい。
ライチ制作においての主な役割は裁縫。
良くも悪くも劇中では目立った行動はないが、その最期は乙女にとっては酷な、顔面を引きちぎられるという方法で死んだ。

浜里の制裁方法:局部を取りたい。

カネダ

「鬱屈の瞳」(3番,ドライ) 本名:金田りく(かねだりく)
長い前髪で片目を隠し、親指の爪を噛んでいるのが特徴。
光クラブの初期メンバーの内の一人。
タミヤ、ダフとは赤ちゃんの頃からの付き合い。
幼少期から目つきが悪いことが劇中で確認できる。
ライチに処刑された後は国道に捨てられた模様で、学校ではひき逃げされたことになっている。

浜里の制裁方法:一番苦しむ方法で殺したい。

デンタク

「科学少年」(4番,フィーア) 本名:須田卓三(すだたくぞう)
丸メガネとそばかすが特徴。
電卓を用いてプログラミングをする程の秀才。
ゼラのロボットを見た時、自分以外にもこんなことを考えている子がいるのかと、感動した様子だった。
プログラミングなどの頭脳面においてはゼラの一番の理解者。
しかし、自らの野望を叶えるために勝手にプログラミングをしたせいで、ライチの暴走を引き起こしてしまう。
そう考えると最初からゼラに従っているという感覚は他の者より希薄だったのかもしれない。
自らの願望を叶えて死んだ点では、ある意味幸せな死に方に思える。実際、死に際は達成感に満ちた笑顔であった。

浜里の制裁方法:①凍死させた後に蘇生させる実験②血管内にプラスチックを流し込み標本を作る実験③毎日首輪を一個ずつ増やし首がどこまで伸びるのかの実験

ダフ

「夢見る眼帯」(5番,フュンフ) 本名:田伏克也(たぶせかつや)
右目に眼帯をしているのが特徴。
光クラブの初期メンバー。タミヤ、カネダとは赤ちゃんの頃からの付き合い。
カノンに触れ自慰行為に及んでしまうことで、最初に処刑されたメンバー。
しかし、植物状態である為、唯一生きているメンバーとも言えるが、その後も入院し続けているかは不明。
友情に篤く、心優しい少年。
そして、光クラブ一女子に興味がある。他校の女子生徒を凝視したり、むっつりしていることをいじられることもしばしば。

浜里の制裁方法:自分たちの望みをかなえるために、黒魔術の儀式によって浜里の首を生け贄として差し出し、悪魔との交信に使いたい。

タミヤ

「真実の弾丸」(6番,ゼックス) 本名:田宮博(たみやひろし)
最も一般的な感覚を持つ好青年。
光クラブの初期メンバーで、リーダー。
正義感が強く、友達思い。妹・タマコにとっても良い兄で、仲睦まじく一緒にテレビを見る様子も見られる。
最初はゼラの指示に従っていたが、浜里、萩尾の件やタマコの存在によって次第に本来の自分に戻る。
そして光クラブを取り戻すために動く。
光クラブの活動にはかなり迷いや葛藤があり、仕方がないと言い聞かせながら活動していた部分が大きい。

浜里の制裁方法:自分たちの力を見せつける為にリンチがいいと思う。

ヤコブ

「地下室の道化師」(7番,ジーベン) 本名:山田こぶ平(やまだこぶへい)
おどけた表情と鼻の下を人差し指で触りながら「へへへ」と笑うのが特徴。
完全にボケ要員で、本編で目立った活躍もない。
それなのに殺されてしまうという、残念な役割である。
処刑の際には秘密基地に書かれた「光」の文字に重なるように、叩き付けられた。
最も光クラブに似つかわしくないと言える。

浜里の制裁方法:くすぐりまくって笑い殺してみたい。

ジャイボ

7tkyusu
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