ライチ☆光クラブ(ぼくらの☆ひかりクラブ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ライチ☆光クラブ』とは古屋兎丸によるマンガ作品、および舞台・アニメ・映画である。2006年に太田出版より発行。ゼラを中心とする「光クラブ」と称した男子中学生たちのある壮大で残酷な計画と光クラブの内部崩壊を描いた作品。この作品は劇団・東京グランギニョルの第三回公演「ライチ光クラブ」を原案として書かれたものである。

東京グランギニョル版でカノンは元々「マリン」という名前だったが、丸尾末広の好きな楳図かずお氏作の『わたしは真悟』の登場人物・山本真鈴がモチーフだったため、真鈴のイメージと離れさせるため変えた。

登場人物・キャラクターの名前の由来

登場人物の本名は東京グランギニョルの役者の名前が由来になってるものがいくつか確認できる。
(ゼラ:常川寛之→常川博之、ジャイボ:雨谷典瑞→飴屋法水、ニコ:石川成敏→石川成俊など)

公式ブログの担当者

公式ブログの記事は主に雷蔵が書いていて、たまに他のメンバーが書くこともある。

マンガ『ぼくらの☆ひかりクラブ』に関して

カバーのそで部分

表紙のそで部分には、本編のカットに本来ないはずの吹き出しを加えたものが採用されている。これはウェブマガジン『ぽこぽこ』が、ウェブマンガの上に吹き出しの形で感想を書き込むことが出来るシステムを採用しているためで、光クラブメンバーがそのシステムを利用したという体になっている。

カバーを取った表紙の部分

表紙を外すと、上巻ではタミヤ、カネダ、ダフのロボットの落書きが、下巻ではライチを制作している手元が見られる。

最後のページ

最後のページではゼラとタミヤが上巻ではパチンコ、下巻ではチェスをしているのが見られる。

舞台『ライチ☆光クラブ』に関して

古屋氏作品の常連

第1弾とその再演にてゼラ役を演じていた木村了は、古屋氏の『帝一の國』の舞台でも主演の赤場帝一役を務めた。さらに、映画版の『帝一の國』では堂山圭吾役として出演した。

映画『ライチ☆光クラブ』に関して

古屋氏作品の常連

古屋氏原作の実写化映画『ライチ☆光クラブ』と『帝一の國』は同じキャストが複数出演している。
(野村周平、間宮祥太郎、岡山天音など)

役作りの上で参考にされた映画

内藤監督がキャスト陣に対し、役作りの上で参考にするようにと勧めた映画が存在する。

タミヤ:ジョン・フォード監督『我が谷は緑なりき』(1950)
ゼラ:レニ・リーフェンシュタール監督『意志の勝利』(1942)、深作欣二監督『黒蜥蜴』(1968)、ハイディ・ユーイング他『ジーザス・キャンプ~アメリカを動かすキリスト教原理主義~』(2010)
カノン:ブラッド・バード監督『アイアン・ジャイアント』(2000)、楳図かずお『わたしは慎悟』(漫画)
ジャイボ:フランソワ・トリュフォー監督『アデルの恋の物語』(1976)、パティ・ジェンキンス監督『モンスター』(2004)
ニコ:デニス・ガンゼル監督『THE WAVE ウェイヴ』(2009)
雷蔵:トッド・ヘインズ監督『ベルベット・ゴールドマイン』(1998)
デンタク:フランクリン・J・シャフナー監督『ブラジルから来た少年』(日本未公開)、ジェームズ・ホエール監督『フランケンシュタインの花嫁』(1935)
ダフ:ジュゼッペ・トルナトーレ監督『マレーナ』(2001)
カネダ:フランクリン・J・シャフナー監督『パピヨン』(1974)
ヤコブ:マーティン・スコセッシ監督『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2014)

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