モノノ怪(Mononoke)のネタバレ解説まとめ

「モノノ怪」とは、2006年にフジテレビのノイタミナで放送されたアニメ「怪 〜ayakashi〜」の中の「化猫」編をスピンオフし、「モノノ怪」というタイトルで2007年に同じくノイタミナで放送されたオリジナルアニメーション。シリーズディレクターは「中村健治」で、スタイリッシュな和製ホラー作品。
人間の情念に憑いたあやかしが「モノノ怪」となり、主人公「薬売り」が退魔の剣でモノノ怪を斬っていく。

『モノノ怪(Mononoke)』の概要

『モノノ怪』とは、2007年にフジテレビのノイタミナ枠で放送されたオリジナルアニメーション。
ジャンルはスタイリッシュな和製ホラー。シリーズディレクターは「中村健治」。
本作品は、同じくノイタミナで2006年に放送された「怪 〜ayakashi〜」の「化猫」編をスピンオフした作品である。
「怪 〜ayakashi〜」は日本の怪談を扱ったアニメで、「四谷怪談」「天守物語」「化猫」の三編を放送した。
「化猫」のスピンオフである『モノノ怪』は怪異を扱った作品で、「座敷童子」「海坊主」「のっぺらぼう」「鵺(ぬえ)」「化猫」の五編を放送した。
「怪 〜ayakashi〜」の「化猫」編と、モノノ怪の「化猫」編はテーマやキャラクターに一部共通点があるが別物。
キャラクターは主人公「薬売り」のみが全ての話に共通するキャラクターで、「~編」ごとに前後の繋がりはないオムニバス形式の作品。
物語は抽象的に描かれ、皆まで語られず、視聴者が各々に考えを巡らせられるところがこの『モノノ怪』の魅力である。
そして端々に比喩表現や意味深な台詞など抽象的なヒントが散りばめられ、1回見ただけでは物語が分からなくても、何度も見たり数年間を開けて見るとまた違う解釈が出来るような作品になっている。

本作の最大の特徴は芸術性の高い映像美で、和紙のテクスチャーが貼られた和風ベース且つ、スタイリッシュでカラフル色彩が目を引く。
また座敷童子編では浮世絵、海坊主ではクリムト、のっぺらぼうでは能・屏風絵、鵺では水墨画、化猫では大正浪漫な世界観にピカソのゲルニカなど、様々な美術を取り込み、それが物語の裏側を思わす比喩表現になっている。
また、キャラクターデザインの橋本敬史曰く、薬売り以外のキャラクターは「ポンチ絵」のようなデザインになっており、言動も滑稽に描かれている。
和製現代アートのような、一つ一つのシーンに色々な仕掛けが込められた作品である。

放送終了から長い年月が経ったアニメであるが、2016年には薬売りのフィギュアが発売された。
また、2017年5月にNHKで発表されたアニメランキングで91位にランクインし話題になった。

『モノノ怪(Mononoke)』のあらすじ・ストーリー

「怪 〜ayakashi〜」の「化猫」編

舞台は近世の日本、武家の坂井家で事件が起こる。
坂井家の娘「坂井真央」は、家の財政難のため塩野家に嫁ぐことになり、その輿入れの日に怪死する。
丁度その日その場所には謎の男「薬売り」が訪れており、玄関先で坂井家の下働きの「加世」や奥女中の「さと」に怪しげな薬を売ろうとしていた。
真央の死の騒ぎを聞き、薬売りは屋敷内へ入っていく。
そして薬売りは真央の死はモノノ怪の仕業である事をその場にいる者達に話した。
薬売りが何者なのかも分からないため、一同は混乱する。
その場には、真央の母「坂井水江」、真央の父「坂井伊顕」、伊顕の兄「坂井伊國」、伊顕と伊國の父「坂井伊行」。
坂井家の用人「勝山」「笹岡」、坂井家の武家奉公人「小田島」、奥女中の「さと」、中間の「弥平」、下働きの「加世」、そして薬売りが居た。
薬売りは加世には優しいフェミニストで、加世もまたそんな薬売りに協力的であった。
生真面目な小田島は、明らかにその場に居る中で一番怪しい男である薬売りを警戒した。
薬売りは自分の持つ「退魔の剣」を抜けばモノノ怪を倒す事ができるが、剣を抜くためにはモノノ怪の「形(かたち)」と「真(まこと)」と「理(ことわり)」が必要であると話す。
形とはモノノ怪の姿、真とは事の有様、理とは心の有り方である。
そして薬売りは部屋の中に結界を張り、加世にも手伝ってもらい「天秤」というモノノ怪の位置を見定める道具を配置した。
弥平は医者を呼ぶために外に出て行くが、しばらくすると弥平は怪死を遂げ、天井から突然落ちてきた。
弥平の死体には猫の毛が付着しており、モノノ怪の正体(形)は「化猫」だと判明する。
化猫は薬売りの結界を破り、真央の死体に憑依する。
水江はその姿を見ると「珠生殿」と呼び許しを願った。
そして化け猫によって水江・伊顕・勝山が死亡する。
残った一同は隠し部屋へ逃げ、何かを隠していた伊行は薬売りに促され事の有様(真)を語り始めた。
25年前、伊行は輿入れに向かう途中であった白無垢を着た美しい女性「珠生」を気まぐれに攫った。
攫われたはずの珠生は伊行の事を受け入れて、伊行も珠生を大切に扱った。
そして珠生は猫を可愛がっていたが死んでしまった、と話す。
しかし、その話を聞いてもなお薬売りの「退魔の剣」は抜けず、進行してきた化猫によって「さと」「笹岡」「伊國」が死亡する。
化猫は自ら、残った人間達(薬売り・加世・小田島・伊行)に真と理を見せる。

25年前、伊行は輿入れに向かう珠生を攫った。
伊行は返してと抵抗する珠生に毎日暴力を振るい、足の健を切って隠し部屋の座敷牢に幽閉していた。
食事は僅かにしか与えられず、そして珠生もそれを口に入れる事は無く、珠生は衰弱していった。
珠生は牢の中に迷い込んだ小さな黒猫と出会い、珠生は猫を匿い自らの食事を猫に与え続けた。
食事を持ってきていた水江は、突然食事を食べ始めた珠生を蔑んだ。
珠生にとって猫は珠生の唯一の救いであった。
ある日、隠し部屋に忍び込み珠生を発見した伊國は珠生に無理やり乱暴をする。
伊行はそれを知ると珠生を罵り更なる暴力を振るい、衰弱していた珠生は全く抵抗ができずに打ち続けられた。
それを見ていた猫は伊行に爪を立てて襲い掛かり、猫は外へ逃げ出していく。
珠生は屋敷から逃げて行く猫に、あなただけは逃げてと自分の願いと希望を託し、猫の背中を見届けながら息絶えた。
珠生の死体は笹岡によって庭にあった井戸へ投げ捨てられた。
そして珠生の猫は珠生を苦しめた坂井家の人間達に強い恨みを持ち、化猫へと変貌したのであった。

モノノ怪の形・真・理が揃ったことで薬売りの退魔の剣が抜かれ、薬売りは褐色の姿に変身する。
どのような経緯であれ、モノノ怪は斬らなければならないと言い薬売りは化け猫を斬った。
斬られた化猫は猫の体に戻り、その死体を加世と小田島が珠生が葬られた井戸の側に葬る。
1人生き残った元凶の伊行は、「もう阪井家は終わりだ。自分は嘘を付いていない。」とうわ言のように言う。
その姿と事件の事を思い、加世と小田島は阪井家から出て行くことを決心する。
そして薬売りが役目を終え屋敷から出ると、白無垢姿の珠生と猫が幸せそうに笑いながら屋敷から出て行く幻を目にする。
薬売りが化猫を斬ったことで、猫と珠生はこの忌まわしい屋敷から解放されたのであった。

阪井家の人々は昔「珠生」という女性に対し、酷い行いをした。
珠生は嬲り殺され、珠生の可愛がっていた猫が化猫となり、阪井家の人間達は次々に化猫に殺していく…というストーリー。

「モノノ怪」は人の因果と縁から成り、人間の情念や怨念と言った感情にあやかしが憑き「モノノ怪」となる。
そして「モノノ怪」の「形」「真」「理」を明らかにすることで、薬売りは退魔の剣を抜く事ができるのだ。
薬売りは人間でもあやかしでもなく、「モノノ怪」を斬る事を目的としている。

「座敷童子」編

ある雨の日、薬売りは宿を訪れる。
宿の女将「久代」は薬売りの美貌に気を良くし、宿について聞いてくる薬売りの話に答える。
しかし宿になる前はなんだったのかという質問には答えなかった。
すると、宿に身籠った女性「志乃」が訪れ、泊めて欲しいと頼む。
だが部屋は薬売りでいっぱいになり空き部屋が無かったため、志乃は断られてしまう。
志乃はこのまま雨に当たり続けていては流産してしてしまうかもしれないと食い下がり、番頭の「徳次」と言い合いになる。
女将は仕方なく志乃を泊める事にしたが、志乃が案内された部屋は曰く付きの部屋であった。

案内された部屋は豪華な部屋で、黄色い達磨が置いてあった。
そして志乃の耳には小さな子供の声が聞こえていた。
志乃が達磨を手に取ると、腹掛けをした黄色い小さな子供が現れ志乃に「返せ」と言う。
そしてその子供はいつの間にか消えてしまった。
雨の中歩いて疲れた志乃が横になっていると、志乃の命を狙って追いかけてきた刺客の「直助」が現れる。
志乃のお腹の中の子供は、志乃が奉公していた家の若旦那との子供であった。
志乃はお腹に宿った自分の子をどうしても子供を堕ろす事ができず、屋敷から逃げ出した。
若旦那(又はその家族達)は隠し子が居ると分かれば騒動になるため、直助を雇い、志乃とお腹の子供を殺そうと画策したのである。
直助が志乃に襲い掛かると突然異変が起こり、直助が苦しみ出す。
そこへ薬売りが現れ、そこら中にお札を貼った。
気づけは直助は天井に張り付けられて死亡しており、これはどう考えても人間の仕業では無いと薬売りは言う。
異変に気づいて女将と徳次も現れる。
薬売りは、どこからとも無く聞こえる赤子や小さい子供の声と天井から垂れる羊水で、モノノ怪の「形」が「座敷童子」である事に気づく。
退魔の剣を抜くには後「真」と「理」が必要である。
薬売りはこの宿で一体何があったのか女将から聞き出そうとするが、女将は口を開かない。
一方、志乃は座敷童子に取り込まれ自身の過去の幻影を見ていた。
ようやく女将が重い口を開き、この場所は宿になる前は女郎屋であった事を明かす。
そして女郎たちの身籠った子供をこの場で降ろしていた事、志乃に貸した部屋は赤子を供養するための部屋で、壁には赤子が埋まっている事を話す。
赤子の魂たちは身籠った女性を観察し「この人に決めた」と母親を選んでいた。
しかしこの屋敷に居た母親達は女郎であったため、赤子は生まれる事無く堕ろされて行った。
これがモノノ怪の「真」であった。
あと「理」が分かれば退魔の剣が抜けるのだが、志乃が斬らないでと薬売りを止める。
座敷童子が直助から志乃を守ったのは、志乃が自分達の母親になりえる存在だからであった。
座敷童子たちの目的は優しい母親から生まれる事(母親の愛を感じる事)であるのだと志乃は気づき、それがモノノ怪の「理」だった。
そして志乃はここに居る赤子全てを自分が産むと言い出す。
薬売りは驚き、それは無理だと止める。
薬売りの言うとおり人間の体では耐え切れず、志乃は大量の出血をしてしまう。
このままでは自分が宿していた子供が死んでしまうと察し、志乃は座敷童子たちに産んであげられないことを謝った。
すると黄色い達磨にヒビが入り、志乃をずっと見ていた黄色い赤子が現れ、志乃を母親に選んだ。
退魔の剣が振り下ろされる瞬間、座敷童子達は志乃と赤子を見て満足そうにニッコリと笑っていた。
志乃が目を覚ました時にはもう全てが終わっており、志乃は壁に書かれた女性の腹を撫でながら我が子が生まれてくるのを待っていた。
薬売りは壁に描かれた女性の絵を優しく、そして悲しそうに撫でた。

元女郎屋の宿屋に分けありの身籠った女性「志乃」が訪れ、宿屋にはモノノ怪「座敷童子」がいた…という話。
この物語は全体的に抽象的に描かれ、志乃の体はどうなったのか、薬売りはいつ変身したのか、そして座敷童子が斬られるシーンは直接的には描かれていない。
最後のシーンでは志乃のお腹は最初より少し小さくなっており、これを元々の大きさが(怪異に憑かれて)異常に大きくなっていたため元に戻った説や、流産してしまった説など見る人により解釈は代わる。

「海坊主」編

舞台は、怪異の居る海を行く船「そらりす丸」。
船の中には薬売り、化猫で出てきた少女「加世」、僧侶の「源慧」、源慧の弟子「菖源」、若き侍「佐々木兵衛」、修験者「柳幻殃斉」、そらりす丸の主「三國屋多門」、船長の「五浪丸」という個性的な7人が乗り合わせた。
順調に進んでいたはずの船はいつの間にか「龍の三角」と呼ばれる場所へ迷い込む。
龍の三角とは、そこに迷い込んだ船が行方不明になるという海域である。
しかし迷い込んだ事は怪異の仕業ではなく、船に乗った人間の誰かが意図的に羅針盤を狂わせ迷わせたのだと判明する。
そしてそらりす丸の上に謎の迷い舟が出現し、怪異が現れる。
薬売りが怪異を追い払った矢先、今度は「海座頭」というあやかしが現れる。
海座頭とは海坊主の仲間とも言われており、海上に現れて人々を脅かしたり船を転覆させたりするが、海座頭の言葉に素直に答えると去っていくという。
海座頭は「お前の一番恐ろしいものは何か?」と船に乗った人々達に問う。
薬売りは「この世の果てには、形も真も理も無い世界が、ただ存在していることを知るのが怖い。」と語り、海座頭によって薬売りは姿を消されるがまた直ぐに元の姿に戻った。
つまり、海座頭に本心から怖い物を告白し、その恐怖を味合わされなくてはならないという事である。
乗客たちはそれぞれ恐ろしい物を見せられ倒れていく。
加世はグロテスクな幻覚を見せられて発狂しかけ、薬売りが介抱した。
幻殃斉は「饅頭が怖い」と語り、饅頭の幻覚を見たのか饅頭を食べる仕草をするが、饅頭の中に何か恐ろしいものが入っているようであった。
兵衛は実は過去に100人以上の人間を斬って来た人斬りで、亡霊の幻覚に襲われ愛刀は折られ、気絶する。
菖源は何を考えているのか分からない源慧を恐ろしいと言い、羅針盤を狂わせたのが源慧である事を告白した。
そして源慧は、恐ろしいものはこの海を怪異の海にした元凶であるものと語る。
50年前、源慧の身代わりになって虚舟(うつろぶね)に流されて行った妹の「お庸」に会うため、羅針盤をわざと狂わせて龍の三角まで来たと語る。
退魔の剣がカチンと鳴り、モノノ怪の「形」が判明した事を示した。
虚舟とは太平洋に現れたという江戸時代の伝説の船。
海を鎮めるための生贄として木で出来た潜水艦のような船の中に入り、出れないように蓋をされ海に流されたものである。
すると虚舟が姿を現し、一同は中を改めた。
しかし虚舟の中は空っぽで、お庸の遺体すら見当たらなかった。

源慧は、自分とお庸がこの海域の近くの島で生まれた事、両親はおらず兄妹2人で暮らしていた事、源慧は仏門に入った事を話す。
そして源慧とお庸は愛し合ってしまう。だがいつかは別の男と結婚してしまうであろうお庸へ未練を残さないよう虚舟に乗ることを志願する。
しかし、実際に虚舟に乗る事になったら恐ろしくなってしまい、それを察したお庸が身代わりになってしまった。
お庸を止めることも、一緒に船に入る事も、後を追って自害する事もできず、全ては自分のせいだと語る。
しかし、退魔の剣は反応しなかった。
この話に加世は釈然とせず、薬売りもまた源慧が嘘を付いてることを見破る。

源慧は部分的に嘘をついており、真相は違うところにあった。
源慧は島の人々に促されて仕方なく仏門に入り、楽な暮らしをしようとしていた。
妹が自分を好いていた事を知っていたが、特にどうとも思っていなかった。
そして島の人々に頼まれ虚舟に乗る人柱になるように頼まれたが、勿論死ぬのは嫌だった。
すると妹が自ら身代わりになると申し出てきて、源慧は内心喜び、馬鹿な申し出をするお庸を嘲笑った。
しかし、お庸は本当に兄の事を慕い、純粋な気持ちで兄を庇い、自分の命を掛けて兄の命を救ったのであった。
その時、源慧は愛される喜びと、自身の心の醜さを知った。
それ以降、源慧はお庸が自分を恨んでいるのでは無いか?と恐れた。
そして何より自分の醜い心を恐れ続けていた。
源慧の心の闇が怪異(海坊主)となり、お庸を乗せた虚舟が漂う海を覆って行った。
モノノ怪の「真」は源慧の切り離した分身であり、「理」は源慧の切り離した「醜い心」と、忘れてしまった「愛される喜び」を取り戻すことであった。
「形」「真」「理」をが揃い、退魔の剣が抜かれる。
源慧は退魔の剣で縦半分に斬られ、モノノ怪となった半分は消え去り、残った半分は本来の源慧の姿へと戻った。
そして源慧の元にお庸と思われる女性の影が舞い降り、「お庸?」と源慧は目を覚ます。
目が覚めた源慧は美しい僧侶の姿をしていた。

エンディングの後、佐々木兵衛が折れた愛刀に「ありがとう」と声をかけ、不適に微笑んだ。

薬売りたちの乗った船が龍の三角と言われる海域に入り、そこに現れた海座敷にそれぞれ恐ろしい物を尋ねられ、モノノ怪「海坊主」の正体が明らかになる…という話。

この話の中で薬売りはあやかしはこの世にあるもの、しかしモノノ怪の「怪」とは「病」、「モノ」とは「荒ぶる神」、モノノ怪は人を病の様に祟ると語る。
薬売りが退治しなくてはいけないのはあやかしではなく、あくまで人間に憑いて事件を起こすモノノ怪、としている。

また一番最後の兵衛の行動に関しては、作中に説明は特に無い。
源慧と同じ事が兵衛にも起こり、醜い自分を切り離し新たな海坊主になったのではないか?という考察が多い。
しかし兵衛の背後に薬売りが立っているため、薬売りはこの時点で既に気づいている…のかもしれない。

「のっぺらぼう」編

「日置藩藩士佐々木和正一家惨殺の一件、これより評定を言い渡す。当主和正が妻「蝶」、市中引き回しのうえ、磔獄門と処す。」と、奉行の声が響く。
お蝶は自らの夫「佐々木和正」とその家族を殺害し、死罪を言い渡さる。
お蝶の牢の中には何故か薬売りが居た。
そしてお蝶にどのように家族を殺害したのか聞き出そうとするが、お蝶は曖昧な反応をした。
薬売りはこの事件をモノノ怪が絡んでいると睨んでおり、お蝶1人で犯行に及んだのでは無いのではないか?と切り出す。
何故なら、お蝶は死罪を言い渡された人間の「顔」をしていない、普段のお蝶とは全然別人だと薬売りは話す。
普段の自分を知らないのに何を言い出すのかとお蝶は薬売りを怪しんだ。
すると、そこへタバコの煙と共に男の声がし、薬売りに「お前は何者だ?」「どうやってここに入った?」と聞く。
お蝶はその声の主を知っているのか、あの方は怪しくないと言い、声が聞こえてくる方向(牢の外)へ行こうとする。
薬売りは「ここから出てはいけない」「ここにいれば安全だ」とお蝶を静止していると、声の主が牢の鍵を開け薬売りに攻撃を仕掛けてきた。
声の主は、煙管をふかし狐の面をつけた男のモノノ怪であった。
薬売りは狐面の男を「形」としたが、退魔の剣は反応しなかった。
狐面の男は煙管をふかし紫色の煙を薬売りに吹き掛け、薬売りの顔がお面になった。
お面が床へ落ちると、顔はのっぺらぼうになっており薬売りはその場に倒れこんだ。
狐面の男とお蝶は外へ逃げて行った。

お蝶が狐面の男に何者なのか尋ねると、男はお蝶を牢獄から救い出すために生まれたモノノ怪だと答える。
「牢獄」という言葉でお蝶は夫とその家族達の事を思い出す。
夫とその家族達はお蝶を奴隷のように扱い、お蝶にも聞こえる声でお蝶を貶める。
前の嫁が首を吊らなければあんな娘と結婚はしない、お蝶の母親に泣きつかれたから仕方なく貰ってやったが、飯炊きには丁度良い…などと言う。
お蝶は無表情でそれを聞いていると、そこに狐面の男が現れお蝶にソッと包丁を渡した。
お蝶は「あの感触」のお陰で今まで耐えてこられてた、何度も何度も貴方(狐面の男)に救われたのだと語る。
しかし、また「あの場所」へ戻らなければならないと聞き、お蝶はそれを嫌がった。
狐面の男は、このままこの場所に居れば本当にお蝶は罪人になり、夫とその家族を本当に殺した事になってしまうと言う。
それでも戻りたくないというお蝶に、狐面の男はならば自分と一緒にならないか?とプロポーズをする。
お蝶はそれを承諾し、狐面の男は「やったぁ!やったぁ!やったぁ!」と飛び上がりハイテンションではしゃいだ。
2人は早速祝言を挙げ、他の仮面のモノノ怪たちが2人の結婚を祝い、お蝶は幸せそうにしていた。
だが、2人が契りを交わした所でお蝶の母親が登場する。
それによって場面は佐々木家に嫁入りをしたシーンへ変わる。
お蝶の母親は佐々木家に深々と頭を下げ、お蝶に「ほらお前もお頼み」と顔を上げると顔には鬼の面が付いていた。
お蝶の母親はとても厳しい人であった。
母は器量の良いお蝶に琴の稽古をつけ、いつかは国取り家の嫁になるのだとお蝶に言い聞かせた。
狐面の男が「止めろ」と声を上げると、元のシーンへ戻りお蝶はその場で泣き崩れていた。
そこへ薬売りが現れ、良い芝居だったと言いながらゆっくり手を叩いた。
お蝶は薬売りの言う「芝居」の意味が分からなかった。
薬売りの顔がへのへのもへじにになっており、「面」とは「おもて」とも読み、自分がこの面をおもてだと思えばこれは自分の顔であると言い、元の顔に戻った。
狐面の男が薬売りに襲いかかり、薬売りの抜いてない状態の退魔の剣と煙管の打ち合いになる。
大きな鏡の道具を薬売りが出すと狐面の男は苦しがり、世界が崩れ始めていく。
薬売り曰く、狐面の男は芝居を打ってお蝶を騙しているという。
騙すということは隠さねばならないものがあるのである。
狐面の男の仮面が落ち、体は煙となって消え、狐の面は薬売りの札によって封じられ、床に落ちた。
まだ「形」「真」「理」の1つも揃っておらず、薬売りはならば芝居の続きを見せてもらうしかないと札をお蝶の回りに張り巡らせ、お蝶の真実が暴かれる。

『お蝶の一生、第一話』
夫とその家族に怒鳴られ、その度に謝り続けるお蝶。
お蝶の抱く情念はモノノ怪にとって格好の居場所となり、その情念のために一体何人殺したのかとお蝶は問われる。
しかしお蝶は毎日台所の小さい窓からの空を見ていた。それはお蝶だけの空であった。
薬売りはお蝶に「何故見ているだけだった?」「何故逃げ出さなかった?」「本当に殺したのは誰だ?」と問う。
「ここは閉ざされていると思えば牢になり、出たくないと思えば城になる」と薬売りは再び言い、背景がお蝶の居た牢に変わり、そして家の台所に変わる。
お蝶は嫁ぎ先の家を牢だと思っていた。
お蝶の戻りたくない「あの場所」とは、佐々木家の台所であった。
これがお蝶の「真」「理」なのかと思われたが、退魔の剣はまだ反応しなかった。

『お蝶の一生、第二話』
お蝶が何故嫁ぎ先の家から逃げようとしなかったのか、それはお蝶の幼少時代に原因があった。
お蝶の母親は、若いお蝶に自分の生き写しだといい、いつか武家の嫁になるようにお蝶に言う。
母親が好きだったお蝶は母の言う事を聞き、母はそれを喜んだ。
母親に喜んで欲しくて、厳しい練習もそして嫁ぎ先での苛めも耐えたのである。
しかし、母親に怒られ謝るお蝶が分裂し、片方のお蝶は母親に謝り続け、もう片方は鞠で遊びだした。

『お蝶の一生、第三話』
物語はお蝶が嫁いだシーンへ変わり、お蝶の母親が佐々木家の人々に深く頭を下げている。
お蝶の母親は早くに夫を亡くし、お蝶を武家に嫁がせる事だけが母親の願いなのであった。
しかし、佐々木家の人々はそんなお蝶の母の願いなど察することはなく、そしてお蝶もまた幼少の頃のように分裂し、襖の絵の中で手招く狐面の男の方へ歩いて行く。
母の願いのために心を失くし、母の願いのために自らを道具と化したお蝶、そのお蝶が恋をした。
その相手は一体誰であっただろうか?と薬売りは問う。

『お蝶の一生、第四話』
狐面はモノノ怪ではなく、モノノ怪が狐面の男を操りお蝶を欺き、あの家(お蝶の嫁いだ家)に縛り付けていた。
これが「真」であった。
そして母親の歪な愛情を受け止めようとし、お蝶の心は揺らぎモノノ怪が取り付いた。
これが「理」であった。
お蝶は母親が大好きであった。しかしお蝶の愛は母親には届かず、母親はお蝶の話を聞かなかった。
琴の練習をしていた時も、佐々木家に嫁いだ時も、お蝶は母親に自分の気持ちを聞いて欲しかったのだ。
「お蝶、お前が殺したのは誰か?」と薬売りは問い、鏡をお蝶に向ける。
鏡に映ったのはお蝶の姿で、お蝶が今までずっと殺し続けていたのはお蝶自身なのだ。
そして鏡はお蝶が手に持っていた、薬売りによって札で巻かれていた狐のお面を映す。
札が落ちるとお面は狐の面ではなく、お蝶の顔の形をしたお面に変わっていた。
他人の欲望のために、己の面(おもて)を忘れたモノノ怪、のっぺらぼうの「形」は、お蝶自身なのであった。
退魔の剣を抜き変身した薬売りに、お蝶は「何故のっぺらぼうは私を助けてくれたのでしょう?」と聞く。
変身した薬売りは「救われたなどと思っているのか?」と低い声で答え、変身する前の薬売りは「恋でもしたんじゃないでしょうかね、あなたに」と答えた。
お蝶は涙を流し「ありがとう、もう大丈夫」と言った後、仮面の割れる音がした。

シーンはまた台所に戻り、お蝶の夫とその家族たちがお蝶に酒を持ってこいと罵倒する。
お蝶は小さな窓に目をやり、少し微笑んだ。
夫達がお蝶に早く酒を持ってくるように怒鳴り散らし、お蝶の陰口を叩くが、もうお蝶の姿は何処にも無かった。

一家を惨殺し死刑になったお蝶が牢で薬売りに出会い、お蝶が本当に殺したのは誰であったのか、そしてモノノ怪「のっぺらぼう」の正体は何なのか明らかになっていく物語。

この物語は全体的に抽象的に描かれているため要所要所の詳細は明確では無いが、お蝶は狐面の男によって何度も現実では無い世界で佐々木家の人々を殺し、それを糧にして生きていた。
つまり現実には何も起こっておらず、お蝶の頭(又は別の世界)で起こった出来事なのである。
前半のお蝶に対して「一体何人殺した?」は、モノノ怪に憑かれたお蝶が現実では無い世界で一体何回佐々木家の人々を殺したのか?というニュアンスで聞こえる。
そして、お蝶が本当に殺していたのは佐々木家の人々ではなくお蝶自身であったことから、後半の「何人殺した?」は自分自身を一体何人殺したのか?というニュアンスに聞こえてくるようになる。
お蝶が恋した相手も作中明言されないが、作中に他のキャラが出て来ない事や、お蝶が佐々木家に縛られ他の男性と会話する余裕など無さそうなあたりから、狐面の男の事であったのだろうと思われる。

薬売りの言う狐面の男のしていた芝居とは、狐面の男がお蝶がどのような状態に陥っているのか知りながらその部分には目を背け、お蝶の心を一時的に救いつつその結果佐々木家に縛り付けてしまっていた事や、お蝶には全ての事情を隠しお蝶と結ばれようとお蝶を誘導していた事などを言うのだと思われる。

「あの感触」という台詞があるが、明確になんの感触であったか答えは無い。
しかしお蝶が一連の流れに無自覚であったことから(実際には殺してないが)佐々木家の人々を殺す感触とも取れるし、実際に殺していたお蝶自信の心を殺す感触とも取れる。

「鵺」編

ある雪の日、京の屋敷で聞香の会が開催された。
聞香(もんこう)とは、香りを聞くと書いた通り香木(白檀などの香りのある材木)の香りを楽しむ事。
この話は天然香木を嗅いで楽しむ「香道」が題材になっている。
この会は、途絶えたと思われていた香道の流派「笛小路流」の継承者「瑠璃姫」の婿を決める会であった。
瑠璃姫は婿候補達を組香と呼ばれる戦いで決める事にした。
組香とは、勝負する者達が各自香木を持ち寄り、何の木を使った香りなのかを当て合う勝負である。
婿候補は、おじゃる口調の公家の男「大澤廬房」、妻を亡くした「半井淡澄」、香道には疎い東侍「室町具慶」、香道に自信のある「実尊寺惟勢」の4人。
しかし実尊寺惟勢は会場に現れなかった。
その代わりに、モノノ怪の気配を察知し婿候補では無いが屋敷へ入ってきた薬売りがその場に居た。
候補者たちは実尊寺は遅刻とし、一応香木の知識を持っている様である薬売りを4人目として聞香をすることに。
瑠璃姫は組香に「源氏香」を指定した。
源氏香とは5種類の香を順番に聞き、どれとどれが同じ香であったか当てるもの。
テーブルに設置してある札の形で図形を作って5種の答えを示す、というルール。組み合わせは全52種で、それぞれに名前と由来がある。
ルールを知らない室町はその複雑なルールに驚き、半井は室町を田舎侍だと笑った。
勝負が始まり、瑠璃姫が順番に香を出していく。
香に詳しい大澤と半井は香りの感想を豊かな表現で語り、香に疎い室町は良く分からず「お、おう」と戸惑い、薬売りは無言。
すると何かの生き物の鳴き声が聞こえてきて、「鵺」の声ではないかと半井は言い、室町は鵺だと?と驚き、大澤は鳥だろうと笑う。
しかし、薬売りの持つ退魔の剣がカタカタと鳴っていた。

勝負を終え、玉(勝者)を決める間しばし待つ事になり部屋から出ると、雪の積もる庭に小さな子犬がいる。
半井は何を思ったか突然憚り(トイレ)へ向かい、大澤と室井もいそいそとそれに続いた。
大澤は憚りへは行かず、「東大寺」と呼ばれるものを探し歩いていたが、女中に見つかり誤魔化す。
薬売りはカタカタと曖昧な反応をする天秤を見て、天秤が何かを迷っていると感じる。
室町もまた「東大寺」を探し歩き、庭で小さな子供を見かけた。
大澤達が部屋に戻ると、薬売りがテーブルの上に立っており一堂は驚く。
薬売りはモノノ怪が動き始めたと語り、モノノ怪を斬るためには「形」「真」「理」が必要だと話す。
すると、床に置いた沢山の天秤が一斉に傾き、薬売りは天秤が傾いた方向の襖に札を張り巡らせる。
しかし時は既に遅く、襖を開けると天井も壁も床も血まみれになった部屋の中に実尊寺惟勢の死体が転がっていた。
そして天秤が今度は違う方向へ傾き、傾いた方の襖に札を張り開けると、そこには瑠璃姫の死体が。
大澤・半井・室町の三人は「東大寺は無事か?!」と騒ぎ出し、薬売りの静止も聞かず瑠璃姫の付近を大慌てで探索し始めた。
そこに女中が来て、東大寺は別の場所で大事に補完しているという。
目が悪い女中は瑠璃姫が死んでいるのが見えておらず、大澤達は実尊寺の死体を女中に見せないように襖を閉じて隠した。

3人はもう一度勝負をして、そこで婿を決め今宵の内に祝言をあげ、瑠璃姫はその後死んだことにしようと相談する。
そして瑠璃姫と祝言を挙げ笛小路流を継いだものが東大寺を手に入れられるのである。
東大寺とは通り名で、本当の名前は「欄奈侍(らんなたい)」と言い、蘭の中に東・奈の中に大・侍の中に寺が入るため「東大寺」と呼ばれている。
欄奈侍とは東大寺正倉院に収蔵されている香木で、しかしただの木ではなく、それを手に入れたものは天下人になるといわれている。
つまり、集まった婿候補達は瑠璃姫との結婚が本当の目的ではなく、欄奈侍を手に入れることだったのである。
3人の中から勝者を決めるため、聞香を始める。
勝負とは関係ない薬売りが香を用意し、勝負の方法は竹取の香と呼ばれる方法で行われることに。
ルールは、二種の香を焚きこれをかぐや姫と翁に例え、その後姫と翁を含めた5種の香を聞き、1つ香を聞くたびにそれが姫か翁かそれ以外かを答え、当たった者は次の香へ、間違えた物はその場で負けとなる…というもの。
薬売りは香を出していくが、途中で5種の内1つが猛毒の夾竹桃の枝を使ってしまったという。
室町と半井はやり直しだと言うが、大澤は止めず、三人はそのまま続行する事になった。
室町の番になり香を聞くが、室町は匂いを感じない。
薬売りは、室町に出した香は「実尊寺の血のついた襖」で、実尊寺を殺した室町のために出したものだと語る。
実は一番初めに屋敷にやってきていたのは実尊寺で、その次に来たのが室町であった。
香道の実力者である実尊寺は、室町を田舎侍が東大寺で天下人になろうなんて…とからかい、勝負に勝つのは自分であると宣言し、部屋から出て行こうとする。
血の気の多い室町は実尊寺を刀で斬りつけて殺害してしまう。
薬売りに言い当てられた室町は、突如死んだ実尊寺の幻影を見て暴れ出し、実尊寺に捕まりその場から姿を消した。
半井と大澤はその光景(2人には実尊寺の幻影は見えていない)を呆然と見守り、薬売りは室町が消えたにノーリアクションで次の香を出す。
2人は戸惑いながらも勝負を続け、半井が香を聞くと髪の毛を燃やしたかのような匂いがする。
薬売りは室町と同様、何らかの確信と作為の元半井にその香を嗅がせた。
室町は最初の勝負の後憚りに行く振りをして、実は瑠璃姫の元へ行っていた。
彼だけは東大寺が目的ではなく瑠璃姫を慕っていたのである。
半井は自分が瑠璃姫を好いてる事を告げ、瑠璃姫の居る部屋の障子を開けると、そこには男性の描かれた襖とまぐあう瑠璃姫の姿があった。
半井はその場で瑠璃姫を殺害するが、しかし気づけば自分自身を殺害していた。
室町に続き半井まで突如リタイアし、大澤は慄く。
しかし、薬売りの出す香を当てさえすれば東大寺が手に入るため、大澤1人の状態で勝負は続く。
大澤が香を聞くと、薬売りが「それが夾竹桃でした」と悪びれなく言い、慌てた大澤は毒を薄めるために水を飲もうと中庭へ走って行き、途中で転び頭を打ちつけ骨が折れる音がした。
1人残った薬売りはクスクスと笑い、ただの薬売りが夾竹桃など持っているはずが無いと言う。
彼らが自分はもう死んでしまったのだと自覚できればそれで良いと「誰か」に向かって話す。

最初から屋敷の中に人間は誰もおらず、薬売りは最初からずっと1人で香を焚いていたのである。
しかし大澤たちは自分がモノノ怪に殺された事に気づかず、そのままでは不憫だと感じた薬売りが一芝居打っていたのだ。
屋敷の中に居たモノノ怪、それは「鵺」であった。
鵺とは、猿の顔、狸の胴体、虎の手足、蛇の尾など色々な動物が合体したかのような妖怪である。
尻尾を見たものは鵺を蛇だといい、手足を見たものは虎だという、つまり見た者によって形を変えるモノノ怪、それが「鵺」なのだ。
ある時は瑠璃姫で、ある時は女中、そしてある時は小さな子供として大澤たちの前に現れていた「鵺」の正体は、「東大寺」であった。
これがモノノ怪「鵺」の「形」である。
そして、東大寺の噂を聞きやってきた人間を取り殺し、夜な夜な組香をさせていた。
これが「真」であった。
東大寺は興味の無い人にとってはただの腐った木であるため、価値を分かる人間が居なければ成立しない。
これが「理」であった。
だが、鵺はあまりにも人を殺し過ぎており、庭中にみっちりと墓石が立っていた。
鵺が登場すると、死んだ者達が薬売りの前に現れ苦しみ出す。
薬売りは退魔の剣を抜き変身し、鵺と戦闘になる。
香木は火で焚かなければ誠の香りを出すことが出来ないと言い、薬売りが真っ二つに割った東大寺はチリチリと小さく燃え、その香りが屋敷に広がる。
その香りで屋敷の中は春のように色づき、嘗て東大寺を求めて屋敷へ来た男達が楽しそうに庭を駆け回り、ある者たちは香木について楽しそうに語り合う。
その中には大澤達の姿もあった。
薬売りが屋敷の外へ出ると、薬売りについてきたのか屋敷内に居た子犬が足元に居た。
子犬は東大寺の匂いを嗅ぐと小さくくしゃみをする。
そしてそんな小さな衝撃で、屋敷の中は元の墓だらけの庭へ戻り、屋敷も朽ちて荒れた姿になった。

朽ち果てた屋敷にあった香木の東大寺が、モノノ怪「鵺」となって自分に価値を与えてくれる人間を集め取り殺し続けていたという物語。
物語が始まった時点で、既に薬売り以外に生きた人間は誰一人居なかったのである。

この物語全体を通し色が全体的にグレー掛り、香を聞いた時(興奮した時?)だけカラフルな色が付く演出がされている。
また香道がテーマのひとつにあることから、ルール説明や香木の豆知識のようなものが組み込まれている。

「化猫」編

物語は大正時代に移る。
ある街に地下鉄が完成し、初乗りの当選券を持った者達がホームに集まっていた。
電車には大勢の当選者達の他に、運転手の「木下文平」、市長の「福田寿太郎」、市長の警護をしている刑事「門脇栄」、新聞記者「森谷清」、初乗り当選者の一般人「野本チヨ」「山口ハル」「小林正男」、そして薬売りが乗っていた。
地下鉄の天井の明かりが猫の目の様になり、白い服を着た女性が線路の上に落ちてきて線路の上に佇み、眠そうにしていた運転手の木下は驚きブレーキをかけた。
急ブレーキによって乗客たちは転び大騒ぎになるが、気がつくと福田・門脇・森谷・チヨ・ハル・正男そして運転手の木下の7人が一両車に集められていた。
一同は何が起こったのか驚くが、ハルとチヨは元居た車両に戻ろうとする。
しかし一両目からニ両目へ行く扉がチヨとハルでは開けられず、森谷は小さく「仕方ないな、女は」と漏らした。
木下は人を轢いたのは気のせいだったと思い、通信機で連絡を取ろうとするが通信機は何処にも繋がらず、電車は動かなくなってしまった。
一方、福田がチヨ達の手助けをして扉を開けると、ニ両目以降がどこにもなかった。
その時車両が大きく揺れて勝手に進み出し、福田は扉の外へ投げ出されたのか床に福田の眼鏡だけが残っていた。
そして転んだハルの耳には「許さない」と聞こえ、ハルは叫び声を上げて錯乱する。
また正男も森谷の横に何か(猫を抱いた女性)を見たようであった。
そこへ、コツコツと足音を響かせて歩いてきた薬売りが一両目とニ両目の扉の扉を開けた。
一同は驚き、森谷は閉まる扉に向かって走るが後一歩及ばず扉は閉まってしまい、もう一度開けるとやはりそこにはニ両目以降は存在しなかった。
森谷が薬売りに今起こっている事情を説明すると、薬売りはこれはモノノ怪の仕業だと答える。
そして道具棚がひとりでに開き、中から大量の天秤が出てきた。
やはり一同驚くが、天秤はチヨにだけペコリとお辞儀をした。
物語とは特に関係が無いようであるが、チヨは化猫と海坊主に出てきた加世そっくりであったのだ。
天秤は天井の方を向いた。
薬売りはモノノ怪が関係者を一両目に集めたのだと語るが、殆どの者が初対面であった。
しかし、正男以外の者達は刑事の門脇を見た事があると語り、彼らはある事件で繋がっていた。
それは3~4ヶ月前の事、森谷の部下でモダンな女性記者「市川節子」が線路へ飛び降り自殺をし、そこを木下が運転する列車で跳ねてしまい、その事件の調査で門脇がチヨやハルに聞き込みをしていたのである。
そして関係がないように思われた正男は、朝方節子が落ちた付近で牛乳配達をしており、節子が線路へ飛び降りたのも朝方であるのであった。
すると、突然運転室のドアが開き天井に張り付いていた天秤が1つずつ傾いていき、何者かが近づいてくるようであった。
正男は他の者とは違いモノノ怪の姿が見えていたようで、おかっぱ頭の猫を抱いた女性が立っていたと皆に語る。
その女性こそが「市川節子」であるのだ。
モノノ怪の正体は「化猫」だと薬売りは確信した。
薬売りにも見えない物が正男に見えており、それは正男が「見た」からだと薬売りは言う。
ハルが先ほど聞いた「許さない」という声も節子の物であり、それはやはりハルが「聞いた」からである。
一同は混乱し、各々自分は悪くないと語り出す。
節子の死は作られた自殺だった、それが「真」であるのだった。
化猫は真を知ったからか突然ホームに電車を止め、門脇は外に出ようとドアを開けるが、そこにホームは無く門脇は化け猫に連れ去られた。
そして車内の窓からホームに倒れる先ほど落ちていった福田と門脇の姿があった。

残った6人の証言をあわせれば「理」が見えてくるはずだという薬売り。
正男は本当は事件を目撃しており、しかし遠目であった事やそれが事件だと思わなかった事を告白し、目の強烈な痒みに襲われ、突如その場から消えた。
森谷は、節子が市長の福田の裏金問題を探っておりそれが原因で殺されたのではないかと打ち明ける。
節子が重要な証拠を掴んだと話すが、それを聞いてやれずそのせいで節子が死んでしまったのでは無いかと話し、体中を掻き毟り、やはりその場から消えた。
そしてハルは浮気現場で節子と誰かが口論している声を聞いて居たが、姑が一緒に居る時に聞き込みをされたため黙っていた。
チヨは聞き込みされた時に深く考えもせずに、ただ自分が死因を知ってて新聞に載れば有名になれるかもしれないという軽い気持ちで節子は「自殺」だと証言していた。
聞いていたのに言わなかったハルは耳を掻き毟り、偽証したチヨは口を掻き毟り、ブレーキをかけなかった木下は足を掻き毟りながら罵倒しあう。
三人とも車内から突如消え、ホームには福田・門脇・正男・木下・チヨ・ハルの死体が積み上げられた。
そして一両目とニ両目のドアが再び開かれ、そこに居たのはホームの死体の中に1人だけ居なかった森谷であった。
車内へ戻ってきた森谷の元に節子と猫が現れる。
化猫自ら理を薬売りに見せようというのである。

女性記者の節子は市長の福田の裏金問題を調べていた。
この時代、記者が女性である事や男社会に女性が混じって働いている事自体が珍しく、節子は男に負けまいと気が強くそして正義感を持った記者であった。
節子の話を森谷は取り合わず、節子は森谷が女性である自分がスクープを取ったのが気に入らないのだと思う。
森谷は節子に冷静に語りかけるが、発言の端々から女性軽視の目を持っていたのもまた事実であった。
節子は夜中に1人で市長を追いかけ、裏金の決定的な瞬間を激写する。
その写真を見ると森谷は特種と認め、節子とカフェ(チヨの働いている場所)に向かい2人で打ち合わせをした。
記事は節子が旅館に篭って書く事になり、節子は自分が特種の記事を書けることを泣くほど喜び、森谷に礼を言った。
しかし、森谷は裏で福田と繋がっていたのだ。
節子は男に負けまいとしていたが、同じくらい下働きの女性達を軽視し、自分は新聞記者様だと驕っていた。
そして節子は森谷に電話で、(節子の死に場所となった)橋の上に呼び出される。
森谷は節子の原稿を読む振りをして原稿を燃やしてしまう。
節子は最初っから特種を横取りするつもりだったのかと思い、上に言ってやる!お前はクビだ!チクショウ!と叫び森谷に向かって行くが、森谷に押され地面に倒れる。
だが森谷は特種を横取りするつもりではなく、最初っからこの市長の裏金という特種を潰す気で動いていたのだ。
それを節子が知ると、まだ証拠は残っている別の会社に持ち込んでやると言い逃げようとする。
森谷は節子ともみ合いになり、森谷は橋の上から節子を落とした。
森谷と節子が口論する声をハルは聞き、森谷が端の上で何かをしていたのを正男は遠目に見ていた。
落とされた節子はまだ意識があり、節子の直ぐ近くを猫が通り掛り節子の腹の上に乗り、節子の血を舐めた。
電車を運転していた木下は居眠り運転をしており、節子には気づかず、節子は跳ねられて死んだ。
森谷は全ての原因を作り、福田は森谷と繋がりがあり節子の記事を潰し、木下は職務怠慢で節子を跳ね、ハルは口論を聞いていたのに黙り、チヨは自殺だと偽証し、正男は遠目に見ていたのに知らないフリをして、門脇は自殺だと決めつけた。
これが「理」であった。
退魔の剣を抜いた薬売りは化猫と戦うが、森谷だけは節子が逃がさなかった。

後日、森谷以外の人間は生存していたと分かる。
市長の裏金問題は明らかになり、木下も門脇に詳しく事情を聞かれた。
そしてチヨとハルと正男の三人は節子の死んだ橋に花を供えていた。

女性記者節子が橋から落とされ電車に跳ねられて死に、その情念がモノノ怪「化猫」となって関係者を車内に集め、事件の真相を語らせたという物語。

「怪 〜ayakashi〜」の化猫と同タイトルで、基本的には別作品。
加世とチヨが似ている点、ハルと水江が似ている点、男性に虐げられる女性、そして化猫という共通点がある。
化猫のスピンオフとして始まった「モノノ怪」は、化猫の話で終了した。

『モノノ怪(Mononoke)』の登場人物・キャラクター

薬売り

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恋は雨上がりのように(第4話『漫ろ雨(そぞろあめ)』)のあらすじと感想・考察まとめ

『恋は雨上がりのように』は、眉月じゅんによる漫画作品。WIT STUDIO制作、ノイタミナ枠でアニメ化された。あきらはひょんな事から、厨房で働く加瀬に近藤への思いを知られてしまう。加瀬は近藤への気持ちを秘密にしておく代わりに、デートを要求してくる。 「恋は雨上がりのように」第4話『漫ろ雨(そぞろあめ)』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

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恋は雨上がりのように(第7話『迅雨(じんう)』)のあらすじと感想・考察まとめ

『恋は雨上がりのように』は、眉月じゅんによる漫画作品。WIT STUDIO制作、ノイタミナ枠でアニメ化された。あきらは近藤が図書館の帰りに元気がなかったことを思い出し、メールで連絡を取ろうとしていた。しかし話を切り出せず、近藤が借りて返った本の話をしてしまう。しかし、それは近藤が触れられたくないものだった。 「恋は雨上がりのように」第7話『迅雨(じんう)』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

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いぬやしき(第3話『安堂直行』)のあらすじと感想・考察まとめ

『いぬやしき』とは奥浩哉による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品。 安藤直行は獅子神に説得され、学校に行くことを決意する。しかし、学校では未だいじめは続いていた。それを目撃して獅子神はある行動に出る。そして安藤はある決断をする。 今回は「いぬやしき」第3話『安堂直行』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

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いぬやしき(第6話『2chの人たち』)のあらすじと感想・考察まとめ

『いぬやしき』とは奥浩哉による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品。 警察に追われた獅子神に声をかけたのはクラスメイトの渡辺しおんだった。彼女の元で息を潜める獅子神だったが、母親が世間の目に晒されていた。そして獅子神に悲劇が訪れる。 今回は「いぬやしき」第6話『2chの人たち』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

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いぬやしき(第9話『新宿の人たち』)のあらすじと感想・考察まとめ

『いぬやしき』とは奥浩哉による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品。 警察を襲った獅子神の行動はどんどん加速する。日本に宣戦布告した獅子神は無差別に殺人を始める。犬屋敷と安堂は獅子神を止めるべく行動を始める。今回は「いぬやしき」第9話『新宿の人たち』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

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衝撃の死を遂げ、読者や視聴者を驚かせたキャラクターまとめ

アニメ、漫画の中でも安易な展開を避けたいがために死んでしまうキャラクターは星の数ほどいます。しかしそういう作品はキャラクターを殺すことで逆に安易な展開になってしまうものもあります。 そんな中でも、悲惨だったり、予想だにできない衝撃の死を遂げたキャラクターをまとめました。

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アニメ『PSYCHO‐PASS』とは?人工知能が支配する近未来…凶悪犯罪を追う刑事達の物語をご紹介

平和なはずの社会に突如現れた凶悪な殺人犯たち。彼らは一様に「マキシマ」という男の名を口にする。しかしマキシマは、人工知能でも裁くことができないイレギュラーな存在だった…。人工知能が絶対正義となった社会で、刑事は葛藤する。コンセプトは「近未来SF・警察もの・群像劇」。ノイタミナの大人気アニメ『サイコパス』のあらすじや見所をご紹介。

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人工知能の支配は終わらない。シビュラの支配下で葛藤する刑事の物語『PSYCHO-PASS2』とは

一人前の刑事に成長した常守朱のみが知るシビュラシステムの秘密。人工知能と思われていたシビュラの正体は、凶悪犯罪者の脳だったのだ。恐ろしい事実を知りながら、それでも現状世界を維持することを決めた常守朱。しかし彼女の前に、新たな謎と事件が立ちふさがる。

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JUJU ~努力から産まれた才能、その歌声~

デビュー11年という新たな門出に、今まで歌唱してきた洋楽のカヴァー曲を集めたアルバム『TIMELESS』を2016年3月9日に発売するJUJU。 しかし、やはりオリジナル曲も魅力的。 JUJUが音楽シーンを魅了する上で大事な側面である、豊富なオリジナル曲たちを紹介します。 ※実際に女子にJUJUを聴いた感想をもらったりもしました。

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『PSYCHO-PASS(サイコパス)新編集版』追加シーンまとめ

【新編集版を見逃した方必見!!】サイコパス1期に無かったシーンが「新編集版」に追加されているのをご存知ですか?本編の補足を兼ねた追加シーンでは、分かりづらかったキャラクターの心理が細かく描かれています。狡噛と対峙する直前の槙島は何を考えていたのか?狡噛はどんな思いで事件捜査にあたっていたのか?などなど…。見れば見るだけ、本編の面白さが濃密に感じられる新規カットについて迫ります!

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