xxxHOLiC(ホリック)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『xxxHOLiC』とは、CLAMPによる漫画およびそれを原作としたアニメ。幽霊や妖怪などが多く登場するオカルト色の強い伝奇ファンタジー作品。自身の特異体質に悩む四月一日(わたぬき)は対価と引き換えに願いを叶える店を営む魔女・侑子と出会い、半ば強制的に彼女のミセで働くことになる。様々な受入れ難い過酷な現実に向き合いながら、四月一日が何を選び生きていくのかが物語の主軸となっている。また『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』と物語が連動しており、本作の見どころの一つとなっている。

『xxxHOLiC』の概要

『xxxHOLiC』とは、CLAMPによる日本の漫画。幽霊やアヤカシなどが多く登場しており、ジャンルとしては伝奇、オカルト、ファンタジーに分類される。アヤカシが視え、また自身に引き寄せてしまう自身の体質に悩む男子高校生・四月一日が主人公。彼は対価と引き換えに願いを叶える店を営む魔女・侑子と出会い、半ば強制的に彼女のミセで働くことを対価にいずれ体質を治してもらうという約束を交わす。ミセでの仕事は不思議なことに満ち溢れ、時には残酷な現実や目をそらしたくなるような人間の狡さ、醜さを四月一日に突きつける。様々な受入れ難い過酷な現実に向き合いながら、四月一日が何を選び生きていくのかが物語の主軸となっている。
本作は講談社が発刊している『週刊ヤングマガジン』に2013年13号から2010年16号まで連載された後に、『別冊少年マガジン』へ移籍し、2010年7月号から2011年3月号まで連載されていた。2019年42号に掲載された分から『xxxHOLiC・籠』に改題されている。また続編である『xxxHOLiC・戻』の連載が『週刊ヤングマガジン』にて2013年14号より開始。

映像化も果たしており、2005年には『劇場版xxxHOLiC 真夏ノ夜ノ夢』が公開され、2006年4月から10月の間にはテレビアニメ『xxxHOLiC』が放送された。テレビアニメの続編として2008年4月から6月の間に『xxxHOLiC◆継』も放送されている。また2013年2月から4月の間には『CLAMPドラマ ホリック〜xxxHOLiC〜』としてテレビドラマ化されている。

並行して『週刊ヤングマガジン』で連載されていた『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』とは物語がリンクしており、片方の作品での出来事がもう片方の作品に影響を与えていたり、術具でそれぞれの登場人物が通信したり、夢で対話しているシーンがそれぞれの作品で度々描かれている。
尚、続編のは『xxxHOLiC・戻』は『『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』の続編である『ツバサ-WoRLD CHRoNiCLE-ニライカナイ編』と物語がリンクしている。

『xxxHOLiC』のあらすじ・ストーリー

侑子さんとの出逢い編

店主・侑子の初登場シーン

歩くのも困難になるほど多くのあやかしたちにまとわりつかれて、フラフラと道を歩く高校生は四月一日君尋(わたぬききみひろ)。“視えるヒト”である。
必死にあやかしたちを振り払いながら、よろけた体を支えようとして塀に手をつく四月一日は、その瞬間にすべてのあやかしが消え去ったことに気づいた。
そしてそのまま、まるで誰かに引っ張られるようにして、その塀に囲まれた不思議な屋敷に引き込まれてしまったのである。

そこは“願いが叶う店”、叶えたい願いのある人だけが入ることのできる店だった。
迎えに出てきたマルとモロの2人の少女に引き合わされたこの店の女主人・壱原侑子(いちはら ゆうこ)は、煙管(きせる)をくゆらせ、ゆったりとした着物を羽織っていた。
そして静かに語りかける。「あなたがここを訪れたのは、それがヒツゼンだったから」と。

対価と引き換えにお客の願いを叶えることを生業(なりわい)とする侑子さんは、この店で働く事を対価としてあやかしを払うと約束する。
この日から四月一日にとって、炊事・洗濯と目が回るほどに忙しい日々が始まったのだった。

異世界からの訪問者編

晴れているのに雨が降る“狐の嫁入り”には“鏡聴(きょうちょう)”の精度が上がると侑子さんから聞いた四月一日。雨に濡れながら鏡を持って店の中庭に立っていると、「今日行くから用意して待ってて」との言葉を聞いたのだ。

そして、しずくのように垂れ下がった空間から突然現れたシャオランとさくらだった。
侑子さんからの頼みで宝物庫へ行った四月一日は、大福が耳を生やしたようなずんぐりとした体型の、白色と黒色の生き物を抱えて戻って来る。

願いを叶えるために必要な“覚悟と誠意”をシャオランが持っていると確認した侑子さんは、四月一日に持ってこさせた白い方を渡す。その生き物は名をモコナ=モドキといい、この日のために侑子とクロウ=リードで作ったものだった。
あとから出現した2人の異世界人、黒鋼(くろがね)とファイとともに、白モコナを抱いて再び異世界へと旅立つシャオランとさくら。
その姿を四月一日は、黒モコナを抱えたまま呆然と見送るのであった。

百目鬼との縁(えにし)編

占いをまったく知らないという四月一日は、侑子さんから本物の占いを見せてあげるといわれて1人のお婆さんを紹介される。そして、そのお婆さんから「ケンカばかりしている男の子と、もっと縁ができる」といわれた四月一日は、嫌な相手を思い出してうんざりするのだった。
その相手とは百目鬼静(どうめきしずか)。四月一日はなぜか彼が気に入らず、初めて会ったその時に大喧嘩した。
占った対価に料理を作って欲しいと頼まれて台所へ行く四月一日。それを見やったお婆さんは、あの子がどんなふうに変わるのか楽しみだと侑子さんに話すのだった。

数日後、侑子さんと四月一日、そしてひまわりちゃんと百目鬼の4人は百目鬼の実家のお寺で百物語をしていた。。
その時、不意にあやかしが部屋の結界を破って侵入してくる。しかしそのあやかしは侑子さんのアドバイスを受けた百目鬼により、一瞬にして浄化されたのだ。
侑子さんは百目鬼の持つ力を見抜いていた。そしてお婆さんの占い通りに四月一日と百目鬼の縁は深まっていくのである。

百目鬼の弓道大会をひまわりちゃんと見学したあと、四月一日は侑子さんの店へと向かっていた。
途中、美味しそうな匂いに誘われた四月一日は、狐が店主のおでんの屋台にたどり着き、店主と一緒にいた子狐に、百目鬼の折れた矢をあげる。そして侑子さんに渡してほしいと頼まれたおでんを持って店へと急ぐ四月一日。
今更ながらに侑子さんの顔の広さに驚く四月一日であった。

百目鬼の選択と四月一日の右目編

少し前、百目鬼は四月一日の命を救うため、彼が関わりを持っていたこの世のものではない存在を滅していた。たとえ恨まれようとも四月一日を救う。それが百目鬼の選択であった。
気まずいまま行き違おうとする百目鬼に、ひまわりちゃんのついでだといいながら昼ごはんに誘う四月一日。「いなり寿司はあるんだろうな」と返答する百目鬼であった。2人の関係は、少しづつ変わってきているのである。

寺の掃除を手伝わされた四月一日は腕を蜘蛛の巣に引っ掛けてしまう。その蜘蛛の巣を払った百目鬼は蜘蛛の恨みをかってしまい、右目はクモの巣状のアザに覆われて、何をしても開けることが出来なくなってしまった。
元々の原因は自分にあると責任を感じる四月一日は、侑子さんに願って蜘蛛の恨みを引き受ける。その結果、四月一日は右目を失い、百目鬼の右目は元にもどる。
その事実を知った百目鬼は四月一日に詰め寄るが、もう事態を変える方法はなかった。

それからしばらくして、突然侑子さんの店に現れた烏天狗は『天狗の扇』を対価に座敷童の救出を願い出る。座敷童は“アッチの世界”で四月一日の右目を手に入れた女郎蜘蛛から、それを取り戻そうとして捕まってしまったのだ。座敷童を喰らえば、寿命が何倍にもなるのだという。烏天狗の願いを受けて四月一日と管狐は座敷童の救出に急ぐのだった。

管狐と力を合わせた四月一日は、なんとか座敷童を取り戻す。その様子をみた女郎蜘蛛は、座敷童は返すといいながら四月一日の右目をのみ込んでしまった。しかし四月一日は、右目は失ったが“わかったこと”があるから後悔はないと、女郎蜘蛛に告げるのだった。この戦いを通して、四月一日は自分の身を対価にすると傷つく者がいると知ったのだ。

ボロボロになって店に戻った四月一日は、侑子さんが百目鬼から預かっていた彼の右目の半分をのみ込み、侑子さんの膝の上で眠りに落ちてしまう。そんな四月一日に侑子さんは「貴方は貴方だけのものではないの」とやさしくささやくのだった。
その後に四月一日は、自分の右目で視たモノが時々百目鬼にも視えるようになっている事実を知って驚くことになるのである。

小羽との出会いとひまわりの涙編

年明け早々、四月一日は巨大なあやかしに襲われる。しかしその危機は、馬に乗った百目鬼そっくりの彼の祖父・遥によって救われるのだ。これは夢であると、突然現れた侑子さんから告げられる四月一日。そしてその場には百目鬼の祖父が射った矢が、夢の残滓として残されていた。
四月一日は侑子さんのアドバイスで、この矢を“夢カイ(飼い)”が育てていた5つの夢の風船と交換してもらうのだった。

そして季節は春になる。
四月一日は、大きな桜の樹をじっと見上げている不思議な少女を見かけた。その少女は、ひまわりちゃんがテレビで観たという霊能師の子供・小羽(こはね)だった。
次の日、同じ桜の樹の下で雨に濡れたままの小羽ちゃんが四月一日を待っていた。小羽ちゃんから深い孤独を感じた四月一日は、彼女を救いたいと思うようになるのだった。

四月一日が気づくと、包帯だらけで店のベッドに横たわっていた。侑子さんからは命を救うための対価はもうもらっていると聞く。ひまわりちゃんが原因で、校舎の二階から落ちたのだ。そして侑子さんと一緒にいたひまわりちゃんから、自分は親しくなった人を不幸にしてしまうのだと打ち明けられるのだ。

“サヨナラ”を告げるひまわりちゃんに、これからも会いたいし、もう絶対に泣かせないと決意を語る四月一日。「泣かせないといったくせに」とつぶやきながら、四月一日からの想いを胸に、部屋の外でポロポロと涙を流し続けるひまわりちゃんだった。
今回は百目鬼も四月一日の命を救うための対価を払っていた。この出来事によって、百目鬼も侑子さんの店に入ることができるようになったのである。

四月一日はもう、軽々しく自分を対価にするといわなくなった。そうすることで傷つく人がいることを知ったからだ。そんな四月一日の頭をなでながら、信じてくれる人がいればひまわりちゃんも変わっていくと告げる侑子さん。そして四月一日に1つの卵を託すのだった。
しばらくして、四月一日の想いを受けた卵が孵る。そこにはひまわりちゃんの体質に影響を受けない1羽の可愛らしい小鳥がいた。

百目鬼の変化ともう1つの卵編

傷が癒えた四月一日は、登校しようと迎えに来ていたひまわりちゃんと百目鬼に合流した。四月一日はひまわりちゃんに、卵から孵った小鳥を渡す。懐いて肩に乗る小鳥をいとおしそうに見つめるひまわりちゃんは、四月一日に頼んで『蒲公英(たんぽぽ)』と名付けてもらうのだった。
その頃、店にいる侑子さんは、さくらちゃんが送った1つの卵がなぜ2つになって届いたのかを考えながら、異世界に発生している異常を感じていた。

その夜、四月一日が部屋から出て行ったときを見計らい、侑子さんは百目鬼に1つの卵を渡す。そして、これから起こることのために肌身離さず持っていてほしいと話すのだ。その瞬間が来ても迷わないで、と。
『無月(むげつ)』と名付けた管狐に懐かれてワタワタしている四月一日は、そのことにはまったく気づいていなかった。

侑子さんの店には異変が起きつつあった。マルとモロはこの頃まったく姿を見せていない。2人は店を存在させる“場”を支えるために眠りにつくしかなくなっていたのだ。“これから起こること”のために構えた店を今壊されるわけにはいかないと、侑子さんはとつぶやくのだった。

冬になり、小羽ちゃんに手作りの手袋をプレゼントする四月一日。その時紹介された百目鬼を見た小羽ちゃんは、2人の血が混じり合っているという。いつしか百目鬼も、この世ならざるものが普通に視えてきているのだ。
百目鬼の変化に気づいた侑子さんは、これらの変化はすべてがこれからのために必要なことだと黒モコナに語るのだった。

夢の中のさくらと四月一日の記憶編

春になり、誕生日を迎えた四月一日は夢の中で若い姿の百目鬼の祖父・遥さんと出会う。その夢の中にはさくらちゃんまで現れた。侑子さんにその夢を話すと、今のさくらちゃんは魂と躯(からだ)が離れてしまい、魂は夢の中にいると教えられるのだった。

ふたたび四月一日は夢の中でさくらちゃんと出会う。さくらちゃんはみんなを助けるため、自分が犠牲になってもできることをしたかったのだという。
話をしているうちに、四月一日がシャオランと似ているといい出すさくらちゃん。よく聞くと、なんと四月一日とシャオラン、そしてさくらちゃんの誕生日は、みな同じ4月1日だったのである。
夢から覚めて慌てて学校へ急ぐ四月一日を見送りながら、貴方の名字には大切な意味があるのだと、侑子さんはつぶやくのだった。

下校途中、小羽ちゃんの家を尋ねた四月一日と百目鬼は、塀になぐり書きされている小羽ちゃんを罵倒する言葉と、頭に包帯を巻いた小羽ちゃんを見て仰天する。テレビ局は権威ある霊能師のいうことだけを信じ、小羽ちゃんがまるでウソをついているように扱っているのだという。その挙げ句、小羽ちゃんを敵視する誰かに階段から突き落とされたのだ。
小羽ちゃんを慰めようとする四月一日は、ヒステリー状態の母親にポットの熱湯を浴びせられる。四月一日をつれて、侑子さんの店へと急ぐ百目鬼。小羽ちゃんは母親に怒りの感情を向けるのだった。

気を失っている四月一日は夢の中をさまよい続け、自分に過去の記憶がないことに気づく。両親の顔も名前も思い出せない。そして涙を流しながら侑子さんの店のベッドで目覚めたのだ。
しかしこれさえも夢だと気づき、何が夢で現実なのか分からなくなる。そこに侑子さんが現れたので叶えてほしい夢を訪ねると、侑子さんは四月一日をやさしく抱きしめたのだった。

そのあと四月一日は本当に目覚める。そして心に誓ったのだ。もし毎日が夢だとしても自分にとっては大切な日々。それを守るために自分のやれる事をやる、と。

小羽の想い、そして記憶の在りか編

トラブルに巻き込まれている小羽ちゃんをテレビ局から救い出した四月一日と百目鬼は、侑子さんの店へと急いでいた。テレビ局には、なぜ願いが叶わないのかと暴れている小羽ちゃんの母親がいたのである。
百目鬼から事情を聞いた侑子さんは、小羽ちゃんの母親は願い方を間違えているという。
小羽ちゃんは、そのことに母親が自分で気づいてくれるのを待っていた。しかし事態がどんどん悪くなって来たために終わらせるきっかけが欲しかったのだろうと話す侑子さん。小羽ちゃんと心が近い四月一日が、そのきっかけだったのだろうと話すのだった。

翌日、昨日より今日の小羽ちゃんが好きという黒モコナに、「いっぱい泣いたからかも」と話す小羽ちゃんは、自分の力を対価にして嫌なことをすべて忘れたいと侑子さんに願う。
小羽ちゃんが対価とした記憶の断片は、黒モコナが耳に付けている封印具の中にしまい込まれた。この封印具の中には、四月一日のすべての過去の記憶もしまわれている。

四月一日が初めて店に来るずっと前、彼はある願いを叶えるために過去のすべての記憶を対価として差し出していたのだ。そのため四月一日には過去の記憶が何もなかったのである。
侑子さんは2つの未来のために、もうすぐやって来る“その時”まで記憶を守ってほしいと黒モコナに語りかけるのだった。

四月一日の真実編

小羽ちゃんは侑子さんの取り計らいにより、占いのお婆さんの家に住むことになった。小羽ちゃんは幸せへの一歩を踏み出したのだ。
お婆さんの家で小羽ちゃんと一緒に作ったご馳走を持って、四月一日と百目鬼は侑子さんの店へと向かっていた。

店へと向かう途中、四月一日は自分が過去の記憶をまったく覚えていないことを百目鬼に話す。そして、自分は“此処”に居てはいけないとずっと思っていたという。しかし今は、自分のことを覚えている人がいるのなら、“此処”に居たいと思うようになったと話す四月一日。その話を聞いた百目鬼は、「その気持は何があっても変わらないか」と問うのだった。

しばらくして、侑子は宝物庫に保管してあるペンダントの中の子供の頃の四月一日と彼の両親の写真を見ながら、店を守るために眠り続けるマルとモロの意識に向かって話していた。
侑子さんは、シャオランが願いを叶えるときに産まれたもう一人のシャオランが四月一日だと、マルとモロに教える。二人が名前も姿も違うのは、どちらも消さないために両親が望んだことなのだと。しかし四月一日は、シャオランを残すために無意識に自分を消そうとしていたというのだ。

四月一日が大好きだからずっと一緒にいたいと願うマルとモロに、今の四月一日はもう大丈夫と侑子さんはいう。今の四月一日は色んな人たちからの想いを受け止めて、“此処に居たい”と願っていると。そう語る侑子さんに、マルとモロは四月一日とずっと一緒にいられるように店を守ると誓うのだった。

消えた侑子と四月一日の願い編

桜の樹の下で、四月一日は侑子さんと話をしていた。侑子さんは、「人は出逢うべきときに出逢うべき人と出逢う。そして別れも同じ。すべては必然だから」といいながら、渦巻く桜の花びらに巻き込まれるようにして消えてしまう。驚いた四月一日は叫びながら目を覚ました。夢を見ていたのだ。

嫌な予感がぬぐえないまま店に来た四月一日は、侑子さんの姿がどこにもない事に気づく。その後、事情を聞いた百目鬼とともに店に寝泊まりしたのだが、侑子さんばかりか黒モコナさえ姿を見せなかった。そして、今までに店を訪れた客が誰も侑子さんを覚えていないことを、外出先で偶然知るのである。

四月一日が店に駆け込んだとき、一瞬にして世界が暗転して目の前に侑子さんが現れた。そして四月一日は、自分がまったく動けない事を知る。
侑子さんは、自分はある人の強い想いによって時の止まった世界に留まり続けていた存在だと語りだす。四月一日の選択によって時は再び動き始めたため、自分はもうこの世界には留まれないのだと。
ただあなたが存在(い)てくれるだけでいいといいながら消えていく侑子さんに向かって、ずっと店で待っていると叫ぶ四月一日。
夢から覚めた四月一日は、百目鬼が侑子さんの事を覚えていると知りほっとするのだった。

その時、突然現れたマルとモロが、主(ぬし)様がいなくなったと泣きながら四月一日に抱きついて来た。店は主様が最後の力で留めたから、もう大丈夫といわれたという。それを聞いた四月一日は、夢でのことがすべてが本当なのだと知ったのだ。
四月一日は百目鬼に、この店を継ぐと話す。この店を守り、侑子さんに逢えるのを待つのだと。それが四月一日の決意であり、願いであった。

百目鬼も、右目を通して消えていく侑子さんを視ていた。だからあれは夢ではないことを知っていた。そして百目鬼は侑子さんに託された卵を取り出す。
それを見た黒モコナは、時はまだ来ていないと百目鬼に告げるのだった。

数年後、店に入り浸っている百目鬼は大学生となり、民俗学を学んでいた。中学生になった小羽ちゃんも店を訪ねてくる。店は侑子さんが居ない以外は何も変わっていない。黒モコナは店の中を跳ね回り、マルとモロも元気いっぱいである。
しかし四月一日は、願いを叶えるために自分の中の刻(とき)を対価にしていた。そのためもう店を出ることはできないし、歳もとらない存在となっているのだ。

そんな四月一日を見守りながら、黒モコナは心のなかで語りかける。
「みんないる。遠いひとも近いひとも。だから、ひとりだけど独り(ひとり)じゃないんだぞ」と。
四月一日は、自分にできることでお客の願いを叶えながら、ただ、侑子さんに逢える時を待ち続けるのだった。

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CLAMP学園探偵団(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『CLAMP学園探偵団』とはCLAMPの漫画及びアニメ。小学生3人が織りなす探偵コメディ漫画である。漫画は『月刊Asuka』、『ミステリーDX』で1992年1月から1993年10月まで連載。全3巻。気球で視察をしていたCLAMP学園初等部学生会会長・妹之山残(いものやまのこる)は、東京タワーの窓に涙を流している老婦人を発見。フェミニストである彼は彼女の涙の理由を解決すべく、書記・鷹村蘇芳(たかむらすおう)、会計・伊集院玲(いじゅういんあきら)を加えたメンバーで探偵団を結成する。

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新・春香伝(CLAMP)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

新・春香伝(CLAMP)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『新・春香伝』(しん・しゅんかでん)とは、CLAMPが雑誌『セリエミステリーSPECIAL』に1992年10月20日号から1994年2月20日号にかけて連載したファンタジー作品、およびドラマCD作品である。朝鮮に伝わる『春香伝』(しゅんこうでん / チュニャンヂョン)を下敷きに、武術が得意な少女春香(チュニャン)と旅人の青年夢龍(ムロン)の出会い、悪政を行う両班達に対し共に立ち向かう姿が描かれる。

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すき。だからすき(CLAMP)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

すき。だからすき(CLAMP)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『すき。だからすき』とは、女子高生・旭ひなたと臨時教師・麻生史郎の恋愛を描いたCLAMPの漫画。とある事情から一人暮らしをしている主人子のひなたは、隣に引っ越してきて更に彼女の高校の臨時教師となった麻生に好意を抱き始める。純粋無垢なひなたは想いが募ってくいくにつれてはっきりと自分の気持ちを麻生に伝えていく。しかし麻生は過去のトラウマが理由でひなたとの関係に一線を引いているのであった。最終的にクールでそっけないがどこか優しい麻生の心を開くことに成功し、ひなたの恋が実るのかが見どころとなっている。

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不思議の国の美幸ちゃん(CLAMP)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

不思議の国の美幸ちゃん(CLAMP)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『不思議の国の美幸ちゃん』とはCLAMP作品の漫画及びOVAアニメ。奇妙な世界に迷い込みやすい性質を持った主人公の美幸が、さまざまな異世界に迷い込み、不可思議な女性キャラクター達にひたすら服を脱がされそうになったりするなど、お色気要素や百合展開のあるファンタジー艶笑コメディ。初期の2エピソードはルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリスが』元ネタとなっており、美少女・美女化したキャラクターが次々と登場するパロディのほか、同一作者による別作品が題材になっているものもある。

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白姫抄(CLAMP)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

白姫抄(CLAMP)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『白姫抄(しらひめしょう)』とは、CLAMPが光文社から1992年に出版した全編描き下ろしのファンタジー作品である。雪を司る美しい女神「白姫(しらひめ)」の伝承をもとに、プロローグとエピローグを挟み、雪の季節を舞台にした三編のオムニバスの物語が収録されている。 雪の降る中、一人の男が白い着物姿の女性と出会うところから始まる。「雪が降る日は白姫が泣いている」という白姫の伝承と共に雪の季節を舞台に人間と獣の間で起こった物語、恋人達の悲恋の物語が綴られる。

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わたしのすきなひと(CLAMP)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

わたしのすきなひと(CLAMP)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『わたしのすきなひと』とは、『ヤングロゼ』(角川書店)にて休載を挟みながら連載されたアンソロジーコミック。作者は『カードキャプターさくら』などで有名な4人組の日本の女性漫画家グループ・CLAMP。1995年に同社からヤングロゼコミックスDXのレーベルで単行本が発売された。毎話異なる主人公が経験する恋愛エピソードを、短編漫画と作者のエッセイで綴った恋愛オムニバス作品となっている。コミック原作とエッセイは大川七瀬が、コミック作画は猫井椿が担当している。

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魔法騎士レイアースの魔法・呪文・必殺技まとめ

魔法騎士レイアースの魔法・呪文・必殺技まとめ

『魔法騎士レイアース』とは、異世界に召還された少女達の戦いを描いたCLAMPによるファンタジー冒険漫画、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品。 日本の女子中学生・獅堂光、龍咲海、鳳凰寺風の3人は東京タワーから異世界セフィーロに召還され、魔法戦士としてセフィーロを救うために戦いを始める。 セフィーロには魔法が存在しており、召還された魔法戦士やその世界に住む人々が戦いの中で使う。それぞれの属性に適した魔法があり、作中では様々な魔法の呪文や必殺技が登場する。

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カードキャプターさくら(CCさくら)の呪文・魔法まとめ

カードキャプターさくら(CCさくら)の呪文・魔法まとめ

『カードキャプターさくら(CCさくら)』とは、強力な魔力を持つ少女さくらを主人公とした、漫画家チーム「CLAMP」の漫画作品。大魔術師クロウ・リードが遺した魔法のカード「クロウカード」を封印するべく、魔法少女さくらが奮闘し、魔術師として、ひとりの人間として成長していく物語。 作中にはさくらを含めた様々な魔術師が登場し、魔法を使う。さくらが杖を解放する「レリーズ!」や、占い、攻撃、魔法を使った移動法など、あらゆる場面で魔法が使われることで物語が進んでいく。

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カードキャプターさくら(CCさくら)のカードまとめ

カードキャプターさくら(CCさくら)のカードまとめ

『カードキャプターさくら』とは、漫画家集団のCLAMPによる少女漫画およびそれを原作としたアニメ作品のことである。主人公の少女・木之本桜(きのもと さくら)が、強大な魔術師により作られたカード・クロウカードの封印を解いてしまった事をきっかけに起こるさまざまな問題を仲間達と共に解決しながら、散り散りになったカードを集めていく。作中にはクロウカード・さくらカード・クリアカードの3種類のカードが登場する。

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『カードキャプターさくら』原作漫画とアニメの違いまとめ

『カードキャプターさくら』原作漫画とアニメの違いまとめ

カードキャプターさくらは1996年に、月刊少女雑誌「なかよし」で連載された。小学4年生のさくらがカードキャプターとして、身の回りに起こる不思議な出来事を解決していく話だ。20年経った今でも根強い人気を誇る。連載から2016年には、続編であるクリアカード編の連載がスタート。クリアカード編を機に、漫画を買った者も多い。アニメしか見たことしかない者には、漫画を読むと異なる点が多くある。カードキャプターさくらの原作漫画とアニメでの違いを解説していく。

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テレビでは放送されなかったツバサ・クロニクルの物語

テレビでは放送されなかったツバサ・クロニクルの物語

かつてNHK教育放送で夕方の時間に放送されていたCLAMP原作の「ツバサ・クロニクル」。 しかし、結局多くの謎が解決されないまま、テレビアニメの放送が終了した。 原作漫画は28巻もあり、テレビで放送された部分はその半分にも満たない。 テレビで放送されなかった部分は、DVD化、あるいはネット配信となっている。 そんなツバサ・クロニクルの後半部分についての解説。

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カードキャプターさくら(CCさくら)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

カードキャプターさくら(CCさくら)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『カードキャプターさくら』とは、CLAMPによる日本の漫画作品である。1996年6月号から2000年8月号まで、少女漫画雑誌『なかよし』にて掲載され、単行本は全12巻まで発売された。アニメやゲーム化もされている大人気作品である。 主人公・さくらが父親の書庫で不思議な本を発見する。本を開くと封印が解かれ、中からケルベロスという封印の獣が現れ物語がスタートする。本に封印されたカードを取り戻すため、さくらは「カードキャプター」として奮闘する。

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【着物好き必見!】和服イラスト・キャラが魅力的な漫画について

【着物好き必見!】和服イラスト・キャラが魅力的な漫画について

豪華な装飾が施された洋風ドレスなんかもうっとりするほど素敵ですが、見ていて心が落ち着くのはやはり昔ながらの日本を感じさせるイラストです。今回は主に着物を羽織っているキャラクターのイラストをまとめてみました。尚、筆者の好みによる偏りがあるのでそのへんはご了承ください。

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