耽美系オールジャンル漫画『パタリロ!』のメインキャラ

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ギャグ、オカルト、ミステリー、アクションに落語・・・あらゆるジャンルを耽美的に描く『パタリロ!』。どんな状況であろうとも決して崩れることのない強い個性、キャラクターの中でも主要キャラをご紹介します。こってり濃ゆい印象、なのに何でか癖になるのがこの作品の凄い所です。

『パタリロ!』という作品

魔夜峰央(まや・みねお)氏による漫画作品。ギャグ作品に思われがちだが、ホラー、ミステリー回もあれば映画さながらのアクションシーンもある。通常漫画作品はネームと呼ばれる脚本のようなものを描き、それを元に原稿に起こすのだが魔夜氏はこのネーム作業を行わない。いわば「行き当たりばったり」に描いているが、それでもちゃんとつじつまが合うし、伏線やオチもつく。悪魔が登場したかと思えば落語的な要素もあり、脱線も多いが物語が破たんすることはなくオチに収束する。どんな展開、ジャンルになっても決して『パタリロ!』という作品の枠を超えない。というか、「何でもあり」なのが『パタリロ!』という作品ともいえる。パタリロお得意の『クック・ロビン音頭』に関する「クック・ロビンは雀に殺された」(原点は『マザーグース』)など、多彩な雑学も得られる。とんでもなく長寿で、1978年から現在に至るまで続いている。作者が言うには、この作品の主要は「宝石、妖怪、落語」。

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オリジナル作品の他派生作品がいくつか存在しているが、『西遊記』や『源氏物語』といった古典文学を独自に解釈し、パタリロ風味に味付けした『パタリロ西遊記!』『パタリロ源氏物語!』もある。

マリネラという国

劇中の架空の舞台であり、主人公パタリロが「国王」を務める国です。「常春の国」らしく四季はありません。そのため国民は雪を見たことがなく、公務で他国に赴いたパタリロが雪だるまを持ち帰った際は連日客が押し寄せました。主要産業はダイヤモンド。非常に大規模なダイヤモンド鉱脈を持ち、小国であるにも拘らず裕福です。国宝は赤いダイヤモンド。

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本編主人公です。10歳にして大学出という天才にして「王様」ですが、破天荒というには無茶苦茶すぎる性格の主。どんな場面でも人をおちょくる、悪ふざけをする精神を忘れずシリアスなシーンの緩和剤を成すことも多々あります。はしかなどにかかると普通というか真面目な性格に早変わり。タイムワープと称して時間を行き来したり、1時間で5時間分回転するなど人間離れした能力をあまた持ち、生涯に三度脱皮する体質まであるのです。自称美少年とのことですが、周りからは「つぶれ肉まん」だのひどい言われよう。実際小太り体系で美少年と言い難い容姿ではありますが、真面目になる時は整った顔立ちを見せます。

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登場時はまだ王子でしたが、父王がテレビゲームに熱中した挙げ句の心臓麻痺で崩御したこともあって戴冠式をすることに。その際「真言宗の信徒だから仏教の坊さんに王冠をかぶせてもらうんだろうが、絵面が孫悟空っぽくなる」というよく分からない悩みを持ったことも。正式に王位継承直後は「陛下」と呼ばれていましたが、「へ、いか(屁、以下)」と妙な区切り方をされるため「殿下」と呼ばせています。先述の『クック・ロビン音頭』をよく踊っており、アニメ化の時エンディング曲として使用されました。歌詞の内容は「誰が殺したクック・ロビン」の部分以外は『パタリロ!』に関するもので、『マザーグース』の『クック・ロビン』とは異なります。

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ダイヤモンド産業で潤った国の王だけあって「金持ち」ではあるんですが、小銭が落ちた音を聞き逃さず「(守るために)ボクを突き飛ばしたことは気にするな。でもボクの財布から金を盗んだんなら死刑だ」とのたまうほどの守銭奴。後述のタマネギ部隊を使い捨てと公言しますが実際には部下想いで、自分の為に敢えて辛く当たったタマネギが事情を話した際は「よくやってくれた」と笑顔で許し、命がけで救うこともあります。根はまともで国王としての自覚もちゃんと持っており、異母兄(やはり天才)が現れ王位を争った時にそれが発揮されました。洪水に襲われた街に一人取り残された赤ん坊を救えるか計算する兄を尻目に、すぐさま助けに向かい救出成功。兄は負けを認め国を去るのでした。

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『パタリロ西遊記!』はアニメ化もしました。公式サイトにバラが乱舞していたものです。

『西遊記』での役割:孫悟空役で登場。相変わらずの天才、無茶苦茶ぶりは原点の悟空に勝るとも劣りません。筋斗雲を車のごとく改造したり、お釈迦様に無礼な口をきいたり、仲間の猿たちが可愛い顔して次郎長一家の名前を名乗ったりと、所々『パタリロ!』節が見受けられます。

『源氏物語』での役割:陰陽師、波多利郎(ぱたりろう)として登場。『パタリロ源氏物語!』は陰陽師による呪術的要素が絡んでおり、悪魔が関係して来る『パタリロ!』本編の雰囲気と似ています。それでいてどちらの世界観も破綻していないのがすごい所。「式神」に関する独自の解釈(陰陽師が使役する魔物ではない)を述べていました。

タマネギ部隊

赤子の頃から尋常でない感性(経済学の本で喜び、童話を聞くと寝る)と頭脳を持っていたパタリロを心配した母、エトランジュにより組織された部隊。当初は一人の部下だけが登場しましたが、後に部隊という設定になったようです。頭脳、体力、そして容姿に優れている部隊として登場しますが次第に雇用条件が厳しくなり、一般教養試験の内容がマニアックな雑学問題としかいえないものだったり、微粒子レベルの動体視力試験などが描写されました。

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名前の通り髪型はタマネギの用かつらで眼鏡をかけ、ひし形の口。しかしこれら皆一種のカムフラージュで、眼鏡や「口」を外すと本来の美青年に早変わり。給料に関しては、初期は「子供を下手に大学にやるよりも、タマネギ部隊に入れた方がいい」と言われるほど高給だったようですが、次第に年収が日給と思われるほど低賃金化した様子。それぞれ「~号」と呼ばれますが必ずしも番号ではなく「銀ダラ号」「ホッケの開き号」などのコードネーム的な名前も存在。タマネギたちは「付き合っている」者が多く、先の銀ダラ号、ホッケの開き号も素顔の美青年、美少年ぶりで有名な「カップル」です。遠距離恋愛も経験しました。

44号:心霊などオカルト関係になると登場する冷媒能力を持ったタマネギ。何故か彼が非番(素顔)の時にオカルト関係の事件が起きます。

エトランジュ

パタリロの母です。病弱なのでスイスで療養中。バンコランに恋をし、彼自身も初めて「女性に惹かれた」ような素振りを見せました。マライヒとは一時恋敵のようなやり取りをしましたが、そんな自分を醜いと称するなど、根はまともな人物です。パタリロがほぼ唯一頭が上がらない人物でもあり、彼女の前ではきりっとした表情を崩さないよう心掛けています。

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プラズマX(エックス)とその家族

パタリロの作った人型ロボット。高所から落ちてきた岩を片手で受け止め、ちょっと力を入れただけで投げ返すなど驚異的なパワーを持っています。体型は平均的な成人男性並み。パタリロをライバル視するスカンキー曰く、彼の性能を人間並みのボディに収めるのは大変なことであり、パタリロの才能を裏付けるキャラクターでもあります。鉱山採掘のため作られましたが、裁縫や料理など家事に長け、少女趣味という意外な一面が存在。「字が下手」と言われて傷つくなど繊細にして純朴な性格であり、「恋人がほしい」という要望により紆余曲折を経て(最初パタリロはおふざけでポンコツのようなロボットを作ったんですが、「プラズマXを傷つけた」との指摘で猛反省)作られたアフロ18とこれまた紆余曲折を経て「結婚」。パタリロが作った「娘」プララから反抗的な態度をとられつつ、何とか気に入られようとする姿もいじましいロボットです。「優しいパパ」である半面、アフロ18が「死亡」した際は子供たちのためにと説得されて後妻を得ることになりました。

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えどのゆうき
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