岩元先輩ノ推薦（漫画）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】
『岩元先輩ノ推薦』とは、椎橋寛による伝奇ロマン漫画。2021年3月号から『ウルトラジャンプ』にて連載され、『ぬらりひょんの孫』を描いた椎橋の作品として注目を集めた。物語の舞台は、明治時代である1910年代の日本。陸軍直属・栖鳳中学に通う岩元胡堂が、軍の訓令により全国各地で起こる超常現象を調査し、軍事利用可能な異能者を学園に推薦し、仲間として共に敵国・英国の異能者たちとの対戦に臨む様子が描かれている。美しい絵柄と悲哀やゾッとする怖さがあるストーリーが魅力である。
岡野 三郎（おかの さぶろう）
前線部隊の3年生。元々、育てた生物が自分の愛情に応じ独自の色形に進化する能力を持っていたが、ある日村に来た軍部の人間から推薦を受け前線部隊の生徒として入学。
入学後は自分が愛する虫が軍事利用されることを恐れ、能力を隠していた。しかし、鍛錬の息抜きに学園を散策していた際に発見した洞窟の中で虫を見つけ、その虫に愛情を注いでしまったため虫が進化し学園内で騒動になってしまう。騒動については、岡野自身入学後に能力を自認したため不幸な事故であったと報告され処分などは下らなかった。
また、軍事利用を恐れて能力を隠していたが岩元から戦場で戦わせる以外の活用方法もあると道を示されたことにより、騒動後は能力を隠すことをやめ能力開発にも前向きになった。
権藤（ごんどう）
前線部隊の3年生。
岩元の入学初日、最初の友達と言っているが、原町に知り合いか尋ねられた岩元からは「いや、知らん…。いつも話しかけてくる」と冷たく返されている。しかし、その後のシーンでは岩元から相談を受けるなどそれなりには信用されている様子が見て取れる。
栖鳳中学・教師
橘城某居（きつじょう ぼうきょ）
陸軍栖鳳中学の学園長。岩元を寵愛しており、全国の奇妙な事件の調査を命じている。
陸軍の上層部とはあまり良い関係ではないようである。何かしらの能力を有しているようだが、一切明らかになっていない。また、学園長室には多くの本や資料があり、国にも秘匿する能力者の情報などもあるらしい。
鳩柳 博（はとやなぎ ひろし）
前線部隊担当指揮官。
体を張り日本のために尽くしている前線部隊を誇りに思っており、利用価値が不明な隔離施設のことを見下している様子がうかがえる。学園内では鬼軍曹として有名で生徒たちから恐れられている。
英国
ネプチューン・ウォーターガン
周囲の液体を自在に操る能力者。その能力は超越的で軍事的にも大変有効であり、破壊力は日本の能力者と比べても異常だとされている。
女王陛下の銘を受け、日本の能力者を自らの部下に推薦しに英国からやってきた。“スペック”マニアを自称し、高性能なものには目が無く岩元に強い興味を示し無理やりにでも手に入れようとする。
飛沫原の事件の際は、水だけではなく事件で亡くなった被害者たちの血液も操り圧倒的な戦闘力で岩元たちを追い詰めた。
イグニィ
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詳しい能力は不明。コインから蛇や杖などモノを出して攻撃している。
英国の魔女軍団のリーダー的な存在として描かれている。
クリスタル・フレーヴァー
体内で特殊かつ超強力な溶解液を生成し、体液として分泌する能力者。その体液をシャボン玉として活用し遠距離攻撃も可能。成分は食虫植物が分泌するものと似ている。
精霊“ドライアド”のような風貌をしており、アイルランド奥地に起源を持つ。魔女軍団の1人でイグニィを慕っている。
戦略家で常識もあり判断力も高いが、若干調子に乗りやすい性格で見下している相手に弱い。また、岩元に対して頬を赤らめる場面が描かれており、良い男に弱いという一面もある。
ローズマリィ・ピンクゴールド
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目次 - Contents
- 『岩元先輩ノ推薦』の概要
- 『岩元先輩ノ推薦』のあらすじ・ストーリー
- 黒い雪の降る村の調査
- 縁切リノ鎌の調査
- 学園内の虫騒動
- 屍人伝説の真相
- 人気女優の秘密
- 飛沫原との戦い
- ウォーターガンとの戦い
- 魔女の侵攻
- イグニィとの接触
- 英国魔女との対決
- 『岩元先輩ノ推薦』の登場人物・キャラクター
- 栖鳳中学・隔離施設
- 岩元 胡堂（いわもと こどう）
- 天羽 総一郎（あまば そういちろう）
- 佐々眼 流雨（さざめ りゅうう）
- 青沼 静馬（あおぬま しずま）
- 淡魂（あわだま）
- 栖鳳中学・研究棟
- 原町 海（はらまち かい）
- 矢島 源九郎（やじま げんくろう）
- 栖鳳中学・前線部隊
- 岡野 三郎（おかの さぶろう）
- 権藤（ごんどう）
- 栖鳳中学・教師
- 橘城某居（きつじょう ぼうきょ）
- 鳩柳 博（はとやなぎ ひろし）
- 英国
- ネプチューン・ウォーターガン
- イグニィ
- クリスタル・フレーヴァー
- ローズマリィ・ピンクゴールド
- その他
- 天空橋 須磨子（てんくうばし すまこ）
- 飛沫原 建蔵（しぶきばら けんぞう）
- 城戸石英（しろと せきえい）
- 『岩元先輩ノ推薦』の用語
- 陸軍栖鳳中学校
- 第一分隊（通称：前線部隊）
- 第二分隊（通称：研究棟）
- 第三分隊（通称：隔離施設）
- 能力・能力者
- 花葬の彼岸花
- 烈火鳥葬の彼岸花
- 宿り火の精灯篭
- 卯の花腐し
- 『岩元先輩ノ推薦』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 静馬に推薦状代わりに自らの能力を明かすシーン
- 岩元胡堂「俺は…お前らを戦場で死なせる気はない。そのためにはなんだってやる…強化も…保護もな。それがこの岩元の使命だと思っている」
- 窮地の岩元を守るため天羽が初めて能力を使用するシーン
- 岩元胡堂「オレには優秀な後輩がいる」
- 『岩元先輩ノ推薦』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 岩元胡堂と『ぬらりひょんの孫』の奴良リクオは同じ声優
- 同作者の過去作品との繋がりも見どころ