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toshikiのレビュー・評価・感想

ドキュンサーガ
10

DQN達のありがちな冒険譚?否!これは最高のSF復讐譚だ!

『ドキュンサーガ』、そのタイトルを読んだ際、あなたはどんな物語を考えるだろうか。今流行りの転生もの、或いはDQNと呼ばれるイケメンたちが可愛い女の子たちとキャッキャするだけの平凡なRPGストーリーだろうか。ところがそれは間違いである。確かに始まりはDQNな勇者の無双であるが、この物語はそこでは終わらない。実はこの世界、1度社会が滅んでいるのだ。
始まりは人間の中から「異形」と呼ばれる子供達が誕生したこと。彼等は人間には扱えない力と人間には有り得ない姿を持ってしまったが為に迫害を受けるのだ。しかし、力を持った彼らは単に迫害されるばかりの弱者では終わらない。異形と人間の間に大きな戦争が起こり、とある人間の愚かしい決定によって人と異形は別離する。異形達は再び地上で暮らす為に、着実に力を育てていくが、人間に尊厳を傷つけられた異形達の間にも、愛や恋が生まれ始める。
それこそがこの物語の根本にある、同種の愛情と愛を奪われた存在による復讐劇だ。悍ましい人間の所業、愛し合う異形達の清らかさ、歪み行くお互いの絆。果たして、滅亡するべきはどちらなのか。
この物語は我々に、生き物の在り方を考えさせる。

ロマンティックじゃない? / Isn't It Romantic?
8

自分を愛することは大事。

ラブコメあるあるがたくさんあっておもしろかったです。
ラブの部分はもちろん(いろんな人に思われるとか、すごいデートとか)、周りの人物も自分に好意的っていうか親切になっているのに笑いました。
たしかに、ラブコメの主人公の周りっていい親友がいる気がします。
あと部屋とかファッションの素敵で、もし自分の周りがこういうふうに素敵な部屋、服に変わるなら私もラブコメの世界に入り込みたいって思いました。
その世界で奮闘し、元の世界に戻りたいと頑張る主人公が素敵です。
彼女は大きいサイズなので、すごく親近感が持てます。そうだよね、痩せている=かわいいじゃないよねって思えます。
主人公ナタリーと、ラブコメの世界でも、現実の世界でも彼女を思っているジョシュとの恋にドキドキしました。
彼が彼女を思っているのに気が付かないなんて、もうナタリーって感じですが、自分に自信がない、自分を愛せないと他の人から向けられる愛にも気が付かないのかもと思いました。
それくらい自分を愛することは大事です。
ネガティブで皮肉やの女性を主人公にすることでそのことをすべての女性たちに教えてくれているのかなって思いました。
見ていて元気になれるし、おもしろいし、いい映画でした。

コンフィデンスマンJP -プリンセス編-
10

見なきゃ損!!~感動の傑作~

この作品はコンフィデンスマンjpロマンス編の次に出た最新作です。
ダー子、ボクちゃん、リチャードで形成される最強の詐欺師。
今までも香港マフィアであるラン・リウをだますかと思いきや別の目的を持っていたダー子。
今回も果たして本当は誰をだましているのか。

今回の舞台は、大富豪フウ家のお話。当主であるレイモンド・フウが亡くなってしまう。
レイモンドの子供である、ブリジット、クリストファー、アンドリューの三人は、総資産は10兆円の遺産を巡って大争い。
しかし、レイモンドの執事トニーが遺言書を預かっていた。そこに書かれていたのは…。なんと、存在も分からないミシェル・フウという人物。ミシェルという人物は果たして誰なのか。ミシェルがいる限り、遺産が入ってこない三人。そんな三人はミシェル暗殺を企てる。そこへ、遺産を狙うダー子や世界中の詐欺師が大集合!中には昔からダー子の敵である赤星社長の姿も。
赤星社長に正体がばれてしまったダー子が、まさかまさかではあるが殺されてしまう…。
一体最後はどうるのか、真実は何なのか。
波乱万丈のストーリーがとても面白いです!!
映画を見る皆さんも、コンフィデンスマンの世界にはまること間違いなしの最高傑作!
騙されないぞと思っているそこのあなた!必ずダー子に騙されてしまいますww
とてもおすすめなのでぜひご覧ください!!!

※見なきゃ絶対後悔します。

新感染 ファイナル・エクスプレス / Train to Busan
9

韓国製ゾンビ映画の快作

アニメーション監督でもあるヨン・サンホによる韓国が舞台のゾンビ映画。ゾンビ映画と言えば欧米のものが有名だけに、見る前はどんな感じだろう?と多少不安でしたが、始まってみると、スピード感、緊迫感、そしてドラマ演出の巧みさによって、食い入るように鑑賞することができました。主人公はコン・ユ演じるソ・ソグ、彼は娘の誕生プレゼントに何を選んだらいいかすらわからない仕事人間なのですが、その娘スアンの希望によって母に会いに二人で釜山に向かうことになります。移動手段はKTX(韓国高速鉄道)。しかし発車直前に駆け込んできた異様な乗客が突然乗務員を襲い、噛みつかれた乗務員もゾンビに…そして感染は一気に広がり…というのが大まかなあらすじ。決してオリジナリティあふれる脚本ではないですが、襲うのも襲われるのも同じアジア人という事もあって感情移入しやすく、舞台も新幹線なのでリアリティがあります。そして特筆すべきは感染の「速さ」でしょう。この手のゾンビ映画は襲われた人間が死亡して、しばらくたってからゾンビ化するのが一般的だと思うのですが、この映画はとてつもなく速い、噛まれたあとちょっとバタバタしていると思ったら、すぐに立ち上がり、ほかの乗客に襲いかかります。この「速さ」によってスピード感あふれる演出がより際立っています。またさっきまで親友や仲間だった人物があっという間に豹変する…という残酷さもなかなかホラー感があり、良かったです。韓国らしいウエットさもちゃんとあり、ソグのラストはなかなか泣かせます。近年見た欧米を含むゾンビものと比較しても秀逸な出来の映画です。おススメです。