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maya08

maya08のレビュー・評価・感想

モンスター・ホテル クルーズ船の恋は危険がいっぱい?!
8

最後のDJバトルが良い。

モンスター・ホテルの第三弾です。ドラキュラご一行が、バカンスに出かけて、そこで出会った人間にドラキュラが恋をするという話です。家族でバカンスしている場面が多くて楽しいし、デニスが大きな犬を内緒で連れてきてそれを隠そうとしていてかわいいし、ドラキュラは恋しちゃってメロメロだし、パパが恋をしたことにメイヴィスは戸惑ってるし、いろいろ盛り沢山の内容でした。ドラキュラのライバルがヴァンヘルシングで、そういう映画あったなあと思ったし、最後のDJバトルのところは、ばかばかしくて笑えました。クラーケンはパイレーツ・オブ・カリビアンにも出てきた怪物ですが、やはり海といえば、海外の人はクラーケンを思い浮かべるのでしょうか?パイレーツのは怖かったけど、こっちのクラーケンは可愛らしい感じでした。ジョニーが最高にノリがいい曲として選んだ曲は、私も知っている曲でした。なんか、私が子どものとき流行った曲で、私も学校であの踊りをしたなと懐かしかったです。モンスター・ホテルは結構音楽にも力を入れているシリーズで今度の音楽も良かったと思います。ヴァンヘルシングが使う、魔の音楽みたいなのは怖かったです。最後はハッピーエンドで見ていて楽しいし、子どもと一緒に見るのもおすすめの映画でした。

DUNGEON ENCOUNTERS / ダンジョンエンカウンターズ
9

RPGの本来の面白さが凝縮

戦闘、探索、装備、やりこみ。RPGを最初にプレイした時の面白さを思い出させてくれるようなゲームです。
ゲームジャンルはいわゆる通常のRPGです。本ゲームはとにかく見た目がシンプルで、マップは四方のマス目、店や戦闘区域は数字で表されています。その分味気ない、とっつきにくいという印象を持つかもしれませんが、ゲームを始めるとそんな最初のイメージを忘れてしまうくらいに熱中できます。
最低限のシナリオを伝えるオープニングの後、プレイヤーは直ぐダンジョンに潜ることになります。ダンジョンの深層に向かいつつ仲間を助けるというのが大きな目標なのですが、このやりくりがとても面白いです。多くの人は最初に5人の初期メンバーの中から4人パーティを組んでダンジョンに挑み、そして数階下で全滅することになると思います。すると全滅した4人はその階層に取り残され、残った一人で救出しなければいけないというピンチに見舞われます。このヒリつきとメンバーのやりくりを自分で考えて実行する楽しさはRPGが好きな人にはたまりません。なお、一度戦った敵の情報等は細かくデータで見ることが出来るため親切な仕様なので、すぐに詰むというわけではありません。
戦闘方式はATBと呼ばれるFF等で採用されているシステムを取っています。開発者の方がこのATB方式の第一人者とのことで、戦闘自体もあと1点の打点に頭を悩まされ、能力の1ポイント上昇に喜べる綿密な調整がなされています。
美麗なグラフィックやスマホゲームの作業に疲れた人、やりこみが好きな人にお勧めです。

クリムゾン・ピーク
8

圧倒的な映像美

ギレルモ・デル・トロ監督のゴシックホラー映画です。特にこの映画は、目だけでも十分に楽しむことが出来ます。衣装、小物、建築物の細部全てが美しく、そして不気味なアラデール・ホールは、クリムゾンピークの暗然たる空気を作り出していています。どこを見ても「さすがギレルモ・デル・トロ監督だな」、と思えるような完璧な世界観です。何かはっきりと驚くような演出がでてくるというよりは、悪夢を見ているかのような不思議な感覚に浸れます。本当に世界観が美しいので、初めに見た時はストーリーに集中することを忘れてしまうほどでした。ゴシックホラーマニアの方には特にお勧めで、恐怖とビジュアルを存分に感じることが出来ます。主人公イーディスと、彼女に忍び寄るトーマス、いつも何か裏がありそうな表情をするトーマスの姉ルシール・シャープ。おどろおどろしい屋敷の中での生活をはらはらしながら見ていました。そしてトーマスの裏の顔を知ってしまったときには本当に衝撃を受けました。まるで謎解きのような感覚でこの映画を楽しめることができるはずです。

蒼山幸子
9

か細さの中に伝わる力強さ

声には儚さが漂い少し弱いように感じるが、その言葉の伝え方・歌詞の生み方が蒼山らしさ、独自の世界観を作っている。その儚さの中には現実感を感じることの少ない青春であったり、孤独感をまとっている青年期の孤高さが表現されている。彼女の歌詞にはそのような表現が多く、「バニラ」という作品ではその蒼山の世界観をCaviar所属の映像ディレクターである志賀匠がうまくアニメーションに、しかもドット絵でのアニメーションという形で捉えている。
この「バニラ」という作品のミュージックビデオはよくあるドット絵にありがちな強い色を使った作品ではなく、「いま」を現した柔らかい中にも主張の残る色使いであるパステルカラーを軸にしたいわゆる「洋物ゲーム」の色遣いをしている。彼女・蒼山の作る歌詞とこの色使いの表す『どこか非現実なのだけど心象を表すあやうさ』。これがふわふわとした中にも心に残り、劇中の彼女の非現実さ、特にその目の表す記号として彼女の入る世界が、蒼山の感じている儚さ・悲しさやこれから前向きに行こうとする気持ちの高ぶりをあらわしている。また欠けることで創造力を高めてくれるドット絵の美しさもあらわしている。欠けた感情だからこそ、この欠けた線の捉えた彼女にこれほどまでに心情を共感し、現実味を感じているのかもしれない。