7SEEDS(セブンシーズ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

田村由美により描かれた、日本の少女漫画作品である。隕石の衝突が不可避と悟った各国は人類滅亡を防ぐために様々な作戦を考えた。その一つが7SEEDS計画である。いつの間にか冷凍されて未来に放り出された若者たちは、人類滅亡後の地球で戸惑いながら必死に生き抜いていく。ディストピアものは今までも数多く出版されているが、サバイバルに対する描写がリアルで引き込まれる物語である。

源五郎(げんごろう)

動物と植物クラスに所属していたため、基本的なところでは動物が好き。学校時代には、トラの端午やクマの青葉など、大型の獣の世話もこなしていた。自分で育てた動物たちを殺すというテストのトラウマでなるべく動物に深くかかわらないようにしている様子であるが、秋のチームが連れていたアルパカ(のような草食獣)や新巻の犬を大事にしている。アルパカの世話をしている茜と仲が良い。

鷭(ばん)

医療と動物クラスに所属していた。性格はかなりおっとりしているが医療知識と技術は確かで、ケガの手当から妊婦のマタニティヨガまで担当している。運動は一見とろそうだが、同チームのあゆによると持久走は凄いとの話である。くりくり同盟の一員。

小瑠璃(こるり)

風と医療クラスに所属していた。ハンググライダーが得意であり、空から水場を捜したり山火事を発見したりと活躍している。空気の流れを読めるため、洞窟などに入っても出口を捜す際にみんなを誘導することもある。くりくり同盟リーダーであり、くるみをメンバーに勧誘中。学校では安吾に好意を寄せていたが、未来に来てから春チームのハルと劇的な出会いをし、惹かれ合っている。学校時代に友人とおそろいで作ったミサンガを装着していたが、鍵島で幻覚を見た際に友人を未来に連れていくという約束を果たしミサンガが切れた。

あゆ

植物クラスに所属していたが、学校にいたころは容姿の可憐さからいじめにあっていた。テストの際にクラスメイトを見殺しにしたことが無意識のうちにトラウマになっており、今でも満月になると情緒不安定になる。新巻と旅を始めてからはややましになってきた様子で、旅の途中で野球を初体験して筋肉痛になったり新巻に水泳を教えたりと楽しそうな道中である。本人は否定しているが、新巻に完全に惚れている。学校での閉鎖的な教育のためか、子供を産むことになったら新巻が良いということを本人に言ってしまうなど、思考が一般人とはずれているところがある。仲間はずれにされていた黒田という黒い子犬を新巻から譲り受けており、なめ癖などのしつけに少し困っている。

虹子(にじこ)

土クラスと水クラスに所属していたため、土木の知識が豊富。秋のチームが一緒に住むことになったときは、同じく土木が得意な蘭と方法の好みの違いで議論になっていた。学校時代に同チームの涼と付き合っていた。個人主義が徹底していたが徐々に他のメンバーや他のチームのことが気に入ってきたようで、鍵島でメンバーが地下に迷いこんだ際には安吾たちに助けを求めるなど必死になった。

卯浪(うなみ)

選抜学校の教師だったが、生徒たちに心無い言葉を投げかけたりしたため当時から嫌われていた。最後のテストで憎悪が決定的なものとなり、小瑠璃は友人の繭を見殺しにした卯浪に殺意を抱いていた。未来で解凍されてすぐに、鷭以外のメンバーに射殺された。

『7SEEDS』の登場人物・キャラクター(夏のBチーム)

岩清水 ナツ(いわしみず なつ)

高校生だが、ひきこもりで学校には行っていない。読書が趣味でミステリー小説を特に読み込んでいた様子。性格がおどおどしていたので蝉丸にからかわれていたが、徐々に自分でできることや考えることを覚えて周りとコミュニケーションがとれるようになっていった。消極的な彼女だがただ一つ譲れなかったのは、冒険小説の主人公であるロビンソー・クルーソーが、猫の子供が生まれたら”役に立たないから”との理由で殺してしまったこと。こればかりは許せないと、嵐に力説していた。未来に来る前にナッツという猫を飼っており、幻覚のなかでもナッツが大きな比重を占めていたことからナッツが以前は心の支えに近かったと思われる。嵐のことが好きだったが、のちに自分は花を大事に想っている嵐が好きなことに気づく。

青田 嵐(あおた あらし)

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