ジュラキュール・ミホーク（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】

斬撃

特に名前はついていないが、その斬撃は一撃一撃が常識外れの威力を持っている。
巨大なガレオン船を輪切りにするなど、毎回すさまじい破壊描写を伴っており、全ての攻撃が文字通りの必殺の技といっても過言ではない。

ジュラキュール・ミホークの来歴・活躍

世界最強の剣士

剣士として修行に明け暮れ、頭角を表していく。より強い相手を求めていった結果、「船で海を渡り、適当な海賊団に襲い掛かり、これを壊滅させる」という常識外れの修行法を編み出す。
単身でこれを繰り返す内に、世間からは「海賊の抗争」だと見なされるようになり、ミホーク自身も海賊として扱われるようになる。

周囲の悪評など気にせずに修行としての“海賊相手の襲撃”を重ね、やがて自他共に認める世界最強の剣士となっていった。
この頃赤髪のシャンクスと出会い、剣技を競う好敵手となる。両腕があった頃のシャンクスとはほとんど互角で、どれだけ戦っても決着をつけることができなかった。

20年ほど前、海賊王と呼ばれたゴール・D・ロジャーの公開処刑を見物している。作中では海賊として大成することにはほとんど興味を示していないが、どのような意図でこれを見ようとしたのかは不明である。

王下七武海への加入

ミホークのすさまじい実力に目を付けた世界政府は、彼に王下七武海への加入を持ちかける。これはミホークが本来は海賊ではないことを承知の上で、対外的にも対内的にも抑止力となることを期待してのものだった。王下七武海という肩書きを得れば、それを利用してさらなる強敵と戦えると考えたミホークは、この話を受け入れる。

しかし王下七武海の一員となってからも、ミホークは自身の研鑽にしか興味が無く、たびたび言い渡される世界政府からの招集も遅れたり無視することが多かった。その世界政府の意向や体面を顧みない姿勢は当然叩かれる材料となったが、飛び抜けた実力の持ち主であるがゆえに公然と文句を言う者も少なく、「現行の王下七武海のメンバーで、もっとも世界政府の指示に従わない男」との陰口を叩かれるようになった。

ゾロとの出会い

王下七武海となってからも、剣士としての研鑽の日々を重ね、東の海で勇名を馳せたクリーク海賊団を襲撃。一度は取り逃した彼らを追って水上レストラン「バラティエ」へと向かった際、そこにいた麦わら海賊団のゾロと出会う。
ゾロは世界一の剣豪を目指す若い剣士で、目標とするミホークと出会えたことに歓喜し、闘志を燃やして勝負を挑む。これに対し、「どこにでもいる身の程を弁えない若造」と見くびって小型ナイフで彼を相手取り、終始圧倒する。

しかし叶わないと知ってなお遥かに高き壁たる自分に挑むゾロを見て、その剣士としての気骨を認めて刀を抜く。ゾロの奥義を正面から打ち破り、まだ息のあったゾロに「俺を超えてみせろ」と告げて引き上げていった。
ゾロのことはこの時から注目し始め、同時に彼の所属する麦わら海賊団の船長ルフィがシャンクスの期待する若者であることにも気づく。やがてルフィたちの名が世間に知られるようになると、四皇にまで上り詰めていたシャンクスの下を訪れてそれを教えてやっている。

マリンフォード頂上戦争

その後王下七武海としての仕事をそれなりにこなしつつ、世界最強の剣士として君臨し続ける。ある時、四皇の一角である白ひげことエドワード・ニューゲートが彼の部下の公開処刑を巡って世界政府と正面から激突する事態となり、これに参戦するよう命じられる。強い者との戦いを楽しめると考えたミホークは、白ひげとの戦争に至った経緯については目を瞑り、世界政府の最大の軍事力たる海軍と合流する。
戦闘が始まってしばらくの間はほぼ様子見に徹していたが、自身の義兄でもある白ひげの部下が公開処刑されることを知ってこの場に乗り込んできたルフィを見るや、「運命があの若者を活かすのか、それともその未来はここで途絶えるのか」を確かめんと彼に斬りかかる。

しかしここに白ひげ海賊団の剣士が割って入り、以後は彼らを相手にその恐るべき剣技を振るう。戦いの中で本来別々の目的で動いていた海賊団を自然と味方につけていくルフィの姿を見て、「ただ走り続けるだけで仲間を増やし、戦場を変えていく、この海でもっとも恐るべき力」の持ち主と評した。
結局戦争の発端ともなったルフィの義兄は戦いの中で命を落とし、白ひげもまた部下たちを逃がすために戦場に留まり力尽きる。この場にシャンクスが現れ、「これ以上の消耗戦はどちらにとっても利益が無い」として場を収め、後にマリンフォード頂上戦争と呼ばれるこの事件は幕を下ろすこととなった。

ゾロの弟子入り

マリンフォード頂上戦争後、麦わら海賊団は一時解散し、それぞれが2年間の雌伏の時を過ごす。この頃、ミホークは自身が拠点としているクライガナ島のシッケアール王国跡地の古城で過ごしていたが、ここにルフィと別れたゾロと、かつて王下七武海に所属していたゲッコー・モリアの部下ペローナがやってくる。2人とも自分の意志で来たわけではなかったが他に行き場所も無く、知らない顔でもないためミホークとしても追い出す気にはなれず、奇妙な共同生活を送る。
ルフィのためにさらなる力を欲したゾロは、1人での修行に限界を感じ、ミホークに稽古をつけてほしいと頼み込む。「敵に教えを乞うなど、剣士としてのプライドを捨てたのか」とこれに激怒するも、ゾロがすでに自分も驚くほどの成長を遂げていること、その上で仲間のために恥を覚悟で頭を下げていることを知って彼を再評価。「いずれ自分を倒すかもしれない男を育てるのも一興」と、スパルタ式に自分の技術を叩き込んだ。

2年後、覇気の使い方を修得したゾロは、ルフィと合流するためにミホークの下を去っていく。
一方のペローナは、父親にも等しい存在だったモリアと生き別れたままの状態で行く当てもなく、そのまま古城に留まる。共に過ごす内にミホークとは家族か親族のような間柄となり、食事を作った回数でケンカするほど親しくなっていった。

クロス・ギルドへの合流

その後王下七武海に所属していた海賊たちが相次いで大きな事件を起こし、その不要論が取り沙汰されるようになる。この流れが本格化する前に「モリアが生きている」という情報をつかんだペローナを旅立たせると、自身は古城に留まり続ける。
やがて世界政府の決定によって王下七武海の制度が廃止されると同時、ただの海賊と同等の扱いに戻ったミホークにも海軍の追手が差し向けられる。「追われる身になるのは久し振りだ」と嘯いてこれを迎え撃ち、返り討ちにした上で数年を過ごした拠点を後にする。

この頃、同じく王下七武海に所属していた千両道化のバギーが、王下七武海の海賊たちの残存戦力を取り込みつつ「クロス・ギルド」という新たな海賊団を結成。“海軍の将兵に懸賞金をかける”という前代未聞の手法で、「海賊と海軍」の追われる者と追う者の関係を一変させ、世界に与えた影響の強さから四皇へと上り詰める。
経緯は不明ながらミホークもここに所属し、“四皇に匹敵する”といわれた武力でその最強戦力として君臨する。

ジュラキュール・ミホークの関連人物・キャラクター

赤髪のシャンクス