デッドマウント・デスプレイ(DMDP)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『デッドマウント・デスプレイ』とは、原作・成田良悟、作画・藤本新太による漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。2017年から『ヤングガンガン』で連載を開始した。略称は『DMDP』。勇者に倒され、現代の新宿で生きる少年・四乃山ポルカに憑依し転生したネクロマンサー・屍神殿が、警察や犯罪者、親戚の陰謀に巻き込まれながら、仲間と共に戦い、人間としての成長しつつ、平穏な暮らしを目指す戦いを描いていく。逆異世界転生モノであるが、ベテランがあえて挑む類のなろう系で、群像劇形式が魅力の作品である。

「阿牙倉家」の一人で、阿牙倉マジリの末弟。元渋谷の仲介屋だった氷室の後を引き継いだ。小学生の頃にポルカに出逢っており、幼馴染の関係だった。何故かマジリはそのことを知っていて、彼に仲介屋を押し付けた。「普通」であることにこだわっていたが、人狼の戦いで早々に諦めてしまった。マジリ曰く、本気を出した彼だけが最高位の吸血鬼である彼女の速さに踏み込める。

警察関係

岩野目 ツバキ(いわのめ つばき)

CV:江口拓也
新宿署の刑事で「生活安全課第三資料編纂係(通称「三纂(さんさん)」」の係長。表沙汰にしても信じてもらえないオカルトな事件を追う。
常識を超えた犯行を犯す犯罪者達を「厄ネタ」と呼び、通称は岩野目が付けたが、部下には変な名前とからかわれている。本人も気にしている模様。
金髪でホストのような成りだが、真面目で情に厚い。5年前に行方不明(既に死亡してポルカ達と一緒にいる)になった先輩・細呂木雅には憧れと尊敬の念を抱いている。熱血漢ゆえに時折暴走してしまうこともあり、細呂木が残した資料で火吹き蟲の真実にたどり着いた際に、一般人を依り代にする彼らに自分に意識を転写してもいいと言った時は荒瀬に殴られることになった。だがその覚悟故に、火吹き蟲は一般人を依り代にした犯行はしなくなった。
それ以降「サバラモンド」について調べ始める。

荒瀬 耿三郎(あらせ こうざぶろう)

CV:岡本信彦
生活安全課第三資料編纂係所属の男性警官。浅黒い肌の黒髪で落ち着いた敬語で話す好青年だが、実際は暴力至上主義で、警察としてどうなのかと思う節は多々ある。岩野目の部下になる前、半グレ集団「三途の餓鬼共(サンズ・サンズ)」を一人で壊滅させ、そこに所属していた匠や氷室にトラウマを植え付けている。背中には虎の刺青がある。
危険人物であるが岩野目のことは慕っており、彼を邪険に扱い絡んできた刑事から庇うシーンもある。何かと暴走しがちな岩野目を止めるストッパーでもあり、火吹き蟲に意識を転写させようとした際も殴って、正気に戻させたこともあった。

戸沢 弾正(とざわ だんじょう)

CV:宇垣秀成
生活安全課第三資料編纂係所属の男性警官で係長補佐。優し気な顔立ちだが、意外に過激な人物で岩野目に絡んできた警官と八津と共に、手痛いお仕置きを食らわせたことがある。八津と一緒に行動することが多く、よく組まされている。実はクラリッサの祖父である倉木ルイスに妻を救われた過去を持つ。逃亡した幅木の居場所を彼女に伝えたのも、岩野目を守るためだった。

八津 蘭丸(やつ らんまる)

CV:吉野裕行
生活安全課第三資料編纂係所属の男性警官で係長補佐。白スーツにサングラス、星柄のネクタイといったチャラい服装をしている青年。戸沢とよく組んでいて、杖を使った戦闘が得意。雑誌記者の胡蝶・エイトポートは実の妹。

合川 咲姫(あいかわ さき)

CV:白石晴香
新宿署に勤務する鑑識課の職員。荒瀬がミサキに腹を蹴飛ばされた足跡を見たり、ソリティアに目の前で脱獄され悔しがる岩野目をみて、無表情で「マジウケる」の一言で済ました。

山田 文代(やまだ ふみよ)

CV:小林沙苗
新宿署勤務25年のベテランで、岩野目のことを「ツバキちゃん」と呼んでいる。

幅木 秀秋(はばき ひであき)

CV:上田燿司
警視正。5年前の細呂木の事件でクビに成りかけていた岩野目を救った恩師だったが、彼こそが細呂木殺害の件に多く絡んでいた。実はサバラモンドの落とし子の手先で、組織のために娘を差し出す外道。岩野目の前では娘を憂う振りをして、何とも思っていない。むしろ警視正という地位は娘を差し出して手に入れたもので、「組織の役に立てたことをを喜んでいるだろう」と身勝手な言い分を述べていた。
しかし氷室との会話を岩野目に聞かれ、追い詰められて逃走。シヴィルに呼び出されて訪れた屋上で、実は生きていた娘ことアラハバキに復讐される。だがクラリッサに雇われた幌島姉弟の手であっけなく死亡。死後霊魂は死霊術によって呼び出され、自分のために娘を差し出したという記憶を覗き見た屍神殿の怒りに触れる。始末しようとした屍神殿に変わって、帝国の皇帝フラムの魔法によって断罪された。

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