デュラララ!!(Durarara!!)のネタバレ解説まとめ

Durarara main

『デュラララ!!』は、成田良悟による小説作品である。アニメ化も果たし、原作、アニメともに完結している。
池袋の都市伝説である「首無しライダー」ことセルティを中心とした群像劇。
自らの首を探しに日本へ来たセルティと、彼女を取り巻く様々な人間の思惑や愛憎が入り混じって、池袋の街で繰り広げられる非日常を描いている。

『デュラララ!!』のあらすじ・ストーリー

竜ヶ峰帝人は幼馴染の紀田正臣に誘われて、来良学園への進学を機に池袋に引っ越してきた高校生。
小学生以来会ってなかった正臣と再会し、池袋の街を案内してもらう。
刺激的な非日常に憧れていた帝人は、池袋に出没する「首無しライダー」と呼ばれる謎のバイク乗りの存在や、正臣の知り合いの個性的な面々と遭遇して、新生活への期待に胸を膨らませる。

新学期が始まり、クラスメイトの園原杏里とクラス委員をやることになった帝人は、杏里の友人の張間美香が行方をくらませていることを知る。
美香は一目ぼれした矢霧誠二をストーカーしていたのだが、杏里が聞いても誠二は急に姿を見なくなったとしか答えない。
実は誠二は、人外の存在に強い興味を持つ伯父が所持している、伝説の生物「デュラハン」の生首を子どものころに見てから恋愛感情を抱いていた。
思い余って盗んできた首を、ストーカー中の美香に目撃されたため、誠二は美香を手にかけていたのだった。

帝人は、街中で首に傷を負った少女に出会う。首の傷はまるでバラバラだった首と体をつなぎ合わせたかのようだった。
追手に追われているらしい少女をひとまずかくまうことにした帝人。
少女の顔は「デュラハン」の生首とそっくりだった。
首の本来の持ち主であり、首を探していた「首無しライダー」こと「デュラハン」のセルティは、少女に会いたいと考える。
セルティから事情を聞いた帝人が少女に会わせようとするも、少女を追ってきた矢霧製薬の人間に襲われる。
矢霧製薬は誠二の伯父の会社であり、人体実験のために人を攫うなどの悪事を働いていた。

セルティに助けられた帝人は、少女の正体は誠二に殺された張間美香で、その死体を隠蔽するために矢霧製薬が管理しているセルティの首を美香の体につなぎ合わせたのではないかと推測する。そして、矢霧製薬幹部にして誠二の姉でもある矢霧波江を呼び出して自首をさせようとした。
波江は説得に応じず、部下に帝人を攫わせようとしたその時、帝人は一通のメールを送る。
メールの内容は、「今携帯のメールを見つめていない者が敵であり、敵をただ静かに見つめろ」というものだった。

帝人の正体は謎の多いカラーギャング「ダラーズ」の創始者であり、メールを通じて「ダラーズ」の構成員全員に指示を出したのだった。
その時帝人たちの周りにいた人間は実は「ダラーズ」の構成員ばかりであり、彼らが一斉に波江たちを見つめたため、群衆の中から波江とその部下のみが浮き彫りにされる形となった。帝人は混乱する波江を尻目に群衆に紛れて姿を消した。

一方、誠二は愛する首を持つ少女のことを諦めてはおらず、少女を連れ去ろうとする。
しかし、少女はセルティの首ではなかったことが判明する。
張間美香は実は死んでいなかったのだった。弟を溺愛する波江は誠二の首への愛情を少しでも逸らすべく美香を利用しようと考えた。
誠二の気を引くためにセルティそっくりに整形して、薬で記憶喪失にする予定だったが、美香は整形自体は受け入れたものの記憶まで失いたくなかったため研究所を飛び出したのだった。

セルティは、美香を整形したのは同居人である闇医者、岸谷新羅であると考えて彼を問い詰める。
セルティが首を探しているのを知っていて、首の在処を黙っていた新羅。その理由は、新羅がセルティを愛しており、首取り戻したことで「デュラハン」としての記憶を思い出したセルティが新羅のもとを去るのを恐れたからだった。
新羅の想いを聞いたセルティは新羅を許しその愛を受け入れた。

池袋に切り裂き魔が現れるようになった。大事にはいたらなかったものの、セルティも仕事の途中に切り裂き魔に襲われる。
時を同じくして、セルティがいつも参加しているチャットルームに「罪歌」を名乗る存在が現れ、意味不明な書き込みをするようになる。
書き込みは切り裂き魔の被害者が出た日の夜に書き込まれていた。書き込みが続くほどに言葉が達者になっていく「罪歌」は、池袋最強の男である平和島静雄を探し求めるようになっていった。
静雄の方も友人のセルティが切り裂き魔に襲われたことに怒り、制裁を加えるためにセルティとともに切り裂き魔を探していた。

臨也や新羅が調べたところによると切り裂き魔の正体は「罪歌」という名の妖刀で、意思を持ち、使っている人間を操って人を斬ることができるらしいと分かる。
人間をこよなく愛する刀で、人間に直接触れ合いたいという理由で人間を斬る。
セルティは「罪歌」を持った人間を捕まえるが、被害はとまらなかった。
「罪歌」は人を斬った時に被害者の意識に「種」を残し、「種」が成長すると被害者も「罪歌の子」として意識を操られるようになってしまうのだった。
被害者が増えるほどに「罪歌の子」も増えていく。「罪歌の子」たちはやがて強い人間である静雄に興味を持ち、切り刻もうとする。
静雄は無数の「罪歌の子」を相手に一人で戦い、勝利した。

一方、杏里はセクハラ教師の那須島に言い寄られて困っていた。那須島は過去に贄川春奈という生徒に手を出し、その生徒は転校したらしい。
その春奈が杏里の家を訪ねてきた。春奈は那須島の被害にあったとは考えておらず、むしろ那須島のことを愛していた。
春奈は過去の切り裂き魔事件の被害者であり、「罪歌の子」であった。那須島を思う気持ちの強さで「罪歌」の支配に打ち勝ったが、「罪歌」の愛するために斬るという考え方に感化され、那須島を斬ろうとしたことが転校の本当の原因だったのだ。
一連の切り裂き魔事件の犯人は、那須島に目をつけられている杏里に嫉妬した春奈であり、「罪歌の子」を操って杏里の命を狙わせていたのだった。

それでも杏里を殺せなかったため直々に手を下すことにした春奈だったが、杏里は自らの体から出した刀で攻撃をしりぞけた。

過去に春奈を襲った切り裂き魔は実は杏里の母親だった。母親はもともとの妖刀の姿をした「罪歌」を所有していた。
杏里の父親は日ごろから杏里を虐待しており、母親は杏里をかばって父親を斬ると、自らも自殺した。
以来、残された「罪歌」は杏里が保有している。杏里の「罪歌」は「罪歌の子」である春奈の親にあたるので、戦闘力において春奈に勝ち目はなかった。

なお、「罪歌の親」として「罪歌」の子孫を統治することで事態を収めた杏里は、「罪歌の子」から得た情報から、切り裂き魔事件を影で操っていた黒幕が情報屋の折原臨也であることに気づき、警戒を強める。
春奈との戦いで怪我をした杏里は、切り裂き魔に襲われたという表向きの理由で入院する。

真相を知らない紀田正臣は、仲の良い友人である杏里や、かつて自分が所属していたカラーギャング「黄巾族」の仲間を襲った切り裂き魔に怒りを向ける。
切り裂き魔はダラーズだという噂も流れはじめ、報復のために「黄巾族」に戻ることになった正臣。
また、杏里も「罪歌の子」から得た情報から正臣が「黄巾族」のリーダーであることを知る。

正臣が「黄巾族」を抜けた理由は、かつて存在したカラーギャング「ブルースクウェア」との抗争で、当時彼女だった三ケ島沙樹が大怪我を負ったことだった。
沙樹が「ブルースクウェア」のメンバーにさらわれてリンチを受けていたとき、助けに向かった正臣は敵の数の多さにひるんでしまい、結局沙樹を救えなかった。
当時「ブルースクウェア」のメンバーだった門田京平たちは、沙樹を攫うという卑劣さから自分たちのチームに嫌気がさし、「ブルースクウェア」を抜けると同時に沙樹を救出したが、重傷だった沙樹は入院生活をずっと続けていた。
門田は、正臣が怖気づいて来なかったことを沙樹に言わなかったが、正臣は罪悪感から沙樹と別れることにした。
それ以来、正臣にとって沙樹は、帝人たちが知らない自分を知っている気の置けない存在であると同時に忘れたい過去の象徴となった。

「ブルースクウェア」は後に幹部たちが警察に捕まったこともあって解散したが、それを恨みに思っている「ブルースクウェア」の残党が「ダラーズ」に所属しており、切り裂き魔として「黄巾族」を狙っているのではないかと考える正臣。
現在は「ダラーズ」に所属している門田たちに会って、「ダラーズ」のリーダーを教えてほしいと頼む。
門田に紹介された「ダラーズのリーダーを知っている人物」、それは折原臨也だった。
臨也は人間観察のために、情報屋として「黄巾族」「ブルースクウェア」双方に情報を流して抗争を激化させた張本人であり、正臣にとっては憎い存在だった。

さらに、臨也の情報によって「ダラーズ」の創始者が友人の帝人であることを知ってしまった正臣はショックを受ける。
一度帝人に会って話をしようとするも、「黄巾族」の法螺田に「黄巾族」を乗っ取られてしまう。
法螺田と、その手下たちは「黄巾族」に紛れ込んでいた「ブルースクウェア」の残党だった。
正臣は今度こそ逃げださずに「ブルースクウェア」の残党たちと戦うことを決意する。

たった一人で戦いに来た正臣だったが、異変を察して「黄巾族」の中に紛れ込んでいた門田たち「ダラーズ」のメンバーの加勢もあって「ブルースクウェア」の残党たちを制圧する。現場には杏里、帝人、そしてセルティも駆けつけていた。
杏里は「黄巾族」内にいる「罪歌の子」から情報を得て正臣を救うために駆けつけ、帝人・杏里・正臣の正体を知るセルティは、仲の良い友人でありながらお互いの正体を知らずにすれ違う3人を引き合わせて話をさせるために帝人を連れて駆け付けたのだった。

帝人たちはお互いに顔を合わせるものの、怪我をした正臣は法螺田を倒してすぐに倒れてしまい、そのまま沙樹が入院しているのと同じ病院へ入院する。
過去からもう逃げないと決めた正臣は、沙樹のピンチに助けにいかなかったことを沙樹に詫び、やはり自分は沙樹のことが好きだと告げる。
再び恋人同士となった二人は行き先を告げずに病院から姿を消した。そして、正臣は来良学園を自主退学ということになった。

帝人と杏里は未だにお互いの素性を明確に知らないままだったが、正臣が帰ってきたら3人でちゃんと話をしようと考え、正臣を待ち続けることを決めた。

『デュラララ!!』の登場人物

ダラーズ

セルティ・ストゥルルソン

CV.沢城みゆき
池袋に出没すると言われている、都市伝説「首無しライダー」の正体であり、本作の主人公。
デュラハンという妖精の一種であり、人間ではない。自らの首を盗まれており、記憶が欠落している。
首の気配を追って日本に来た。人外ながら性格は至って人間らしく常識人である。
デュラハンに興味を持った岸谷森巌とその息子新羅に自身の体を解剖させることと引き換えに居場所を提供してもらい、新羅と一緒に暮らしている。
首を探しながら運び屋をして生計を立てているうちに、新羅とは相思相愛の仲になる。

竜ヶ峰帝人(りゅうがみね みかど)

CV.豊永利行
非日常に憧れる、ごく普通の高校生。来良学園への進学を機に池袋に引っ越してきた。紀田正臣や、園原杏里とよく行動を共にしている。
杏里に対しては友達としての気持ち以外に恋心を抱いている。大人しく真面目にみえるが、その正体はカラーギャング「ダラーズ」の創始者である。
「ダラーズ」を作ったのは中学生時代のことで、自身の正体に関しては正臣や杏里にも秘密にしている。

平和島静雄 (へいわじま しずお)

CV.小野大輔
人間離れした怪力と身体能力を持っている池袋最強の男であり、「絶対に喧嘩を売ってはいけない人間」とされている。
暴力が嫌いなのだが、目立つ存在であるが故に絡まれたり、厄介ごとに巻き込まれたりすることが多く、結果的に暴力をふるうことになってしまっている。
しかし、その圧倒的な力は池袋のトラブルを解決するのに一役買っている。よく喧嘩をしている彼だがセルティとは気心の知れた友人同士。
バーテンの服装をしているが仕事は取り立て屋である。「ダラーズ」の一員だったが、途中で抜けている。
折原臨也とは学生時代から犬猿の仲。

折原臨也 (おりはら いざや)

CV.神谷浩史
新宿を拠点にする情報屋。池袋で起こる問題のほとんどは臨也が陰で関わっている。
人を利用したり、陥れたりと非道な行動が目立つ人物だが、本人としては人間を愛し、その行動を観察したいというのが理由らしい。
臨也の歪んだ人間愛の被害者は後を絶たず、彼を良く知る人間からは警戒されている。
「ダラーズ」の一員であり、「ダラーズ」の発足にも深く関わっている。
池袋に干渉するわりに池袋で活動できないのは、学生時代からの宿敵である静雄が目を光らせているからである。

門田京平 (かどた きょうへい)

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CV .中村悠一
面倒見の良い兄貴分的な存在で周りから慕われている。狩沢・遊馬崎・渡草とともにワゴン車で行動することが多い。
池袋の街が好きで、池袋で何か問題が起こると放っておけない性分のため、街の顔役のような立ち位置になっている。
また、「ダラーズ」の一員であることが広く認知されていることもあって、「ダラーズ」の幹部であると勘違いされている。
かつて、狩沢らとともにカラーギャング「ブルースクウェア」の一員だったが、「ブルースクウェア」の方針に反発して辞めている。

狩沢絵理華 (かりさわ えりか)

CV.高垣彩陽
門田の仲間の一人。2次元をこよなく愛するオタクであり、BLを好む腐女子でもある。
オタク仲間の游馬崎とオタク談義をくりひろげる。

遊馬崎ウォーカー (ゆまさき うぉーかー)

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CV.梶裕貴
門田の仲間のひとり。ハーフの青年。狩沢に負けず劣らずオタクである。普段は穏やかだが、怒らせると怖い。

渡草三郎 (とぐさ さぶろう)

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