アケミ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

アケミとは漫画『最終兵器彼女』に登場する人物である。主人公のシュウジとその彼女であるちせの共通の友人として登場した。2人の仲を応援する一方でシュウジに密かな想いを寄せ、板挟みに悩む。そして叶わぬ想いに自暴自棄になった末に、想いを寄せて来た同級生のアツシと肉体関係を結んでしまう。その後巨大地震に巻き込まれて致命傷を負い、瀕死の状態の中でシュウジに想いを告白。彼に看取られながら亡くなった。死後、ふゆみとの不倫に溺れるシュウジの前に幻影として現れ、彼を一喝して不倫を終わらせる勇気を与えた。

友人

アケミの友人(画像左と右の人物)

アケミの学校の友人の2人。物語の序盤で登場した。アケミは当初、この2人の友人とセットで登場する事が多かった。後に、アケミにスポットライトが当てられていき、彼女達の存在感は薄くなっていった。アニメ版ではオリジナルキャラに置き換わっている。

父親

アケミの父親である。アケミが危篤の際、医者を探して走り回った。この時の日本は壊滅状態にあり、インフラ設備は自衛隊が占拠している状態であった。結局医者は見つからず、彼の代わりにシュウジが彼女を看取った。その事に感謝をしており、シュウジにアケミの部屋で見つけた赤ワインを御礼の品として手渡した。

母親

アケミの母親(画像奥の人物)

アケミの母親である。登場回数は少なく、遠目で描かれていた。出番は少ないものの、アケミの死を悲しんでいる。

アケミ(最終兵器彼女)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「ちせともーしたの?」

シュウジ(画像左の人物)と話すアケミ(画像右の人物)

ちせと付き合い始めたシュウジは札幌で買い物をしていた際、空襲に巻き込まれた。そこで最終兵器に改造され、敵と戦う彼女と遭遇する。後日、彼は学校の校庭に敷かれた走り高跳びのマットに寝そべり、昨日体験した非日常的な体験を振り返っていた。そんな彼にアケミは声を掛け、横に寝そべる。そして「ちせともーしたの?」と唐突に突っ込んだ事を彼に聞くのであった。

ちせはこの時、兵器としての成長を遅らせようと、食事を控えていた。その結果、彼女は血色が悪くなり、フラフラな状態となっている。アケミはその事に気付き「シュウジがちせと肉体関係を持った際に余計な一言を言ったのでは?」と勘繰ったのであった。

アケミとシュウジの近しい間柄を表す一言である。またちせへの配慮と、シュウジへの密かな想いから、2人が恋人同士として何処までの関係になったのか探ろうとしている事が伺える。

シュウジに張り手を喰らわせるシーン

シュウジ(画像左の人物)に張り手を喰らわせるアケミ(画像右の人物)

ちせは巨大地震がきっかけで、学校で暴走し校舎を破壊してしまう。幸い怪我人は居なかったものの、アケミ達は校庭へ避難する事となった。シュウジはちせと一緒に居た為、クラスは大騒ぎとなる。アケミは一際彼の身の安全を心配しており、戻ってきたシュウジに、怒りから張り手を喰らわせた。アケミの彼への想いが伺える名シーンである。

「好きです。好きだ。」

シュウジに告白するアケミ

アケミは巨大地震に巻き込まれて致命傷を負ってしまう。自分の最期を悟った彼女は、駆け付けたシュウジに「好きです。好きだ。」と自らの想いを告白するのであった。

アケミが秘めていた想いをシュウジに伝えた名言である。「好きです。」と敬語の後に「好きだ。」とタメ口で言い直している所に、彼との親密さと照れ臭さが伺える。

「アホ、スケベ、死ね!」

シュウジの正気を取り戻させる幻想のアケミ

アケミの最期を看取ったシュウジは、1人で彼女の机のある教室で黄昏ていた。そこへテツの戦死を知ったふゆみが現れ、孤独と寂しさから彼の身体を求めていく。シュウジは情欲に流され、ふゆみと肌を重ね合わせていった。その時アケミの机の上に置いてあった酒瓶が倒れ、赤ワインが彼の顔に降り注ぐ。そして彼は自分の席に座り、此方を見下ろしてくるアケミの幻影を見た。「アホ、スケベ、死ね!」彼女のその一喝に、シュウジは我に帰る。そしてふゆみとの関係を終わらせる決断をするのであった。

アケミ(最終兵器彼女)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

アケミが着ていた学生制服の歴史

bird88483
bird88483
@bird88483

Related Articles関連記事

最終兵器彼女(最彼・サイカノ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

最終兵器彼女(最彼・サイカノ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『最終兵器彼女』とは1999年より高橋しんが「ビックコミックスピリッツ」で連載していたSF青年漫画、およびそれを原作としたアニメ作品、または映画作品である。累計総発行部数は400万部を記録しており、セカイ系漫画の先駆けとされている。SF×純愛をテーマとしておりキャッチコピーは「この星で一番最後のラブストーリー」である。主人公のシュウジとちせは北海道に住む高校生。しかしちせが「最終兵器」として戦場に行くことに。それでもシュウジとちせは互いに愛し続けた。

Read Article

ちせ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ちせ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ちせとは漫画『最終兵器彼女』の登場人物である。普通の高校三年生で気弱な少女として生活し、同級生のシュウジに想いを寄せていた。そして友人との度胸試しで彼に告白し、付き合う事になった。が、ある日最終兵器に改造され戦う事になってしまう。兵器として敵を殺していく一方、恋人であり主人公のシュウジと青春を謳歌する。だが最終兵器として戦場に投入された彼女は次第に暴走していく。その中で大切な人との死別、シュウジとの破局を経験し成長していった。最後はシュウジを除く全人類を滅ぼし、彼と宇宙で愛を誓い合うのであった。

Read Article

テツ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

テツ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

テツとは漫画『最終兵器彼女』に登場する人物である。主人公シュウジの先輩であるふゆみの夫であり、自衛隊の一員として敵国と戦っていた。後に最終兵器のちせが率いる小隊に配属され、彼女と行動を共にする。当初は指揮系統の観点からちせと距離を取っていたが、彼女の人間的な一面に触れ親密になっていく。ちせと不倫関係になりそうになるも、彼女がシュウジの事を未だ好きな事を見抜き、突き離した上で叱咤した。最期は敵兵に撃たれて致命傷を負い、朦朧とした意識の中でちせをふゆみと誤認。彼女と肌を重ね合わせながら絶命した。

Read Article

シュウジ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

シュウジ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

シュウジとは漫画『最終兵器彼女』の登場人物であり主人公である。クラスメイトの女子高生ちせと付き合い始めるが、ある日彼女は最終兵器に改造されてしまった。戦争により崩壊していく日常の中で、兵器として成長していくちせに恐怖を抱いて距離を取り、他の女性の誘惑に負けて1度別れる。それでもちせを忘れられずに復縁し、以降は真摯に向き合った。ちせが人類を滅ぼした際には、彼女の意思により彼だけは唯一生き残る。最後は宇宙船に変形したちせの中に乗り込み、滅びゆく地球を脱出。宇宙でちせと永遠の愛を誓い合った。

Read Article

アツシ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

アツシ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

アツシとは漫画『最終兵器彼女』に登場する人物である。主人公のシュウジの友人で、突然始まった戦争の空襲に巻き込まれて難聴になる。その後想いを寄せていたクラスメイトのアケミに告白した。だが彼女はシュウジに密かな想いを寄せており、それが理由で断られてしまう。それでも恋心を捨てず、アケミがシュウジを好きな事を承知の上で彼女と付き合い肉体関係を持った。そしてアケミを守る為に自衛隊に志願し戦場へ派遣される。敵と死闘を繰り広げる最中、最終兵器に改造されたクラスメイトのちせにより、塵となって最期を迎えた。

Read Article

ふゆみ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ふゆみ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ふゆみとは、漫画『最終兵器彼女』に登場する人物である。教育実習生として母校を訪れた際、恋人のテツとの関係に悩んで中学生だった頃の主人公シュウジと肉体関係を結ぶ。その後いったんシュウジと別れ、テツと結婚。しかしテツが自衛隊員として家を空けがちだったことから寂しさを覚え、再会したシュウジを誘惑して彼の周囲の人間関係を引っ掻き回した。やがて様々な経験を経て成長したシュウジに別れを告げられ、テツとも死別することとなり、その後は実家に戻って病気の父親の面倒を見ながら最期の時を過ごした。

Read Article

感動のあまり涙腺崩壊する漫画まとめ【最終兵器彼女ほか】

感動のあまり涙腺崩壊する漫画まとめ【最終兵器彼女ほか】

ここではドラマチックな展開や、キャラクターのつらい境遇などに思わず涙してしまう漫画を紹介する。性別を問わず多くの人を涙させた少女漫画『orange』や、ドラマ化されたことで話題になった産科医の物語『コウノドリ』、少年少女の純愛と悲劇を描いた『最終兵器彼女』など、読めば涙が止まらなくなる作品ばかりを集めた。

Read Article

目次 - Contents