不揃いの連理(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『不揃いの連理(ふぞろいのれんり)』とは、作者・みかん氏(みかんうじ)による年齢や家庭環境の異なる女性同士の恋愛を描いた百合漫画作品。みかん氏のpixivで定期連載がスタートし、『角川コミックス』にて単行本が発売され、累計部数は22万部を突破している。また、2020年11月20日からKADOKAWAの『コミックNewtype』に掲載されている。
社畜OL・田中伊織と、伊織の行きつけの居酒屋店員・船頭南をはじめとする、「不揃い」な3組6人の女性たちのガールズラブストーリーを描いた漫画作品である。

篠原彩芽(しのはら あやめ)/ララ

元プロゲーマーの漫画編集者。FPSゲームを通じてヘケと知り合い、ゲーム内ではララとして交流している。ヘケの描く漫画の担当編集者なのだが、自身がララであることは明かさずにゲーム友達として接している。ララが自分の担当編集であるとヘケは知らないと思っている篠原だが、実際は同一人物であるとバレている。あまり感情が表情に出ず、クールなイメージを持たれる篠原だが、ヘケに関する事では赤面したり喜んだりと色々な表情を見せる。

ヘケ

本名不詳。漫画家で重度のゲームオタク。いつも締め切り直前までゲームをしていて、担当編集の篠原を怒らせている。ゲーム仲間であるララが自身の担当編集だと気づいているが、本人には伝えていない。締め切りを守れないダメ人間な描写が多いが、料理上手できちんと貯金もしているしっかりとした一面もある。

久城(くじょう)

沙織・雫・杉本が通う高校の体育教師。恋愛対象が女性で、過去に友人へ好意を抱き玉砕した経験から、恋愛には臆病になってしまっていた。彼女が欲しくてレズビアンバーに訪れたものの中に入ることが出来ず、隣にあるメイド喫茶に通っていたのだが、そこでアルバイトしていたのが生徒である杉本だった。学校での久城は生徒に厳しく「顔だけが取り柄」と言われているが、恋愛漫画や映画が好きといったロマンチストな一面もある。

杉本(すぎもと)

沙織・雫のと同じ高校に通っている3年生。見た目が良くモテる為、女子生徒から嫉妬や陰口を叩かれてしまい友人がいない。アルバイト先のメイド喫茶に通う久城に声をかけ、彼女ができるように協力することになる。

『不揃いの連理』の用語

鑑別所

南と雫が育った場所で、少年院一歩手前の施設。家族と上手くいかず相当荒れていた南と雫は、同じ施設に入れられそこで出会った。親から愛されなかった2人にとって、お互いが大切な家族となる。

ガチャ

伊織がハマっているスマホゲーム「ツモツモ」で行われるイベント。伊織は課金癖があり、ガチャに30万円つぎ込んだこともある。さすがの金額に南もやめるように言っているのだが、定期的に大金を使っていることがバレて怒られている。

LANE

伊織たちが使っている連絡ツールアプリ。南は伊織の名前を「酔っぱらい」で登録している。

『不揃いの連理』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

田中伊織「好きな女なら自分が幸せにするぐらい言えないわけ」

傷付くことから逃げようとする南(左)に苛立つ伊織(右)

雫と喧嘩して以来、連絡が取れなくなってしまった南。上手く仲直りできずネガティブモード全開になり、南は伊織に「伊織さんとも今しかいれないのかな」と悲観的なことを言ってしまう。その言葉にカチンときた伊織は、南を問いただした。自身の過去や女同士であることなど、自ら不安要素を集めて落ち込み始めてしまう南。その様子を見た伊織は、「自分の幸せを勝手に決めつけないでほしい」と言う。くよくよと悩む南を見て、伊織は思わず掴みかかり「好きな女なら自分が幸せにするぐらい言えないわけ」と殴り掛かった。自分が傷つかないように逃げようとする南に、正面から向き合おうとする強引ながらも精一杯の伊織の愛情を感じさせるシーンである。

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